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Yamareco

記録ID: 827666
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山

矢筈ヶ山、飯盛山;一向平起点周回

2016年03月13日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:18
距離
12.0km
登り
1,484m
下り
1,480m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:37
休憩
0:34
合計
6:11
距離 12.0km 登り 1,484m 下り 1,486m
11:11
60
12:11
12:12
33
12:45
12:46
78
14:04
14:20
8
14:28
14:29
82
15:51
16:06
76
17:22
一向平
合計時間: 6時間18分
合計距離: 12km
最高点の標高: 1313m
最低点の標高: 536m
累積標高(上り): 1051m
累積標高(下り): 1041m
天候 晴れた。
過去天気図(気象庁) 2016年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■駐車場、登山届
一向平キャンプ場
http://hp1.tcbnet.ne.jp/~ikkou/
※冬季は営業していないため除雪されません。
コース状況/
危険箇所等
冬季ヴァリエーションルートです。
冬山登山の技術、知識及び装備が必須です。
雪崩、落石、滑落、道迷い、進退不能の危険があります。
天候や積雪状況に大きく左右されます。

■一向平キャンプ場〜三本杉分れ
雪は2日前に降った雪が10cm程度積もっていた。
大山滝の吊橋は、厳冬期は手すりまで雪が積もっていることがある。

■三本杉分れ〜矢筈ヶ山
登山道を辿って大休峠を目指さず、矢筈ヶ山の前衛1300mピークから三本杉分れに伸びる稜線へ取り付く。
稜線から1300mピークへ直登する。
雪崩の危険性のある勾配であるため、直登前に弱層チェックを行った。
(今日は、ザラメ雪の上に20cmの結合力の強い牡丹雪(?)が乗っている。)
上り詰めたところは、厳冬期は雪庇の発達するところになるので、厳冬期は十分に注意する。
山頂付近は灌木が飛び出していた。

■矢筈ヶ山〜小矢筈東尾根〜山川谷(やまがたに)
少し藪がうるさい。尻セード中に少し雪崩れた。
下降点を間違えると進退不能に陥る可能性がある。
山川谷の上流、標高900mラインを目指して下降した。
想定より山川谷の起伏が激しく、800mラインまで下降を強いられた。
三本杉から三本杉分れに抜ける廃道を狙ったつもりだが、谷は雪が積もるとわからない。渡渉や急勾配の登攀が必要で難易度が高かった。
稜線に乗るとナビテープがあった。

■飯盛山稜線
900mの鞍部を抜けると少し藪がうるさい。
飯盛山は急斜面のピークで、山頂手前は岩稜帯。滑落注意。
岩は落ちそうで怖かったので、樹の枝を掴んでよじ登った。
下降の急斜面は空洞だらけの斜面で、滑り降りれないし、歩くと踏み抜くわで、難易度が高かった。

