記録ID: 7388149
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波
皇海山
2024年10月20日(日) [日帰り]
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 15:26
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,021m
- 下り
- 2,019m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 13:46
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 15:27
距離 25.8km
登り 2,021m
下り 2,019m
17:28
ゴール地点
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は無料でした |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道の状況(全体感) 工程は非常に長く変化に富んでいるため最初から詳細に記載しきれませんのでまず概要だけ記載します。登山道は全部で7つのパーツに分解できると思います 【1】銀山平駐車場〜一の鳥居 【2】一の鳥居〜庚申山荘 【3】庚申山荘〜庚申山 【4】庚申山〜鋸山 【5】鋸山〜皇海山 【6】鋸山〜六林班峠 【7】六林班峠〜庚申山荘 図解するとこんな感じ 皇海山 | | | ぁ ´ ◆ ´ 鋸山ーー庚申山ーー庚申山荘ーー一の鳥居ーー銀山平駐車場 |Α | | | А 六林班峠ーーーーーー+ ■登山道の状況(詳細) 【1】銀山平駐車場〜一の鳥居 基本的に林道歩きです。元々車が入るための道路でアスファルト、砂利舗装などがなされていますが複数個所にゲートがあって進入禁止になっています。また道路も落石や倒木が相当数あって車の侵入は不可能だし歩くにもちょっと注意が必要な個所はありますが全般的には問題ありません。高低差もあまりないので歩きだしにはちょうど良いと思います。 ・勝手な登山道評価:A(安全) 【2】一の鳥居〜庚申山荘 一の鳥居からが実質的な登山道が始まる感じですが元々信仰登山のための道路だったためか川には橋が掛かり良く見ると石段が組まれていますし、夫婦蛙だとか鏡岩だとか特徴的な見ものが有ります。道はこの山域の特徴的なひし形にオレンジと黄色で方向を示す反射板の標識があってここを頼りに進むことになります。これはこの後の山路パーツに全て共通となっているようです。但し、夜明け前の真っ暗闇の中ではルートファインディングはそれなりに難しさが有ります。何度か間違えて戻ったりしました。でも危険感は無いので落ち着いて対処すれば大丈夫です。 ・勝手な登山道評価:A(安全) 【3】庚申山荘〜庚申山 ここも前のパートと同様なのですがちょっと斜度が上がって完璧な山路歩きになります。暗いと道間違えは起こるので注意が必要です。途中に胎内くぐりが当ったり滝の裏側回るような道があったりしてなかなか特徴的です。南総里見八犬伝のモデルになったものこの辺りの風景かなと思わされました。途中で御山巡りコースへの分岐があって周回できるようなのですが現在閉鎖中になっていました。この辺りが国の特別天然記念物コウシンソウと言うここの固有種の自生地だそうです。(地元の方か聞きました) ・勝手な登山道評価:B(少し注意) 【4】庚申山〜鋸山 ここがこの登山ルートの最大のポイントです。昭文社の山と高原地図では破線になっている個所です。行ってみて分かったのですが破線になっているのは全部危険と言う意味では無く登山道がはっきりしていないと言う事かと思います。兎に角道として綺麗に整備されているという感じでは無いので木と木の隙間を通るとかは当たり前で上手くルートファインディングしながら進む必要があります。尾根道なので基本的に下りに入らないようにすれば大丈夫かと思います。 それともう一つの特徴はこのパートの後半部分に連続する鎖場・ロープ場・梯子場の連続です。鋸山十一峰と呼ばれているこの細かなピークの連続には要注意です。