傾山(九折登山口から周回)
- GPS
- 08:24
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,665m
- 下り
- 1,662m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:25
天候 | 終始ガスガス 山頂付近は霧氷の花が満開 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ有り 15台程度駐車可能 行き 前泊した竹田市の宿(一竹)5:20発→九折登山口駐車場6:07着(28辧 帰り 九折登山口駐車場発15:05→民宿くじら16:20着(49辧 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▼三ツ尾経由坊主コース ・ルートロスに注意 登山道取り付きから何故か最初右の急坂を上ってしまい、ヤマレコアプリで間違いに気が付き崖沿いに戻りました。リスキーな回避でした。 一旦復帰したのに徒渉後、真っ直ぐな踏跡があったので上ってしまいましたが、正解は左手に巻いて登るルートでした。初見のトラップ。 ・アスレチックなルート 前半は急登の連続、三ツ尾から先の三ッ坊主、二ッ坊主、前傾の登山道は、岩を巻いたり上ったり下ったり、ルートを探しながらのアスレチックで危険な道が続きました。アスレチックなルートですが、マーキングが分かり難く、マーキングが見えなくて岩の右手に進むのか左手に進むのか、はたまた上を乗り越えるのかといった具合に悩む箇所が多かったです。所見でなければ難しくはないでしょうが、初見の方は慎重にアプリで現在地と方位を確認しながら進んだ方が良いです。 マーキングが小さかったり古かったりして見にくく、基本はピンテ、後は赤・白・黄色などいろいろありました。標識の文字表示も一貫していませんので紛らわしかったです。 ・緩いロープ場 鎖場は特に問題ありませんでしたが、ロープ場では張りが緩い箇所が何箇所かあり、振られてしまいます。一度振られて右肘を岩にぶつけてしまいました。要注意です。 ・鎖もロープもないが・・・。 一寸した段差ですが、岩や木の根が全体に滑りやすいので鎖等がない箇所でも慎重に進んだ方が良いです。 ・要注意鎖場 小さな梯子が中間にある鎖場と、最後の縦割れの岩を上る長い鎖場は要注意です。いずれも焦らずに登れば大丈夫です。 ▼上畑(九折越)ルート ・山頂から九折越までは最初少しだけ要注意の岩場がありますが、暫くすると平和な道が続きます。 ・林道合流点から芥神の滝までの徒渉箇所は難易度が高く危険です。ヤマレコアプリの地図通りに道は続きません。 写真の徒渉箇所、徒渉後に「カンカケ谷を経て上畑へ至る」との標識があり、九折登山口の文字が見あたりません。九折が消えてしまいました。ヤマレコアプリで見ると川を徒渉しないで右手を進むようにも見えます。登り返してルートロスした分岐がないか探しましたがありません。川の右手に続く道も見えません。この標識に九折登山口の文字があれば何の問題もないと思いますが、私はここで悩んでしまいました。正解はここで徒渉し右に荒れた道をトラバースし、その後左岸を何度も高巻きしながら進むのです。しかし再び右岸に徒渉する箇所もあり、また左上に登り返すように高巻きするところでは少し真っ直ぐに降りてしまいルートロスしました。 ・カンカケ谷などという地名は事前情報には全く出てこないので、この標識の改善を希望します。 その標識を少し登って右手に荒れた道をトラバースして高巻きして道は続きます。 ・結論からすると川をそのまま下るところは少ししかなく、ずっと川を降りると滝壺に落ちてしまうので、基本左手の高巻きだということを知っていれば大丈夫でしょう。 その後の高巻きも荒れた岩の道を大きく巻いていくので非常に疲れました。 ・ヤマレコアプリの表示するルートから実際のルートは大きく外れているのは、直近の川の氾濫でルート変更が行われたからだと思います。マーキングも新しく道も踏まれていなく崩れやすかったです。 九折越(上畑)ルートはこの徒渉箇所さえ問題なく進めれば、中腹から山頂までは危険箇所がなく楽なルートだといえるでしょう。 ・標識が九折越コースだったり上畑コースだったり一貫していないところもルートロスを誘発する要因だと思いました。 |
その他周辺情報 | ▼日帰り温泉 明日の大船山登山の為、今水登山口に近い「民宿くじら」に移動、その後宿から2劼らいのところにある七里田温泉「木の葉の湯」を利用しました。 https://konoha.sichirida-onsen.com/ 泉質も湯温も丁度良く、気持の良い温泉でした。 何といっても内湯の湯船に浸かりながら大船山が眺められるのです。これは最高の景色でした。 ▼傾山の山バッジ 牧ノ戸峠レストハウスに売っているらしい?との情報を得ましたが、行程上無理があるので寄ることが出来ませんでした。 |
写真
装備
MYアイテム |
24c
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
レイングローブ
ポリゴン防寒着
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
ポカリスエット500㎖
水プラティパス1000㎖
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
ストック
カメラ
GPX(ガーミンeTrex30xJ)
