記録ID: 7528201
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ハイキング
関東
奥久慈ハイキングー篭岩ー篭岩山ー表縦走路
2024年11月24日(日) [日帰り]
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体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 07:14
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,295m
- 下り
- 1,300m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 7:14
距離 17.4km
登り 1,295m
下り 1,300m
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
晩秋から真冬にかけては登山道を枯葉が覆い、滑りやすく、踏み跡を追いにくくもあるので、足もとを確かめながら進みます。 不動滝ー篭岩展望台ー篭岩山(篭岩と篭岩山は別物です)は崖の登り降りがあります。鎖や補助ロープがあり、ルートも確立していますが危険箇所は苦手という人にはお勧めしません。難度、危険度共に男体山の健脚コースを上回ります。 以下、場所別に状況を書きます。 序盤の不動滝の高巻きは、濡れた急斜面とがけっぷちの狭い踏み跡をたどります。普段でも濡れていて滑りやすいことと、これから冬にかけて凍結しますので滑落に特に用心します。篭岩から下る場合、更に危険度がま増します。 高巻きのあとは巨岩がゴロゴロした沢を進みます。沢床を高巻くような踏み跡が付いていますので、普通に歩く場合はそちらをお勧めします。巨岩帯の中を歩くこともできなくはありませんがルートファインディングを誤ると進退窮まります。高巻き道であれば篭岩方面の標識が出てくるのでルートファインディングは楽ですが、沢床をたどる場合、抱き返しの滝方面へ入り込む恐れがあるので注意します。「この先登山道無し。引き返せ。」のややくたびれた標識が下がっているのでそこを右へ高巻きます。 篭岩方面の標識が出たところに、それまで歩いてきた勢いだと登山道ではないかという沢が口を開けていますが、そこには入らず、左へそれると踏み跡がはっきり現れます。ここから篭岩まではほとんど崖に近い登りが続きます。途中やや滑りやすい岩板の通過もあります。鎖はあるので手がかりを確保した上で慎重に進みます。 鎖はつまんでから握るとグリップが増して滑落を止める力が増します。筆者のヤマノート「鎖は親指と人差し指でつまんで握る」 https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=3747 篭岩は上部の眺望点(岩窟)へ出るはしごがあります。普通に歩くと横揺れがどんどんひどくなり、最悪固定点がちぎれて転落しますし(実際支柱が一本落ちていて恐怖心を誘います)、そもそも横揺れが怖くて動けなくなる危険があります。このはしごは一段登っては停止するということを繰り返すとうそのように揺れなくなります。はしごの最後は岩がせり出していて、体が引っかかって持っていかれるので、ザックで登る場合には岩に引っかからないように用心します。空身がお勧めです。 篭岩展望台から篭岩山への登山道の途中には2箇所のキレット(切戸という日本語のカタカナ書き、切れ落ちた鞍部や、ときに谷渡りの箇所に使うっことも)を通過します。ここは崖の登り降りです。鎖や補助ロープがあってきわめて困難ということはないのですが、濡れている場合や、冬季は凍り付いている場合がありますので特に用心します。このキレットを通過すれば登はん要素はなくなります。 篭岩山から釜沢越までは地図に道の印はありません。踏み跡は割りとしっかりしていて、それをたどります。より確実なのは、ヤマレコ等の登山アプリで過去のトレースを参考にし、GPSで地図上の現在位置を確認しながら移動することです。たとえば、篭岩山頂から裏縦走路の入り口の鞍部へ降りる途中、踏み跡が二手に分かれる部分があるのですが、左側の踏み跡は間違えです(道迷者談)。