特に白山から先の蔵王岳、熊野岳辺りは下りの鎖場で足場ははっきりしないところもあるので腕力を消耗させられます。 ・勝手な登山道評価:D(危険) 【5】鋸山〜皇海山 鋸山まで来てしまえば皇海山はもう目の前で迫力ある姿待ち受けています。鋸山の降りと登り返しはロープ場になっていてまた脚力・腕力が必要になりますが鞍部の不動沢のコル辺りまで来ると雰囲気が変わって皇海山側の山容になってきます。こちらの山は岩山では無くて土の山です。鎖場・ロープ場から逃れて暫し森林歩きの登山となります。但しここでもやはり登山道は不明瞭でルートを外すことは発生するのでルートファインディングには注意が必要です。 ・勝手な登山道評価:C(要注意) 【6】鋸山〜六林班峠 鋸山の皇海山と反対側の南側に出るルートです。こちら側は打って変わって鎖場・ロープ場とは雰囲気が変わって斜度もそれ程ない路となりますが別の大問題がこのでのテーマになります。ささやぶ漕ぎです。背丈よりも高いクマザサの藪をかき分けて進むことになるため足元が見えず倒木や段差で脛や膝を強打したり転倒したりするリスクが起きます。但し尾根道での藪漕ぎなので左右への藪分けは比較的素直に反応するのが救いです。ルートも良く見えないのですが例のひし形のマークがここでも有効に機能していて何故だか進むことができるのが不思議な感じです。 ・勝手な登山道評価:C(要注意) 【7】六林班峠〜庚申山荘 前のパートに引き続いて藪漕ぎからスタートします。しかもここからは尾根道歩きと違って長いトラバース道になるので常に斜面を横切る感じの路となります。藪漕ぎゾーンは藪が進行方向右側にしか倒れないので常に滑り込んで転倒するリスクが発生し気を使います。また道迷いが高確率で発生します。ちょっと危険で嫌な路ですが最初の水場が訪れる辺りからちょっと雰囲気が変わってきます。トラバース道なので湧き水が流れ込む場所が全て山側(左側)に食い込んで水場まで下降し上昇することを繰り返す路になってきます。水場は枯れたもの含めて10回以上あります。それ以外は藪も背丈は低くなり邪魔にもならず高低差もほとんどないので基本的には歩き易い路だと思いますが長いのでちょっと気持ちが落ち込み勝ちです。 ・勝手な登山道評価:B(すこし注意) 以上です |
その他周辺情報 | ■施設 ・銀山平の駐車場近くには国民宿舎かじかの湯と言う立派な宿泊施設あります 全17室で天然温泉庚申の湯があります ・かじか荘の更に先に銀山平キャンプ場があります。 ■お風呂 日帰り入浴もありますが受付時間は11:00-5:00で受付は14:30までなので実質的には使えません。 ■トイレ ・銀山平キャンプ場に公衆トイレがあります。和式ですが綺麗です。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
|
---|
感想
百名山日帰り最難関
往復15時間超、距離25km超、
累積標高2000m超と山の高さは2144mしか無くて森林限界も越えないのにとっても大変な山でした。
元々眺望効かないとか面白みが無いとかの噂があって関東なのに足が向かずにいたのたけど…2020年の3月に近道ルートだった群馬県側のからのルートが度重なる路肩崩落で廃道になってしまって、行くなら栃木県側からのクラシックルートと呼ばれる長いルートだけになってしまった。更に今年に入って4月にこのルート唯一の山小屋庚申山荘が施設不具合の為利用中止となり工事完成まで数年掛かる見通しとなってしまって…えぇ?
後回しにしてきた罰なのか?もう行くならクラシックルート日帰りの一択になってしまったので腹を決めて出撃してきましたが…
想定以上の鎖場ロープ場のアップダウンで両脚が限界に達し交互に痙攣を繰り返し大幅スピードダウン(*_*)最後の鋸山ロープ場を登りきってホッとしたら地獄の様な背丈より高い藪漕ぎ祭り…本当に最難関を実感させて貰った名山でした(^^)
日本百名山 皇海山 (すかいさん)
標高2144m
今年10番目
通算96座目 残り4座
関東の百名山はこれでようやく完登です
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