大峰(柏木〜阿弥陀ヶ森〜大普賢岳〜行者還岳〜弥山〜八経ヶ岳〜明星ヶ岳〜レンゲ道〜天川)
- GPS
- --:--
- 距離
- 66.1km
- 登り
- 3,467m
- 下り
- 3,212m
コースタイム
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:55
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:40
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
小田原→名古屋\5,080+新幹線自由席\3,340 名古屋→榛原\1,800 榛原→大宇陀(奈良交通)\430 天川川合→下市口(奈良交通)\1,110 下市口→名古屋\2,280+特急(伊勢中川→名古屋)\900 名古屋→小田原\5,080+新幹線自由席\3,340 小田原→愛甲石田\420 |
写真
感想
GW遠征は荒島以来5年ぶり。雪がまだまだ多いので高いところは無理ですが、近畿で残していた大峰目標に行ってきました。
コース候補は3つで、吉野〜山上〜弥山〜八経〜天川、和佐又〜普賢〜弥山〜八経〜天川、柏木〜普賢〜弥山〜八経〜天川です。交通機関的に楽なのは吉野からですが、近鉄吉野線のルート、和佐又も交通機関で伯母峰を越えるのがそれぞれ気に入らず、消去法で柏木から。また柏木まで行くのも上市からバスでは結局近鉄吉野線を使うので、その手前の榛原から370号沿いに行きたい、それだと大宇陀の道の駅から歩きになりますが、一日かければ何とかなると踏んで最終決定です。
さて、5/4。今回は愛甲石田にリパークがあったためそちらを利用。突然の大雨のなか駐車場から駅まで走って始発に乗り込みます。6:15小田原の新幹線で名古屋へ。近鉄特急も考えましたが適当なのがないため急行でひたすら行くことにしました。途中伊勢中川で乗り換えですが結構長いですね。榛原に着いたのはおそよ3時間後。バスを1時間ほど待って、大宇陀へ。
いよいよ歩き始めです。多少困難もありましたが、32kmを8時間ほどかけて柏木の宿に落ち着きました。
さて、翌朝。7:00には出るつもりでしたが、準備が遅れて7:30発。最初の上谷分岐まではそれなりにきつい登りですが、稜線に乗ってからはきつい登りではありません。最初8.8kmだった阿弥陀ヶ森への距離も減ってきて、伯母谷覗が近づいてくると水も流れる沢筋の道になります。この辺が感覚と逆方向に進んでいく道もあって結構難しかったのですが、やっと伯母谷覗に出ました。凄いですね、本当に。怖くてとても近寄れませんでした。今回のクライマックスかも。
断崖の上にテントも張れそうな草原があるのも不思議ですが、大きなピークを巻くといよいよ奥駈道です。大普賢へは小さなピークをいくつか越えて。たどり着いた山頂は見事な展望。春としては相当空気が澄んでいたと思います。遙か南まで良く見えました。
ここからはアップダウンがそれなりにある縦走路。稚児泊付近は岩場も多く難易度も高いと思います。登りもきつい。それが終わるとまた草原のような様相となり行者還岳は稜線からはずれて意外ときつい登りです。振り返ると大普賢の山容が見事。3本同じ形が並んだ姿といい、「ふげん」という名前といい、全体的に核設備がイメージされます。あくまで個人的印象です。
行者還小屋へ一気に下り、途中水場を経て小屋到着。綺麗な小屋で、水場まで10分弱とかなり良好な環境ですが、意外と収容力は高くないですね。この日は15人程度、玄関まで人が寝るほどの混雑ぶりでした。小屋で相部屋の方とお話ししていたら、お一人は吉野から熊野を目指すとのこと。そういう方がこちらにはたくさんいるということで、凄いなと思いました。四国のお遍路のような、地元にしかわからない感覚なんでしょうか。
やることもないので食事をして5時過ぎから横になったらいつの間にか寝ていて、気づいたらもう朝4時。慌てて起きだして朝食の準備をしましたが、誰も起きてこない。西日本だと少し時間も変わってくるのかな。食事して支度してたらそれなりに時間も経って、5時前には明かりなくても歩ける程度になりいよいよ発進。
奥駈出合までは小さなアップダウンの繰り返し。一の垰の避難小屋はありませんでした。ちょっと泊まることも考えていただけに、危ないところ。弁天の森を越え、聖宝ノ宿で小休止、弥山への登りの前に気合を入れます。尾根を登るというよりは、ジグザグに大斜面を登るような感じの登り。気づいたらどんどん高度が上がって、最後階段の連続をこなせば大きな小屋の前に飛び出しました。山頂は小屋から5分ほど登ったところ。神社があり信仰の山ということを実感させてくれます。修験道というものが神道なのか仏教なのか、何か不思議な感じがしますが、この辺が日本なんだろうな、と思います。
さて、いよいよ八経ヶ岳へ。途中水場があると地図にはありましたが良くわからず。オオヤマレンゲ保護のための鹿柵を2回通るととうとう山頂へ。スタートから50km強歩き通しました。この日は生憎雲が多く、今にも雨になりそうな様子。それでもそれなりに見渡すことができました。大普賢で感じたことですが、山域が広い。来てよかったです。
明星ヶ岳は名前はロマンチックですが地味な外見。それでも展望は良好でした。ここから天川川合への下りに入ります。全体的に下りが緩く長大なルートです。最初は低木、その後広葉樹の高木が目立ってきます。この辺で雨が目立ってきて、迷いましたがザックカバーだけ付けてそのまま歩きます。熊渡しへの分岐を過ぎ、大きなピークを大きく巻くと避難小屋の建つ栃尾辻。現在ここから坪内へは下山できないそうです。川合へ向かうと一気に針葉樹の密林という様相。まだまだ下りが緩く続きますが、途中林道を挟んで徐々に傾斜も大きくなってきて、ひたすら下るとやっと集落が見え、天川へ到着。この日はここまで携帯通じませんでした。村へ出てから川を渡り、300mほどでバス停に到着。のれないと思っていた12:39のバスに間に合いました。
結構書きましたがこれでも書きたいことの一部しかかけていないと思います。本当に充実した山行でした。
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