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記録ID: 83317
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ハイキング
日光・那須・筑波

42.那須岳 「どうにかなるさ」

2010年10月17日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.3km
登り
554m
下り
554m

コースタイム

山頂駅0955-1025茶臼岳1040-1105峰の茶屋1115-1145朝日岳の肩-1200朝日岳1210-1235峰の茶屋1240-1330山頂駅

所要時間:3時間35分
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
登山ポストおよび記入場所は那須ロープウェイ山麓駅にあり。コインロッカーもあります。

危険箇所は剣ヶ峰をトラバースした後に鎖場があります。初心者や子供に取っては勇気がいるところかと思います。僕が渡ってみた感想としては、岩場の一部に滑り止めが施されているものの、雨で濡れたら滑るなと思いました。

秋の行楽シーズンの最中であり、峠の茶屋やロープウェイ山麓駅の駐車場は満車、渋滞も那須高原にいたるまで混んでいました。山麓駅から黒磯駅まで1時間かかるところを1時間半かかりました。
那須岳主峰・茶臼岳山頂で
「見よや! この筋肉! コッチコチンやぞ〜!」
(C)ザブングル加藤
那須岳主峰・茶臼岳山頂で
「見よや! この筋肉! コッチコチンやぞ〜!」
(C)ザブングル加藤
那須ロープウェイ山麓駅へ向かうバス
那須ロープウェイ山麓駅へ向かうバス
那須ロープウェイ山麓駅
2010年10月18日 20:53撮影
10/18 20:53
那須ロープウェイ山麓駅
9時なのにこの混雑ぶり
9時なのにこの混雑ぶり
ロープウェイのつり革がこんな形をしています
ロープウェイのつり革がこんな形をしています
山頂駅に向けて出発
山頂駅に向けて出発
山頂駅から茶臼岳へ向かって出発
山頂駅から茶臼岳へ向かって出発
山頂駅付近に立っていた解説板
山頂駅付近に立っていた解説板
そこから麓を見下ろしてみた
そこから麓を見下ろしてみた
しばらく登って立っていた標識
しばらく登って立っていた標識
砂礫に悩まされながら茶臼岳へ登る
砂礫に悩まされながら茶臼岳へ登る
このあたりから岩がゴロゴロして来ました
このあたりから岩がゴロゴロして来ました
直登から一旦なだらかになりました
直登から一旦なだらかになりました
峰の茶屋への分岐にあった標識
峰の茶屋への分岐にあった標識
茶臼岳まであと少し
茶臼岳まであと少し
茶臼岳の祠
茶臼岳にはこんなに登山者が
茶臼岳にはこんなに登山者が
そこから朝日岳を見る
そこから朝日岳を見る
峰の茶屋へ向かって一旦降ります
峰の茶屋へ向かって一旦降ります
峰の茶屋まであと少し
峰の茶屋まであと少し
峰の茶屋の手前にある標識
峰の茶屋の手前にある標識
峰の茶屋の避難小屋が見えて来ました
峰の茶屋の避難小屋が見えて来ました
峰の茶屋避難小屋
峰の茶屋避難小屋
峰の茶屋から剣ヶ峰を見る
峰の茶屋から剣ヶ峰を見る
太古の昔の活火山の頃の名残で草木も生えません
太古の昔の活火山の頃の名残で草木も生えません
そこから山を撮って見た
そこから山を撮って見た
今度は朝日岳へ向かいます
今度は朝日岳へ向かいます
その途中にある岩場 緊張して通過
その途中にある岩場 緊張して通過
朝日岳の肩にある標識
朝日岳の肩にある標識
朝日岳山頂
朝日岳山頂で「けいおん!」のタオルを広げて撮影
朝日岳山頂で「けいおん!」のタオルを広げて撮影
朝日岳から茶臼岳を見る
朝日岳から茶臼岳を見る
朝日岳から下界を見下ろす
朝日岳から下界を見下ろす
じゃあ、戻りましょうか
じゃあ、戻りましょうか
結構、急勾配
大きな岩だなぁ・・・・
大きな岩だなぁ・・・・
カニのハサミ? バルタン星人のハサミ?
カニのハサミ? バルタン星人のハサミ?

感想

第42座 どうにかなるさ

 荒島岳を登った後、盆休みに登る予定だった鳥海山は台風4号が東北地方を通過したため、中止となった。

 気を取り直して秋山にターゲットを絞り、関東地方の百名山で考えた結果、ロープウェイがあることと、登山道が豊富にあって、あらゆる状況に対応しやすいかもということで那須岳に決まった。

 当初は那須岳には10月10日に登るつもりだったのだが、前日の大雨のため、またも中止を決めざるを得なかった。若干プランを練り直し、翌週の17日に登ることを決めた。これで天気が悪かったら今年は諦めるつもりだった。

 前日の16日に東京に入り、上野のカプセルホテルにて宿泊して、17日の早朝に新幹線とバスを乗り継いで那須に入るつもりだった。順調にバスは那須ロープウェイ山麓駅も目前というところで、渋滞にはまってしまった。峠の茶屋駐車場、山麓駅前駐車場共に満車となってしまい、僕が乗ったバスはその渋滞に巻き込まれた形となってしまったのだ。乗客で立っている人は次々と精算してバスから降りていった。僕も降車する人が落ち着くのを見計らって、運賃を払ってバスを降りた。僕がバスを降りた地点は山麓駅まであと400メートルのところだった。ならば歩いて向かった方が早い。

