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記録ID: 107669
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積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

藪少なめの残雪期マイナールートを上越国境稜線セバトノ頭(雨退却)

2011年04月30日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
04:37
距離
6.9km
登り
881m
下り
243m

コースタイム

林道ゲート出発 6時36分
三国スキー場  7時32分着 45分発
1650m峰  9時36分着
西沢ノ頭 1775m 10時09分
筍山への分岐のピーク 1740m 10時22分〜10時52分
1852m峰の手前 1750m地点 11時01分 引き返し
西沢ノ頭 11時35分
1650m峰を南から迂回 12時15分
三国スキー場 13時10分〜13時31分
林道ゲート  14時18分
天候 朝晴れ。昼前から雨。断続して降り、苗場までもどったら一時本降り。
過去天気図(気象庁) 2011年04月の天気図
アクセス 新潟県湯沢町の苗場スキー場から1キロ弱で車止め。旧三国スキー場は数年前に閉鎖され、リフトなどの施設も撤去。そこまで雪の車道を50分歩く。
コース状況/
危険箇所等
国境稜線まで道はありません。国境稜線にもこの区間は道はありません。
残雪期限定ルート。
三国スキー場は、ゲレンデ跡を登ります。

標高1650mの尾根の高みに上がり、尾根をたどって、上越国境稜線まで。
今年残雪が多いはずが、尾根は藪がかなり出ており、やぶこぎがありました。
GPSのトラックログに、帰路は1650mの尾根筋を避けて、南側に迂回したルートを入れています。
登りにも、これを使えば、かなり時間が節約できました。
ただしこのルートも、沢型や低地をトラバースする場所があり、3度ほど段差が7、8mあり、傾斜はきついです。尾根よりはずっと安全。

1650mの尾根筋は、岩場まじり。不安定な雪庇や笹の上の雪面が残り、南面はピッケル、アイゼンをフルに使って登下降。たまらず北面へ逃げたら、斜度は緩いものの、シャクナゲの密藪と深雪でした。
尾根に早く上がり過ぎて失敗しました。

西沢ノ頭から先も、履い松の藪が避けがたい場所があります。
短いけれどジャングルジムのようなヤブコギでした。
あと1週間早く来ていたら、もっとスムーズに行けたと思います。


苗場プリンスホテルから353号線を、400mほどのところに、車止めがあります。
車止め付近は、ごみ処理施設があり、作業車が集まるので、少し下がったところに駐車。
2011年04月30日 22:08撮影
4/30 22:08
苗場プリンスホテルから353号線を、400mほどのところに、車止めがあります。
車止め付近は、ごみ処理施設があり、作業車が集まるので、少し下がったところに駐車。
車道を50分、上がります。除雪はしていません。
2011年04月30日 07:17撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 7:17
車道を50分、上がります。除雪はしていません。
2011年04月30日 13:48撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 13:48
カーブミラーで撮影。
2011年04月30日 07:20撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
2
4/30 7:20
カーブミラーで撮影。
標高1150mにある、元・三国スキー場。リフトなどのすべての施設は撤去されています。
ここから、前方の尾根に左(南)から接近するようにめざします。
2011年04月30日 07:33撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 7:33
標高1150mにある、元・三国スキー場。リフトなどのすべての施設は撤去されています。
ここから、前方の尾根に左(南)から接近するようにめざします。
尾根の突端。標高1550mくらい。
左よりから取り付きましたが、尾根は薮と、ブロック状の雪庇が多く、難儀しました。
帰りはこの尾根を左(南)側から迂回しました。
2011年04月30日 08:16撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
1
4/30 8:16
尾根の突端。標高1550mくらい。
左よりから取り付きましたが、尾根は薮と、ブロック状の雪庇が多く、難儀しました。
帰りはこの尾根を左(南)側から迂回しました。
尾根上の雪庇と、稲包山。
2011年04月30日 09:25撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
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4/30 9:25
尾根上の雪庇と、稲包山。
尾根。
2011年04月30日 09:22撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 9:22
尾根。
尾根はこういう場所が続きます。大きな岩もしばしば。雪が安定したところを選んで、越えていきます。
2011年04月30日 09:30撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 9:30
尾根はこういう場所が続きます。大きな岩もしばしば。雪が安定したところを選んで、越えていきます。
1650mの尾根を抜けて、平標山方面。
2011年04月30日 09:43撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 9:43
1650mの尾根を抜けて、平標山方面。
西沢ノ頭から、1650mの尾根をふりかえる。
2011年04月30日 09:43撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
1
4/30 9:43
西沢ノ頭から、1650mの尾根をふりかえる。
西沢ノ頭から、国境稜線のセバトノ頭と、その背後に上ノ倉山。
2011年04月30日 10:07撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
1
4/30 10:07
西沢ノ頭から、国境稜線のセバトノ頭と、その背後に上ノ倉山。
西沢ノ頭から、1740mの分岐峰。
2011年04月30日 09:31撮影 by  Canon EOS 20D, Canon
4/30 9:31
西沢ノ頭から、1740mの分岐峰。
右端が上ノ倉山。写真の左より、奥に白砂山が見えます。
2011年04月30日 09:56撮影 by  Canon EOS 20D, Canon
4/30 9:56
右端が上ノ倉山。写真の左より、奥に白砂山が見えます。
天気がもちそうで、行けそうでしたが。
2011年04月30日 09:56撮影 by  Canon EOS 20D, Canon
4/30 9:56
天気がもちそうで、行けそうでしたが。
平標山、仙ノ倉山方面。
2011年04月30日 11:33撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 11:33
平標山、仙ノ倉山方面。
1740mの分岐峰から、西沢ノ頭。
2011年04月30日 10:29撮影 by  Canon EOS 20D, Canon
4/30 10:29
1740mの分岐峰から、西沢ノ頭。
1852峰が、すぐ先。あれを越えれば国境稜線です。
しかし、ここで雨。雨具をつけて様子見したうえで、鞍部へ下降。登り返しのところで、風雨となり、引き返しました。
2011年04月30日 10:54撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 10:54
1852峰が、すぐ先。あれを越えれば国境稜線です。
しかし、ここで雨。雨具をつけて様子見したうえで、鞍部へ下降。登り返しのところで、風雨となり、引き返しました。
苗場山。
2011年04月30日 10:46撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 10:46
苗場山。
1650m尾根までもどり、今度は南へ大きく迂回。
行きは、見上げるあの尾根で苦しみました。
三国スキー場へ下降します。
2011年04月30日 12:17撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 12:17
1650m尾根までもどり、今度は南へ大きく迂回。
行きは、見上げるあの尾根で苦しみました。
三国スキー場へ下降します。
南へ伸びるブナの尾根。適当に下ったところで、東へ回り込みます。途中、大きな段差が数段。
2011年04月30日 12:12撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 12:12
南へ伸びるブナの尾根。適当に下ったところで、東へ回り込みます。途中、大きな段差が数段。
コシアブラの芽。
2011年04月30日 12:01撮影 by  Canon EOS 20D, Canon
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4/30 12:01
コシアブラの芽。
同。
2011年04月30日 12:01撮影 by  Canon EOS 20D, Canon
4/30 12:01
同。
2011年04月30日 12:31撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 12:31
ツキヨタケのドライフラワー。
2011年04月30日 12:10撮影 by  Canon EOS 20D, Canon
4/30 12:10
ツキヨタケのドライフラワー。
ツリガネタケ。
2011年04月30日 12:10撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
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4/30 12:10
ツリガネタケ。
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2011年04月30日 12:35撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
4/30 12:35
?
雪面から顔を出した枝先から、小さなお人形さんが、春にバンザイしてました。
2011年04月30日 12:22撮影 by  Canon EOS 20D, Canon
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4/30 12:22
雪面から顔を出した枝先から、小さなお人形さんが、春にバンザイしてました。
sakusakuさんに教えてもらいました。オオカメノキの冬芽。
2011年04月30日 12:23撮影 by  Canon EOS 20D, Canon
4/30 12:23
sakusakuさんに教えてもらいました。オオカメノキの冬芽。
車道沿いはフキノトウがたくさん出ていました。
2011年04月30日 13:46撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
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4/30 13:46
車道沿いはフキノトウがたくさん出ていました。