■本谷奥風景林(北ヶ平谷)
飯盛山の北、東に広がる針葉樹林帯
樹林帯と中国自然歩道との間に段差があるため、下降点が難しい。
場所によっては、懸垂下降が必要。
大山滝吊橋
ガッツリ積もってたら怖いんだろうなぁ〜
2016年03月13日 11:23撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
3/13 11:23
大山滝吊橋
ガッツリ積もってたら怖いんだろうなぁ〜
大山滝
滝壺が深くなった(少し元に戻った)気がする。
2016年03月13日 11:47撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 11:47
大山滝
滝壺が深くなった(少し元に戻った)気がする。
不動滝
下から見たいと思いながら・・・
2016年03月13日 11:59撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 11:59
不動滝
下から見たいと思いながら・・・
三本杉分れから前衛1300mピークを目指して直登
滑ったら気持ちよさそうです。
2016年03月13日 13:14撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 13:14
三本杉分れから前衛1300mピークを目指して直登
滑ったら気持ちよさそうです。
急斜面だけど、雪山登ってる感覚があって楽しい。
スノープレートの着雪が鬱陶しい。気がついたら下駄みたいになってる。
2016年03月13日 13:23撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 13:23
急斜面だけど、雪山登ってる感覚があって楽しい。
スノープレートの着雪が鬱陶しい。気がついたら下駄みたいになってる。
稜線に出ました。
一向平、飯盛山が見えます。
2016年03月13日 13:45撮影 by  SC-05G, samsung
3/13 13:45
稜線に出ました。
一向平、飯盛山が見えます。
矢筈ヶ山までの雪の庇
ずいぶん可愛くなってる。山頂は灌木出てる。
2016年03月13日 13:50撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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3/13 13:50
矢筈ヶ山までの雪の庇
ずいぶん可愛くなってる。山頂は灌木出てる。
山頂手前で振り返って。
左右に烏ヶ山と伯耆大山
2016年03月13日 13:58撮影 by  SC-05G, samsung
1
3/13 13:58
山頂手前で振り返って。
左右に烏ヶ山と伯耆大山
矢筈ヶ山山頂から小矢筈。こっちもすっぴん(雪がない)。
いつもは甲ヶ山が入るように撮るけど、今回は下山に使う尾根(肩)を入れてみる。
2016年03月13日 14:04撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
2
3/13 14:04
矢筈ヶ山山頂から小矢筈。こっちもすっぴん(雪がない)。
いつもは甲ヶ山が入るように撮るけど、今回は下山に使う尾根(肩)を入れてみる。
山頂で小休止しているとガスが出てきた。
ルートファインディングの難易度が上がる!と喜ぶ。
2016年03月13日 14:22撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 14:22
山頂で小休止しているとガスが出てきた。
ルートファインディングの難易度が上がる!と喜ぶ。
小矢筈
着雪がないので今回は登らず。
2016年03月13日 14:25撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 14:25
小矢筈
着雪がないので今回は登らず。
小矢筈東稜
まさに尾根ーッて感じ。いや肩ーッて言うのか??
2016年03月13日 14:30撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
3/13 14:30
小矢筈東稜
まさに尾根ーッて感じ。いや肩ーッて言うのか??
下降点を気をつけながら谷に降りたが、やっぱり谷はムズがしい。。。どうやって対岸に渡ろうか。
2016年03月13日 15:06撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 15:06
下降点を気をつけながら谷に降りたが、やっぱり谷はムズがしい。。。どうやって対岸に渡ろうか。
931mピークから飯盛山
ごはんがすすむくんとかごはんですよとかほっこりしたイメージを持っていたけどなかなか攻撃的なフォルム
2016年03月13日 15:36撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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3/13 15:36
931mピークから飯盛山
ごはんがすすむくんとかごはんですよとかほっこりしたイメージを持っていたけどなかなか攻撃的なフォルム
飯盛山取り付き
岩山ですがな。ごはん粒か!?
2016年03月13日 15:47撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 15:47
飯盛山取り付き
岩山ですがな。ごはん粒か!?
山頂直下。ごはん粒が立ってる!!
岩はゴロンと降ってきそうなので、枝を掴んでよじ登る。
2016年03月13日 15:54撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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3/13 15:54
山頂直下。ごはん粒が立ってる!!
岩はゴロンと降ってきそうなので、枝を掴んでよじ登る。
山頂到着。視界は微妙
2016年03月13日 16:01撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
2
3/13 16:01
山頂到着。視界は微妙
こんな感じの山頂です。
2016年03月13日 16:02撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 16:02
こんな感じの山頂です。
傾斜が緩そうなところを探して降りるけど、雪もかなり緩い。空洞だらけで、滑るに滑れないし、一番歩きにくかった。
2016年03月13日 16:20撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 16:20
傾斜が緩そうなところを探して降りるけど、雪もかなり緩い。空洞だらけで、滑るに滑れないし、一番歩きにくかった。
なだらかな本谷奥風景林を抜け、登山道に降りる場所を探す。北ヶ平谷まで来て降り場に困る。
2016年03月13日 16:49撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 16:49
なだらかな本谷奥風景林を抜け、登山道に降りる場所を探す。北ヶ平谷まで来て降り場に困る。
ここを下降。
雪がないと普通に降りれるのだけれど、この微妙な雪がなかなかクセモノだった。ロープ出せばいいのに。
2016年03月13日 17:01撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
3/13 17:01
ここを下降。
雪がないと普通に降りれるのだけれど、この微妙な雪がなかなかクセモノだった。ロープ出せばいいのに。

装備

個人装備
スタティックロープ20m 軽アイゼン スノーシュー ダブルポール カラビナ一式
備考 アイゼンとピッケルがあった方が楽だった。
着雪防止のため、スノープレートには事前にフッ素系防水材を掛けておく。

感想

金曜日に降った名残雪。今シーズンも残り少ない。
バックカントリーのロングコースに香取起点の矢筈ヶ山周回を考えていたが、雪の量が足りないと思い、一向平起点の周回を思いついた。
手前にそびえる飯盛山もピークハンターが少ない。登山道がないので、藪の少ない今がチャンスだ!

最初に飯盛山をめざすつもりだったが、取り付きしやすいポイントが見つからず、矢筈ヶ山の先に登ってしまった。選択としてはよかった。飯盛山に先に行っていたら矢筈ヶ山には登ってなかっただろう。

矢筈ヶ山の山頂はすでに灌木が出ていて少し残念だった。
地図とにらめっこして、ショートカットも兼ねて小矢筈経由で飯盛山をめざすことにした。山川谷はゴルジュになっているので、できるだけ上流で渡渉しようと考えていたが、上流の方もなかなか激しい地形で、なかなか難易度が高かった。やはり谷の地図読みはムズがしい。。。

飯盛山の名称には似つかわない攻撃的なフォルムの飯盛山。近づくとまさかの絶壁に岩稜帯。墓石のように飛び出た岩は信用出来ないので樹の枝に捕まってよじ登った。山頂は特に何もない。
下降ルートもなかなか困難で。
急斜面で、でも、ツリーホールだらけでなかなかハードな飯盛山。
雪が緩いと思って、アイゼンとピッケルをおいてきたけど、あった方がだいぶ楽だった。

大山古道の合流地点もけっこうな壁で、懸垂下降するか悩んだけど、木の根に捕まって降りた。
なかなか一筋縄ではいかせない下山道だった。

矢筈ヶ山の東尾根から特徴的なピークが見えた。
飯盛山は実はふたつあり、これがそれらしい。
今日登ったのは、いいもりやま。
見えてたのは、ええもりやま。
飯盛山Aと飯盛山E

Aの方もいつか登ってみたい。

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