大峰山・八経ヶ岳〜今年最後の総括は試練の山行

2015年12月28日(月) ~ 2015年12月29日(火)

• GPS: 28:18
• 距離: 26.5km
• 登り: 1,900m
• 下り: 1,896m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:01
• 休憩: 0:12
• 合計: 8:13

距離 11.7km 登り 1,495m 下り 224m

10:00 天川川合バス停
10:11 10:12 川合登山口
12:03 12:06 林道出合
13:10 栃尾辻
13:48 13:51 天女の舞
14:16 14:17 カナビキ尾根分岐
15:00 ナベの耳
15:34 15:37 高崎横手
16:00 16:01 狼平避難小屋
16:47 大黒岩
17:09 弥山
18:13 弥山小屋

2日目

• 山行: 5:26
• 休憩: 1:20
• 合計: 6:46

距離 14.7km 登り 408m 下り 1,674m

7:29 弥山小屋
8:06 8:14 大峰山
8:31 国見八方覗
8:37 9:36 弥山小屋
9:43 弥山
9:56 大黒岩
10:22 10:30 狼平避難小屋
10:52 高崎横手
11:11 ナベの耳
11:37 11:38 カナビキ尾根分岐
12:46 金引橋
12:51 12:52 金引尾根・弥山川分岐
13:18 13:19 熊渡
13:39 13:40 白倉橋
13:42 13:43 御手洗渓谷分岐
14:15 ゴール地点

天候

1日目：晴のち曇り、2日目：曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：大和八木駅→電車で下市口駅→バスで天川川合
帰り：天川川合→バスで下市口駅→電車で京都駅
※行きは新宿から大和八木駅まで夜行バスを利用
※帰りは京都駅から新幹線で帰宅

