【山門作戦】高尾山〜城山〜小仏峠〜景信山〜高尾山【戊78.9】


- GPS
- 13:12
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 2,747m
- 下り
- 2,738m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 6:36
- 合計
- 13:11
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【1号路】 高尾山の表参道。車も通る舗装道なので傾斜は比較的緩やかだが、その分道のりは長くなる。日の出前、日没後はこの道が最も無難。 【2号路】 高尾山の中腹を1周するちょっとした遊歩道。軽くガレているので注意書きがある。歩く人はそれなりにいるが多くはない。道は細め。 【3号路】(今回初歩き) 高尾山頂直下〜浄心門間を、南側山腹を巻いていく道。ナンバリングコースの中では最も静か。山頂直下で標高差を急に埋める他は巻き道なので歩きやすい。 【4号路】(今回初歩き) 高尾山頂直下〜浄心門間を、北側山腹を巻いていく道。北側は高速道路が走っているので車やバイクの音が騒がしい。但し、奥まった所まで行くとやや静かになる。途中、吊橋あり。 【5号路】 高尾山頂直下を巻く道。ここから他のルートへ展開できる。 【6号路】 ナンバリングコースの中で唯一沢沿いに歩ける道。信仰を感じられるコースでもある。地面が濡れている箇所、道が細い箇所があるので通行、すれ違いに要注意。紅葉等混雑期には上り専用になる模様。 【稲荷山コース】 東面から高尾山にアプローチする道の中で最も山道っぽい道。そのためか歩く人も多い。尾根まで上がってしまえば後は楽になる。 【裏高尾】 やはり何といっても高尾なので人はやや多めだが、登山が主目的でない人はほとんど立ち入らないので、ちょっと先に入っただけの紅葉台でも山頂とは雰囲気が違う。一丁平は広いので、ある程度のハイカーは収容できそう。小仏城山と景信山は山頂部分が広くて展望も良く、また茶屋があるのでゆったりのんびりと過ごすことができる。最後、景信山からの下りは急坂。 【旧甲州街道】 中央道と高尾山の狭間を東西に走る落ち着いた舗装道。脇に高尾梅郷があり、春は紅白に染まる。高尾駅/高尾山口駅〜小仏間はバスが走っている。 【日影沢・いろはの森コース】 東面のルートよりも距離が短い分傾斜が急で、その傾斜を延々階段歩きさせられる。沢があるのは麓部分のみで1箇所の渡渉も楽。歩く人は少ない。上りよりも下る人の方が多め。 【蛇滝コース】 高尾山頂から2号路北斜面側に入った後に分岐する。北面ルートで距離が比較的短く、やはり傾斜はややきつめ。蛇滝水行道場から下は舗装路。歩く人は少ない。 【金比羅台歩道】(今回初歩き?) 高尾駅から高尾山口駅へ行く途中に石の道標がある。入山してすぐにあまり歩かれていないのかなという感を持った。落ち葉が大量に積もっている。その下は岩。夕方ということもあり下山者が多かった。金比羅神社のある金比羅台から先は1号路に合流する。 |
写真
感想
【今回の足跡】
高尾駅→1号路→高尾山→3号路→2号路→4号路→高尾山→5号路→6号路→稲荷山コース→高尾山→一丁平→小仏城山→小仏峠→景信山→日影沢コース→高尾山→蛇滝コース→金比羅台歩道→高尾山→1号路→高尾駅
【山行目的】
新年の劈頭に当り、高尾山に全ての主要な山門から登拝、初陽を仰ぎ、全身全霊を以て諸神大御稜威の弥栄を祈念し奉るとともに、本年山行の無欠(無血)完遂を誓願し、士気を発揚せしめる。
【経緯】
昨年11月に高尾山温泉の様子を見に行った時に、そう言えば高尾山に何度も訪れてはいるが、全ての道を歩いているわけではないなということに思い至り、家から電車で赴いて山頂から日の出を拝める山でもあるので、新年早々初日の出山行として高尾山を歩き尽くすこととした。
【1回目登頂】
正月もまだ三が日、同じことを考える人も多いようで夜明け前の暗い道を三々五々と人々が山頂目指して歩く。薬王院に到る直前に朝勤が始まり、般若心経が響く中、初詣。その後、山頂を目指す。奥の院裏手は夜間閉鎖されるのだが、今回開いていたのは新年特別対応だろう。山頂には徐々に人が集まり御来光を待つ。
しかし、東天の地平線上には分厚い雲が留まり、日の出時刻を迎えても太陽が顔を出さない。痺れを切らして日の出を迎えるのを諦めた人もいたようだが、ここで辛抱しなければ負けだと思い、黙って待つ。そして、遂に雲の上から朝の陽の光が現れた。
もう御神籤を引く必要は無い。今年の運勢は「初めのうちはとにかく忍耐。辛抱強く頑張っていれば必ず光明あり。」だ。
【3号路〜2号路〜4号路及び5号路】
いずれも高尾山の山腹を巻く純粋な山道である。時折上の1号路の方から笑い声が聞こえてくるが、基本は鳥のさえずりくらいしか音の無い静かな道である。山の中腹を歩くといっても所々に展望を得られる所がある。道は出入り口の部分で昇降があるが、大部分は平坦なので歩きやすい。2号路はガレているので注意書きあり。
【6号路】
昨年の11月に来た時には時限的に上り専用となっていた。そのくらい人気のコースということだ。確かに数少ない沢沿いのルート。平凡な山道に飽いたら歩きたくもなるだろう。途中、滝や岩屋大師等の信仰の跡もあるし、稲荷山コースよりアプローチが短い。ただ、沢沿いである以上、足元には要注意だ。特に、強引な追い越しやすれ違いは厳禁だろう。
