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Yamareco

記録ID: 75387
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無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

富士山【日帰り】(富士宮〜御殿場プリンスルート)

2010年08月23日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:58
距離
9.9km
登り
1,462m
下り
1,457m

コースタイム

3:53五合目-4:14六合目雲海荘-4:59新七合目御来光館-5:41元祖七合目山口山荘-6:27八合目池田館-7:21九合目万年雪山荘-8:01九合五勺胸突山荘-8:50富士宮口山頂-9:32剣ヶ峰-10:00御殿場口ルート-10:35八合目-10:46七合九勺赤岩八合館-11:23七合目-11:47走り六合(富士宮ルートへ接続)-12:16宝永火口付近-12:35六合目雲海荘-12:51五合目
天候 晴れ
午後からガス
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前日8月22日午後5時にマイカー規制が解けたので
五合目の駐車場に止めることができました。
午前2時過ぎにはすでに6割以上のスペースは埋まっていたような気がします。
帰りの13時前には駐車場は満車で路駐車が1.3km地点まで続いていました。
コース状況/
危険箇所等
標高2,400mからのスタートになるので、高度順応はしっかりした方がいいです。
登りの富士宮ルートは山小屋も各合にあるのでトイレも安心。
下りの御殿場ルートは七合九勺のところしか営業していませんでした。(六合目以降は不明)
七合五勺の砂走館は来年リニューアルオープンらしく、解体して新しいのを建築中でした。

このプリンスルートは砂走りもできてかなりおススメです。

予約できる山小屋
八合目池田館
御殿場口七合四勺・わらじ館
前回の須走ルートとは、少し違う感じ。
細かい砂礫は少ないかな。
前回の須走ルートとは、少し違う感じ。
細かい砂礫は少ないかな。
こんな感じの岩が多いです。
こんな感じの岩が多いです。
山頂からの下山者とよくすれ違うようになる。
山頂からの下山者とよくすれ違うようになる。
万年雪山荘の裏手を登って行くと、その名の通り
万年雪が残っていた。
万年雪山荘の裏手を登って行くと、その名の通り
万年雪が残っていた。
やっと山頂直下の鳥居まで来る。
あと少し。
やっと山頂直下の鳥居まで来る。
あと少し。
火口を見下ろしながら馬ノ背に向かって歩く。
火口を見下ろしながら馬ノ背に向かって歩く。
この急な馬ノ背を登れば剣ヶ峰。
この急な馬ノ背を登れば剣ヶ峰。
八合目。見晴館跡。昔は山小屋があったみたい。
八合目。見晴館跡。昔は山小屋があったみたい。
七合四尺のわらじ館跡。休業中。
七合四尺のわらじ館跡。休業中。
七合目日の出館。営業していません。
七合目日の出館。営業していません。
振返ってみた。
白い蟻んこのような人たちが歩いているところを走り下りてきた。
振返ってみた。
白い蟻んこのような人たちが歩いているところを走り下りてきた。
ガスから姿を見せた宝永山。
カッコイイです。
ガスから姿を見せた宝永山。
カッコイイです。
登りのときは、真っ暗で周りが全然わからなかったので
撮影してみる。
富士宮ルートはこんな感じの道でスタートです。
登りのときは、真っ暗で周りが全然わからなかったので
撮影してみる。
富士宮ルートはこんな感じの道でスタートです。

感想

7月28、29日の須走口ルートからの富士登山は
悪天候のため本八合目で止むなく撤退した私たち。

なんとしてでも今季中にリベンジをと、
今回ルートを変えて挑戦しました。
ルートを変えた理由は特にないです。
須走ルートでもよかったのですが、気分を変えるために
今回は登りで富士宮、下りで御殿場とちょっと贅沢してみました。

そして前回は山小屋で一泊しましたが、
今回は日帰り登山です。
(山小屋滞在中に高山病になったから。)

8月24日午前0時過ぎ。
昨日は9時にはベッドに入ったのになかなか眠れない。
1時に起きる予定だったけれど、どうせ眠れないのなら
早めに起きて出発することにする。

午前2時過ぎ。
真っ暗な富士スカイラインを走る。
「この道で合ってるかな?」と少々不安。
でも車を停める気にはどうしてもなれない。
走らせている間もできればバックミラーも見たくない。
民家も街灯も何もなく、私たちの車だけが走っている真っ暗な道。
かなり怖いwwww
なんかヤバいwww
ちょうど薄気味悪い時刻だし。

真っ暗な分、富士山の山小屋と登る人たちのヘッドランプの灯りが
連なっているのが見える。
これだけ見えるということは富士山に雲はほとんどない。
前回の時とは大違いだ。

御殿場登山口を通過して、富士宮登山口に向かう長い登り坂に入る。
途中、救急車とすれ違う。
車内灯がついていて、懸命に救命処置をしている様子が見えた。
患者は登山客だろうか??

