十石山
- GPS
- 11:15
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,001m
- 下り
- 1,079m
コースタイム
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 7:33
天候 | 晴れのち吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯を抜ける前でトレースが無くなりました。 膝上から腰位までの積雪があるため、ワカン必須。 |
その他周辺情報 | 山頂直下の避難小屋は冬季入口の一歩目がとても深いので入室?の際は落ちないように注意が必要です。 |
写真
装備
個人装備 |
フリース
Tシャツ
ダウン上下
オーバーパンツ
靴下
グローブ
防寒着
ニット帽子
バラクラバ
靴
ザック
食事2回分
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ゴーグル
タオル
ツェルト
ストック
ピッケル
カメラ
ワカン
シュラフ
マット
|
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感想
十石山の避難小屋が綺麗だ、という誘い文句にのって、冬季避難小屋泊のトレーニング?に参加。
直前の月曜日にガイドさんが下見に行ってくださり、可能なら前泊を…。と仰られましたが、残念ながら仕事の都合で不可能。こりゃ、今回は私は見送りかなぁ…と思ったら、もう一度トレース付けに行くと…感謝!
さて、当日は始発のあずさで松本入り。
なんやかんやで出発は11:40頃。かなり遅めのスタートになった。到着見込みは17:00頃かな…とスタート。
新雪がフカフカなので、最初は完全にツボ足、途中の雪が深くなった所から各々ワカンやスノーシューを装着。
ワカンが苦手な私は少し憂鬱…。
あまり意識せずに歩こうと思うが、やはりうまく歩けない。
途中から太腿が辛くなりだした。左の膝上が攣りそうだ。水分不足、雪山なのでザックの外に飲み物を付けていない。休憩のタイミングで意識的に水分を摂るが、足りないのだ。
騙し騙し脚を動かす。
スタートが遅かった事、そして私のペースが上がらない事もあり、樹林帯を抜ける前に日は暮れた。ヘッデンを着けて月明かりの中を歩く。言葉だけでは雰囲気良く感じるが、風は強くなってきているし、途中からは完全にノートレース。ガイドさんが先頭で踏んでくれてはいるものの、とにかく体力が奪われる。既に私は水1リットルとアイゼンをガイドさんに預かってもらっていた。それでも……キツい。
樹林帯を抜けると風は更に強く吹きつけてくる。
斜度が上がると、スノーシューのメンバーがうまく登れなくなってきた。試しにツボ足に戻すも、今度は埋まって進めない。結局、スノーシューとワカンで引き続き歩く。後ろで待っているとどんどん体温が奪われるので、申し訳ないが横から抜いて重怠い脚を気力だけで動かし続けた。
ガイドさんのいつもと違う励まし方に危機感を察知した。止まってはいけない、ほんとにあと少しなんだ、止まるな、止めるな…。
トレースが完全になくなってから1時間以上経つ。現在地を確認して、「あと1時間もある〜!!」と弱音を吐いてから2時以上。既に闇に包まれた行く先を見た所で、避難小屋らしきものは見えない。それでも、方向は合っている事は確認できていた。動け、動け、着いたら一歩も歩かないぞ!
稜線に登り上がると、やっと避難小屋が見えた。
避難小屋というよりは、営業小屋の佇まい。寒さに震えながら装備を外し、冬季入口から中へ…。
ウハッ!深い!入口を大きく跨ぐと、中は足が届くギリギリの深さ。そこから慎重に梯子で下りて一階の高さに降り立つ。風が当たらないだけでだいぶ良い、だが、寒さで震えが止まらない。早くダウンを着たい、カイロを貼りたいが、思うように動けない。
靴下にカイロを貼り、お腹に貼り、持ってきた物を全て身に付けるとだいぶ落ち着いた。
お湯を飲みながら食事の用意。と言っても、ガイドさんがサクサクとお湯を沸かし、おかずを作って下さり、それをありがたくいただく。ココアも、スープも、何から何まで至れり尽くせり、感謝しかない。
談笑する余裕もでて、寒いなか就寝。
2〜3時間ほど寝た所で目が覚める。トイレに行きたい。寒いが、意を決して携帯トイレを使う。
その後は断続的な睡眠。足裏のカイロは既に温もりを失っていた。
バタバタと風の音がするたびに、誰か来たのか⁈と思う。そんな中、夢を見ながら朝まで睡眠と覚醒を繰り返した。
朝はゆっくり目の起床、食事を摂って支度を済ませたら出発。
だが、吹雪で山頂が見えない。5分の距離という山頂が見えないのだ。10メートル超の風に耐えながら10分ほど歩くと、華奢な山頂標識が見つかる。ああ、着いた。これで帰れる〜。
みんなで写真を一枚だけ撮影し、スタコラ退散。
稜線から10分ほど下ると風も弱まり、だいぶ落ち着いて歩けるようになる。
所々埋まりながら、樹林帯へ入りどんどん下りてくる。昨日は1人とすれ違ったが、今日は誰にも会わない。
途中からはワカンも外しだいぶ軽快に歩けるようになった。のだが!私の脚は既に限界を超えていたのか、重怠く、すぐにでも立ち止まりたくなる。こんな時に同行者が居るのはありがたい。無心で脚を動かし続ける。
駐車スペースの車が見えた時の嬉しさ!!
シーズンインの足慣らしのはずが、とんでもない厳冬期体験になった。
それでも、自分の体力不足や、ワカンとの和解とか、課題が見つかったのは収穫だった。
2つ玉低気圧の時は、やっぱり山に入ってはいけないね。反省!
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