記録ID: 760591
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沢登り
丹沢
モロクボ沢支流 キメ岸沢(今年2回目のクマちゃん遭遇)
2015年11月07日(土) [日帰り]
神奈川県
山梨県
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 793m
- 下り
- 793m
コースタイム
用木沢出合9:26−
10:35水晶沢出合10:52−
10:55キメ岸沢出合−
11:34CS15m高巻き終了−
13:38東海自然歩道−
14:16白石峠14:28−
15:35用木沢出合
10:35水晶沢出合10:52−
10:55キメ岸沢出合−
11:34CS15m高巻き終了−
13:38東海自然歩道−
14:16白石峠14:28−
15:35用木沢出合
天候 | 晴れのち曇り(16時〜小雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・詰めて8台程度 ・登山届、トイレは西丹沢自然教室へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■キメ岸沢 モロクボ沢支流水晶沢のさらに支流。 出合の2条10×20m、CS15m、上流部のスラブ状2段8m、2段10mのほか 小振りなナメが点在している。 CS15m滝は直登ほぼ無理で、この高巻きは大きく木登りまがいを余儀なくされ この巻きだけで2級レベルに跳ね上がる印象。 遡行グレード:2級下 ★クマちゃん目撃! 詰め近くのCo1075mで右岸の尾根に取り付き出したとき、対岸の左岸白砂ザレ に見立て1.5mほどのツキノワグマが沢方向に下りてきました。 距離は30mほど離れていたので、こちらの存在を知らせるため犬の鳴き声を 真似したところ、しばらくこちらを確認するように立ち止まり、 その後足音を忍ばせるように尾根に消えていきました。 今年は箒沢の野仙沢左岸尾根でも体長1m少々のクマちゃんと遭遇したので 2回も出会えとてもラッキーでした。 西丹沢自然教室のMAPにクマちゃん顔シールが貼られているのは すべて私情報です。(昨年のミツバ岳南側も含み3カ所) .皀蹈ボ沢に入り30m大滝を左ルンゼから越え(卦蕁法△修慮絮當蕕泙任 区間、美しい釜と小滝の連続がモロクボ沢の素敵なセクションです。 ただし大滝のルンゼ巻きは過去転落死亡事故も起きているので、 ある程度クライミング慣れした人がいないと危険です。 一般登山しか経験したことがない方はここで引き返してください。 Co840m二俣でモロクボ沢本流は左(西南西)方向に曲がり、右(ほぼ北)が 支流の水晶沢です。(水量比3:2) この水晶沢に入り80mほど進むと、Co850mで左(西)から4段2条10×20m の滝で出合うのがキメ岸沢です。(水量比1:5) 4段2条10×20mは流芯右の寝ているスラブ状を登ります。(1段目卦蕁檗 すぐにCS15mが取付きにくそうな顔をして行く手を遮ります。 かなり立っている手掛かりのない滝で直登はかなり無理でしょう。 となると高巻きですが、右(左岸)を逆くの字状に上がり、落ち口すぐ上に トラバースが架けられそうに見えますが、見た目よりも現実は厳しく 相当難儀しそうです。 逆くの字状に上がったのち、仕方なくさらに上を目指し半ば木登りクライミングで 滝の落ち口よりも20m以上の高さまで登ってから上流に向けトラバース。 南東向けの落ち口に落ちている小尾根を途中まで下り、上流側の何とかロープなし でも下りられそうなザレを下降し沢に戻りました。 ホールドにしたい木も緩かったり朽ちたものがあり、まあまあ悪いです。 イガイガさんなど他の方の情報によれば、左(右岸)のザレを尾根まで上がると 踏み跡があり、落ち口へ木を使ってトラバースもできるようですが 難易のほどは未確認。 い修慮紊肋振りなナメと小滝が点在し、Co980mで下部がえぐれた幅広2段2m の小滝が現れます。