信越トレイル④ (110km踏破、ラストSection苗場山)

2024年11月09日(土) [日帰り]

• GPS: 07:44
• 距離: 16.7km
• 登り: 1,436m
• 下り: 1,356m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:08
• 休憩: 0:35
• 合計: 7:43

距離 16.7km 登り 1,436m 下り 1,356m

6:36 スタート地点
6:37 6:38 小赤沢入口バス停
7:06 7:10 苗場山登山口一合目
8:05 8:08 小赤沢三合目登山口
10:48 10:49 苗場山自然体験交流センター
10:55 11:09 苗場山
11:11 11:24 苗場山自然体験交流センター
13:16 13:16 小赤沢三合目登山口
13:55 13:58 苗場山登山口一合目
14:21 ゴール地点

天候

晴れ、無風、高気圧支配下

アクセス

利用交通機関：

自家用車

小赤沢のとねんぼに駐車させていただいた

コース状況／危険箇所等

寒波による初積雪のあとの登山となった。

五合目から本格的に白い登山道になる。
朝は四合目前後で凍結も目立った。

この日の10時過ぎには早くも、雪質がゆるみ、霧氷が溶け落ち、氷も泥道に変わっていった。

チェーンアイゼンを履けば安心。
私は結局ザックから出さず、ストックとツボ足だけで歩き通した。
鎖場の鎖もまだ出ている。

その他周辺情報

小赤沢温泉の楽養館で食事と温泉入浴ができる

写真

11/9 5:39

秋山郷の方面、いったい今年何回目？ってぐらい来てるような

11/9 6:13

晩秋から初冬の小赤沢集落に到着。里は紅葉の終盤へ、鳥甲山は雪が付き始めたところだ。

11/9 6:41

装備を整えて歩き出す。
秋山郷側からの苗場山は、十年前にも登っている。だがそれは、当たり前ではあるが三合目の駐車場からだった。今回はいわばゼロ合目からのスタートだ。