2時半頃駐車場に着く。
昨日の17時にマイカー(一般車両乗入)規制は解除された。
駐車場がいっぱいだと路駐になるのが心配だったが、
問題なく駐車することができた。
そして1時間、高度に慣れるために車内で休む。
空を見ると、星がすごい勢いで瞬いている。
カシオペア座、オリオン座などはもちろん、
周りの小さい星たちまでもが冬の空のようにはっきり見える。
すごい。。。
標高2000mを超えるとこんなにも星が見えるのか。。。

待機している間、ポツポツと登山客が登山口に向かうのを見る。
高度調整のこの時間がとても長く感じる。
早く登りたい。
だけど我慢。我慢。

午前3時半過ぎ。
準備をして駐車場を出発。
五合目まで歩いてゆく。
真っ暗なのでヘッドランプの灯りだけが頼り。
ちょっと寒い。
この時間、登山客の姿はほとんどない。

しばらくすると右手に見える宝永山の稜線からうっすらと光が。。。
夜が明ける兆し。
ゆっくりと明るくなってくるのを見ながら登る。
ここ富士宮ルートではご来光は望めないと訊いているので
少しずつ明るくなっていくのが見えるだけでも満足。
天気がいいってことだけで満足。

けれど5:13頃に宝永山稜線上にご来光を見ることができた。
富士宮ルートは場所によっては見えないのでかなり嬉しい。
やっぱりご来光って感動する。

元祖七合目。
標高3,010m。
このあたりまではそれほど苦も無く登ってきた。
朝早いので涼しく、汗もかかない。

ここ富士宮ルートはスタート地点が他のルートに比べて一番高く、
高山病には一番気をつけなくてはいけない。
なので、酸素ペレット食べまくり、酸素缶の酸素も前回より早めに吸っている。

八合目。標高3250m。
ここでも5分ほど休憩。
だいぶ足取りが重い。
空気の薄さを感じる。
山頂からの下山者とよくすれ違うようになる。

ここ富士宮ルートは、登りと下りの道が同じ。
なので今日はそれほどでもないが混雑しているときはとても歩きにくい。
道を譲りながらの登山になる。
また、下ってくる人たちの砂埃も少々困る。

いよいよ前回は踏むことが無かった九合目。
しかし、足取りは重く、心臓もバクバクするようになる。
空気が足りない。
空気缶の酸素を吸う回数が増える。
傾斜はそれほどでもないのに、思うように前に進まない。

標高3,460m。
九合目の萬年雪山荘。

前回泊まった山小屋と同じくらいの標高なのに
今回は息苦しさが全然違う。

万年雪山荘の裏手を登って行くと、その名の通り
万年雪が残っていた。

心臓がバクバクいわない程度に
ゆっくりと、そして何度も立ち止まりながら登って行く。
苦しい。呼吸を整える。
道の途中で睡魔に負けて半分寝ている人もいる。

登り最後の山小屋。
九合五勺。標高3,550m。
かなり胸が苦しい。
足が重いよりも苦しい方が大きい。
そして2人とも軽く頭が痛い。

次々と下山してくる人たちとすれ違う。
登山は基本登りが優先で
たまに待ってくれている人がいて、
「息苦しくて遅くてすいません」と言うと
「ゆっくりでいいですよ。」と言ってくれたりもするが。。。
苦しくて軽快に動けないので
この時ばかりは「お先にどうぞ。」と言いたい。

下りてくる人に
「もう少しですよ。」
「がんばってください。」
と次々と声をかけられる。ありがとうございます。
ハァハァハァ。。。。
酸素缶の酸素を吸うとだいぶ楽になって回復するのだけど、
20mもそれがもたない。
また息が苦しくなってくる。
手に酸素缶を持ったまま、苦しくなったら吸って歩き続ける。
体は全然疲れていない。
ただただ、薄い空気との格闘のみ。

