奥秩父〜長沢背稜(雁峠〜名栗)
- GPS
- 49:23
- 距離
- 56.6km
- 登り
- 3,343m
- 下り
- 4,182m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:05
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:25
- 山行
- 5:59
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:17
天候 | 1日目:快晴(風強し) 2日目:快晴 3日目:快晴(もや) |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR中央線「塩山」駅から西沢渓谷行バス 新地平BS下車 登山客が多い日は臨時バスが出ます。 復路)名栗川橋BSから飯能駅行きバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
笠取山から唐尾根山へ向かう笠取山直下はやせ尾根注意。 唐尾根山は昭文社の地図だとそのまま稜線方向へ向かうようになっているが、山頂を踏んだ後はちょっと戻って左へ降りる道がある。前後の4人は全員迷いました。 酉谷山避難小屋の水場は怒涛の湧水に対し、一杯水はほぼ枯れています。 |
その他周辺情報 | 「避難小屋情報」 29日夜 酉谷山避難小屋 宿泊者4名 30日夜 酉谷山避難小屋 宿泊者6名で満杯 後続はテント泊 一杯水避難小屋 宿泊者4名 遅い到着者はテントか、ツェルトを持参のこと。 |
写真
装備
備考 | 水は手に入る場合は不要。 |
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感想
テント泊縦走のトレーニングと初の避難小屋泊体験をかねて、奥秩父から長沢背稜の縦走を敢行してきました。
本当は西沢渓谷から甲武信ヶ岳を制して縦走したかったのですが、以前日帰りで西沢渓谷→甲武信ヶ岳に4時間かかっており、とても笠取小屋に1日ではたどり着けそうにないということで、新地平→雁峠→笠取山という入山ルートを選択。初日は将監小屋だと、足が余りそうでした。逆に2日目はコースタイム12時間弱、23kmと、酉谷山避難小屋は厳しそうなプラン。でもテント背負っているから、なんとかなるか。最終日は長沢背稜を歩きとおして、川苔山経由で鳩ノ巣駅の予定。
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「1日目」
バスの出発地「塩山」駅には、乾徳山・大菩薩・西沢渓谷への登山客で行列ができていました。臨時バスが増発されますが、全員が座れるほどは出してくれません。西沢渓谷行きバスの半数弱は、乾徳山登山口で下車。
出発地の新地平では2台のバスから計6名が下車。広川沿いに進んでいきます。
出発が一番後の私でしたが、なかなか前の人に追いつきません。家を出るときにすでに20kgをわずかに超えるザックに、おにぎりなどをコンビニで買い、久しぶりの重量ザックでは足が上がりません。渡渉の際にバランスを失いかけて、足をくじきそうになり........。長い林道を歩きとおし、いよいよ登山道に入ると、さらに足が進まなくなりました。広川の清流を眺めながら、「そうだ水を捨てよう」。スポーツドリンク1L、お茶0.5L、ウーロン茶0.5L、赤ワイン0.5L、炊事用水1L。この清流の加減なら、小屋の水が枯れていることはなさそうだし.....。
教訓) 水場を確認し、水を補給しながら歩こう。
テント泊の場合はサイドのホールドが良いハイカットな靴の方がよさそう。
重量を背負うときはダブルポールがスタンダードらしい。
(確かに、ポールを持っていないのは私くらいなものでした)
持って行く荷物はコンパクトに。
(携帯3台、タブレット1台、予備バッテリー2台は過剰)
重い荷物でストラップは肩に食い込み、腰にも足にも負担がかかり、休み休みの山行きとなりました。
唐松尾山ではルートミス。昭文社の「山と高原の地図」では、山頂を踏んだあと直進となっていましたが、実際は少し戻って反対方向へ降りるという道。あとで国土地理院の地図では、実際と同じルートになっていましたが、このときは先行の女性と必死にルート探し。2名の男性の迷って引き返してきたという話を聞いて、すれ違ったことを思い出して、なんとか登山道を見つけることができました。
