大室山 - 眺望も最高だったし黒岩にも乗れたし、久しぶりに普通の登山ができたけど・・・


- GPS
- 07:44
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,422m
- 下り
- 1,418m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 7:43
08:23 取り付き
09:27 大渡分岐
09:34 久保分岐
10:13 P1131
11:24 大室山
11:30 犬越路分岐
11:40 大室山
12:25 黒岩(ランチ-13:49)
14:15 P934
14:25 鐘撞山
14:55 P669
15:32 大渡キャンプ場
15:59 ゴール(駐車場)
天候 | 晴れ。 午前中は北風が冷たかったが、午後はポカポカ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※取り付いた支尾根も、下山した支尾根も、登山道ではありません。 野原吊橋を渡ったら遊歩道を外れ、左に100mほど進んだ支尾根末端から取り付きました。危険個所はありませんが踏み跡はなく、しばらく急登です。大渡分岐以降は、認知された登山道なので問題なし。 下った尾根は、ある程度整備されていますが、急な下りなので慎重さが必要です。またこの時期は、昼頃から土がぬかるみ滑りやすくなります。 黒岩は、黒岩への下降点に新しいトラロープがあり、それを使って降りた後、容易に乗ることができますが、先端まで行くにはナイフリッジ状の岩稜を進まなければなりません。無理は禁物です。私は止めました。 P669から大渡キャンプ場への支尾根は、末端まで踏み跡はありませんが、落葉が積もったザレの急斜面に注意すれば歩行に問題はありません。末端直前で左斜面に降りれば、大群沢を越える橋、更に道志川に掛かる橋を渡り大渡キャンプ場に入ることができます。 大渡キャンプ場から野原吊橋までは、悲しいかな標高差100mをR413まで登って車道を歩くしかないようです。くねくねの車道歩きは歩道もなく車に要注意です。 |
その他周辺情報 | 大渡キャンプ場は営業していませんでした。入口がロープで閉鎖されており駐車もできません。 |
ファイル |
計画ルート図
(更新時刻:2017/06/15 21:31) |
写真
装備
備考 | もう厚めの手袋にしないとダメ。風に吹かれると手が冷たくなる。 陽が当たる斜面は、昼頃からぬかるみ始める。 |
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感想
最高の天気らしい。どこに行こうか。
久しぶりに展望がいい場所を目指してみるか。
そういえば、ある人が「丹沢の絶景5選に入る」と言っていた大室山下の黒岩はちょうど2年前に断念しているなぁ。大室山に登れば犬越路分岐からの展望も期待できるし。。。
ということで、大室山に登って黒岩経由で下山するというルートで決まり。
計画では、大渡キャンプ場を起点に、地理院破線ルートを登り、大室山(犬越路分岐)で富士山を拝んだ後、東の尾根を下って黒岩でランチ休憩し、P669からは北の支尾根を降りて大渡キャンプ場に戻るというルート。
唯一の懸念は、下山の支尾根から大渡キャンプ場に戻る際に、大群沢を安全に越えられるのかということだったので、その点はスタート時に確認して行こうと考えていたのだが、大渡キャンプ場に着いてみると、なんと入口がロープで閉鎖されていて入ることができなかった。やむなく野原吊橋からのスタートとなってしまったため、懸念は事前に払拭できなかったが、まぁ何とかなるだろう。(道志川は、破線ルートが存在していることから、何らかの渡渉方法があるものと信じていた。)
取り付いた尾根は、初めは毎度の急登だったが、天気のせいもあり次第に気持ち良い尾根になった。大渡分岐以降は踏み跡も明瞭で、葉を落とした明るく静かなブナや雑木林の中を清々しい気分で歩くことができた。「そういえば、今俺は久しぶりにまともな登山をしているなぁ。」などと思ったりもした。
ただ北風がやや強く、薄手の手袋では手が冷たかったし、暑くて脱いだシャツの下は七分袖でさすがに露出部分は冷たい。もう長袖じゃないとダメだな。
約3時間で登頂した大室山山頂には、数名のグループが休憩中だったので一旦スルーし、まず富士山を拝みに犬越路分岐に向かったが、あろうことかソッチには、10組くらいが計ったように均等な間隔で休憩中だった。こんなに人気の場所だったっけ?
のんびりできる状況ではなかったが、せっかく来たので端っこの方から遠くの山並みを眺めると、期待通りスッキリと晴れ渡って視界は良好。富士山はもちろん南アルプスやどこかわからない遠方の山々、光る相模湾の向こうには伊豆大島までが見渡せた。
そのうち、山頂にいたグループが加入道山方面に下りて行くのが見えたので、山頂に戻り無事に記念写真を撮ることができた。
一服後下山を開始したが、急坂は朝の霜柱が融け始め滑る滑る。3組とすれ違いながら慎重に降りて行った。
そしてついに前回断念した黒岩に着いた。降り口には新しいトラロープが垂れており、ヤブもずいぶん刈られているようだ。トラロープを伝い問題なく黒岩に乗った。が、岩の上を末端まで行くにはナイフリッジ状の岩稜を進まなければばならない。高度感を捨てられれば行けそうではあったが、、、怖いよぉ。止め!
