火打山と妙高山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,082m
- 下り
- 2,062m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:50
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:55
天候 | Day 1 曇りときどき晴れ(少し雨), Day 2 晴れ(ところにより霧) |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:笹ヶ峰BS 15:50-(バス)→ 16:40 妙高高原駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・笹ヶ峰〜火打山は全体的に木道および階段が多い ・天狗の庭の木道〜雷鳥平の妙高連峰縦走線の登山道整備区間は刈ったばかりの笹の茎がゴワゴワしてやや足元が不安定で歩きづらかった。 ・大倉乗越から妙高山側は急斜面というか崖に近い ・外輪山の巻道は急斜面・崩落地を横切る ・長助池から妙高山はほぼ岩のおおい直登 ・笹ヶ峰に登山届&下山届あり |
その他周辺情報 | ・笹ヶ峰BSにトイレはあるが紙切れに注意 ・笹ヶ峰BSに飲み物の自動販売機があるが売り切れに注意 |
写真
感想
湿原から見た火打山の紅葉の写真にあこがれて、少し早めに準備をしたつもりがヒュッテの予約はギリギリでした。人気なんですね。
Day 1
笹ヶ峰から黒沢橋まではなだらかで楽な山歩きが楽しめる。黒沢橋からほどなくして十二曲りが始まる。階段も多くたいしたことはないが、このあたりから紅葉が次第に深まってきて写真を撮るのにしょっちゅう立ち止まる。本当に急な登りはそのあとにやってくる。角の取れたなめらかなふちをした大き目の石がごろごろとしている。長い木道の坂が終わり、石がごろごろしたなだらかな道になると富士見平はもうすぐ。
富士見平というから見晴らしが良いのかと期待していたのにアテがはずれた。残念だったけど座るのにいい塩梅の石もあるし、疲れてもいたので予定通り昼ごはんにした。降りてくる人がみんな立ち止まってダウンやらウィンドブレーカーやらを脱いでザックに入れている。どうやら風があって寒いようだ。ウィンドブレーカー代わりのレインギアの上と毛糸の手袋を着けて高谷池ヒュッテに向かった。
確かに風がある。気にならないくらいの雨粒もときどき落ちてくる。折角の紅葉も曇りでいまいちな見栄えで残念だけど、霧の濃淡と気まぐれにあたる日の光でくるくると表情を変えた。こういう変化はその場にいないと絶対に味わえない。
高谷池ヒュッテは大賑わい。たくさんの人が食事を楽しんでいた。必要なものだけ持って火打山を目指す。このとき飲料水はテルモスのお湯しか持たなかったことに後々後悔する。というのも、この後天候が良くなり特に登りは暑いくらいだったから。高谷池と天狗の庭は景観のよい湿原だ。お目当ての紅葉のピークはちょっと過ぎていたけど、それでも見ごたえがあった。天狗の庭から尾根に出ると、どこまでも尾根、どっち見ても山景色、だった。遠くの山はいいなあ。
火打山からの展望は残念ながらゼロ。山頂は開けていてゆっくりするスペースには不便はなかったけど、お茶を一杯飲んで下山した。
ヒュッテでビールを買って火打山をみながら乾杯。疲れたけど良い一日でした。カレーはおいしいけど夜はやっぱり胃もたれする。眠れるかなあという心配もどこ吹く風で消灯前に寝入ってしまった。
Day 2
日の出前から歩き始める。木道に霜が降りていて滑りやすかった。でも思うほど寒くない。高谷池ヒュッテ〜黒沢池ヒュッテは、地図も見ずに勝手に水平な湿地あるきと決めつけていた。実際には小規模ながら山越えだった。日の出は茶臼山あたりで迎えた。黒沢池ヒュッテ手前で滑って転んだ。粘土と岩が多いので一度くらいはあるよね。
黒沢池ヒュッテで荷物をデポするか迷ったが、そのまま妙高山を超えて赤倉方面に行くプランも捨てきれずそのまま行くことにした。大倉乗越から見えた妙高山は妙にかわいい。こちらから見た妙高山は男らしく荒々しいとどこかで読んだけど、むしろぷっくりして可愛いと思った。まんが日本昔話にでてきそう。人が斜面に対して垂直なまま登って降りてくるあれ。
大倉乗越からの外輪山の下りは急坂っていうより崖に近いと思った。あれよあれよと高度を下げていった。外輪山の中は山のおなかの中。整備が行き届いた木道はここにはない。歩いてしか来られないところ。崩落地を横切るが、急斜面で不安定に見えて渡っている最中崩れないかとドキドキした。
おなかがすいたので長助池分岐でパンを一個食べた。妙高山への登りは想像していた以上の直登ぶり。気分的には岩だらけのまっすぐ一直線な道だった。2年前に燕温泉側から登った時も、あまりにつらくて二度と来るもんかと思いながら登ったし(下山翌日には楽しかった思い出だけ残ってまた来たいと思った)、妙高山はどこから登っても大変な山のようだ。登るのに必死で、写真を撮ることさえ忘れていた。
だいぶ体力的に尽きかけたころに北峰山頂に到着。景色が良く北アルプスまで良く見えた。白馬岳も剱岳も見える。来てよかった。妙高山やっぱり好きだなあ。来た道が気に入ったので赤倉方面にはいかず笹ヶ峰に戻ることにした。両峰をむすぶ路はぬかるんでいて、とても嫌いだったから妙高大神には行かなかった。
下りもまあまあ大変だった。やっぱりどこまでも直線の岩だらけの下り。岩が減ってきて斜度も少し緩んできたかなというところで長助池分岐に到着。お昼ご飯のあと、
再び山のおなかの中を戻って歩いて、崖のような急坂を登って、大倉乗越で火打山と妙高山に別れを告げた。
黒沢池ヒュッテからの湿原歩きは完全貸切状態で感激のひとときだった。尾瀬ほどのスケールはないけれど、なにより人がいない。時間が気になりつつも写真をたくさん撮った。湿原から富士見平は展望がなくてちょっと退屈だったけど紅葉がぴかぴか光ってとてもきれいだった。
富士見平で小休止ののち再び下る。気のせいか昨日より紅葉が進んでいるような気がした。金ぴかのトンネル、眼下に広がる赤い葉、下山は相変わらず膝が痛くて腿にまで痛みが広がってつらかったけど、景色に助けられながら黒沢橋に到着。
ここからはなだらかだ。でも木道が脚に響く。しばらくして大股でリズムよくさっさと歩くとむしろ膝が楽でつかれないと気づいた。こうして膝の痛みからも解放されてバスの時間に余裕をもって登山口に戻ることができた。
2日前から日常生活では気づかない程度に身体が重くて動きが悪かった。そのせいでジムで失敗して右手の薬指と小指および腕の筋を痛めていた。自分にとってはロングトレイルで、岩場もあると聞いていて不安だったのでキネシオロジーテープでテーピングして登った。でもたぶん長時間ストックを握りしめたり岩をつかんだりして、指にずいぶん疲労を与えたようだ。しばらく岩登りはお休みです。
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