鷲羽岳・水晶岳
- GPS
- 14:38
- 距離
- 45.5km
- 登り
- 3,313m
- 下り
- 3,301m
コースタイム
わさび平 4:26
シシウドヶ原 5:36-5:43
弓折岳 6:32
双六小屋 7:11-7:25
双六岳 7:59
三俣蓮華 8:41
三俣小屋 9:07-9:15
鷲羽岳 9:58
水晶岳 11:14-12:00
黒部源流 13:11-13:16
双六小屋 14:55-15:10
新穂高無料駐車場 18:08
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三俣蓮華、鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳はガレ場が多く落石注意。 双六岳、水晶小屋付近は濃霧時に迷いやすいと思います。 |
写真
感想
目指す百名山総日帰り、避けては通れない登竜門の鷲羽岳・水晶岳。
最近の足の調子良さと日照時間を考えると先送りにしたくはない。
経験値の少ない自分ですが、先々週登った白山の南縦走路や仕事終わりのヘッドライト登山はすべてこのため。
臆病症ながらも今がその時だと信じ一路新穂高に向かいました。
今回の山行で計画したルートのコースタイムは
往路 14時間20分(弓折岳、双六岳、三俣蓮華、鷲羽岳経由)
復路 10時間20分(黒部源流、双六巻道経由)
の計24時間40分。少々寄り道にはなりますが折角なので天気が良ければ双六岳と三俣蓮華のピークも踏んで行こうと思います。計画では
新穂高〜4:00〜双六小屋〜4:00〜水晶岳 の計8時間
水晶岳〜3:00〜双六小屋〜3:30〜新穂高 の計6時間30分
この時期なら5時から18時30迄はヘッドライト無しでも歩けます。
逆算し、新穂高からわさび平小屋までは車道で比較的安全のため朝4時出発。
予定通りいけば正午水晶岳山頂。調子が悪ければ鷲羽まで。
それ以下でも深追いはせず12時30分には帰路につく。
日没までに車道に戻れば御の字という算段です。
前日仕事を終え、その足で新穂高無料Pへ。
土曜の夜ではあるが最上段に空きがありニンマリv^^
眠気は無いが食事を済まし20時過ぎに早々と車中泊をする。
当日早朝3時。他の登山客達の準備の音で目覚めました。
深い眠りでは無かったが妙にテンションも上がっているみたいだ。
先行者と今回の計画を考えると少しでも早いほうがいいなと思い支度し3時30分にいよいよ登山開始だー。
すぐに新穂高のバスターミナルに着くがこの暗さじゃ案内看板もみつけづらい。
先月の笠ヶ岳で笠新道を通っていたので助かった。ここでロスは洒落ならんし^^;
しかし慣れないとはいえこの時間の林道は怖すぎる。人はいない。ジトーっと脂汗も。
ヘッドライトとLEDライトを両手に持ち手当たりしだい照らしまくる大の男が1人。
三日月が時折顔を覘かせ不安感を安らげてくれる。
わさび平小屋までくると登山客に数名と出会う。挨拶だけでも心強く思えてくる。(どんだけビビリよ)
小池新道に入ると石がゴロゴロと埋め尽くされた道になる。
数メートル間隔で至るところに目印がマーキングしてあるため非常にわかりやすい道です。
ようやく空が白み始める。ここで休憩している夫婦に出会いました。
「どこまで?」と聞くと「行けるところまで」とのこと。(まさか水晶!?)
ここから望む槍のシルエットにはチカチカとヘッドライトの光がみえ、ちょっと感動。
イタドリヶ原に差し掛かるころにはヘッドライト無しでも歩ける明るさになった。
ふと気づくと目の前をちょこちょこ走る2匹のオコジョに遭遇!
この時期は茶色の毛並みですがかわいいもんだ。
先のシシウドヶ原で小休止し一気に鏡平まで登る。
ガヤガヤと声が聞こえ始めたと思うと鏡池で大勢の方が写真を撮っている。
すぐそこには鏡平山荘があり、出発前の人々で賑わしい。
自分も鏡槍を堪能したところで先を急ぎましょう。
6時を過ぎようやく太陽の光を目にすることに。
山の朝は早くすでに双六小屋から下山されてくる方にも多数出会う。
ちょい寄り道をし弓折岳まで足を伸ばすが標識はなかった。(気づかなかっただけ?)
見渡す先々には雲ひとつ無くここで登山日和を確信できた。
ここからは尾根道が続くから暑い一日になるだろう。
途中雷鳥が愛嬌を振りまき登山客を楽しませていた。(自分も^^)
少々Up&Downのある道の先には鷲羽岳の鋭い山容も覗える。
中間地点の双六小屋で2度目の小休止をとりました。
さて、順調にスケジュールをこなし、天気も申し分ないことから当初の計画通り双六岳・三俣蓮華も楽しんでいこうと思います!
双六小屋の水場の裏からハイマツ帯の道が続きます。
雷鳥の住処となっている様でここでも数匹の雷鳥に出会えました。
高度を稼ぐにつれ先ほどまで鷲羽岳にほぼ重なっていた水晶岳の風体が露になる。
双六岳からの展望は素晴らしく、新たに笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳といった盟主達も望める。
ん〜巻道を使っていたらこの景色は望めなかったから大満足です!
