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Yamareco

記録ID: 879857
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

日向山&鞍掛山 〜 クモイコザクラと甲斐駒の大展望を求めて

2016年05月21日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
9.9km
登り
1,242m
下り
1,240m

コースタイム

日帰り
山行
7:10
休憩
1:45
合計
8:55
6:10
40
6:50
7:20
55
8:15
90
9:45
40
10:25
5
10:30
11:20
0
11:20
115
13:15
20
13:35
14:00
65
ルートは手書き
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場;尾白川林道の矢立石登山口に駐車スペースあり。15台ぐらいでいっぱいだが、帰りには林道の下の方まで路肩に車が停まっていた。
コース状況/
危険箇所等
○ 錦滝〜雁ヶ原
「台風被害で足元が大変悪く危険」という理由で下りは禁止されている。危険箇所は特にないように思うが…

○ 日向八丁尾根(日向山〜鞍掛山)
全体的には整備されているが、一部、踏み跡が錯綜して分かりづらい箇所あり。また、岩場を巻くようなところや痩せている注意箇所がある。
尾白の森名水公園べるがに向かう直線道路が気持ちいい。少し隠れているが甲斐駒やこれから登る日向山、鞍掛山がよく見えます。
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尾白の森名水公園べるがに向かう直線道路が気持ちいい。少し隠れているが甲斐駒やこれから登る日向山、鞍掛山がよく見えます。
尾白川林道(舗装路)を進み、矢立石の登山口。錦滝経由で向かう場合、ここはスルーして林道へ。
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尾白川林道(舗装路)を進み、矢立石の登山口。錦滝経由で向かう場合、ここはスルーして林道へ。
車両通行止めのゲートを通過。この先、路面が荒れているけど、登山道と考えれば特に問題はありません。ただ、落石には注意したいところ。
車両通行止めのゲートを通過。この先、路面が荒れているけど、登山道と考えれば特に問題はありません。ただ、落石には注意したいところ。
時々、木々の間から甲斐駒を望むことができます。
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時々、木々の間から甲斐駒を望むことができます。
林道沿いにはヤマツツジがたくさん咲いていました。
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林道沿いにはヤマツツジがたくさん咲いていました。
こちらはウツギかな?
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こちらはウツギかな?
新緑の映える青空をバックに甲斐駒と長大な黒戸尾根。甲斐駒に登る時は黒戸尾根からと心に決めています。
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新緑の映える青空をバックに甲斐駒と長大な黒戸尾根。甲斐駒に登る時は黒戸尾根からと心に決めています。
林道を歩くこと40分で錦滝に到着。予想していたのよりもずっと立派な滝でした。水量は多くないけど、落差が大きくて、近づくとなかなかの迫力。
2016年05月22日 22:27撮影
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5/22 22:27
林道を歩くこと40分で錦滝に到着。予想していたのよりもずっと立派な滝でした。水量は多くないけど、落差が大きくて、近づくとなかなかの迫力。
滝の下には小さな虹が掛かっていました。
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滝の下には小さな虹が掛かっていました。
滝の上部は眩い新緑とのコントラスト。
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滝の上部は眩い新緑とのコントラスト。
滝の裏側に隠れるように咲いているのはユキワリソウ(雪割草)。
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滝の裏側に隠れるように咲いているのはユキワリソウ(雪割草)。
滝の横に回り込んで(ただし、足元注意)、ユキワリソウに近づいてみるけど、水しぶきがすごくてあと一歩届かない…
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滝の横に回り込んで(ただし、足元注意)、ユキワリソウに近づいてみるけど、水しぶきがすごくてあと一歩届かない…
でも、滝から少し離れた沢にも咲いていたので、接写できました。淡い紫色と花の形がかわいらしいですね。
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でも、滝から少し離れた沢にも咲いていたので、接写できました。淡い紫色と花の形がかわいらしいですね。
錦滝から日向山へ急な登りが始まります。この区間は下り禁止になっているのでご注意を。(看板に、台風被害で足元が大変悪く危険と書いてあったが、それほどでもない)
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錦滝から日向山へ急な登りが始まります。この区間は下り禁止になっているのでご注意を。(看板に、台風被害で足元が大変悪く危険と書いてあったが、それほどでもない)
急な階段を登って新緑の世界へ。頭上にぽっかりと空いた穴を目指して行く感覚です。
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急な階段を登って新緑の世界へ。頭上にぽっかりと空いた穴を目指して行く感覚です。
確かに急ではあるけど、とても気持ちのいいルートでした。
