音羽山
- GPS
- 02:11
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 511m
- 下り
- 509m
コースタイム
- 山行
- 1:51
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 2:08
天候 | 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
舗装された「車道」とよく踏まれた登山道 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
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感想
昨日の金曜日、asakinuは娘と孫ともども、「串カツの田中」の創業祭でガンガン飲んで食べた。楽しみにしていたkinuasaは、何と運が悪いことに当日の夜、仕事に出ざるを得なくなった。そんな金曜日だから、翌土曜日にハードな山行は無理というもの。それに、天気はいいが強風が予想されるので、標高の低い山のほうが歩くにはよさそうだ。気圧配置は一応冬型ながら、高圧部の張り出しが南寄りで、低圧部は北東に位置するといういびつな形になっている。日本海寄りはしぐれる可能性が高い。そんな「いろいろ」を考慮し、且つ未踏の山ということで浮上したのが、奈良の音羽山と竜門岳である。その日の体調により、また、朝の出発時刻によって短いコースも長いコースも選べる山なので、様子を見ながら調整できるのもいい。自宅からも比較的短時間で到達可能だ。金曜日の疲れが残っているだろうから、普段より30分遅らせて6時半に家を出ることにする。
阪神高速湾岸線の三宝から阪和道に出て松原IC、最後は南阪奈道となるが、この辺りの高速道路の名前は順列組み合わせ問題のようで、どれがどれだか、未だにちゃんとは言えない。とにかく、奈良盆地の真ん中に向かって走る。羽曳野あたりの丘陵はブドウ園のビニールハウスがパッチ状に広がって、個性的なランドマークとなっている。正面にはきれいな双耳峰が次第に大きく迫ってくる。二上山だ。明日香を象徴する山、60年前、ギフチョウを何頭も採集した山でもある。そして大和葛城山をトンネルで抜けると、眼下に広がる奈良盆地へと下っていく。高速道路がいつの間にか下道にかわってさらに宇陀方向に東進する。観音寺への道は狭いが対向車が来ることは稀だし、距離も短い。まず「下の駐車場」前を右に見て、さらに進むと「上の駐車場」がある。一台しか車がとまっていない。その隣に駐車する。少しでも登り口に近いところと思って「上の駐車場」まで入ったみたが、「下の駐車場」からの距離は短いので、それほどのメリットはない。また、一番下に位置するバス停からの距離も大したことはないので、バス利用も賢い選択かもしれない。
準備を整えて、登り始める。ちょうど観音寺のご住職が軽自動車で参道を下ってこられた。NHK Eテレ『やまと尼寺精進日記』でよく知られた「尼さん」だ。
お寺のホームページには、以下のように記されている。
「眼病霊験、諸願成就の祈願寺。NHKのEテレにて4年に渡り放映されていました「やまと尼寺精進日記」のお寺です。
寺伝によれば、藤原鎌足公を談山妙薬寺(現在の談山神社)に祀った際、鬼門除けの寺として丑寅の方角音羽の地に一宇を建て、鎌足公御作の梅の木の観音像を祀ったのが始めと伝えられています。奈良時代の観音信仰が篤かった頃は、霊場として賑わい、壮大な堂宇がこの山中に軒を連ね、そのありさまは音羽百坊と称されました。・・・」
お寺に至るセメント舗装の参道(お寺関係の軽自動車のみ通行可)を我々は登っていく。それにしても急な道で、ここを車で走るのは慣れないと怖いだろう。見上げると、銀杏とイロハモミジの紅葉が見えてきた。観音寺の境内だろう。鹿よけの扉を開けて古い石段を上がると本堂がある。靴を抜いて本堂に上がり、お参りを済ませて、山道へと向かう。黄色い銀杏の落葉を踏んで進み、万葉展望台への指導標のところから右に、伐採跡地の桜植樹の中を登る。指導標の立つところから直進する道は谷沿いにつけられたルートだが、途中、崩壊部分があるとの立札があり、推奨されていない様子だ。我々が辿った右のルートはジグザグの急登である。振り向けば広々と眺望が開けて、奈良盆地とそれを取り巻く丘陵が一望される。さらに登れはさらにその先に大阪平野までのぞまれ、眼下の銀杏の黄葉と合わせて、風情漂う古都の眺めを楽しむ。
伐採跡地の最上部が万葉展望台と呼ばれ、ここで最後の眺めを楽しんだ後、植林帯へと入っていく。最初はジグザグの急登となるがそれも長くは続かず、ほとんど平坦な稜線となる。左から谷通しに登ってくる道を合わせ、さらに進むとすぐに山頂に出る。山頂からは眺望は得られない。特に面白味のない山頂を早々に辞し、往路を戻る。結局周回はやめて一旦下山し、二座目として竜門岳に三津から登ることにしたのだった。
観音寺に戻ると、三々五々、参拝者が登ってきている。石段の登り口に設置された簡易トイレをお借りし、コンクリート舗装の参道の急傾斜に再びおののきながら下っていく。寺のすぐ下の傾斜は特に急で、この区間には荷物とヒトが乗れるモノレールが設置されている。左の谷底を覗くと連瀑が白いしぶきを上げている。周囲は植林ながら山深い雰囲気が漂う谷を眺めつつ、駐車場へともどったのだった。
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