写真が下手な自分ですが今日1の写真はナットクの1枚だ。
三俣蓮華までは緩い尾根道が続き、束の間の癒しの時間といった感じだ。
五郎のカールをこちらから見るのは初めてで原始的な姿を残している。
三俣蓮華を踏むと三俣山荘まで高度を大幅に下げることになる。
しだいに近づく鷲羽岳への登り道は心の芯が折れそうなほどの傾斜にみえる。
三俣山荘で得意のスイッチ休憩をとり鷲羽までの戦いに備えます。
鷲羽岳への急登はつづら折りに続き標高差400m程をひたすらに登ることとなる。
この辺りから雲が掛かり始めたため暑さが凌げて助けになった。
登り始めはザレ場、中盤からはガレ場といった感じで嶮しさを増す。
一気に高度を稼ぐだけあって歩いては振り返るたびに景色が様変わりしていくように感じた。
終盤で眼下に佇む鷲羽池は陽の光で美しく輝き槍ヶ岳によく似合う。
ほどなくして鷲羽岳山頂を踏むこととなる。
残すピークは水晶岳のみ。現時刻は10時。もう6時間は歩いた。
足の疲労感はかなりあるが思った以上に順調で時間もまだある。
ここからは尾根道と復路のみなのでもちろん水晶岳へと足を進める。
とはいっても景色を楽しむ余裕はあまり無く執念で足を動かしていたと思う。
しだいに辺りは雲に覆われはじめ焦りもあったが一歩一歩を確実に歩むことに集中した。
水晶小屋では数名分のザックがデポしてあった。
自分はザックを道端に置いていくことに常々疑問を抱いている。
それは誰かを疑うということではなく、不測の事態が起きないとはいいきれないのが山だから。
ザックは命綱。命綱を置き去りにするなんて怖くてとても自分にはできない。
山頂も間近となり気持ちもはやる。
水晶岳の砂や土はキラキラと輝いていた。これも水晶の類いなのだろうか。
嶮しい岩場にポツンと梯子場が。なかなか急で齧り付きながら登ったのを覚えている。
息も絶え絶え、最後の登りをこなしようやく水晶岳山頂に立つことができた。
すでに西側はガスで展望がきかなかったが鷲羽、野口五郎方面は望むことができた。
赤牛の先には翡翠色の黒部湖が佇み、自分が今北アルプスの奥地にいることを実感させてくれる。
〜続きは後ほど〜
isaburouさん、こんばんは。
早くも行かれましたかー。
天気も安定しているし、日照時間が短くなる前の達成、お疲れ様です。
40km越えもすごいですね。
私ならこのコース2泊3日は欲しいところ。
1泊2日でも厳しいです。
黒部源流部も見てみたいですねー。
昨年双六は良い山だとおもったので、笠や雲ノ平など行きたいと思いました。
この山域に今年はまだ行けていないので一度は足を運びたいです。
やっぱり連休かなー。
todokitiさんこんばんは。
白山の予行がかなり精神面で助けになりました。
ただ山を楽しめてない感があるのは否めないかな^^;
黒部源流はまだ高山植物が咲き誇っていて綺麗でした。
もうすぐアルプスは紅葉シーズンですね。
todokitiさんは仕事忙しいのかな?
シルバーウィークのアルプスは賑わしそうだ。
いやー十分楽しんでいるとおもいますよ。
こんな長距離、多くの人は日帰りできませんし。
ちょっと忙しい山行ではありますが、それだけ多くの景色と山を一度に見て回れるのですから。
逆にうらやましく感じます。
isaburouさんは百名山総日帰りという目標がありますから、当面そのスタイルで山を楽しめば良いと思います。
疲れたら、あいだにゆっくりと楽しむ山行を入れるのもありかと思います。
今年は昨年より短いシルバーウィークですが、行けるように仕事をがんばります。
自作の中敷き、興味ありますが、銀マットを切って加工したもののように見えます。
ショック吸収を狙ったものでしょうか?
私も登山靴の付属のインソールが気に入らず、他のものに交換してありますが、少々高価です。
材質、使用感など参考までに教えてください。
レジャー用の銀マットですね。特別なものじゃないです。
従来の中敷が薄く下山時にいつも足裏に痛みを感じてたので作ってみました。
反発感が強く10kmぐらいの歩行でも痛みは感じないので長距離山行に重宝してます。
元は5mm程の厚みですが写真は約10km歩いた時の形なので足型に変形しちゃってます。
歩くほど薄くなってくので使い捨てですね。
やはり銀マットでしたか。
メーカー付属のインソールは大体薄いものが多く、衝撃が伝わりやすいと感じます。
ゆっくり歩くならまだしも、歩く速度を上げようとすると足に来ますね。(靴がそういう歩きかた用に作られているのかも知れませんが)
銀マットならば安いし、一回の山行で持てばいいと割り切れば使い捨てで良いですからね。
高価なインソールにこだわらずに済む、良いアイデアだと思います。
そうなんですか。同じ悩みを抱えている人は多そうですね。
使い捨てと綴りましたが薄くなった銀マットの上に従来の中敷を載せれば、それはそれで衝撃吸収として効果があるので捨てずに併用してます。(ちょい貧乏くさいけど^^;)
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