 山麓駅に入って、一角にコインロッカーを発見すると、登山するのに不要な荷物を入れて出来るだけ軽くした。そして往復乗車券のチケットを購入して、ロープウェイに乗車する行列に加わった。このロープウェイは一台で110名乗れるので、すんなりと乗ることが出来た。乗って気が付いたことだが、つり革が平ペったいロープに黒いプラスティックの玉がぶら下がっていて、立っている人はこれにつかまるのである。こんな形をしたつり革(?)は初めてだ。乗車して4分で山頂駅に到着。結構あっけなく山頂の近くまで登ってしまったことになる。

 山頂駅に着くと、ストックを長く伸ばしたり、ストレッチをしたりして、9時55分に出発した。まずは那須岳の主峰である茶臼岳を目指すのだが、急勾配の直登である上に砂礫であるので、山に慣れない人は難儀している様子だった。砂礫の登山道はやがて巨岩帯に入り、急勾配だった登山道も緩やかになった。そして「茶臼岳まであと200メートル」と書かれた道標が立てられたところにたどり着いた。ここまで来れば山頂もあと少しだ。道標の指す方向へ向かって歩くと鳥居の向こうに石造りの祠と休んでいる登山客が見えた。そして9時40分に那須岳の主峰、茶臼岳に着いた。標高は1915メートル。展望は曇っていてあまり遠くまでは眺めることが出来なかったが、硫黄の匂いが立ち込めているあたりが、今でも那須岳が生きている証だと思った。

 これで今回の目的は達成されたので、そのまま下山しても良かったのだが、今年は荒島岳しか登っていなくて、来期に向けて少しでもスキルアップを目指したいと考えた僕は、ここからさらに北上して峰の茶屋を通って朝日岳を登ろうと考えた。先程の「茶臼岳まであと200メートル」の道標まで戻って、今度は「峰の茶屋」の方向へ向かって歩き出した。尖った山容の朝日岳を見ながら、一旦山を降っていった。ゆるい傾斜の登山道を降りていくと峰の茶屋跡避難小屋に11時5分に着いた。この小屋はあくまでも非常用であり、宿泊は禁止されている。ここまで来ると、観光客の姿は見当たらない。この先に鎖場があるそうなので、ここらで一本立てることにした。

 朝日岳に向かって登り始めて早々に「ここからは本格的な登山道になります。装備の不充分な方は引き返して下さい」と書かれた看板が立っていた。

「装備も心がけも大丈夫!」

と自分に言い聞かせ、さらに北上する。この一体は黄色い山肌で、草木はほとんど生えていない。この一体が太古の昔、火山だった名残なのであろうか? 剣ヶ峰をトラバース(山の斜面を横切ること)して、鎖場も一歩一歩踏みしめるようにして渡っていった。多少、岩に木の角材を打ち付けて滑り止めが施されているものの、雨が降ったら滑りそうだなと思いながら渡っていった。

 朝日岳の肩にザックをデポして、11時50分に朝日岳山頂に着いた。標高は1896メートル。ここから眺める茶臼岳がドーム状の山容が確認出来て良かった。晴れていればいうことはないんだけど・・・・ 風はほとんどないから登山しやすい天気ではあるんだけど・・・・。今度は麓をみると駐車場は満車、道路には駐車場が空くのを待っているクルマの行列が・・・・。

「こりゃ、帰るのも渋滞を覚悟しなければならないかも知れないぞ」

そう思った僕は、ここからさらに北上して三本槍岳にいくことをあっさり諦め、下山することにした。来た道を戻り、12時35分に峰の茶屋に戻った。ここから茶臼岳を眺めると、山肌から噴煙が吹き上げているのを所々で見えた。僕はこれを見て、

「山は生きている・・・・」

と感じた。

 山頂駅に戻ったのが13時30分で、ここでカップラーメンとコーヒーを作って食べた。その後、ロープウェイで山麓駅まで降りて、バスで黒磯駅へ帰るのだが、那須高原のあたりで交通渋滞にはまって、1時間かかる所を1時間30分もかかって着いた。この日のうちに帰宅したかったので、帰りが遅くなる理由で温泉に入らなかったことは、今思えば賢明な判断だったと思う。
(温泉に入れなかったことは本当に残念なことではあるけど・・・・)

 那須岳は四方いろんな所から登山道が伸びていて、登山者のレベルに応じて、いろいろな楽しみ方が出来るみたいで、ただ茶臼岳を登って降りるだけではもったいない山だと感じた。今の時期なら三斗小屋温泉 煙草屋旅館の露天風呂に浸かりながら紅葉を眺めるのが究極の楽しみ方だと思うのだが、予約が難しそうだなぁ・・・・。

 まぁ、今回は秋山に登るということで、交通状況や天気の状況で、即座に計画を変更、縮小したりして無難に登山を終えることが出来、どうにかなって良かったと思う。
今後の課題は登山をするにあたって、ストレスを貯めずにコストを下げることが出来るかが焦点になるだろう。 
 
 

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