小女郎峠から堂満岳まで秋の比良を縦走
- GPS
- 13:23
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,720m
- 下り
- 1,719m
コースタイム
- 山行
- 9:56
- 休憩
- 3:28
- 合計
- 13:24
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR湖西線比良駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
打見山から東レ新道分岐までの縦走コースは今回初めて通ったルートだが、木戸峠から比良山に向かう途中の比良山山頂周辺は、なだらかでどこでも歩けてしまう地形であり、ルートが不明呂でハッキリしない箇所があった。目印の赤テープも見落としてしまったのか、迷いやすく感じた。GPSの活用や地形を読むなどルートファインディングが必要だろう。東レ新道分岐から堂満岳山頂は、切り立った崖近くを通るので、滑落に注意。また堂満岳山頂直下からノタノホリへ降りる堂満岳南東稜コースは、かなりの急斜面。GPSのログにも残っているが、2箇所ほどルートを外れてまっすぐに行ってしまいそうになったポイントがあった。今の季節は落ち葉で浮石や木の根などが隠れており、滑りやすいので、転倒・滑落に注意が必要。私は万が一に備えてヘルメットを着用するようにしている。 |
その他周辺情報 | イン谷口から徒歩20分ほどのところに、温泉施設「比良とぴあ」がある。 |
写真
装備
個人装備 |
ラジオペンチ
ライター
Escape Bivvy
エマージェントシート
クマよけ鈴
非常用笛
携帯トイレキット
ゴミ袋
着替え用Tシャツ
携帯用浄水器
プラティパス
Tシャツ
ソフトシェル
防寒用パーカー
登山用アルパインパンツ
登山用厚手靴下
登山用ゴアテック製雨具(モンベル・ストームクルーザー上下)
カリマーリッジ30リットルザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図(ブック)
常備薬
保険証
サングラス
タオル
ストック
一眼レフカメラ
登山靴
帽子
iPhone6
モバイルバッテリー
手袋
ネックウォーマー
カイロ
登山用ヘルメット
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感想
天気が良さそうだったので、秋の比良山地の写真撮影、現在作成している登山用GPSロガーアプリのフィールドテスト、蓬莱山から南比良峠を経由して金糞峠方面への縦走にチャレンジしてみたく、早朝の電車に乗り、出発した。
蓬莱駅で降りるのは、2年ぶり。小女郎峠から蓬莱山山頂に登るのも2年ぶりのこと。東京から京都に引っ越してきて、趣味で登山でも初めようと思い、なんとなく購入した関西の登山コースを紹介する本を参考に、初めて登った山・コースだった。打見山から先は、初めて縦走するコースである。
蓬莱駅から小女郎峠を目指して歩く。AM8:00に薬師の滝に到着。何度か渡渉を繰り返しながら登っていくと、先日の10月26日に武奈ヶ岳に登ったときより、紅葉のピークは下に降りてきているように感じた。小女郎峠手前の急斜面付近は、紅葉がピークを迎えていた。撮影しながら登っているので、ペースが落ちる。今回は初めて歩くコースもあり、なるべく遅れないように気をつけようとするが、秋色に染まった山の景色は目を楽しませてくれる分、どうしても遅れがちになる。
AM9:50、小女郎峠に到着し、軽い朝食を摂る。2年前に来た時は小女郎ヶ池に立ち寄らなかったので、今回行ってみた。誰もいない静かで幽玄とした池だった。小女郎峠に戻り、素晴らしい秋晴れのもと、紅葉した山々と眼下に広がる琵琶湖の景色を堪能しながら歩く。
AM11:00、蓬莱山山頂に到着。北に武奈ヶ岳が見える。びわこバレイの雪のないゲレンデを歩き、打見山へ。木戸峠方面へ下る。ここからが、今回楽しみにしていた初めて歩くコースである。
PM0:00、木戸峠到着。最初はコースが明瞭だったが、比良山が近づくに連れて、斜面が緩やかになり、落ち葉が積もっているせいか踏み跡が分かりづらくなり、赤テープも次第に見当たらなくなってきた。もしかしてコースを外れている?フィールドテスト中のGPSロガーアプリにあらかじめダウンロードしておいた比良山周辺の地理院タイル地図の上に予定コースと現在位置とを確認しながら進む。まだいくつか実装したい機能が未実装だが、iPhone 6に入れたアプリの動きは軽快で、なかなか良い。
少々迷いつつもPM0:30、比良山山頂に到着。変化のあるコースを歩きながら、葛川越、そして烏谷山へ登り返す。このあたりの紅葉はピークを迎えており、山は赤や黄色に染まっていた。まだけっこう近くに先ほど通りすぎた打見山のロープウェイ山頂駅が見える。まだ先は長いので、急ぐ。
PM2:00、ようやく南比良峠に到着。大橋方面からのルートがここで合流することが分かった。以前坊村から牛コバ・奥の深谷・大橋を経由して、金糞峠まで歩いたことがあった。機会があれば、大橋から南比良峠まで歩いてみようと思う。
南比良峠から堂満岳の西側斜面を回りこむようにして、紅葉が美しい縦走コースを先に進む。PM3:00、東レ新道分岐に到着。秋の夕暮れは急ぎ足だ。陽は既に西に傾いている。さて、ここからどのルートで下山する?金糞峠・青ガレ経由の正面谷コースで下山するか?あるいは堂満岳山頂まで行き、一度通ったことがあるノタノホリ経由で下山するか?もう1時間早く到着すべきところだったが、堂満岳山頂を踏んで下山することにした。おそらく下山途中で日が暮れるだろうが、そのときはヘッドライトを点けて、慎重に下ればいいだろう。
PM3:30、2年ぶりの堂満岳山頂に到着。一息ついて、下山。最初はかなりの急斜面を下るのでヘルメットを着用したまま慎重に下る。標高870m付近でルートを外れて急峻な崖の方に行きかけてしまった。ここは2年前も外れそうになったところ。さらに標高770m付近で右に直角に折れるところを直進し、ルートを外れそうになった。2年前にも、ここでルートを外れそうになったことを思い出し、同じことをしでかしているなと苦笑。日が暮れて暗くなってきたので、ヘッドライトを点灯。
PM5:10、ノタノホリ到着。山道はすっかり暗くなった。クマいるかな?出会わなければいいけど。鈴を鳴らしながら、浮石を踏まないようにゆっくりと進む。何やら前方で大きな獣が走り去っていく気配。多分シカだと思う。以前イン谷口付近の林道で2頭の大きなイノシシと出くわし事を思い出した。比良山系は、まだまだ自然が豊かだ。
PM5:50、真っ暗な中、イン谷口に到着。木戸峠からイン谷口まで、誰ひとり出会わなかった。比良とぴあで温泉につかりながら今日一日の山行を振り返る。結局行動食を歩きながら食べただけで、昼食用に持参したインスタントラーメンを茹でる時間的余裕もなく、日没までに山を降りることができなかった。安全な登山を考えれば、撮影の時間を減らしてでも歩くペースを優先し、あと1時間早く南比良峠に到着すべきだったなと思う。特に平日の山歩きは、行き交う登山者も少ないわけで、怪我をするなど何かしらのアクシデントがあったときのリスクは高い。これからの季節は冬至に向かい、さらに日が短くなる。充実した縦走だったが、いろいろ考えさせられることもある山行となった。
この山行で撮影した写真は下記Flickrでも公開しています。
https://www.flickr.com/photos/kaoru_hayashi/albums/72157660595777320
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