甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳 北沢駒仙小屋テント泊
- GPS
- 12:50
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,214m
- 下り
- 2,192m
コースタイム
北沢峠6:50→7:00北沢駒仙小屋(テント設営)7:50→北沢峠7:55→双子山9:10→駒津峰9:45→10:45甲斐駒ケ岳11:15→摩利支天分岐11:25→11:40摩利支天11:55→12:45駒津峰12:55→仙水峠13:40→仙水小屋14:10→北沢駒仙小屋14:40
2日目:6時間
北沢駒仙小屋5:00→北沢峠5:10→大滝ノ頭6:30→小仙丈ケ岳7:15→8:00仙丈ケ岳8:30→8:40仙丈小屋→馬ノ背ヒュッテ9:25→藪沢分岐9:40→藪沢小屋9:45→大滝ノ頭10:05→北沢駒仙小屋11:00
天候 | 1日目:晴天(下山まで北岳が良く見えました) 2日目:ガス時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
5:00乗合タクシーを利用し、バスより少し早めに出発。 5:30にならないと夜叉神峠のゲートが開かないので、ゲート前で10分程度待ち。 乗合タクシーは1,200円とバスより200円高いですが、ザックを後ろに乗せてくれるので助かります。しかもバスよりかなり早いのがグットです。でかいザックを担いでいる場合は、私なら乗合タクシーを使います。 広河原〜北沢峠はバスを使います。早めにチケット販売所の前に並んでいた方が良いでしょう。バス代は往復で1,500円になります。バス乗り場を整理する人がいなくて、先にバス乗り場の近くで待っていた人が割りを食っている状態がありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●テン場 北沢峠から道路沿いに5〜10分程度下ると左へ入る道があります。そこから数分で北沢駒仙小屋に到着します。 テン場は平らで広く張りやすいスペースでした。地面が硬いのでペグは刺さりにくかったです。ネットでは100張とのこと。上を見ると摩利支天が見えましたが、甲斐駒本体は見えません。 隣に沢があるので常時沢音がしますが、就寝時には気になりませんでした。 小屋・お手洗い・水場とすぐ近くで便利です。テント代は一人500円です。 ●甲斐駒 北沢峠〜双子山〜駒津峰までは登山道は整備され程よい斜面で歩き易かったです。駒津峰からは甲斐駒の白砂の姿が素晴らしいです。 登りは岩っぽい急斜面の直登ルートを選択する人が多いようでした。岩自体はよく足がかかるので登りやすいです。危険を感じる場所はなかったです。 山頂からは北岳を筆頭に仙丈ヶ岳、鳳凰三山、富士山、金峰、八ヶ岳、北ア、中央アと素晴らしいパノラマ景色が待っています。 下山で巻き道ルートを使いましたが、頂上直下は結構急なので、登りで使うとシンドイ最後の登りとなるでしょう。途中に摩利支天への分岐があります。片道15分もかからないので是非登ってみて欲しい所でした。 摩利支天から展望する甲斐駒は左側が白砂の気品ある姿。右側は黒戸尾根の雄大な姿と両方を楽しめる場所でした。 仙水峠までは結構急な下りです。登りで使うなら双子山経由の方が楽な感じがしました。仙水峠はゴロゴロと岩が密集しており、白鳳峠と思い出させる景色です。 峠からはかなり緩やかで北沢駒仙小屋の前にたどり着きます。 甲斐駒へは山頂との間にはお手洗いがなく、白砂の稜線に出てしまうと隠れる場所もないので気をつけましょう。 ●仙丈ヶ岳 北沢駒仙小屋から北沢峠に向かう途中に何箇所か仙丈へ登る道がありました。今回は峠から登り始めましたが、3合目付近までは緩やかな登りでヘッドライトの明かりを頼りに歩いても危険はありませんでした。 大滝ノ頭で分岐となります。当初は天候も芳しくなかったので馬ノ背経由で登ろうと思っていたのですが、間違って小仙丈の方へ直登してしまいました。直答して少し立つと低い這松帯なり視界が開けます。若干晴れた瞬間だったので稜線がキレイに見えました。 小仙丈からは天気が良ければ素晴らしい景色でしょう。