中房温泉〜燕岳〜大天井岳〜西岳〜東鎌尾根〜槍ヶ岳〜横尾〜上高地
- GPS
- 56:00
- 距離
- 36.0km
- 登り
- 2,797m
- 下り
- 2,741m
コースタイム
新宿7:00〜松本9:38、9:44〜穂高10:11、10:30〜(タクシー6,000円)〜中房温泉11:10、11:30〜第一ベンチ12:00、12:15〜第二ベンチ12:45、12:55〜第三ベンチ13:25、13:35〜富士見ベンチ14:15、14:30〜合戦小屋15:35、15:40〜燕山荘16:35 【行動時間5時間05分】
【28日(日)】
燕山荘(テント場3:50、5:40)5:55〜喜作レリーフ8:07〜大天井岳分岐8:15、8,30〜大天井ヒユッテ9:10、9:30〜ヒユッテ西岳12:00、12:15〜クサリ場・梯子12:36〜水俣乗越13:20、13:25〜三段梯子14:06〜ヒユッテ大槍15:38〜殺生ヒユッテ16:00〜槍岳山荘17:10 【行動時間11時間05分】
【29日(月)】
槍岳山荘4:20(5:20〜5:40山頂5:45〜6:05)6:45〜氷河公園分岐8:10、8:15〜槍沢ロッジ9:50、10:00〜槍見川原10:35、10:40〜横尾11:25、11:40〜徳沢園12:35、12:45〜明神13:27、13:40〜河童橋14:18〜上高地バスターミナル14:25【行動時間7時間30分】
天候 | 【27日(土)】山麓は晴れ、稜線上はガス 【28日(日)】ほぼ快晴無風 【29日(月)】快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
新宿7:00〜松本9:38、9:44〜穂高10:11、10:30〜(タクシー6,000円)〜中房温泉11:10 【29日(月)】 上高地バスターミナル15:10〜(タクシー10,000円)〜新島々16:03、16:08〜松本16:37、17:18〜新宿20:08 |
写真
感想
【プロローグ】
台風11号が関東を直撃!!こんな天気予報が流れては夏山合宿の予定はどうなるのか?昨年の夏山合宿を思い出す。合宿前日までアプローチの計画が定まらない。宗片、林と連絡を取るも計画が二転三転する。25日は台風の影響で職場に泊り込む。26日の夜行で入山予定であったが連絡を取合い27日の朝一番の「あずさ号」で入山する事とした。係りとしてはやれやれである。
【8月27日(土)】
7時のあずさ号と決めたが前日に指定席を確認したところ既に満員であった。当日は6時20分頃に新宿駅のホームに行ったが既に山へ行く一団(中高年)のおばさん・おじさん達が自由席の乗車口を占拠している。我々もその一団に入りどうにか席を確保できたが発車間際であれば通路に立つ事になった。松本駅で大糸線に乗換え満員の電車(ワンマン)で穂高駅へ向う。
穂高駅10時11分着。10時50分発の穂高〜中房温泉への乗合バス(1,610円)に乗る予定であったがタクシーの運転手と交渉。
小型タクシーであれば中房温泉の登山口まで6,000円で行くと云う。(単価@1,500円、バスより安い!!儲けは時間にして約40分の短縮と金額では110円安であった)
【やっと山の中】
10時30分タクシーに乗車するが、天候は芳しくない。タクシーの運転手は「中島みゆき」のファンであり一方的な話しにうんざりした頃中房温泉の登山口に到着する。食糧分担・給水等を行い万全の体制で望む。登山口で記念撮影し表銀座コースのスタートを切る。
(11時30分)平均年齢50うん歳のメンバーであるがほぼコースタイム通り、第一ベンチ・第二ベンチ・富士見ベンチ、合戦小屋と高度を稼ぐ、燕岳の道のりは北ア中の急登であると案内書に記入してあるが、コースは整備されており、だれが………急登?。合戦小屋では「名物のスイカ」が「売り」のようであるが、富山県から来たオバ様方の団体がおい しそうに食していた。
合戦小屋まで登れば燕山荘までワンピッチであるが、東京を朝立った身ではけっこう疲れる。燕山荘16時35分着。テントサイトを確認し、小屋のラウンジでBeerで乾杯。曇っていた天候も稜線に立てば黒部側は見通しが若干利くが、信州側は雲海で燕岳が夕日に映えていた。夕食は副食がメインとなりブランディーや「肴」で腹を満たし、就寝時には普段の酔っ払い状態であった。
(テントサイトからは満天の星空で天の川が、白鳥座が、……感激であった!)
