仙ヶ岳 割谷右岸尾根〜御所平〜ベンケイで周回
- GPS
- 07:09
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,161m
- 下り
- 1,158m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 7:06
※8年前の同時期にドカ雪直後に歩いた時はヘッデンつけての下山となりました。
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
割谷右岸尾根・ベンケイ〜惣王神社の尾根は、ともに「山と高原地図」に破線で載っているルートですが、その登山口を除いて途中には公式な道標などはありません。ハイカーによると思われるテープ・手書きプレートがあるのみです。 割谷右岸尾根はかなり痩せた箇所が多く、危険個所の通過などで思いのほか時間を要します。 仙ヶ岳から惣王神社までは分岐の見落とし・尾根分岐の見極めに十分な注意が必要な個所が多くあります。 色々な力が試される楽しいコースともいえます。 |
その他周辺情報 | ●道の駅・あいの土山 http://www.ainotutiyama.co.jp/index.htm |
写真
感想
会社カレンダーでは3連休でも実態は休日出勤となり、山へ行けるのは中日の日曜日のみ。そんな貴重な休みなら、失敗のない山選びをしたいところ。
天気予報では晴れマークが出ているのは太平洋側だけということで、すんなり鈴鹿南部に的を絞ります。今のこのあたりでは全く雪はないでしょう。8年前の同時期にドカ雪直後に訪れ、とんでもない苦行になった惣王神社からの仙ヶ岳周回コースを今度は冬枯れハイクで再訪してみることにしました。
【惣王神社〜割谷右岸尾根取付き】
駐車地に予定していた惣王神社に到着すると、なんと駐車場は神社の行事に来ている地元の方々の車でいっぱいになっています。それでハイカーが駐車してもいいところはないかと尋ねると、空いてるとこにどこでもどうぞと許可をいただき、神社脇の広場に駐車させてもらい準備をして出発します。
まずは田村川にかかる橋を渡り、右岸の田村川林道を歩いていきます。いい加減林道歩きに飽きた頃、小さなタラ滝をすぎて林道は左岸へ渡ります。8年前はこのあたりからラッセルとなりましたが、今日は全く快調に進みます。
そして割谷を越してすぐに、2つも道標の立つ仙ヶ岳登山口に到着です。ここが割谷右岸尾根の取付きとなるわけです。全くの無雪でしたが1時間20分もかかりました。
【割谷右岸尾根取付き〜主稜線出合】
しょっぱなからロープにすがりついての尾根取付きです。無事上がりきり、灌木の中を目印を追いながら進みます。一旦すっきりとした植林の道となり、開けた雑木林の広場のようなところにに出ます。一瞬どちらへ行けばいいのか?と目印を探しますが、広場の右手に大きな洞のある木があり、道はそちらへと向かっています。その木の向こうを右にトラバースしながら登り、尾根に乗ります。
乗ってしまえば顕著な尾根道です。道迷いはないと思いますが、かなりのヤセ尾根で崩落個所が多くその通過に思いのほか時間を取られます。
8年前に雪のナイフリッジになっていて超緊張したロープ場は、雪がなくとも高所恐怖症のヘタレには十分怖い所でした^^;
P729で尾根は左に折れ、幾分かは楽になったヤセ尾根をなおも進みます。そしてようやく広い斜面の登りになり、ひと頑張りで鈴鹿南部の主稜線にでました。もちろん道標などはなく、目印がつけられていましたが、上から見ると道があるようには見えません。
【主稜線出合〜仙ヶ岳】
主稜線はよく踏まれた一般登山道であり、宮指路岳方面など展望を楽しみながら問題なく進みます。稜線は強めの風が吹いていましたが、さほど寒くは感じませんでした。
小社峠まで下りきり、そこから仙ヶ岳への登り。この間で4組5名のハイカーとすれ違いました。結局本日の出会いはこれが最初で最後でした。
たどり着いた仙ヶ岳山頂から眺める御在所岳・鎌ヶ岳・雨乞岳などの鈴鹿主峰群は全く雪がないように見えます。ただ最奥にのぞく御池岳だけは白く見えていました。やはりこの冬は寒気の南下が弱いんでしょうか。
【仙ヶ岳〜御所平】
お昼にしてもいい時間になっていましたが、8年前にベンケイからヘッデンつけての下山になってしまった記憶がトラウマとなって、まだ安心する気分になれません。おやつだけ食べたら御所平に向かって先を急ぎます。
下り初めて最初の分岐は見落としに要注意です。直進方向にしっかりした踏み跡があり、そちらへ行ってしまいそうになります。右下を見ると踏み跡は大型獣に踏み荒らされていますが目印があります。やがて植林のはっきりとした尾根道になります。
そしてまた要注意の分岐。これは尾根から降りる感じになるのでさらに見落としやすいですが、これでもかと目印が付けられています。それだけ誰もが迷いやすいと感じる所ということでしょうか。
そこを無事にたどりきって御所峠に到着です。割谷からのものと思われる道が上がってきています。
御所峠からいい感じの自然林の道を登り、御所平の北端ピークに上がります。ここはヨコネと呼ばれているようですが、プレートの類は見つかりませんでした。
振り返れば仙ヶ岳が見送ってくれています。のどかな大地を最高点ピーク目指して鼻歌で歩いていきます。しつこいですが8年前はここを同行者と二人で先頭を交代しながらのワカンラッセルで、風景を楽しむ余裕などありませんでした。
台地は展望もあれば林もあり、かなりいい大木もありました。そしてあっさりと御所平のプレートの付けられた最高点に到達。ここまできてようやく安心でき、おにぎりとパンを食べる気分になれました。
【御所平〜ベンケイ】
さらにもう少し台地が続き、南端のピークにて終了します。足元に目をやると、アセビの茂みに目印と踏み跡があります。ここを入ってアセビのトンネルを進み、やがて植林の中を急降下。
急に開けた場所にでます。小太郎谷の源頭です。なかなか雰囲気のいいところで、これから向かうベンケイとそこへ続く尾根が見通せます。長坂の頭への分岐でもありますが、ベンケイが見えているので間違うことはないでしょう。見えていない日は要注意か。
植林の中を進んで、大岩を過ぎ舟石に。そこからすぐ先でまた臼杵ヶ岳との分岐。ここには手書きのプレートがありました。ベンケイへは右へすすみ、すんなりと到着できました。
【ベンケイ〜惣王神社】
ベンケイ山頂から南へ下る道がありましたが、尾根を末端まで下るため予定通り直進します。そして最後のピークとなるP637へむかいますが、なんとか巻けないかとトラバースにかかって逆にロス。稜線に戻りP637へ。その先で広場のような地形になりわかりづらくなりますが、目印をしっかり探して進みます。
しばらくで古い獣よけのフェンスが現われ、基本これに沿って下りますが時折離れたりします。いい道がついている北への尾根に入らないように注意です。実際の所、行きかけました。そこからはGPSを握りっぱなしでの下りでした(^^ゞ
とにかく地図と目印をよく見ながら進みましょう。ただ気を付けたいのがフェンス倒壊防止のワイヤーです。枯れた草むらの中にトラップのように張られていますので足を引っ掛けて転倒しないように注意です。バラの枝にも注意です。
そんなこんなでようやく惣王神社の屋根が見えてきてやれやれです。すっかりひと気のなくなった神社の駐車場にでて周回完了となりました。
例年なら美濃や飛騨のヤブ山をスノーシューで楽しんでいるこの時期ですが、雪がないことでこんな山歩きが増えそうな予感の今冬です。
雪がないならとことんないほうが潔し?実際、雪がなくてもとても楽しいコースで満足でした。
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