【稲荷山コース】
入山して暫くは道が細く岩場でもあるので渋滞が発生する。しかし、そこを抜ければ道が広くなり、傾斜も一旦緩やかになるので暫くは自重である。展望の良い稲荷山まで上がってしまえば後はなだらかな稜線歩きとなる。表高尾東面のルートの中で最も山道らしい道と言え、そのため歩く人も多い。
【裏高尾】
高尾山に来る人のほとんどは高尾山頂が目的か、薬王院等を訪れたついでに山頂にも立ち寄ろうという人だと思われるが、そのような人達はほとんど足を踏み入れないだろうから、高尾山頂から数分奥に進んだだけで比較的静かな高尾山の雰囲気を楽しめる。ただ、そうは言っても高尾なので、他の山と比較すると山行者はやや多めである。紅葉台および一丁平からは展望も開けている。
【城山〜小仏峠〜景信山】
裏高尾のオアシス。やや寂れた小仏峠、広い山頂に茶屋とベンチ・卓が展開する城山、景信山。いずれも人が多いが喧騒は無く、なんだかのんびりと長時間休んでいたいと思える長閑な空間である。
【日影沢・いろはの森コース/蛇滝コース】
高尾山北面コースは東面諸コースと比べて距離が短い。その分傾斜はきつくなる。いろはの森コースは階段の登り続きに疲労感が募る。折りしも真冬に似つかわしくない16℃の温暖な天気で汗が大量に噴き出し気持ちが悪い。たまらず山頂で210円のコカコーラを購入、がぶ飲みする。蛇滝コースは階段よりもグネグネとスロープ状に下っていく道の方が印象に残った。
いずれのコースも旧甲州街道に出る。前述のとおりバス路線だが、高尾/高尾山口両駅から遠いということもあり、歩く人は少なめである。
【金比羅台歩道】
以上の各コースを巡って「終わった終わった」となりたいところだが、北東に未踏のコースがあるのに気がついてしまった。その後、暫く自分の中で葛藤があったのだが、一つだけ残すというのが咽喉に刺さった魚の骨の如く心に引っかかってしまい、これは歩いておかないと後顧の憂いを残すと最後に一踏ん張りすることとした。
入山してすぐ岩窪に落葉の堆積。表参道と比べて薄暗いこともあり、あまり歩かれていない感じがしたが、その後、続々と下山者が下りてくる。こういう道は下山の時こそ要注意だ。小尾根の端に乗ったかなと思う間もなく見覚えのある金比羅神社・金比羅台に着く。その先は1号路に合流する。
【最後の登下山】
日没前の1号路は下山者で溢れかえっている。迷子も発生したようだ。3号路に入った時点で日没まで20分ほど。山頂で日没は迎えられないが、東の空に日が落ちるわけではないのでそれは問題無い。残光の中山頂へと歩く。
日没後の山頂は人影もまばらとなったが、その一方で夜景を目当てに上ってくる人もいる。高尾山は24時間365日のべつ幕無し歩きやすい山ということなのだろう。街の明かりが目立ってくる17時過ぎまで居残って下山に移る。
実のところ、当初はナンバリングコースと北面コース以外のことはほとんど考えていなかったのだが、金比羅台歩道から最後の登頂をするに当り、初回が1号路で参拝しながらの上りだったので、下りも1号路で参拝しながら下ろうということになった。参拝に始まり参拝に終わるのは、まさしく私の山行スタイルそのものだからだ。
下山の頃合には闇も深まりつつあったが、ライトを持って下るのは半分以下か。ライト無しで登ってくる人もいる。また、単独行者のライト所持率が比較的高い。まあ、道が白っぽくて暗闇でも薄っすら見え、他にも人がたくさんいるからライト無しでも歩くのだろうが、傾斜が急な所もあるので十分気をつけて歩きたい。
【戦果・講評】
平成28年の初山行は実に有難く、真におめでたい気持ちで完遂できた。
今年も天候不順や艱難辛苦に出くわす場面が多々あるとは思うが、待てば陸路の日和あり。我慢強く精進するということである。断じて行えば鬼神も之を避く。
【課題】
汗冷え対策が急務。
〜本年もよろしくお願い申し上げます〜
こんにちは、narodnik さん。
びっくりしました。コースを何気なく見ていたら、
稲荷山、6号路、1号路、3号路、4号路と目に入って、
「え? え! えーーーー!」と。
全部歩いたんですか! スゴい!
どうりで標高グラフが半端なく乱高下。そして40キロ!!!
4度目の高尾山頂で吹き出してしまいました。
明治の男の心意気を感じました。
鬼神さいならです。
ところで、金比羅ルートも歩かれたようですね。私も1号路から金比羅に回ったことがあります。どこかで、高尾駅への道標をみたのを記憶しています。
JR高尾駅から金比羅展望台に至るルート、あるのでしょうか。
道が藪でなかりせば、JR 高尾駅から金比羅展望台まで歩いてみるのも一興かと思うておりました。
Francesca様
お返事が遅くなりまして申し訳ないです。
JR高尾駅から高尾山方面へ歩き、旧甲州街道への分岐と川を越えてちょっと歩くと、「ろくざん亭→」と書かれた看板があり、ふとT字路のコーナーに眼をやると、高尾山の入口であることを示す石の道標があります。そこを曲がって、ろくざん亭を過ぎ、とにかく真っ直ぐ行くと突き当たりに入山口があります。
道は藪ではありませんが、落葉が多く積もっていました。
ありがとうございます。今度行ってみます。
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