【8月28日(日)】
3時50分起床、満天の星空であり信州側は一面の雲海が広がっている。黒部側は晴れ上がっており今日の好天が期待できる。テントを撤収し燕山荘で給水を行い5時40分出発。燕山荘には大勢のオバちゃん・オジちゃんが居たと思ったが、縦走する人は少なく、縦走路は数パーティーを確認出きるのみである。今日の目的地である槍ヶ岳は遥か彼方に望まれる。天候が最高で「コマクサを見ながら・雷鳥のしわがれ声を聞きながら」稜線漫歩状態である。小林喜作レリーフのハシゴを越え、大天井の山頂をエスケープし大天井ヒュッテに向う。トラバースは案内書等には詳細を書いていないがガラ場で天候によっては上部からの落石など多少ショッパイと思った。大天井ヒュッテまで約3時間さらに、ここから西岳までは2時間程度の道のりであるが、振返ると遥か彼方に燕岳が望まれ「思えば遠くにきたもんだ!」と足跡を自己満足するのみであった。
西岳ヒユッテからは本日のメインイベントである東鎌尾根が槍の穂先から鞍部まで望まれる。(あと何時間掛かるのだ!。夕方まで肩に着ければ等と気の無い会話を交わす)ここから約300m下降し水俣乗越から標高差800mを登高するのはうんざりするが、気を引締めてクサリ場及びハシゴの下降を行う。やはり午後からは遠く三俣蓮華岳方面にレンズ雲が発生し小雨もぱらつくが高曇りで天候悪化の兆しは薄い。東鎌尾根の三段ハシゴの下降や丸太のハシゴ上りにバテながらも15時38分に大槍ヒユッテに到着する。肩の槍岳山荘が望まれるが、これからが長い燕岳から10時間程度歩いているので「10歩」歩いてはハーハ―・ゼーゼー…休憩。殺傷ヒユッテから槍岳山荘まで約1時間かかりバテバテで到着する。バテバテで登ったにも係らず、生Beerの声を聞けばひょうきんなもので普段と何ら変らず普通のオジさん達に戻っていた。本来であれば幕営するところであるが槍岳山荘のご主人が林さんの旧同僚との事で小屋泊まりとする。食事は自炊であるが個室に案内され快適な一夜を過ごす。小屋のご主人と話す機会があった小屋の運営や設備投資・四季折々の状況・跡取問題等貴重なお話しを聞く事ができた。山荘経営は決して楽ではないと云う事であるが、ご主人の山に対する真摯な気持ちがひしひしと伝わってきた。やはり疲れ過ぎたのかアルコール消費量はイマイチであった。外は満天の星空で明日を期待し布団に入る。
【8月29日(月)】
4時20分起床。雲一つ無い星空である。明るくなるのを待ち槍の穂先に向う。槍岳山荘から約20分で穂先に到着。遠くは富士山までくっきり望まれる。笠ガ岳の山容に槍ガ岳から南岳〜キレットまでの稜線の影が投影され素晴らしい眺めである。6時45分槍岳山荘を後にするが上高地までは約22kmの道のりである。横尾でBeerの合言葉でひたすら下る。14時25分上高地バスターミナル到着後シャワーを浴び充実した山行の満足感に浸る。新島々行きバスは予約制で16時のバスしかないとの事。タクシーの運転手に掛合い運賃を値切り新島々へ向う。松本電鉄を乗継ぎ松本駅のホームで非常にマズイ信州蕎麦を食べ17時18分のあずさ号で帰京する。
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