コース状況／危険箇所等

概ねよく整備されています。例年より雪が少なく、山頂付近で20�僂阿蕕ぁ�アイゼン、ピッケル使わず、ストックで十分でした。麓の天川村は雪が全くありませんでした。

その他周辺情報

下山後は洞川温泉に立ち寄る時間がなく、京都タワーの地下にある日帰り温泉を利用しました。

写真

12/13 17:54

今回の雪上テン泊のために、サーマレストのネオエアーを購入！どれだけ効果があるか楽しみ

12/28 9:53

夜行バス、近鉄、バスでようやく天川村へ到着！

12/28 10:10

しばらく歩くと、登山道入り口があります

12/28 10:47

杉の樹林帯の急登

12/28 10:53

電波塔がいくつかありました

12/28 10:54

麓には天川村の集落

12/28 11:08

しばらくはこんな感じの道。しかし長い

12/28 12:04

やっと林道にぶつかる

12/28 12:07

向うには、雪に覆われた山々が！大普賢岳でしょうか

12/28 12:11

遭難碑です。大峰山周辺では遭難が多いようです

12/28 12:49

雪がうっすらと付いてきた

12/28 13:11

栃尾辻避難小屋です。小屋に床はなく、地面そのままです。ここで宿泊するのはちょっと抵抗があるかな

12/28 13:49

山々が見えてきた

12/28 13:49

霧氷がいっぱい

12/28 13:50

ここは天女の舞と呼ばれているところ

12/28 13:50

霧氷が付いた木々が素晴らしい

12/28 13:54

向うの山々は雪がない

12/28 14:17

ここが金引橋への分岐、帰りに使うかも

12/28 15:06

空と霧氷

12/28 15:34

高崎横手出合です。どちらに行くか悩んだが、日が暮れそうなのでピークを踏むのを明日にし、弥山へ急ぐ

12/28 15:47

あれが弥山方面かな

12/28 15:53

途中、凍ってない水場がありました。とても美味しい水でした

12/28 15:58

下りきったところに、吊り橋が。ここは弥山川コースの分岐ですが、危険なコースということで下りは厳禁だそうです

12/28 15:59

狼平避難小屋が見えてきました

12/28 15:59

小屋近くの渓流、つららが見えます

12/28 16:01

避難小屋の中は綺麗です。ここで泊まりたい気分になりましたが、もう少し頑張ることに

12/28 16:10

ひたすら木段を登る

12/28 16:16

夕陽がきれい

12/28 16:25

鹿除けゲートが多いですね

12/28 16:38

だんだんと風が強くなってきた。早くいかねば

12/28 16:50

あれが八経ヶ岳ですね。明日必ずいく

12/28 16:53

日が沈む。まだ着かぬ。長い

12/28 17:12

夕方5時を周り、やっと目的地の弥山小屋に着く。風も出てきたので、急いでテントを張る。この日は誰もいなくて独り占めできましたが、とにかく寒い。

12/29 6:23

夕飯を手早く済ませ、シュラフの中へ潜り込む。最初は寒かったのですが、サーマレストのマットのおかげで下から冷気がほとんどこない。3シーズンのシュラフ＋シュラフカバーでダウンを着こんで何とかしのげた。しかしテントの中は零下10度でこのとおり。風も強く、なかなか寝付けず

12/29 7:27

翌朝、テントを撮影。雪山用の外張りも今回初めて試してみたがそれなりの効果があったよう。夜は風が強く、テントはこのとおり凍ってしまい、内張にくっついた状態。もう少しうまく張るようにしなければ

12/29 7:28

弥山小屋。右側が冬期開放の避難小屋。テント、荷物をデポして八経ヶ岳に向かいます

12/29 7:46

なだらかな樹林帯を越えていく

12/29 7:48

鹿除けゲートがいくつかあり

12/29 7:58

やったー、八経ヶ岳山頂！苦労して登った甲斐があった。これで日本百名山67座目

12/29 7:58

山頂は誰もいない

12/29 7:58

残念ながらガスガスで展望もなし

12/29 8:05

誰もいないのでセルフで撮影。零下15度。目が死んでいる（笑）

12/29 8:08

少しだけ日が差したが、諦めて山頂を後にする

12/29 8:38

弥山小屋に戻ってきました。向うに自分のテント

12/29 8:39

せっかくなので、弥山山頂へ

12/29 8:42

弥山山頂に到着。冬はこのとおり静寂。夏は人がいっぱい居そうな雰囲気

12/29 8:42

立ち枯れの木々がいっぱい。天気が良ければここから山々が眺めれるのだが

12/29 8:45

弥山小屋前に戻ってきて、テントを片づける。避難小屋内に荷物を移しながら片づけていたところ、小屋の扉が開かなくなるトラブル発生！中に人がいて中からも開けられない状況。焦る焦る。結局、ノブの凍結が原因で温めたら開けることができた。中の人も無事に出れて良かった。

