六甲山(家族と歩く古の道:RW山頂駅より魚屋道を有馬温泉へ)
- GPS
- 04:02
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 423m
- 下り
- 855m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 3:57
天候 | 終日快晴(山頂付近、やや風強し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
(復路)有馬温泉駅より神戸電鉄+阪神で元町・三ノ宮へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイ山頂駅から全山縦走路への入口が少し分かりにくい。(ガーデンテラス方面へ一旦戻り気味に進み、NTT中継塔手前の小道を左へ入る。入口に標識あり。) 六甲山最高点までの縦走路は途中何回も車道を横切るため、横断時は行き交う車に注意。有馬温泉への下山路(魚屋道)は途中数ヶ所の路肩崩落地点あり。真下に登山道の走る場所もあり、通行注意。(紅葉谷方面のルートは連休も「通行止」の案内あり。) |
その他周辺情報 | ケーブルカーは夜21:00過ぎまで営業。夜景もグッド!下山後は有馬温泉に日帰り入浴可の温泉多数。無料の足湯もあります。 |
写真
感想
連休の四国・神戸家族ツアーの最終日は、関西エリア唯一の300山未踏峰・六甲山へ繰り出します。前夜、四国からの大移動をクリア、新神戸から地下鉄・JR・市バスを乗り継ぎ、六甲山ケーブルカーの最終便に滑り込み乗車。プチ夜景を楽しみ、山荘ご主人のお迎えにてこの日の宿に到着したのは夜9時40分過ぎ。遅着を詫びつつ、夕食と風呂を済ませ、泥のように眠りに就きます。
翌朝、この日も気持ち良い五月晴れ。ご主人によれば、連休の六甲山上のマイカーの多さは半端なく、バスで三ノ宮方面へ下ると、下手すれば通常の5~6倍の時間がかかる由。山靴は軽量化のため新神戸駅のロッカーに預けてしまい、3人ともほぼミーハー観光客の出で立ちながら、作戦変更し、六甲山最高点から徒歩で有馬温泉へ下ることに。
まずは、足慣らしを兼ね、宿から徒歩で「シュラインコース」を辿り、六甲山ホテルの裏手を回って記念碑台へ。野鳥のさえずりの中、朝の爽やかなハイキングですが、宿のご主人に伺ったところでは近年六甲山上に多数あった企業の保養所が次々売りに出され、中には投資目的のアジア資本に売却される例もある由。森林・水資源の確保を含め、六甲の豊かな自然環境が後世に引き継がれるか、少々不安に駆られます。
さりながら、我が家も交通文明の恩恵を最大限に享受、記念碑台バス停(ロープウェイ山頂駅方面の乗場が少々分かりにくいです)から、山は早くも観光客で溢れかえるガーデンテラス他の観光施設を素通りし、ロープウェイ山頂駅へとラクラク移動。ここからは自力移動となりますが、六甲全山縦走路の入口が分かりにくく、やっと縦走路に入ると、今度は何回も車道を横切るコースに、家族から「車で楽に来れるコースを何でわざわざ歩くの…?」と恨み節も漏れます。
ともかくも、時折開ける阪神方面の大展望に励まされるように縦走路をズンズン進み、間もなく電波塔の林立する最高点が近づきます。このあたりでは、ハイカーに加え、トレランの方々や自転車軍団も多数現れ、このエリアのメジャーぶりを改めて体感。最後の急坂をクリアすると、程なくハイカーで溢れる六甲山最高点に到達します。山頂標柱の先、薮道の入口に「北西尾根・有馬温泉下山口」の看板があり、一瞬心惹かれますが、「長い鎖・岩場あり、熟練者向け」の案内に、観光客モードではとても無理、とあっさり諦めます。
山頂の一角、日陰で軽食の後、人混みを避けるように一軒茶屋へ。ここから有馬温泉への下山路、魚屋道へ入ります。行き交うハイカーの数は相変わらずですが、舗装道路の喧騒からは遠ざかり、ホッと落ち着ける良い雰囲気のルートです。須磨の魚を有馬へ運んだという戦国時代以来の長い歴史に彩られた歩きやすい道を、鮮やかな新緑の中、快調に下っていきますが、何しろ足回りが普通のタウン靴ということもあって、足の指にマメが成長していくのが実感されます…(汗)。
それでも、実質1時間余で有馬温泉の一角に飛び出し、五感に訴える魅力タップリの居並ぶ土産屋の誘惑に耐えながら、夥しい数の観光客をかき分けるように温泉街を下っていきます。途中、飲泉場や炭酸源泉、ねねの像などのスポットでミーハーに観光スナップなど撮り、有馬川の河原でヒートアップした両足をクールダウン。名物の炭酸煎餅を駅前で買い込んで、コンパクトながら充実した六甲~有馬ツアーを終えました。
この後、連休ツアーの締め括りに、私鉄を乗り継ぎ元町へ移動。大混雑の中華街、三ノ宮を経て、北野の外国人居留地へ。意外にしんどい急坂にへばりながらも、英国館やうろこの館、風見鶏の館など主要スポットを一回りして、最後は新神戸駅まで徒歩移動。朝から家族共々文句も言わず、よく歩いた初夏の1日を終えました。
今回のツアーはかなりの強行軍でしたが、日頃の家族たちへの不義理も少しは埋め合わせることができ、未踏の三座も何とかクリアできて、まずまず収穫のある旅となりました。一人旅に慣れた小生としても、たまにはこういう家族旅行も良いものだ、と思い直した次第です。とは言え、300名山巡りも残りいよいよ8座、家族同伴は絶望的なタフな山ばかり。今暫くは孤高の一人旅が続きそうです…。
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