なお、黒岩の左側壁面には先端に向かってバンド(段差)があり、ある人が言っていた先端へのルートがそれなのかもしれなかったが、そこまでして先端に行く魅力を感じなかったのでトライすることもしなかった。
黒岩を見下ろす展望台でランチ休憩後、鐘撞山を通過しP669から北に流れる支尾根に進み、いよいよ懸念を残したままの締めの段階だったが、末端付近までは急ではあったが問題なく歩くことができた。
沢や川の音が大きくなり、そろそろ末端かなと思った頃、ついに事故は起きてしまった(ちょっと大げさですが)。注意はしていたのだが、段差がないザレの急斜面で、落葉の下の小石を踏み、足を前方に投げ出すように転倒してしまったのだ。幸い、すぐそばの木にしがみ付き「滑り落ちる」までには至らず、膝の脇と手首に擦り傷を負った程度で済んだが、ちょっとヤバかった。こういう事態は突然やって来るもので、事前に予防措置を講じておくことの難しさを思い知らされた。その後距離は短かかったが、遅ればせながら補助ロープで降りて行った。
懸念していた大群沢の渡渉は、大渡キャンプ場のモノと思われる橋を見つけ難なく越えることができ、道志川も(恐らく)大室山への登山道として使われる橋があり、無事に対岸の大渡キャンプ場に辿り着くことができた。ただ、これでゴールではない。ここから駐車場までの道のりがまたウンザリだった。道志川沿いを戻れるかと淡い期待を持っていたが、やはりココからR413までの標高差100mを登る以外に道は無いらしいのだ。は〜。
今回は、最近にしては珍しく標高差1000m以上の「登山」だったせいか、黙々と登り淡々と下ることに、一種の「退屈」みたいなモノを感じた。この感情は一体・・・
早く黒岩に着かないかなぁ。下山時の尾根末端は大丈夫だろうか。そんな、未知のイベントを元気の源にしてしか山を歩けなくなったんだろうか?
コメント
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久しぶりにまともな登山とは面白いですねぇなんか分かります
そしてなんか退屈物足りなさなんですネ!
でもだから次からの まともじゃない登山が生きるんでしょ!?
落葉の下の石ころやキノエいや木の根はキノエさんでも防ぎようがないのですね
でもかなり運に左右され・・・注意をしたあとは運任せということですか
滑った瞬間のイナバウワーのあとの怖さ…よしギックリ腰は大丈夫と冷汗をかきませんか?キノエさんも!?
転ばない運を使うか、宝くじ・・・どうです?
ビギさん、
「普通の登山」なんて書き方すると、受け取り方によっては、一般の正統ハイカーに失礼になるかもしれないんですが、もちろんそういう意味ではないんだけど、何も起こらないことがわかっている区間だと、なんかワクワク感に乏しい気がしたので・・・求めるものが変わってきたのかなぁ。
そういえば、ヤマレコで「なぜ山に登るのか?」みたいなアンケートやってましたよ。結果見ました?意外と面白かったよ。
コケたのは本当に久しぶりでしたが、滑り落ちない程度の斜面で時々は滑ってました。でも、ズルっといった後、とっさに猫のように横に反転し手を付く程度で済んでいました。けっこう運動神経はいいんですよ。今回大事に至らなかったのは、そんな日頃の練習の賜物だったと思います。
ギックリ腰はたぶん大丈夫。過去に3回やりましたが、原因はいつも酷使したことによるものだったので、正確にはギックリ腰じゃなかったのかも。
「運任せ」、究極のハラハラ感を味わえそうです。
kinoeさん、こんにちは。
前週は奥久慈、今週は大室山ですか。kinoeさんのターゲットとされる山域の広さに驚きです。車ならではの機動力ですね!
大室山は、我が自宅ベランダから富士山を見ると、ちょうど富士山の山麓に重なる様に大室山のピラミダルなシルエットが見えますので、山座同定を初めて直ぐに名前を覚えた山でした。
そんな大室山ですが、公共機関利用族にはハードルが高い山なんですよね。バスの便数が少ないんです。。。
途中でバリも入れて尾根をひたすら登り、尾根をひたすら下り、尾根ニストとして充分に楽しまれたことと思います。でも『事故』には気を付けないといけませんね。細心の注意を払っても『絶対』は無いですから。。。大きな怪我にならず良かったです。お疲れ様でした!(^^)
Takeshi1108さん、
基本、同じルートは歩かない不届き者です。まぁ、珍しモノ好きということでしょうか。ある程度離れれば、それなりに違った山容になるので、良い刺激にもなりますし。ただ面白いことに、移動時間はそれほど大きく違わないんです。(関東圏のほとんどは1.5h〜2.5hの範囲内)
大室山が見えるなんて、いいですね。ウチからは武甲山らしき山影が、夕焼け空に時々見えます。
そうですね、「絶対」が無いことは心得ているんですが、慎重さと果敢さの妥協点をどこにすべきなのか、難しいですね。
って、Takeshi1108さん自身も然り、ですからね、(^^)v
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