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確かに急ではあるけど、とても気持ちのいいルートでした。
急坂を登り終えると、ツガっぽい木々も出てきて、少し雰囲気が変わります。苔むした森と広葉樹の新緑の混ざった、なんだか不思議な感じがいい。
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急坂を登り終えると、ツガっぽい木々も出てきて、少し雰囲気が変わります。苔むした森と広葉樹の新緑の混ざった、なんだか不思議な感じがいい。
ミツバツツジも色鮮やかです。
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ミツバツツジも色鮮やかです。
ルートが沢地形に入っていくと、さらに風景が一変。地面が白砂に覆われています。
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ルートが沢地形に入っていくと、さらに風景が一変。地面が白砂に覆われています。
蟻地獄のように崩れる砂の斜面を登り切ると、花崗岩の岩山が目の前に。日向山は帰りによる予定で、反対側の日向八丁尾根に進み、鞍掛山を目指します。
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蟻地獄のように崩れる砂の斜面を登り切ると、花崗岩の岩山が目の前に。日向山は帰りによる予定で、反対側の日向八丁尾根に進み、鞍掛山を目指します。
日向八丁尾根の前半は、岩を越えたり巻いたりして行きます。少し痩せている箇所や、踏み跡が錯綜していて迷いそうな場所もあるので、少し注意が必要です。
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日向八丁尾根の前半は、岩を越えたり巻いたりして行きます。少し痩せている箇所や、踏み跡が錯綜していて迷いそうな場所もあるので、少し注意が必要です。
日向八丁尾根はミツバツツジがまさに盛り。たくさん咲いていました。若葉色と赤紫色のシャワー!
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日向八丁尾根はミツバツツジがまさに盛り。たくさん咲いていました。若葉色と赤紫色のシャワー!
白いヤマツツジもあって紅白のコラボ。
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白いヤマツツジもあって紅白のコラボ。
クマザサの茂る森に変わっていきます。
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クマザサの茂る森に変わっていきます。
基本的には森の中で眺望はありません。数箇所、開けたところでは鳳凰三山の観音岳、尖ったオベリスクが見えました。
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基本的には森の中で眺望はありません。数箇所、開けたところでは鳳凰三山の観音岳、尖ったオベリスクが見えました。
鞍掛山との分岐にあたる駒岩が近づくと道は緩やかになって、快適なトレイル。
鞍掛山との分岐にあたる駒岩が近づくと道は緩やかになって、快適なトレイル。
甲斐駒、カッコ良過ぎでしょ。左のピークが目的地の鞍掛山です。
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甲斐駒、カッコ良過ぎでしょ。左のピークが目的地の鞍掛山です。
日向八丁尾根に入ってから1時間半で鞍掛山への分岐。“0.3h”って18分のこと?
日向八丁尾根に入ってから1時間半で鞍掛山への分岐。“0.3h”って18分のこと?
鞍掛山へは一回、100メートルくらい下って、登り返さなければいけません…
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鞍掛山へは一回、100メートルくらい下って、登り返さなければいけません…
下り切った鞍部で見つけました。クモイコザクラ(雲居小桜)です。今回の山行の目的のひとつ。大岩にへばり付くように咲いていました。
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下り切った鞍部で見つけました。クモイコザクラ(雲居小桜)です。今回の山行の目的のひとつ。大岩にへばり付くように咲いていました。
なかなか出てこないので、今年はダメなのかと思ったけど、ちゃんと咲いていて良かった。寄り添って咲く様がなんとも可愛らしい。
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なかなか出てこないので、今年はダメなのかと思ったけど、ちゃんと咲いていて良かった。寄り添って咲く様がなんとも可愛らしい。
咲いているのはこの岩だけ。ここがお気に入りなのでしょうか?
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咲いているのはこの岩だけ。ここがお気に入りなのでしょうか?
クモイコザクラの咲く大岩を過ぎると、道は少し険しくなります。ちょっと嫌らしいトラバースをクリア。
クモイコザクラの咲く大岩を過ぎると、道は少し険しくなります。ちょっと嫌らしいトラバースをクリア。
最後はなかりの急登で参ったけど、鞍掛山に到着。ここは眺望がないので、少し先の展望台に進みます。
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最後はなかりの急登で参ったけど、鞍掛山に到着。ここは眺望がないので、少し先の展望台に進みます。
樹林帯を抜けて、ふと視界が開けたここが展望台。先行者は誰もいませんでした。
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樹林帯を抜けて、ふと視界が開けたここが展望台。先行者は誰もいませんでした。
どーんと目に飛び込んで来る甲斐駒に大感激! 花崗岩のテラスから眺める甲斐駒の迫力たるや。
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どーんと目に飛び込んで来る甲斐駒に大感激! 花崗岩のテラスから眺める甲斐駒の迫力たるや。
石像や祠が祭ってあって、古くから甲斐駒が信仰されていたことがわかります。
