阿弥陀岳北稜
- GPS
- 14:04
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,393m
- 下り
- 1,377m
コースタイム
- 山行
- 3:51
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 4:04
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 9:48
天候 | 1/3 曇天ののち雪 1/4 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
ザック
ザックカバー
雪山用登山靴
アイゼン
ゲーター
ピッケル1本
ヘルメット
ハーネス
ストック
ストックバスケット
ハードシェル
グローブ(オーバー・ミドル・インナー
替含む)
靴下(替含む)
防寒具(帽子
バラクバ
ネックウォーマー
ダウン
カイロ)
ゴーグル
日焼止め
雨具
テルモス
ヘッドライト
替電池
古布
ギア一式(確保器
安全環付カラビナ 2 個
カラビナ2個
シュ<br />リンゲ 2 本
ロープスリング 1本)
ビーコン
ゾンデ棒
スノーショベル
ピンチセット
朝食
行動食
非常食
|
---|---|
共同装備 |
スノープロテクション
ツェルト大
ガスヘッド・ボンべ・ライター
コッヘル&予備ボンベ
ダブルロープ50ⅿ
トランシーバー
|
感想
無事5人で、1/4阿弥陀岳北稜に登頂できた。
高速道路は混んでおらず順調。曇り空の下、J&Hの駐車場から歩く。周辺には降雪はなくアイゼン不要。途中から降雪はあるが、行者小屋までアイゼン無しで進む。
【重要】途中の美濃戸口山荘のお手洗いは、今年は「使用不可」。昨年は使えたので要注意。
行者小屋の気温は、マイナス8度。テン場や小屋泊者はあまり多くなく、前日の夕方から降雪。ラッセル進行の可能性もあると考えて、軽量化のため、Wロープ50mを2本とする。
基本的には、1本をリードがフィクスして、2〜4番手がアッセンダーで登攀、ラストを引き上げ。(2本目は、2ルート登攀又は、撤退時の懸垂下降に使うことを想定)
1/4朝6時過ぎの気温は、マイナス13度。空は、昨晩は星は見えなかったが、うっすらと見えるので、天気予報はあたっているだろうと判断。予定通り決行。ただ、途中で体調不良者が出たら、全員で撤退。
行者小屋から阿弥陀分岐までは、先行者で踏み締められていたが、分岐から阿弥陀方面はトレースは見えるが、20〜30cmの降雪。樹林帯に入ると若干雪量は少ない。トレースがあるだけありがたい。
ジャンクションピーク手前あたりでは、新雪のため、踏み締めがなかなか効かず、少し難儀するが予定時間で、ジャンクションピークに到着。快晴で、景色が素晴らしい。
その後の灌木・草付きの急登からは、先頭を交代してもらって、全員の足取りの確認、万が一の撤退路の探索、リード登攀に体力温存。この急坂では、尾根沿いに基本的に進むが、岩面を避けて、左に巻き気味で進行。木をうまく使うと良い。
岩峰取付には、当然1番乗り。メンバーのコンディションも良い。心配していた風は殆どなく、快晴で気持ちいい。心置きなくアタック出来る環境。早速準備して、登攀開始。
取り付きの岩は、昨年2月に見た時より簡単に思えた。ただ、登り始めると、雪で隠れた部分の雪かきや雪下の探索には、意外に時間を取られた。
1ピッチの途中で、後続班が来るのが見えた。1ピッチの支点構築して、2番手が登り始めてすぐに、後続班のリードが到着。(我々が登攀した正規ルート左側の簡単なルートを進んだらしい)
聞くと、3人2班とのこと。どうやらガイドさん(2人)のようで早い。メインロープによるセルフ無し、フォロー2人の確保解除後のセルフ無し、ピッケルのリーシュも無し。おまけに、2ピッチ目のリード登攀ではビレイ無し。(確かに、このピッチは、中間支点が遠いし、登攀自体難しくないけど…)
そんな省略で早いのか、他に工夫があるのか分からないが、我々のパーティーの5人目最終者が到着した時には、ガイド後続班は、6人全員1ピッチ目を終えて、4人目が登り始めていた。早い!
とりあえず、我々は出来ることをやるのみで、2ピッチ目の登攀を開始。ナイフリッジの前半に、中間支点用のシュリンゲを見逃さず進み、急登を登ると丘があるが、そこには目立つ強固な支点は見当たらない。スノーバーを用意していたが、丘の手前に、太い灌木を数本発見。ガイドさんが使っていたよう。助かる。
全員上がったのが、10時45分。そこからアンザイレンで、山頂まで進む。快晴。準備を整えて下山。
山頂直下の急坂は、注意が必要。
3箇所くらい難所あり。下ってからのルートは、2つ。中岳沢を下る(雪崩注意)か、中岳を登って文三郎分岐まで登り返すかのどちらか。
今回は、雪崩の危険性は無い(阿弥陀岳の北稜の草や岩が見えていて雪量は少なかった)と判断して、中岳沢を下るかこととする。(先程のガイドパーティーが進行した様子だったので)
行者小屋に到着。気温は、マイナス8度。30分で支度して出発、ゆっくり下山してJ&Hに到着。
無事に全員で登攀、下山が出来て良かった。あとは、復路の道中、気をつけて帰ります。
(補足)
1. アンダーグローブとして、ニトリムのビニール手袋を初めて使ったが、ギアなど登攀用具を使うには不向き。
2. アルパインヌンチャクのカラビナは、やはり大き目が良い。
3. 北稜登攀には、アックス1本でOK。スノーバー含むスノープロテクションは不要。中間支点用のアルパインヌンチャクは、120〜180で3本あれば十分。
4. 今回の1ピッチ目に、2番手が2本目のロープを担いでいたら、その2本目で1ピッチ目のリードが登攀を開始することが出来たので、時短になった。(今回は、後続のガイドパーティーが早かったので、逆にしないで結果良し)
5. 行動中の飲料は、水筒を2つ(大小)用意して、常に暖かいものを飲めるようにはする。
6. 痙攣防止について
私は、雪山山行では、行動中によく足が痙攣するので、その対策として以下を取り入れた。
① 起床してから出発迄に、スポーツドリンクを300cc飲む。
② 行動中は、喉が渇かなくても、お湯を飲む。
③ ゆっくり、力を入れすぎずに歩く。
④ 休憩時は、屈伸などのストレッチ体操。
(サプリメントは最終手段と思っているので、今回は使わず)
→どれが効果的なのかは分からないが、負荷の強い山行だったが、痙攣は一度もしなかった。
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