暴風雪の槍ヶ岳に性懲りもなく2度敗退
- GPS
- 56:00
- 距離
- 43.6km
- 登り
- 2,396m
- 下り
- 2,392m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 10:15
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:00
- 山行
- 1:50
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 2:40
天候 | 4月30日:晴れのち暴風雪 5月 1日:雨のち暴風雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
行き:ムーンライト信州&アルピコ交通上高地線 帰り:アルピコ交通 さわやか信州号 上高地ー東京線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
槍沢ロッジ手前から雪。 ババ平からシール装着可能。 滑走はババ平まで。 |
写真
感想
今シーズンは雪不足でいまいち本気で打ち込めなかったBC。
GWで取り返そうとツアーを計画しました。
槍ヶ岳を起点に大喰カール、横尾本谷右俣カールを経て涸沢、そして奥穂山頂からの直登ルンゼ滑降というかなり贅沢なルートです。
しかしこのレコは本来付録の筈だった槍ヶ岳に2度に渡ってアタックし、そして敗退した記録になります。
5月30日午前6時45分列車とバスを乗り継いで到着した上高地を出発。
10時15分くらいに槍沢ロッジに到着し兼用靴に履き替えて11時からスキーの板を背負い登山開始。
ババ平からはシールを装着してグリーンバンド下までハイクアップします。
ここまではたいへん穏やかな晴天でまさかこの後天候が急変するとは思っていませんでした。
大曲あたりから徐々に風が強くなってきました。
やがてシートラに切り替えグリーンバンドの上に出ると時折耐風姿勢をとる必要があるくらいの強風に変わりました。
それでも15時半くらいには殺生ヒュッテに達していました。
しかし突風に板を翻弄され、耐風姿勢の連続です。
思わず危険を感じてヘルメットとゴーグルをを被ろうとしたらヘルメットがゴーグルごと風に煽られて滑落。
急斜面をコロコロと勢いよく落ちてゆきました。
後で奇跡的に回収できたのですが、なんとヘルメットは殺生ヒュッテから大曲りの近くまで落ちてゆきました。
ゴーグルはグリーンバンドの急斜面下に転がってました。
もう他の登山者はみんな撤退した後だったので当たらなくて本当に良かったです。
我ながら恥ずかしく未熟なミスです。
そんなわけでこれ以上進むのは危険と判断。
勿論僅かな距離なので行けそうな気もしましたが、耐風姿勢をとりながらではこの僅かな距離が1時間では消化できないだろうと考え槍沢ロッジまで撤退することにしました。
このあと強風下の滑走準備に手間取り気温低下で斜面は荒れた状態のままガリンガリンに凍りつきます。
暴風雪で視界不良のカチカチな急斜面をノーヘルノーゴーグルで滑走するのはなかなかタフでしたが板さえ履いてしまえば安心感倍増です。
槍沢ロッジに戻ってきたときには既に17時になっていました。
翌日性懲りもなく再アタックしました。
昨晩降った雪のお陰ですこぶるシールの効きが良かったので他のBCスキーヤーはシートラしているにも関わらず調子に乗ってグリーンバンド直下の急斜面をスキーを履いたまま直登しました。
あと少しでグリーンバンドの上に立てるというところで突然アイスバーンが現れシールが滑りそのまま滑落。
数mで体制を立て直して滑落停止できましたが、恥ずかしいところを周りの登山者にお見せしてしまいました。
急斜面でスキーをシートラしてアイゼンを履きグリーンバンドの上に立つと、今度は猛烈な風が待っていました。
というわけで結局登頂を果たすことはできませんでした。
今度は湿雪重雪ながら気持ちよく滑り降りることができました。
ということでまったく予定していなかった槍沢を二回も滑ることになりました。
山頂が踏めなかったことよりもツアーのスタート地点(大喰岳)にさえ立てなかったことが悔やまれます。
そうは言っても遭難多発のあのコンディション。
突撃して怪我をするよりは撤退は賢明な判断だったのでしょうね。
eno隊長、ご無沙汰です。
今回のGWは、奥穂に行こうかなと思って
eno隊長に一声かけようかなと思ったのですが、
北アルプスの天気予報が良くなかったので
南アルプスになりました。
eno隊長、ウィペットは
BCには必需品ですよ。
いろいろありましたが、
ご無事で何よりです。
シバさんこんにちは。
うん、ウィペット欲しいーー。
ピッケル持ってかないで済みますしね。
来期買いたいと思います。
敗退したんでサルと戯れるしかなかったwww
お疲れ様でした。
二日目はどこかですれ違っていましたね。
あの強風の下で・・・
私も最初はせめてグリーンバンドまで上がろうかと思っていましたが、
あの氷雪の粒攻撃に参りました。
そんなときの槍沢ロッジの存在がありがたかったですね。
暖かい風呂とご飯、布団が幸せ〜でした。
ホント山小屋はありがたいですね。
グリーンバンドの手前と先では風の強さが大違いでした。
上はもうハンパなかったです。
前日はそこそこ粘りましたが二日目はもう諦めがつきました。
でも新雪乗ってたんでそこそこ気持ちよく滑れて良かったです。
肩から滑れてなによりです。
隊長!おつかれやまです
あれですね!
丹沢の猫に会えないんでサル押しですね
写真多すぎですwww
だって敗退しちゃったからサル撮るしかなかったんだもん。
サルが去るものは追わずって言ってた。
なんか今日も台風みたいなん通ってますもんね
今年は大荒れですね。無事が何よりですよね。
って、どんだけサル追っかけたんや!
カッパも探したんだけどサルに追われて絶滅したみたい。
隊長、お天気運は、次回にポイント繰越ですね!
噂はいろいろ聞きましたが、北アの悪天はかなりひどかった模様、ご無事で何よりでした。
わたしもこの夏は北ア漬けになる予定ですが、好天を望むばかりです
しかしアルピコ、やることがあざといwwww
敗退の失意で猿観察しかできなくなったのですよ。
山屋は黙っていても来るから企業戦略上、鉄男や鉄子に媚びを売るのはわからんでもないですが・・・
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