上越国境稜線、上ノ倉山への残雪期ルートを再偵察
- GPS
- 06:52
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 922m
- 下り
- 902m
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
旧・三国スキー場は閉業10年余。荒れたゲレンデ跡を上がる。この上部の支稜から国境稜線にかけては踏み跡もない。残雪が消失するとヤブこぎになる。今回は1、2週間、遅かった。 |
写真
装備
個人装備 |
積雪期の基本装備。
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感想
5年前の4月末、やぶと雨で引き返した上ノ倉山へのルートに、再偵察に行ってきた。
国境稜線に登り上る支尾根のこのルートは、10年ほど前に営業をやめた旧・三国スキー場から、3つの前衛峰を越えて、国境稜線に達する。
踏み跡がないこの支尾根ルートは、4月の残雪の時期が使いやすい。真冬だと、国道17号の苗場プリンスホテルから旧・三国スキー場までの谷合の道が、数カ所で山側から谷底への雪の崩落の危険がある。GWの後になると、支尾根の灌木、笹の藪が現れ、行動が制約される。
今回は、前回より3週間以上も早く、偵察に入ってみた。条件が良ければ、国境稜線までルートが確認できるかもしれないと。
しかし、今年の残雪の少なさは予想をはるかに超えていた。
最初の林道アプローチ(国道353号の開削工事を中断したままの車道)。前回は日陰で膝までラッセルするような場所もあった。今回は、行程の7割でアスファルトが現れていて、雪がかなり少ない。林道の両脇の森も、融雪が進んで、地面が現れている。
40分で、旧・三国スキー場跡へ。よかった。まだ雪に覆われている。ここは下部で20センチの積雪。滑走コースの跡が森のなかに伸びている。上部で40センチほど。ここがブッシュに覆われ出したら、先に進めない。ほっとした。
中段まで上がると、背後に平標山、仙ノ倉山が大きく立ち上がってくる。三国岳、大源太山も凛々しい。
国境稜線は目の前に塀のように連なっている。その連なりが西に延びる方向には、今日、その手前には到達したいセバトノ頭や、上ノ倉山も見えだしてきた。
国境稜線に進むには接続する支稜線のピークに上がる。前回は、支稜線の末端の1550m峰(無名峰)にまともにとりついて、藪と雪庇で往生した。今回は、1550m峰を北に見ながら、この峰から南に延びる尾根を3本、またぐ。この山の支尾根の間が、どれも深く掘れているうえに、急な場所ではブッシュが出ているため。斜度が緩い迂回コースをたどり、1550m峰の西側へ回り込む。地形が穏やかで藪が少なく、登りやすい。
ブナ林に灌木も交じり、明るい尾根の登り。1550m峰を迂回しながら、その西側の尾根に回りこんで、次の西沢ノ頭(1775m)へとつながる鞍部に出た。
鞍部はやはり雪が少なく、西沢ノ頭の上部はヤブが出ていた。雪庇もほとんどない。上半身も使ったヤブコギまじりの登りに。
この山頂に立って、見下ろすと、5年前に笹と灌木のヤブこごをした斜面が、雪がほとんどない。11時30分を超したため、支稜線のピークはもう一つ進めたらいいくらいか。食事をとりながら思案する。
国境稜線のセバトノ頭まで、あと2時間ほどの行程を残して、今回も再び、退却することにした。
帰りは、1550m峰からの支尾根をまくところで、ブナ林のきのこやウサギの足跡、コシアブラの芽などに見とれ、温泉沢方向(南)に距離で200mくらいも余計に下降してしまった。
聞こえるはずのない沢音を遠くに聞いて、はっと尾根の地形と方向を確認。登り返して、支尾根を1つ横断して、登りルートの尾根にもどった。
雪が浅めで、デポしていたスノーシューを回収。
フキノトウが一斉に芽吹いている温泉沢に沿う林道を、ゆっくり楽しんで降りてきた。
前回の記録は以下に。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-107669.html
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