12/29 10:24

狼平避難小屋に戻ってきた。誰かが泊まっていた様子でした

12/29 11:05

ここは霧氷がとにかく綺麗でしたね

12/29 11:39

金引橋分岐にたどり着いた。行きで経験した長い登山道を歩くのが嫌だったので、ここから下山することに

12/29 11:48

ここは地図上では破線ですが、リボンが至る所にあり、迷わず下山することができました。ただしかなり急な下り坂です

12/29 12:05

吉野らしい杉林がいっぱい

12/29 12:46

林道まで下りてきて一安心

12/29 12:50

長い林道を歩くと、熊渡という場所に出て国道にぶつかります。ここまで来るともう後は道路を歩くだけ

12/29 13:20

お、先日、大杉谷で見た水と同じ色！

12/29 13:35

国道は長いですが、渓谷が美しく歩いていて飽きません

12/29 13:42

みたらい渓谷です。時間があればゆっくり歩きたいですが、天川川合まで急ぐ

12/29 14:13

ようやく天川川合に戻ってきました。バスの発車まで1時間以上もある。金引コースを選択して正解でした

12/29 14:22

ここで食堂に入り、アマゴの塩焼き定食をいただく。川魚のくせがなく美味しい！食堂で寛ぎ、天川川合からバスに乗って帰路へ。お疲れ様でした

撮影機器：

iPhone 6s Apple

FinePix XP70 XP71 XP75 FUJIFILM

感想

mamamiyan

年末は、締め括りに相応しい山ということで、遠征をして大峰山の八経ヶ岳に行ってきました。

この山は夏は行者還トンネルからショートカットで登ることができますが、冬はこの道路が通行止めとなり、天川川合からの長い行程となります。

そこで、雪上テン泊の訓練もかねて、1泊2日の行程を組んで目指すことにしました。

夜行バスで新宿から大和八木駅へ。電車を乗り継ぎ、下市口駅へ。近くのコンビニで朝食を済ませ、食料を買いこみ、天川村へのバスに乗ります。

山を幾つも越え、天川村へ到着。ここからスタート。

しかし、天川川合からの尾根コースが長い。20キロを超えるザックを担いでいたせいもあるかもしれませんが、ペースが上がりません。

天気は下り坂になり、風も出てきたので弥山小屋まで急ぎます。

弥山小屋へ着いたのは、夕方5時を過ぎていました。最初は天気いい今日のうちに八経ヶ岳のピークを踏もうと思っていたのですが、今日は諦めます。

汗をかいて冷え込む中、急いでテントを張り、テントの中へ潜り込みます。風が強くなっていく中、夕飯を済ませ、シュラフの中に潜りこみます。

夜中、強風で目が覚めると、テントの内部は霜がびっしり！温度は零下10度でした。しかしエアマットのおかげで底冷えせず、意外に暖かく過ごすことができました。

翌朝、八経ヶ岳へ。あいにくの天気でしたが、何とかピークを踏むことができて感激。関西で一番高い山に登ることができてよかったです。

下山は行きで辟易した尾根コースはやめ、金引尾根コースから下山しました。結果的には大正解。国道歩きが長いですが、天川川合に早く着くことができて、かつ美しい渓谷を眺めながら楽しく歩くことができました。

今年は、雪が少なかったのが幸いでした。下山時に地元の登山者と話したところ、昨年は豪雪で、ラッセルで10時間かけても山頂にたどり着くことができなかったそうです。時間がかかり、強風にあったはいえ、何とか八経ヶ岳のピークを踏むことができ運が良かった。

これで日本百名山は67座目。年末に相応しい壮大な山行を実施し、奈良の奥深い雪山に踏み入れることができ、かつピークを踏むことができて大満足でした。

これで今年の山行は終わりですが、来年もまた百名山をはじめ、色々な山々に登りたいです。皆さまも良いお年をお迎えください。そして、安全に登山を楽しみましょう！私の拙い記録にお付き合いいただきありがとうございました。

コメント

yama-peak

あの時の中の人です
ドカ雪でドアが開かない事はありましたけどノブが凍るのは何気に初めてでした。
お互い安全とドアには注意しましょうか(笑)

mamamiyan

Re: あの時の中の人です
yama-peak さん、コメントありがとうございます。
お互いに驚きましたよね（笑）
今度はチャッカマンなどのライターを持って行くようにしようと思っています。
大変お騒がせしました。またここら辺の山でお会いできればと嬉しいです。

koufax

凄いですね！
この時期の八経ヶ岳　よく登られましたね！
凄いです
当然といえば、山頂独り占め　いいですね〜

残り、100名山　33座ですね！
がんばってください。

いつも、ルート選択のよさとレコの充実には感銘しております

今年もお互いに怪我に気をつけてがんばりましょう！
今年も、よろしくお願いします

mamamiyan

Re: 凄いですね！
koufaxさん、コメントありがとうございます、そして新年あけましておめでとうございます！

八経ヶ岳は今年の秋、一度は諦めていたところですが、やはりどうしても登りたくて、あえて雪山のシーズンに挑戦してみたところです。

あいにくの天気でしたが、苦労をして登ったので充実感いっぱいです！

まだまだ、百名山は残っていますが、koufaxさんを見習って、なるべく早く達成し、次の目標を立ててみたいです。

今年もお互いに安全登山で挑んでいきましょう！よろしくお願いいたします。