2016年05月21日 10:32撮影 by  E-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/21 10:32
石像や祠が祭ってあって、古くから甲斐駒が信仰されていたことがわかります。
遮るものがまったくない甲斐駒の堂々たる山容を満喫です。この景色をひとり占めできる幸せ。
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遮るものがまったくない甲斐駒の堂々たる山容を満喫です。この景色をひとり占めできる幸せ。
先程まで歩いていた日向八丁尾根は、こういう感じで甲斐駒まで続いています。近年、登山道の整備が進んで、登山者も徐々に増えているようです。中には日帰りで甲斐駒まで行って黒戸尾根で下ってくる強者もいるとか。
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先程まで歩いていた日向八丁尾根は、こういう感じで甲斐駒まで続いています。近年、登山道の整備が進んで、登山者も徐々に増えているようです。中には日帰りで甲斐駒まで行って黒戸尾根で下ってくる強者もいるとか。
カラマツの木陰でランチタイムにします。
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カラマツの木陰でランチタイムにします。
いつも同じカップ麺とおにぎりだけど、今回は特別に思えてしまう。
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いつも同じカップ麺とおにぎりだけど、今回は特別に思えてしまう。
重厚感のある甲斐駒・山頂部のアップ。残雪もいい具合に画を引き立ててくれています。
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重厚感のある甲斐駒・山頂部のアップ。残雪もいい具合に画を引き立ててくれています。
カラマツの新緑とのコラボもいいですね。黄金色に輝く紅葉の時期も来てみたいです。
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カラマツの新緑とのコラボもいいですね。黄金色に輝く紅葉の時期も来てみたいです。
展望台の一角にはイワカガミが咲いていました。
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展望台の一角にはイワカガミが咲いていました。
クモイコザクラにも別れを告げて下山します。
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クモイコザクラにも別れを告げて下山します。
ミヤマカタバミかな?
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ミヤマカタバミかな?
日向八丁尾根から日向山を見下ろします。
日向八丁尾根から日向山を見下ろします。
錦滝との分岐まで戻って、ここから白砂の急斜面を登って日向山の山頂に向かいます。
錦滝との分岐まで戻って、ここから白砂の急斜面を登って日向山の山頂に向かいます。
足元が崩れて登りづらい…。結構な角度なので骨が折れます。日差しの照り返しも強くて、ここだけで汗だくに…。
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足元が崩れて登りづらい…。結構な角度なので骨が折れます。日差しの照り返しも強くて、ここだけで汗だくに…。
斜面を登り切ったら山頂は目の前。やっぱり普通の山とは異質な風景。
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斜面を登り切ったら山頂は目の前。やっぱり普通の山とは異質な風景。
日向山からも甲斐駒を望めますが、やっぱり鞍掛山には及びません。
日向山からも甲斐駒を望めますが、やっぱり鞍掛山には及びません。
日向山に到着。最高点(水準点)はここではないようです。
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日向山に到着。最高点(水準点)はここではないようです。
まさにここは山上のビーチ。本当のビーチのように寝そべっている人もいました。ちなみにこちらの方向に八ヶ岳があるはずだけど、今回は靄ってしまい見えませんでした。
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まさにここは山上のビーチ。本当のビーチのように寝そべっている人もいました。ちなみにこちらの方向に八ヶ岳があるはずだけど、今回は靄ってしまい見えませんでした。
山頂のまわりには何故かミヤマツチグリの大群落がありました。
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山頂のまわりには何故かミヤマツチグリの大群落がありました。
これはシロバナヘビイチゴかな?
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これはシロバナヘビイチゴかな?
矢立石への下山路はよく整備されていて、快適で高速道路みたい。疲れた足にはありがたい限り。
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矢立石への下山路はよく整備されていて、快適で高速道路みたい。疲れた足にはありがたい限り。
清々しいカラマツの新緑を浴びながら、大満足の山行はおしまい。
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清々しいカラマツの新緑を浴びながら、大満足の山行はおしまい。
撮影機器:

感想

前からこの時期に登ってみたいと思っていた鞍掛山。あまり有名ではないかも知れませんが、山上にビーチのような白砂の風景が広がる日向山の隣にある山です。

お目当てはふたつ。ひとつが甲斐駒の大展望。遮るものが何もなく、目の前に広がるどっしりと重厚感のある甲斐駒の山容に圧倒されました。もうひとつがクモイコザクラ。薄紅の小さな花が寄り添うように咲く様は、なんとも可愛らしかった。

この他にも、滝や日向山のビーチなど、イベント盛りだくさんの山行で、お腹一杯です。ぜひおススメしたいコースです。

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