(池山尾根)⇒空木岳⇒宝剣岳⇒木曽駒ヶ岳
- GPS
- 50:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 2,770m
- 下り
- 1,341m
コースタイム
04:45 菅の台バスセンター駐車場着
05:00 同上発 (タクシー 2100円)
05:15 三本木(池山)登山口着
05:20 登山口発
05:50 林道終点登山口
07:10 池山頂上
07:35 水場
08:30 マセナギ
09:45 迷尾根
11:15 沢コースとの分岐(尾根コースへ)
(昼食休 30分)
12:50 駒峰ヒュッテ
13:00 空木岳頂上着 (13:30発)
14:35 木曽殿山荘着 (行動 9時間15分)
●9月19日(日)
05:30 出発
06:05 東川岳(2671m)
08:30 熊沢岳(2778m)
09:20 檜尾岳(2728m)
11:00 濁沢大峰
12:25 島田娘
13:00 三の沢岳との分岐
13:30 宝剣岳(2931m) (13:45発)
14:00 宝剣山荘着 (行動 8時間30分)
●9月20日(月)
06:20 出発
06:55 木曽駒ヶ岳頂上
07:20 同上発
07:50 宝剣山荘着
08:00 同上発
08:35 ロープウエイ駅着 (行動 2時間15分)
天候 | 1日目 曇り 2日目 晴れ 3日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(温泉)こまくさの湯 600円(10:00より営業) (食事)明治亭(ソースカツ丼) |
写真
感想
一般的に中央アルプス(木曽駒ヶ岳〜空木岳)を縦走する場合は、
ロープウエイで千畳敷に上がり⇒木曽駒ヶ岳⇒宝剣岳⇒空木岳⇒
池山登山口と南下する登山者が多いようだが、木曽殿山荘が混雑
すること、年齢と共に登りより下りが苦手になりつつあることから、
逆周りのコースを取り、ロープウエイで下山する計画とした。
0日目(9月17日 金)
23:30 羽田空港発
I君を羽田空港で出迎え、M君の車で駒ヶ根に向かう。
1日目(9月18日 土)
天 候 晴れ後曇り
行 程
04:45 菅の台バスセンター駐車場着
05:00 同上発 (タクシー 2100円)
05:15 三本木(池山)登山口着
特段渋滞も無く、順調に菅の台バスセンターの駐車場に4:45に到着。
すでに、登山者がしらび平(ロープウエイ駅)行きのバスに乗るべく並んでいる。
我々は縦走後にロープウエイで下山し、バスでここに戻ってくる。
このため、予約してあったタクシーで池山登山口に向かう。15分ほど
で三本木の登山口に到着。本来の登山口は林道の終点にあるが、
がけ崩れの復旧工事中のため手前の遊歩道から歩かねばならない。
05:20 登山口発
05:50 林道終点登山口
07:10 池山頂上
07:35 水場
08:30 マセナギ
09:45 迷尾根
11:15 沢コースとの分岐(尾根コースへ)
(昼食休 30分)
12:50 駒峰ヒュッテ
13:00 空木岳頂上着 (13:30発)
14:35 木曽殿山荘着 (行動 9時間15分)
まだ、薄暗い中、5:20に歩き始める。30分ほどで本来の登山口に着く。
森林の中をさらに30分ほど歩くと「タカウチ場」に出て、道は池山(1774m)
を経由する登山道と傾斜の緩い遊歩道に分かれる。我々は正々堂々?と
池山経由の登山道を選ぶ。
頂上では、木の切れ間から千畳敷カールと宝剣岳を見ることが出来る程度で、
あまり展望は良くはなかった。池山からは少し下り気味に歩いて避難小屋
近くの水場に出る。
遊歩道経由の登山者がいっぱい休んでいた。(遊歩道経由のほうが短時間)
さらに道は登山道と遊歩道に分かれるが、今度は遊歩道を行ってみる。
登山道との合流地点では水場で会った老夫婦が先に着いていた。
(登山道のほうが短時間)
しばらく森林の中の道を進み、やがて傾斜がきつくなると共に尾根が
やせてくる。「大地獄」というところで、鎖場や階段、梯子、桟橋が次々と
出てくる。ここを通過すると「迷尾根」というところを過ぎ、「小地獄」
の鎖場、階段を通過する。やがて、また道は穏やかな森林の道になり、
やがて空木平避難小屋(沢筋)経由の道と尾根筋の道の分岐に出る。
