木曽駒ケ岳 2015登り納め


- GPS
- 04:04
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 485m
- 下り
- 496m
コースタイム
天候 | 快晴 稜線は風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
菅の台〜しらび平 バス往復1,640円 しらび平〜千畳敷駅 ロープウェイ往復2,260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷カールは雪崩の巣です。 オットセイ岩付近は幅が狭く雪崩・落石には細心の注意が必要でしょう。 乗越浄土から木曽駒ケ岳の稜線はとにかく風が強いです。 |
その他周辺情報 | 登山ポスト ロープウエイ千畳敷駅出口にあり ホテル千畳敷 https://www.chuo-alps.com/hotel/ こまくさの湯 http://komakusanoyu.com/ |
写真
感想
雪が少なく、麓の駒ケ根市内もスタッドレスタイヤは不要であった。
OZというペンションで昼食をとり、2時前のバスで菅の台を出発。途中でチェーンを履かせたバスに乗り換えしらび平らに到着す。この日、午後のロープウェイはゆったりと乗れ、何ら労せず千畳敷に登るとそこには別世界が広がっていた。
気温マイナス10℃。さらさらの雪。下界から見上げた時は白く煙っていた山の頂も次第に晴れ、東方向は南アルプスの向こうに富士がその頭を現していた。
夕刻、穏やかに日が暮れ駒ヶ根の街に灯が灯るのをぼんやりと眺める。
翌日、富士山から登るご来光を拝み、赤く燃える宝剣の峰にきょう一日の無事を祈願す。
身支度を整え、抜けるような青空の下、8時過ぎに出発。
風もなく静寂の世界に、足を踏み出す度にキュッキュッという音が耳に心地よい。
雪崩を避けるために宿舎から一旦下り、大回りして八丁坂を目指して行くが、既に先行の登山者が数名トレースを付けてくれているのでたいして埋まりもせずに歩きやすい。
宿舎と同じ高さまで登り返したあたりで暑くなってきたためフリースを脱ぎ、トレッキングポールをピッケルに持ち替え、急斜面を一歩一歩登っていく。昨日から寒波が日本列島を覆うということで新雪が積もることによる雪崩の心配をしていたのだが、どうやら大丈夫そうな感じであった。谷が最も狭まるあたりで遭遇したらひとたまりもないな、と思いつつ登るのだが右上に見える夏道のロープが遠く感じた。
八丁坂上部はほぼ夏道に沿ってジグザグに登っていく感じで問題はないが、アイゼンを引っ掛けないよう注意する。もう少し厳しい状況を予想していたが、案外すんなりと乗越浄土に到達することができた。が、稜線に出た途端猛烈な風の歓迎を受ける。風と一緒に巻き上げられた雪や氷の粒が襲ってくると身動きできないほどだ。それでも空は恐ろしく青く視界は良好、絶好の天気というべきなのだろう。
先ほど脱いだフリースを着ようか迷ったがそのまま中岳に向けて歩き出す。風さえなければ呑気な稜線歩きだろうけど、とにかく飛ばされないように一歩一歩。
中岳を超えると木曽駒山頂とその左手奥に昨年の悲劇の舞台となった御嶽山が見えてきた。今は何事もなかったように静まり返った姿が不気味である。
中岳の北斜面は日陰であるためクラストしているがアイゼンが良く効いたため下降の際も不安はなかった。
広い鞍部を過ぎひと喘ぎすると木曽駒の頂に到達したが風は止むことなく寧ろ強まってくる気配さえ感じたので写真を撮ったのちそそくさと引き返しにかかる。乗越浄土から続くこの広い稜線はホワイトアウトの状況になったらさぞかし困るだろうと思いつつ眼前に広がるパノラマを楽しみながら進んでいく。正面に見える南アルプスも白くなっているのは山頂あたりだけで山麓は黒々としている。しかし、この辺り一面に広がる白い世界は夏の華やかな世界とは全く違ったまさに別世界で、その美しさと引き換えに気を抜くと簡単に浄土に行くことができることを強く感じた。雪山恐るべしである。
すれ違う登山者はロープウェイが到着するタイミングで多くなったりするが、帰路中岳の山頂あたりでは結構賑やかであった。
中岳を下り宝剣岳は迷わず割愛して八丁坂の急坂を下りいよいよ現実世界に引き戻されていく。
ホテル千畳敷に戻った時はちょうど12時をまわったところであった。
最高の天気のもと歩けたこと、怪我なく戻ってこれたことに感謝し、新しく雪が降り積もった駒ヶ岳神社にお参りした。
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