なお、SNSにはバリエーションルートのトレースも表示されますので、事前にどのトレースをたどればよいのかを研究しておくことがより安全でしょう。 釜沢越から大円地越、男体山登山口まではハイキングコースですが、けもの道やバリエーションルートがあちこちに口を開けていて、道迷いの恐れがあります。筆者が今回も含めていつも間違えるのは、スグサリ越(左に大岩壁を望む鞍部で標識あり)を過ぎてから鷹取岩方面へ続く巻き道で、いつも尾根沿いに歩いて崖の下りに出てしまいます。この崖は降りられなくはないのですがお勧めはしません。ちなみに大円地越から進む場合は踏み跡を無意識にたどっていれば崖のほうには進みません。 鷹取岩から入道岩にかけて少しだけ崖の下りがあります。鎖があり、ステップも切ってあるので濡れたり、凍結している場合は手がかりを確保して慎重に進みます。 |
その他周辺情報 | イロハモミジの紅葉はこれからだと思います。場所別に勝手な意見を簡単にまとめますと以下の通りです。 不動滝から篭岩まではいまひとつ。これからまだ赤くなって欲しいがどうだろう。 篭岩展望台のあずまやから篭岩山まではところどころよいが今よりはよくならないと思う。 篭岩山から裏縦走路分岐まではいまひとつ。ことしはこれでおしまい?ではないよね。 釜沢越から大円地越まで、ところどころすばらしいが本気はこんなものではない。 大円地越から大円地山荘までは下りはじめが案外よかったが、ここもまだまだ。 |
写真
今日はルートをどう取るか、それどころか山に行くかどうかさえ迷った挙句、不動滝から篭岩、篭岩山を回ることにした。家を出るときは釜沢越から男体山までと思っていたが、アプローチしながら急に変更したのだ。湯沢源流はとてつもなく深い谷に見える。このアングルの景色は陽光に直接照らされる午後がお勧め。
むしろ恐怖するのは、篭岩上部にあるこの取れた支柱だ。実際千切れるのだよな。このはしごの横揺れを回避するには1段歩くごとに停止することだ。びっくりするほど安定する。はしごの共振を刺激しないから揺れなくなる。
足もとはざれた崖だ。ここで筆者は不覚にも外していた手袋をこの崖に落としてしまった。見えるところに引っかかったので、惜しくはないが、野ざらしにしないで済めば済ましたかったので、展望台付近まで下りて、長めの木の枝を2本、ビニール袋2枚を細引き代わりに使って継ぎ、吊上げを試みたが、吊り上げ中に手袋は視界の先に落下した。回収失敗かと思ったが、一縷の望みを託して下の登山道まで戻ったところ、登山道脇の潅木に引っかかっていて無事回収することができた。山の神様に感謝した。
篭岩展望台のあずまやの裏の急斜面を登り、篭岩山を目指した。黄葉(ここはどちらかというと黄色がメイン)はピークを過ぎてしまったが、葉が散った幹だけの木が立ち並ぶ明るい登山道を歩くのは楽しいものだ。
筆者が奥久慈歩きを始めた頃は、竜神ダムから篭岩山までの往復で体作りをしていた。その頃ボルダリングごっこと称して登っていた岩塔を攀じた。なお、この岩は登らなくても巻き道がきちんとあるので心配はない。
鷹取岩ー入道岩界隈の眺望点では、筆者が溺愛する鷲の巣山の見事なナイフリッジ(118号からはそう見える)を望めることが判った。谷を挟んだ左側は井戸沢山か、そうすると太郎山はその奥に見えているはずだが筆者にはそこまで判定できていない。
櫛が峰右峰(下から見て)のピーク先端からがけ下を覗き込んだ。手前に歩っこ利盛り上がってるところは筆者が以前尋ねた櫛が峰尾根(筆者勝手に命名)だろうか。積雪時には男体山から見るこの尾根の白いラインが素晴らしい。
装備
備考 | 雨具(ホームセンターのヤッケ上下)、フリース、目出し帽、ミトン(林道用。筆者は厚手の靴下で代用)、ゴム引き軍手(登山中に使用、結構冷えるので、厳冬期は凍傷注意)、タオル、帽子、ヘッドライト、スマホGPS、行動食、水 |
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感想
取り合えずコース情報だけアップロードします。
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