右の尾根筋の道に入り、やがて森林限界を超えるが、ガスのため展望は良くない。
休憩して、昼食にカップラーメンを食べる。ガスの切れ間から時々、
空木岳方面の展望が利くようになってくる。やがて、大きな白い岩が見えてくる。
「駒石」である。その先も花崗岩の大きな奇岩がごろごろしている。
少し、燕岳付近に似ている。空木岳の頂上付近も時々はっきりと見える
ようになってくる。ただし、まわりはガスで見えない。
頂上の下200mほどのところに駒峰ヒュッテがある。
ヒュッテのベランダを登山道は通っている。小さな小屋だが、30名くらいは
泊まれるそうだ(素泊まりのみで有料)。東向きなのでご来光を仰ぐには最適だろう。
途中で会った老夫婦はここに泊まると言っていたが、多分相当混雑したことだろう。
ここから、5分ほどで頂上に到着(13:00)。ガスで展望はほとんど無し。
写真を撮って、しばし休憩。(13:30発)
木曽殿山荘から来るとピークは3ヶあり、頂上は3番目になるらしい。
第1のピークまでは、鎖場などもあり多少緊張が必要である。
第1のピークからは急な斜面を下ることになる。山荘まで完全にガスの中
であった。
下山後に判明したが、翌日の朝、頂上から第1ピークまでの間の稜線で
男性(59歳)が駒ヶ根側に滑落して亡くなっている。しかし、特に危険を
感じた場所は無く、事故が起きる時は ふと緊張が解けたときなど、
ちょっとしたことが原因なんだろうと思う。
木曽殿山荘には、私が先着して受付を行う。ここは完全予約制である。
混んでいるもよう。部屋は2階の大部屋のみ。
ザックをおいて水を補給に水場に向かう。水場は歩いて8分とか。でも帰りは
10分はかかったような?
夕食までの間、ビールとウイスキーで乾杯。夕食はおでん。となりは
甲府の山岳会の男性4名で、完全に出来上がっていた(人のことは言えないが)。
天気予報では、明日は晴れ。
寝るスペースは、布団(薄いマットレス、掛け布団)1枚に2人。
ひさしぶりに窮屈で途中から寝苦しい夜になった。
木曽殿山荘=1泊2食8000円。弁当(おにぎり2ヶ 1000円)
2日目(9月19日 日)
天 候 晴れ
行 程
04:35 起床
04:45 朝食
朝食は5時からのことであったが、少し早めに用意ができたようだ。
山荘の主人は、宝剣岳へは、観光客が多く、岩場ですれ違いに時間がかかるから、
直接登らず一度千畳敷に下りて登り返すようにとアドバイスしている。
確かに山と高原の地図では当該箇所は点線になっているが…?
風があり、少々寒いので、雨具(上)を着て出発する。
宿泊客の多くは、空木岳方面に向かうようだ。
05:30 出発
06:05 東川岳(2671m)
08:30 熊沢岳(2778m)
09:20 檜尾岳(2728m)
11:00 濁沢大峰
12:25 島田娘
13:00 三の沢岳との分岐
13:30 宝剣岳(2931m) (13:45発)
14:00 宝剣山荘着 (行動 8時間30分)
いきなり、東川岳まで急登である。30分強で東川岳に到着。
これから向かう飛び出したへそのような宝剣岳の頂上、左に御嶽山が見える。
振り返ると空木岳と南駒ヶ岳が堂々とそそり立っている。
ここから熊沢岳に向かう。花崗岩の巨岩がところどころにどかっと鎮座している。
自然はすごい。這い松の間の道がアップダウンを繰り返して続いている。
7時半過ぎくらいだろうか? ヘリコプターが木曽殿山荘のほうへ向かって
行った後、しばらくして引き返してきた。前述した空木岳頂上からの稜線で
滑落した男性の救助のためであった。その時は、山荘の荷揚げかなーとか
急病人かなーなどと話し合っていたのでした。
この後くらいから、宝剣山荘や檜尾岳避難小屋を朝出てきた登山者に
出会うようになる。
「今朝はどちらからですか?」
「お早いですね」
「今日はどちらまで?」
挨拶をして、質問すると、ほぼ間違いなく立ち止まって答えてくれる。
宝剣山荘からの人では、宝剣岳を超えてきた人といったん千畳敷に下りて
登り返してきた人がいるようだ。
やがて、8:30に頂上が巨石の熊沢岳に到着。ここからはいったん下るが、
少し道が悪くなり、ところどころ鎖場がある。このため、檜尾岳までは見た目
以上に時間を要する。
登り返して9:20に檜尾岳到着。コーヒーを沸かして、お腹が減ったので、
時間は早いが弁当のおにぎりを1ヶ食べる。