登り始めて4時間57分で富士宮口山頂到着。
「やったー!」
という気持ちよりも、座って酸素缶の酸素吸いたい気持ちが勝ってたw

奥宮を参拝し、本当の山頂である剣ヶ峰へ向かう。
富士山はそれぞれの登山口に山頂が設けられているが、
やはり最高峰の剣ヶ峰まで登らないと登頂したとは言えない気がする。

急な馬ノ背を登れば剣ヶ峰。
不思議なことに、ここは息苦しくない。
滑りやすい砂礫なので登りにくいだけ。

前に歩いていたおばちゃん4人組は
なぜか‘しりとり’をしながらのんびりと登っている。
思いつかない時は止まるので、うざい。
我慢できなくなって、抜き去る。

そして最高峰地点の気象観測所に到着。
剣ヶ峰で記念写真を撮る人たちの行列に並ぶ。
ハイシーズンのときは、この行列はもっと長いらしい。
15分ほどで私たちの番が回ってきた。
そして今季二回目にしてやっと最高峰登頂できました。
やっぱりここまで来ないと実感ない感じ。

下山は、富士宮ルートではなくて御殿場ルートを利用。
その前に小腹が減ったので下山口でシャリ補給。
やはり下りは砂走りでしょう。
このために下山は御殿場ルートにしたのです。
前回は風雨で砂走りの爽快感を半分しか味わってなかったので。
御殿場ルート下山道は見上げると大きな岩がゴロゴロしている。
落石注意。

道幅は結構広く、なだらかで比較的歩きやすい。

そして途中で思い出したのが、
富士山頂バッジを買うのを忘れていたこと。。。
もう戻るのも嫌だし、帰り道の山小屋で売っているかどうか訊いてみることに。

七合九勺。赤岩八合館。
御殿場ルートでは登山客が他ルートより少ないため、
現在営業している山小屋も極端に少ない。
ここはやっているようです。
トイレを借りる。
そしてバッジのことを訊くと、売っていないとのこと。
「結構お客さんに訊かれるから、今度から置こうかしら。」と小屋の人。

赤岩八合館を出て足取り軽く下る。
このルートはほとんど人に会わない。

そして待望の大砂走り。
砂除けスパッツを装着。
前の人の砂煙が立つのでマスク等合った方がいいです。

このルートは帰りに宝永山の側を通るので
立寄ってもいいのですが、靄の中なのでやめました。

靄がミストシャワーのようでとても涼しく下山できる。
ありがたい。

途中、富士宮口への分岐があるので
ここからスタートした富士宮口に戻ります。
宝永火口を通るルート。
土壌はまだまだ砂走りできるぐらい軟らかいので砂走り。
砂走り、かなり気にいってしまった私。
テンション上がるし、楽しいです。
私は小走りなので一歩3mも走れませんw
たまに大きな岩が潜んでいるので避けながら走ります。
砂走りで下りきると、宝永火口の側を歩く遊歩道になります。
少し登らなければ。

帰ってから調べてみると、
このルートは別名‘プリンスルート’というらしい。
皇太子さまが2008年に富士登頂されたときのルートを
私たちは今逆走している。
プリンスルートで登れと言われたら、ちょっとキツイかも。。。

六合目に到着。
登山開始した時には真っ暗で静まり返っていた雲海荘も
登山客たちで賑わっていた。
この山小屋に寄ってバッジのことを訊いてみると、
なんと売っていましたっ!!
4種類あって各400円。
お店できのこ茶もごちそうになりました。

普通の登山道の土が硬く感じられる。
膝に少し疲労を感じるw

下山開始から、2時間51分で到着。

富士を見上げると、ガスっていて何も見えない。
富士登山は午前中が勝負な気がする。

富士宮口は、道路に沿って駐車するタイプ。
もうこの時間(12:57)、満車で帰り道1.3kmほど路駐する車が見受けられた。

車での帰り道、頭痛が激しくなってくる。
高山病というよりも、
前日ほとんど寝ていないのが原因かも。
頭痛薬を飲んで横浜へと帰る。

やはり9合目あたりの空気の薄さはどうしようもない。
高山病でリタイヤすることだけは避けたいと思っていたので
予定通り無事登頂&下山できて嬉しい限りである。
とにかくお天気だったのが一番嬉しい。

苦しいのにまた富士山に登りたいと思うのはなぜだろうw
来年挑戦できたらまた登ってもいいかも。。。
砂走り、またしたいw







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