小仙丈〜仙丈までは暫く緩やかな稜線歩きで最後少し登って山頂です。今回は天気が悪かったので景色は分かりませんでした。 仙丈小屋はバッチを購入するために入りましたが、清潔で良さそうな場所でした。ここからの下り始めると直ぐに展望はなくなり、馬ノ背に到着する頃には仙丈は見えません。馬ノ背ヒュッテを通る時に中を覗きましたが、こちらも非常に清潔感のある小屋のようでした。藪沢小屋近くからは甲斐駒、鋸岳が見える箇所がありました。ここから見る鋸岳は非常に急峻で難儀しそうな山だなーと感じました。 ●温泉 下山後は芦安駐車場近くの金山沢温泉(550円)にて汗を流しました。鍵付ロッカーです。ちょっとした食事できます。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
北沢峠に入るにはバスを使わなければならないため時間的な制約が結構ある。
1日目どちらを登ろうか迷ったが、テント設営完了が8時前だったため、よりコースタイムが長い甲斐駒を選択した。
●甲斐駒へ
バス着から1時間が経過し次のバスが来るまで時間があったためか、駒津峰までは人の少ない登りで順調に歩を進める。双子山でも景色が開けたが、駒津峰から見る甲斐駒の白砂の姿は素晴らしく、甲斐駒をバックに記念写真を撮りたくなる景色である。
甲斐駒に取り付くと少し登った所で直登コースと巻き道コースに分かれるが、結構分岐点は分かりづらい。そのためかほとんどの人が直登コースを選択していた。直登コースは時間的には短縮できるが大きな岩が並び結構急である。が、多くの人が登っているだけあって危険な箇所はない。登る人を待たねばならない状態であるが、皆さん「若い人が来たよ〜」と言って先に行かせてくれたので、休む間もなくどんどん登った。既に35歳で若いって言われるんだから登山人口って高齢化が進んでいるんだな…
山頂はメインの道標で記念撮影する時にフレーム内に登山客がどうしても入ってしまう位に沢山いた。360度の大展望をしばし眺める。黒戸尾根の稜線長いなーと思いつつ、いつかはと心に誓う。
下山は摩利支天に寄るため巻き道コースを選択。岩はないが白砂の稜線は結構急で残雪期の登りは大変怖いだろうと思った。分岐から15分程度で摩利支天に到着。山頂とはうって変わって人がいなくて静かだ。こちらから甲斐駒を見ると左稜線が白、右稜線が黒とハッキリと分かれていて魅力的な姿をしている。ここから見える甲斐駒が一番気に入った。
余裕があればアサヨ峰までと思ったが、仙水峠に下降中に相方の足がツッてしまい今回はそのままテン場で降り、持参したビールで乾杯。テン場の横が冷たい沢なのでビールを冷やすにはもってこいで、本当に居心地の良いテン場だった。
夜星が素晴らしかったので、翌日に期待しつつ9時就寝する。
●仙丈へ
3時30分起床。既に周りもガサゴソと準備している雰囲気が感じられた。空の様子を見ると予想に反してガスっているが、ゆっくり食事をとり準備に取り掛かる。
5時まだ外は暗いがヘッドライトを灯し出発した。5時20分雲に陽光があたり空が赤く染まってきた。2500m付近から上がガスで覆われているのを確認。
順調に登り森林限界あたりで少し展望が開けハイマツ帯に続く登山道が見えた。しかし小仙丈に到着する頃には再びガスに閉ざされた。
小仙丈から仙丈まではゆるやか稜線歩きなので天気の良い日は楽しい所だろうが、何も見えず冷たい風に吹かれては…。
山頂に到着もガスで何も見えない。若干明るくなったりしたので30分粘ったが、ついに根負けして下山することに決める。
ここで選択に迷った。元の道を戻れば天気が良くなった場合に展望が見える。仙丈小屋経由で周遊すれば展望はないけど次回の下見になる。迷った挙句、天候回復はないと判断し後者を選択した。
結果、仙丈小屋過ぎたあたりから晴れ始めた。大滝ノ頭で小仙丈から下ってきた人に話を聞いたら、富士山まで見えたそうだ。残念!
それでも仙丈小屋、馬ノ背ヒュッテの雰囲気も見れたのは収穫。
・黒戸尾根からの長い登り
・甲斐駒〜鳳凰三山への縦走
・仙丈〜北岳への縦走
いずれもキツイコースだがいつか登ってみたい魅力的なコースだ。
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