【赤岳】雪の八ヶ岳主峰登頂
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,410m
- 下り
- 1,397m
コースタイム
天候 | 晴れ微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央道諏訪南〜約10KM。 八ヶ岳山荘で駐車券提示で珈琲1杯無料(500円相当)。 6時前到着時点で上から1段目と2段目の駐車場は満車。3段目は余裕あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■以下危険を感じた箇所 文三郎尾根最上部の赤岳山頂直下の急斜面。 地蔵尾根上部のナイフリッジ、ナイフリッジ下方のトラバース。 ※森林限界より上は一歩間違えれば転滑落の危険を感じるところが 多々あるので通過時には緊張感を強いられた。 ■雪の状況(時間経過を場所によって刻一刻と変化) 南沢コース→午前中は凍結だが、午後は融けてシャリシャリ。 森林限界上→午前中は比較的締まった状態だが、午後は緩んでずるずる。 |
その他周辺情報 | ■登山後の温泉 もみの湯 入浴料500円 http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/mominoyu.html |
写真
感想
雪の赤岳。
雪山登山を志す者として本格雪山の目標となる山であるだろう。
雪山登山の魅力に魅入られて3シーズン目となった我々も、地道に雪山の経験を積み、
赤岳登頂のチャンスをうかがっていた。暖冬小雪傾向が続く今期だが、南岸低気圧に
よる先週の降雪により、ある程度の積雪量が期待できる。併せてこの3連休半ば好天で
微風の天気予報。条件は整った。いざ意を決してbreezing氏とともに赤岳へ挑む事とした。
ルートについては熟考を重ねた結果、文三郎尾根上部(赤岳山頂直下)の下りが最も
危険性が高いであろう事、地蔵尾根を登りに使うことによる体力の消耗度を懸念して、
文三郎尾根で登り、地蔵尾根で下るルートを取ることとした。天気予報通りこの日は
晴天微風、穏やかな気象条件だったが、雪の赤岳はそうそうたやすくななかった。
森林限界を超えた上部は、所々片側が切れ落ちたり切り立っているところがあり、
気を緩める事のできない緊張感が続く。体力的にも精神的にも消耗度は無雪期のそれとは
比較にならない。赤岳山頂へ到着時一定の達成感はあったが、下山が残っている事に
よる警戒と不安が頭をよぎり、中々手放しで喜ぶことはできなかった。地蔵尾根の
ナイフリッジの下りは、この日晴天が災いし下方までくっきり見渡せる状態だった。
高度恐怖症を抱える私にとって、下をまともに見ると動けなくなる可能性があるので、
とにかく雪の斜面だけを見て、かろうじて突破できた。行者小屋へ下山した時、
これまでの緊張感から解き放たれて安堵感と脱力感を感じた。
今回の山行は心身共に限界近くまで力を使い果たした感があり、無事登頂と下山を
果たしたものの、まだまだ雪山登山における未熟さを感じる事となった。
今回も成功
今回は満を持して八ヶ岳主峰、冬の赤岳へ。
冬季登山は赤岳を目標としてきたが、今回3年目の冬季登山でついに実現することとなった。
少し前に降雪があったことにより、雪の量は問題なし。季節は春を迎え始めているが、赤岳はまだ冬の様相であった。
美濃戸から行者小屋までは長い登り。風邪から完全復調していないので少々不安であったが、問題なく辿り着いた。行者小屋から程なく、山頂へ向かう核心部の一つである文三郎尾根へ。右側のバッサリと切れ落ちており、無雪期では感じなかった危険を覚える。足を滑らせたら300m下まで止まらないというのは本当だろう。暖かくなり雪が緩んだ状態で文三郎尾根を下るのは避けたいと感じる。
山頂にたどり着き安堵するのもつかの間、下山は地蔵尾根からのナイフリッヂが待ち受ける。しっかりとしたステップが切られており、雪の状態も安定していたため、さほどの怖さは感じなかったが、こちらも右側が切れ落ちており緊張感はなかなかのもの。無事渡りきった時には安堵を感じた。
森林限界を過ぎ、ここからの下山は安堵感もあり、美濃戸口まではひたすら長くかなりの疲労を感じた。緊張感も疲労を一押ししていると思う。
これまで目標としてきた赤岳はとても達成感があった。またこの日は快晴で景色も十分に楽しめた。とても良い山行であったと感じる。
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