11/9 6:46

長閑な里
峻厳な山

11/9 6:47

林道の周りには紅葉が残る

11/9 7:04

一合目

11/9 7:08

ちょっと寄り道をして、大瀬の滝を観瀑する。

11/9 7:16

ここからいよいよ登山道

11/9 7:36

沢に降り立ち、橋を渡り、梯子を登り

11/9 7:37

足元にはたくさんの落葉が積もってきている。

11/9 7:47

赤と黄

11/9 7:47

二合目はどこなんだ？

11/9 7:56

登山道には薄っすらと雪が。秋のような冬のような。

11/9 7:58

だんだん白く

11/9 8:01

散りたてカエデと雪

11/9 8:05

ようやく三合目に合流した。十年前はここの広い駐車場から苗場山を登った。９月だったから今回とは景色がぜんぜん違う。

11/9 8:09

駐車場はガリガリに凍結してる場所があった。

11/9 8:17

この根っこが段状になった坂、記憶にある。

11/9 8:19

見上げると全面霧氷。それだけでなく積雪もありそう。

11/9 8:20

一方で、見下ろすと里山はまだ紅葉が残る。

11/9 8:26

朝のうちは冷えて締まった雪質。土が見えるところは霜柱や凍土。

11/9 8:35

四合目。苗場山内に入ると信越トレイルのシンボルは、頻度も色味も控えめになる。

11/9 8:40

四合目あたりからはスノーハイキングらしくなってくる。積雪10〜20cmぐらい。

11/9 8:47

駐車場に車がいっぱいで登山者は多そう。トレースばっちり。

11/9 8:54

陽が高くなっていき、雪がすこしばかり緩んできたか。ザックにGRIVELのspiderを滑り止めとして携行してるけれど、ストックとツボ足で通せそう。

11/9 8:56

つらら

11/9 8:57

やっと五合目。信越マークが雪に隠れそうだ。

11/9 9:15

完全に冬山になった

11/9 9:18

積雪20cmぐらいになってきたかも

11/9 9:26

秋と冬

11/9 9:26

鎖がばっちり出てるのでノーアイゼンで岩場もいける。

11/9 9:37

気温が上がってきて、そろそろ霧氷も落ち始めるだろうな。

11/9 9:43

ザクザクと雪を踏んで登る

11/9 9:45

七合目

標柱の上部にあるシンボルは、スノーカントリートレイルのもの

11/9 9:50

最高の天気、しかも無風

11/9 9:55

霧氷をくぐりながら鎖場を進む

11/9 9:58

八合目まで来れば斜度が緩んでいくはず

11/9 9:58

豪雪地帯の信越トレイル

11/9 10:04

ここは見覚えがある。景色が一変する直前ポイントだ。

11/9 10:05

来ました！

苗場の高層湿原、もとい雪原！
山ウサギのアニマルトラックがいっぱい

11/9 10:05

木道にはすでにトレースいっぱい。皆さん三合目からスタートだろうから、お着きが早い。

11/9 10:07

想定していた以上の冬景色だ！

11/9 10:08

北アルプスは立山から槍穂高までばっちり見えた。

11/9 10:09

浅間山から四阿山へと連なる上下地区の山々

11/9 10:09

カッコよく翼をひろげる鳥甲山
北アルプスを背景にして

11/9 10:13

池塘は表面が凍っている

11/9 10:14

好天のスノーフィールド

11/9 10:18

九合目、標高2000mを通過。

11/9 10:25

霧氷の間を抜ける

11/9 10:28

日本離れした景観を進む

11/9 10:29

広い

11/9 10:34

陽当たりの良い頂上台地では、笹原の雪はすでに消えている。

11/9 10:35

休憩スポットが多いから、ついついゆっくりしたくなる苗場の高層湿原。

11/9 10:38

山頂まで0.5km

11/9 10:40

木道も溶けてきた

11/9 10:45

ピーカン

11/9 10:47

レリーフを通過して…

11/9 10:59

ゴール！

信越トレイル、総延長110kmを踏破しました。
整備協力金タグは、四回にわたるセクションハイクで折れ曲がり皺くちゃ。

11/9 11:02

苗場山2145mに登頂
雪の季節に来るのは初めて

11/9 11:03

以前来たときは草紅葉が始まってきた季節だったな。今回はぜんぜん違う。

11/9 11:04

奥只見、越後三山、尾瀬、谷川、日光足尾、赤城山などがずらりと並ぶ。

11/9 11:04

11/9 11:05

11/9 11:05

秋山郷の地元の人によれば、暖かい時期は湿気で遠望は期待薄らしい。今の季節は最高の展望だ。

11/9 11:12

山小屋はもう冬支度をして閉じている。

11/9 11:27

無数の池塘群

11/9 11:31

赤城山と霧氷と凍結池塘

11/9 11:38

ツンドラ〜♪って感じ

11/9 11:40

妙高山と火打山も冠雪

11/9 11:54

苗場山、あらためて素晴らしい山だと知る。

11/9 11:59

暖かくなってきた。池は近日中にいちど溶けるのかもしれない。

さて、名残惜しいが下山にはいる。

11/9 12:57

ひたすら下山中。
朝と違って雪は減り、氷は無くなり、泥水が溜まってきていた。

11/9 13:31

秋に帰ってきた

11/9 14:15

下山口は小赤沢の元バス停ではなくて、楽養館としよう。橋を渡って往路とは別の道を行く。

11/9 14:38

無事下山

秋なので楽養館できのこそば

11/9 14:39

いろんなきのこ、たくさん

11/9 15:12

小赤沢の苗場神社

11/9 15:45

車移動で結東へ。元小学校のかたくりの宿。

11/9 15:48

校長室に呼び出された(日帰り温泉です)

11/9 16:29

お土産として妻有ビールを買う。
ほんらいは食堂で飲む商品だが、お願いしてテイクアウト購入させて頂いた。

11/9 17:34

さらに津南町に移動。

妻有ポークを使用した、醤油ダレのカツ丼を食う。

11/9 17:35

すでに優勝登山を終えた後だが、勝つ！の味をあじわった。
美味い大衆食堂だった！

11/13 19:33

後日。
全線踏破証が送られてきた。こちらは本名宛てになるらしい。

11/13 19:38

信越トレイルクラブ公式サイトにも、全線踏破者として私のトレイルネームが加えて掲載されていた。

撮影機器：

iPhone 12 Pro Apple

感想

sprout

信越トレイル、スルーハイカーになった。
四回のセクションハイクを重ね、計七日間かけて東京から通った。
これで、数日前の信州百名山達成と共に、今年中の目標二つが終了した。

①斑尾山～仏ヶ岳登山口付近(9/13-14)
②仏ヶ岳登山口付近～森宮野原駅(9/19-21)
③森宮野原駅～小赤沢(10/19)
④小赤沢～苗場山山頂(11/9)

初回は熱中症と蚊の猛撃におびえ、最終回は池塘も凍る雪山登山となった。
信越トレイルの最適期は秋だと言われるけれど、この季節の短さに驚く。
信越豪雪地帯の雪解けは遅く、蒸し暑い夏場は年々長くなり、そして本格的な積雪は早い。
トレイルの旬はあっという間に過ぎていく。
延伸もしたし宿泊施設は減るしで、信越トレイルのハードルは高い、という印象じたいは歩き終えても変わることはない。
セクションハイクとはいえ、少ない休日でよく歩き切れたと我ながら思う。

「信越トレイル、ずっと気にはなってるんだけど、でもねえ…」
という人は多いのではないだろうか。
私なんかは、一撃スルーハイクの機会を欲張ってきたせいで十年経過…
それが現実というものだった。
秋はアルプスや紅葉登山を優先したい気持ちがあるし。
そんなふうに毎年延期をしていたら、更にトレイルは延長して敷居は高まってしまっていた。
今年になってようやく「頭をクールダウン」という方向性で本気になってみたら、セクションハイクという形で結果をつくれた。
最初から現実的に、そうすればよかったのかもしれない。
本気で信越をやりたいという気持ちが実はまだ無くて、ずっと冷静ではなかったのかもしれない。

さて。
長年の宿題、というかもはや呪縛みたいになっていたロングトレイルが無事終わった。
しかも、最高の青空と雪景色に恵まれてのゴール。
信越トレイルクラブ公式サイトの全線踏破者リストに名前も掲載されたし、踏破証明書も届いた。

トレイルネームはもちろん「スプラウト」だ。

思い残すことのない、楽しいトレイル旅となった。
二大目標が達成されたので、しばらくのんびり登山モードでやっていきたい。

コメント

shibashi

sproutさん
信越トレイル 踏破、
おめでとうございます〜🎉

かく言う私も
信越トレイルが気になっており
sproutさんのレコを参考にさせて頂こうと、フォローさせて頂いた経緯です。
(.まだ、始めてもいないのですが💦機会を狙っています)

それにしても雪の苗場山、
素晴らしいですね✨✨
苗場は次に行くなら草紅葉の時に、
と思っていましたが
このちょっと冠雪したくらいの景色
とても素敵です♡

素晴らしいレコ
ありがとうございました😊✨

sprout

shibashiさん
またまたコメントありがとうございます🙏

今回のような寒波第一弾直後の苗場山は、比較的お手軽に登れるのに、雪景色も展望も三つ星になるので、すごくお得感があるのだと思います。
この日は秋山郷側ルートも多くのハイカーで賑わっていました！