風が弱まり気温も上がってきたので雨具を脱ぐ。
ふたたび200mほど下って、濁沢大峰に向かって登り返す。三の沢岳が
左にそびえている。なかなか立派な山(2847m)だ。
また下って、島田娘(2858m)に向かってだらだらと道は登っていく。
島田娘からは急な登りはもうない。極楽平では千畳敷から登ってきた
観光客の中に3歳くらいのかわいい女の子もいた。
ここから少し行くと三の沢岳との分岐になり、この先から道は岩場になる。
地図で点線のコースであるが、結果はひとこと、たいしたことは無い。
高度感のある箇所も、スタンスや鎖がしっかりしていて問題はない。
宝剣岳(2931m)の狭い頂上は人でいっぱい。2メートルくらいの塔のような
ところに若い人が立っている。下りの鎖場も難なく通過。
地図の点線は、一般の観光客が安易に登らないためではないかと想像してしまう。
結果的に宝剣山荘には予定より早く着いてしまった。
受付をして荷物を置くとS君とI君は散歩に行ってくると言って出て行ったが、
木曽駒の頂上まで行ってきたようだ。残ったM君と私は、外で景色を見ながら
ビールで乾杯。それにしても山ガールがいっぱいいる。皆タイツとスカート、
カラフルなザックである。また、トレイルランニングの人もちらほら見られる。
その後、部屋に戻ってウイスキーを飲む。部屋は6畳より少し狭いくらい。
お父さんと中学生の親子2名が相部屋で、計6名。親子は明日、宝剣岳を超えて
極楽平から千畳敷に下りるとのこと。布団は一人に1枚(ただし、長さが足りない)で、楽勝である。
昨日は同じ経営である隣の天狗荘も開けたようだが、今日は宝剣山荘のみで
収容できたようである。
夕食では、小学生低学年の女の子二人を連れた家族と同席。初めて山小屋に
泊まるとのこと。かわいい女の子たちであった。
1泊2食=8500円
3日目(9月20日 月)
天 候 曇り
行 程
05:10 起床
05:20 朝食
今日は、木曽駒に登って帰るだけ。温泉の営業が10時からなので、逆算して、
6:30出発とする。S君とI君は散歩してくると出かけていく。
06:20 出発
06:55 木曽駒ヶ岳頂上
07:20 同上発
07:50 宝剣山荘着
08:00 同上発
08:35 ロープウエイ駅着 (行動 2時間15分)
曇っていて寒く、雨も降り出しそうなので、雨具(上)を着て出かける。
中岳まで登り、頂上山荘のあるコルまで下り、また木曽駒の頂上めがけて登る。
30分強で着いた頂上は広く、神社の社が二つある。残念ながら北アルプス方面
の展望はいまいちだが、南アルプスや八ヶ岳は見渡せる。また、宝剣岳や空木岳
への稜線の眺望もきく。
時折、雨がぽつぽつと落ちてくる中、コーヒーを沸かして飲んで、頂上を後
にする。コルから、S君は「危険」と書かれた巻き道(それほど危険でもなかっ
たそう)を行き、3人は来た道(中岳経由)で宝剣山荘に戻った。
宝剣山荘から千畳敷に下りる道は、登ってくる大勢の人で渋滞している。
登山者と観光客が混在している感じ。人を掻き分け30分ほどでロープウエイの
駅に到着。ちょうど臨時便がでるというので、そのまま降りることにする。
08:42 ロープウエイ発
09:00 しらび平バス発
09:35 菅の台バスセンター駐車場着
09:50 こまくさの湯 ⇒ 明治亭(ソースカツ丼)
11:30 発
17:50 羽田空港着
がらがらのロープウエイで下に降り、臨時のバス(9:00発)で菅の台の駐車場着。
すぐそばの「こまくさの湯」(600円)で入浴。
名物B級グルメのソースカツ丼(1340円)を食べて帰路に着く。
中央高速は事故も加わり、早くも大渋滞。6時間20分かかって羽田空港着でした。
空木岳から宝剣岳への縦走日が好転に恵まれ、すばらしい景色を眺めながらの
山歩きになり、本当にラッキーであった。
中央アルプスは花崗岩の「白」と這い松等の「緑」、そして空の「青」との
コントラストが美しく、鎖場等の適度に緊張感を要する登山道も楽しいところであった。ただし、千畳敷から木曽駒ヶ岳の間は、観光客等、人が多すぎていただけない。
また、時期的に咲いている花(高山植物)は少なかった。
山容の立派な三の沢岳や南駒ヶ岳にも機会があれば登ってみたいところである。
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