ココヘリ&虫除けネット
アミノバイタル
手拭い
コンパクト三脚
|
感想
大分遠征の二日目は、今回のメインイベントである傾山に登ってきました。
〇傾山(かたむきやま)標高 1605m
日本三百名山 九州百名山 九州百名山(九州百名山地図帳) みやざき百山 大分百山 日本の山岳標高1003山 大分県の山(分県登山ガイド) 宮崎県の山(分県登山ガイド) 日本の山1000 新大分百山
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=294
▼最初のルートロス
大崩山の再来かと思いゾッとしました。
坊主尾根は確かに危険でした。初っぱなから右手の違う尾根を登ってしまったのは、この程度の荒れた道が傾山の登山道ならあり得ると思ったからでした。
事前学習通り、小さな分岐点で左の取り付きに入ったものの、いつの間にか間違った右手の急登を登っていました。(写真無し)ヤマレコアプリで左手に道があるのを知りましたが、戻るには崖を降りなければなりません。戻りつつショートカットして崖を降りましたが危ないところでした。
▼三ツ尾まで
壊れたような標識で左手に折れることも事前学習通りできました。
その後徒渉し、対岸からは林道までひたすら登りました。林道へ出ると少し後ろに戻って再び登山道に入ります。そこには登山届で書が置かれていました。昔は此処まで車で来られたのでしょうか。
そこから尾根道に出るまでひたすら上りが続きます。
尾根に乗ると右手に折れて登ります。
三ツ尾という標識は探せませんでした。
▼三ツ坊主・二ツ坊主
このルートは危険だという注意書がありましたが、予定していたコースなのでそのまま進みました。
ロープ場や鎖場は慎重に上り下りすれば問題ないのですが、そのルートを間違いなく探すことがこのルートの問題点でした。
ピンテ一つの見落としが命取りになります。マーキングのない箇所の崖や岩は上ったり下ったりしないことです。
▼小さな色あせたマーキング
大分県の登山会の方針なのか、大崩山でも難儀しましたが、マーキングが小さかったり色あせていたり、はたまた木々の葉に隠れて見えなかったり、足元にあったりとマーキング有るにはあるのですが見落としやすい山域でした。
アプリも利用し、自分のいる位置と方位線を確認し、かつ良く自分の頭で見える景色を総合的に判断する能力が問われます。
▼アスレチック
岩の間や木の根の間を抜けていったり、上ったり下りたりとそれもステップやホールドを確保しながら、股関節を柔軟に動かさないと進めないアスレチックな道が続きました。一寸躓いただけでも危ない山域なので慎重に進まないといけません。
少しでも危険だなと感じたら尻を着いてスライドして降りたりクライムダウンすることです。それでも危険な箇所はルートロスしていると判断すべきです。
▼岩の登攀
大きな鎖場は通常岩場になれている方なら問題ありません。クライミング技術は必要ありません。登攀して山頂部分に乗ったかと思ったら一度また鎖場で降りるのでそこは前傾だったのでしょうか。
▼山頂
山頂部分は大きな岩で囲まれていて断崖絶壁です。標識のある箇所はそこそこスペースが有りました。
▼眺望
山水画のような絶景が楽しめるかと期待していましたが、ガスガスで全く何も見えませんでした。九重も阿蘇も祖母も見えませんでした。
▼川のルートは怖い
下山で九折越経由九折登山口(つづらとざんぐち)への道を下りましたが、河原に降りてからのルートを見失うことが多く難儀したと共に怖かったです。
後で高巻きしながら下を見てゾッとしましたが、高巻きはかなり高くします。川を降り続けると滝壺に落ちてしまうことに気が付きました。
河原は石が沢山あるのだから、左手にぐっと戻る箇所には石にペンキで矢印マーキングが欲しいところです。マーキングを追いながらら河原を降りていったら突然マーキング見えなくなって困った箇所がありました。
一番怖かったのは、川を最初に徒渉したところにある標識に九折登山口(つづらとざんぐち)の文字がなかったことです。
登り返してそこにある壊れかけた標識には右手に九折とありましたが、川の右手を進むのか石を徒渉して対岸に渡るのかが判りません。あのまま違う判断をして川を降り始めていたらとんでもないことになっていたとゾッとします。
件の標識の改善を切望します。
▼タフなルート
ルートロスによる神経の疲労だけでなく、上りも下りもアップダウンを繰返すので非常にタフなルートでした。大腿四頭筋の筋肉痛も範囲が広く、右脚中指の爪が黒ずんでしまったくらいタフな山行でした。
傾山が一番ハードでした。最後の大船山も登り始めから脚が筋肉痛でなかなか脚が上がりませんでした。大船山の下りは足の爪が痛くなって辛かったです。欲張って涌蓋山の計画まで4連チャンにしなくて良かったです。もうこれくらいが体力的な限界に近いですね。
数年前の大崩山でもルートロスが怖かったのですが、傾山も同じような怖い気持ちになりました。傾山の眺望を楽しみにしていたので霧氷は残念でした。坊主尾根は確かにアスレチックで危ない尾根でした。傾山の定番周回ルートだと聞いたのでチャレンジしてきました。山頂や駐車場で会話をした福岡の男性は、大して危ないところはないよ、と言っていました。初見でなければそう思うのでしょう。山バッジが買えなかったので、牧ノ戸峠レストハウスに電話をしたら、来年傾山の山バッジを作ろうかと企画しいるとのことでした。傾山の山バッジ、欲しいです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する