右からバンドに乗り流芯にトラバースしますが この下がえぐれたバンドは乗ってみると足元が割れているので踏み抜き注意。 これを越えると右側(左岸側)が2段の岩場になっている2段5m滝です。 (教蕁棔 Co1000m二俣の右沢は涸沢で左沢に進むと3×15mナメです。(教蕁棔 上部沢床に2m岩が鎮座しています。 ケβΔ苔岩が並んだナメを進み、Co1045mは三俣になっています。 真ん中の本流にはスラブ状2段8m滝。 左のザレから左の涸沢との界尾根状を登り、落ち口少し上にトラバースしますが さらにその上流には取付きがたそうな2段10m滝が連続しています。 この滝も直登は難しそうなので、そのまま右岸を高巻き続け、2段10m滝の 落ち口の少し上にトラバースします。 高巻きを終えると右側(左岸側)には草の生えた白砂ザレが際立って現れます。 ここはCo1075mで、流木溜りやブッシュでわかりにくいですけれど三俣です。 これから上流は荒れ気味なので、西南西に向かう右岸尾根に乗り、多少の スズタケを掻き分けながら登ると、キメ岸沢と滑棚沢(モロクボ沢935mに 合わさる支流)の界尾根に合わさり、右(北北西)に登って、東海自然歩道 シャガクチ丸1191mの東側小ピークに出て遡行終了。 Р嫉海蓮白石峠経由用木沢出合まで2〜2.5時間。また善六ノタワ経由、西丹沢 自然教室まで2.5〜3時間。 確実な地図読み力がある人なら、水晶沢左岸尾根をショチクボ沢出合へ、 雷木沢左岸尾根をモロクボ沢出合まで下りることも可能です。 ■丹沢限定沢登り記録集(All by kamog) http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html ■沢登り、クライミング、読図、雪山講習(マウントファーム) http://mt-farm.info/ |
写真
撮影機器:
感想
モロクボ沢支流水晶沢のさらに支流であるキメ岸沢へ行く。
モロクボ沢は大滝を除けば癒し系の沢登り初級者ルートとして人気のある沢で、
水晶沢はそれよりも少しだけランクが上。
キメ岸沢はそれら2つとは種類が違い、悪い高巻きが必要で
いかにもこの界隈の沢らしい。
もっともモロクボ沢と水晶沢だけが簡単なのだが。
詰め近くの1075mで「もう最後は荒れ気味だし右岸尾根に逃げちゃおう」と
登り始めたら、対岸の白砂ザレ方向から明らかに大きな落ち葉を踏みながら
駆け下りてくる動物の足音。
「お!クマちゃんかーい? シカちゃんかーい?」と問いかけながら
ジッと見ていたら割と大き目な光沢の黒色を身にまとったクマちゃんが
下りてきたのだった。
こちらに気付いていなさそうだったし、距離も30mほどあったので
「ワウォーンワンワン!!」と犬の鳴き声を発しながら手を振って
こちらの存在を確認させると
クマちゃん立ち止まって、じーっと凝視している。
なおも犬の鳴き声で威嚇すると、しばしで静かに立ち去って行ってしまった。
先日、箒沢の野仙沢遡行後、左岸尾根下降中に木から驚いて駆け下りていった
クマちゃんと比べるとやや大きめだった。
それにしても年に2回も丹沢でクマちゃんに出会えるなんて初めてで
(数年に一度会うことはあっても)
何て今年はラッキーなんだろう!
下山後、西丹沢自然教室のクラちゃん館長やスタッフに報告したら
「羨ましいー」と言われ、クマちゃんシールをこちらが昨年から目撃した
場所に張ってもらいましたとさ。
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今日は雷木沢を遡行して滑棚沢を下降してきました。雷木沢はとても良い沢でした。
この沢も楽しそうで良い沢に見えます。丹沢の紅葉も真っ盛りですね
お、本当にニアミスですね。
キメ岸は雷木より短い(でもモロクボ出合からなら一緒ですね)し
雷木こなしたならお手頃かと思いますよ。
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