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Yamareco

記録ID: 7599195
全員に公開
雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍

十石山

2024年12月14日(土) ~ 2024年12月15日(日)
情報量の目安: B
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
punya その他3人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
11:15
距離
9.2km
登り
1,001m
下り
1,079m
歩くペース
ゆっくり
1.61.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:19
休憩
0:14
合計
7:33
距離 4.5km 登り 990m 下り 18m
12:12
1
スタート地点
12:14
12:21
102
14:03
14:03
179
17:02
17:09
157
2日目
山行
3:09
休憩
0:04
合計
3:13
距離 4.7km 登り 12m 下り 1,061m
9:07
9:12
62
10:14
67
11:21
11:21
41
12:02
12:03
3
12:12
12:12
2
12:14
ゴール地点
天候 晴れのち吹雪
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
樹林帯を抜ける前でトレースが無くなりました。
膝上から腰位までの積雪があるため、ワカン必須。
その他周辺情報 山頂直下の避難小屋は冬季入口の一歩目がとても深いので入室?の際は落ちないように注意が必要です。
ここからスタート
ここからスタート
下山途中
2024年12月15日 09:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
12/15 9:58
下山途中
一面、銀世界
2024年12月15日 09:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
12/15 9:58
一面、銀世界

装備

個人装備
フリース Tシャツ ダウン上下 オーバーパンツ 靴下 グローブ 防寒着 ニット帽子 バラクラバ ザック 食事2回分 行動食 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス ゴーグル タオル ツェルト ストック ピッケル カメラ ワカン シュラフ マット

感想

十石山の避難小屋が綺麗だ、という誘い文句にのって、冬季避難小屋泊のトレーニング?に参加。
直前の月曜日にガイドさんが下見に行ってくださり、可能なら前泊を…。と仰られましたが、残念ながら仕事の都合で不可能。こりゃ、今回は私は見送りかなぁ…と思ったら、もう一度トレース付けに行くと…感謝!

さて、当日は始発のあずさで松本入り。
なんやかんやで出発は11:40頃。かなり遅めのスタートになった。到着見込みは17:00頃かな…とスタート。

新雪がフカフカなので、最初は完全にツボ足、途中の雪が深くなった所から各々ワカンやスノーシューを装着。
ワカンが苦手な私は少し憂鬱…。
あまり意識せずに歩こうと思うが、やはりうまく歩けない。
途中から太腿が辛くなりだした。左の膝上が攣りそうだ。水分不足、雪山なのでザックの外に飲み物を付けていない。休憩のタイミングで意識的に水分を摂るが、足りないのだ。
騙し騙し脚を動かす。

スタートが遅かった事、そして私のペースが上がらない事もあり、樹林帯を抜ける前に日は暮れた。ヘッデンを着けて月明かりの中を歩く。言葉だけでは雰囲気良く感じるが、風は強くなってきているし、途中からは完全にノートレース。ガイドさんが先頭で踏んでくれてはいるものの、とにかく体力が奪われる。既に私は水1リットルとアイゼンをガイドさんに預かってもらっていた。それでも……キツい。

樹林帯を抜けると風は更に強く吹きつけてくる。
斜度が上がると、スノーシューのメンバーがうまく登れなくなってきた。試しにツボ足に戻すも、今度は埋まって進めない。結局、スノーシューとワカンで引き続き歩く。後ろで待っているとどんどん体温が奪われるので、申し訳ないが横から抜いて重怠い脚を気力だけで動かし続けた。

ガイドさんのいつもと違う励まし方に危機感を察知した。止まってはいけない、ほんとにあと少しなんだ、止まるな、止めるな…。
トレースが完全になくなってから1時間以上経つ。現在地を確認して、「あと1時間もある〜!!」と弱音を吐いてから2時以上。既に闇に包まれた行く先を見た所で、避難小屋らしきものは見えない。それでも、方向は合っている事は確認できていた。動け、動け、着いたら一歩も歩かないぞ!

稜線に登り上がると、やっと避難小屋が見えた。
避難小屋というよりは、営業小屋の佇まい。寒さに震えながら装備を外し、冬季入口から中へ…。
ウハッ!深い!入口を大きく跨ぐと、中は足が届くギリギリの深さ。そこから慎重に梯子で下りて一階の高さに降り立つ。風が当たらないだけでだいぶ良い、だが、寒さで震えが止まらない。早くダウンを着たい、カイロを貼りたいが、思うように動けない。
靴下にカイロを貼り、お腹に貼り、持ってきた物を全て身に付けるとだいぶ落ち着いた。
お湯を飲みながら食事の用意。と言っても、ガイドさんがサクサクとお湯を沸かし、おかずを作って下さり、それをありがたくいただく。ココアも、スープも、何から何まで至れり尽くせり、感謝しかない。
談笑する余裕もでて、寒いなか就寝。

2〜3時間ほど寝た所で目が覚める。トイレに行きたい。寒いが、意を決して携帯トイレを使う。
その後は断続的な睡眠。足裏のカイロは既に温もりを失っていた。
バタバタと風の音がするたびに、誰か来たのか⁈と思う。そんな中、夢を見ながら朝まで睡眠と覚醒を繰り返した。

朝はゆっくり目の起床、食事を摂って支度を済ませたら出発。
だが、吹雪で山頂が見えない。5分の距離という山頂が見えないのだ。10メートル超の風に耐えながら10分ほど歩くと、華奢な山頂標識が見つかる。ああ、着いた。これで帰れる〜。
みんなで写真を一枚だけ撮影し、スタコラ退散。

稜線から10分ほど下ると風も弱まり、だいぶ落ち着いて歩けるようになる。
所々埋まりながら、樹林帯へ入りどんどん下りてくる。昨日は1人とすれ違ったが、今日は誰にも会わない。
途中からはワカンも外しだいぶ軽快に歩けるようになった。のだが!私の脚は既に限界を超えていたのか、重怠く、すぐにでも立ち止まりたくなる。こんな時に同行者が居るのはありがたい。無心で脚を動かし続ける。

駐車スペースの車が見えた時の嬉しさ!!
シーズンインの足慣らしのはずが、とんでもない厳冬期体験になった。
それでも、自分の体力不足や、ワカンとの和解とか、課題が見つかったのは収穫だった。
2つ玉低気圧の時は、やっぱり山に入ってはいけないね。反省!

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