将監小屋直前でも、右側の踏まれた道を選択し逆戻り。
将監小屋だと足が余りそうなんて、事前には考えていましたが、ほうほうの体でテント場にたどりついて、1日目を終了。持参したおにぎりやハンバーグ、カレーなど、重量物をたらふく食べ、ワインを飲み干して、翌日に備えたことは言うまでもありません。
「2日目」
昨晩から冷え込みがきつく、シャツ+長袖シャツ+ジャケット+ライトダウンを着こんで寝ましたが、それでも寒いくらい。朝起きたときは、テントが凍っていました。
昨日の疲労で足が上がらないかと心配しましたが、意外と回復していて、さすがに荷物を減らした甲斐があったと妙に納得。将監小屋を40分ほど前に出発した小屋泊のパーティに飛龍山手前で追いつき、前日とは異なるペースで登っていきました。好天に恵まれ、禿岩からは富士山、南アルプスが一望でき、八ヶ岳も顔を覗かせていました。
雲取山の手前ではシカに遭遇。山頂手前の急登を前に、息抜きができました。事前の予想タイムより、2時間ほど早めに雲取山を通過し、場合によっては酉谷山ではなく一杯水避難小屋まで行けそうな....。長沢山を巻けずに登りきったあたりから、足も重く、肩も痛くなり、結局15:00前でしたが、酉谷山避難小屋に泊まることになりました。
この日は最初に私が到着したので良い寝場所を確保できましたが、結局6名で板の間が満杯。後から来た4人は稜線でテント泊になりました。みなさん、マナーがよくて落ち着いて一晩過ごすことができました。
「3日目」
5:00に避難小屋を出発し、朝方はあしどりが少し怪しい時間帯もありましたが、8時には日向沢の峰に到着。川苔経由の計画でしたが、棒の折から名栗へ降りることに変更。稜線のアップダウンにてこずりましたが、何とか午前中のうちに下山できました。
降りたバス停にトイレと水道がありましたので、体を拭くことができました。木図口を洗浄するのにも水は必要ですので、お茶を持つのをあきらめて最低限の水は携行すべきと感じました。
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テント泊3回目で、やっぱりいろいろなことが身をもって体験できました。
次回は、ダブルポールを試してみますかね。
コメント
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miraipapaさん、こんにちは。
酉谷山避難小屋で同泊した者です。
その節は、ヤマレコの便利な使い方や、持参されていたタブレットで、北アのきれいな、お写真など拝見させていただき、ありがとうございました。
わたくしもいつかはテントで甲武信岳方面から縦走してみたいと思っておりますので、レコ、大変参考になりました。
唐松尾山からのルートなど、気を付けます。ありがとうございます。
水場確認と、持参する水の量の判断、難しいですよね。
一杯水の水場、昨年秋、長沢背稜線を棒の折山から雲取山、丹波山村まで縦走したときは枯れてなく、補給した記憶があるのですが、今回は枯れていたようですし、逆に、酉谷山避難小屋、おっしゃるとおり「怒涛の湧水 」でしたが、過去のレコで、水場の管の故障で枯れており、あてにしていたハイカーが困窮した記載がありました。
私は心配性で、ついつい、水を持ちすぎてしまう傾向にあり、せっかくのおいしい山の水が飲めるのに、ほとんど水道水で終わってしまうという事があります。
酉谷山避難小屋の水、本当においしくて、次回また機会があれば、自宅の水割り用に多めに汲んでいこうかなと思いました
こちらこそ、お世話になりました。
貴女からいただいた秩父の山々の情報、参考にさせていただきます。
実はテント泊3回目で、避難小屋泊はじめてという新参者です。今回は体力強化を目的に、いろいろと背負いましたが、テント泊縦走に持って行くべきものが少しずつ見えてきたような気がします。
ヤマレコの山行計画も今回初めて使ったのですが、結構便利でしたね。
またどこかでお会いする機会を楽しみにしています。
よろしければ、昨年夏の薬師→槍ケ岳参考にしてみてください。残念ながら、危ないところはありませんが。
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