感想

 時期も、残雪量もドンピシャと踏んで、本当は、
セバトノ頭 1890m
上ノ倉山 2108m
 の2峰を目指しました。
 初めてのルートで、薮を嫌って、どうしても尾根に早く上がりたがってしまう。
 それで40分ほど、ロス。
 その先も、意外に雪が少なく、断続して小さな薮がありました。
 しかし、時間的には、12時半には上ノ倉山までいけそうだった。

 ところが、筍山からの尾根の分岐で、雨、黒雲、強い風になり、しっかり着こんで稜線を目指したら、こんどはちゃんと振り出したため、退却を決めました。
 ガスが出るとまずいし、雪が潜り出すと難渋するので。

 三国スキー場跡ではちゃんとした雨になって、今回は偵察にとどめて良かったと思いました。
 他に登山者もふくめて、まったく人に会いませんでした。ルート選びや雪の状況の判断、ヤブコギなど、地味な山登りが体験できるルートです。

 ワカンは持っていったけれど、ヤブコギと急な雪面があるため、使用せず。

 また同じ時期に、上ノ倉山をめざしたいと思います。

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コメント

上越国境
私はあまり行ったことが無いので
山を見て名前がわかりませんが、
上越国境はさすがに雪が多いですね〜

オオカメノキのシュワッチ、ヨガにも見えてきます
2011/5/1 17:54
オオカメノキ
 この区間は、上越国境稜線は、高度を1300mほどにまで下げます。
 その代わり、北に平行する今回たどった支尾根が、1700m前後の高度になっています。
 北風をさえぎるツイタテ役みたいですね。

 昨日はもうちょっとルートをうまく選べば、国境まで行けたのですが。


 オオカメノキですね。
 sakusakuさんの好きな、立木のポーズ? に似てますね。
 この小さな人形は、幹も枝も雪に埋もれて、足元で枝先が少しだけ、姿を現していました。
 その出た部分から芽がすぐに育つのですから、春の生命力を感じます。
2011/5/1 20:20
ツリガネタケ
こんにちは!
ツリガネタケというんですね!
よく見かけるのですが食べられそうにないので
調べていなくて
オオカメノキはやっぱり可愛いです

今時期は残雪歩きと早春の植物と、楽しみの多い季節ですね。
私はGWが終わったら活動開始です。
2011/5/2 9:55
ドライ・フンギ
 mitugasiwaさんに負けずに雪のフィールドに出ようと、今回は穴場に入り込んできました。

 乾燥きのこは、ほかに、ブナハリタケなども目立ちました。

 一番すごかったのは、大量のコシ○○ラでしたよ。
 だーれも入り込んでいない場所。
 10日後から2週間後には、見事になると思います。

 オオカメノキは、芽を一つ、一つ見比べると、それぞれにふりつけが色々でした。あきませんでした。

 今回はマクロレンズをもって上がれませんでしたが、残雪の広葉樹林は、際限なくそこにいて、眺めたり、写したりしていたいです。
2011/5/2 12:35
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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