白山別山を上小池からヤブコギ周回


- GPS
- 20:22
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 2,191m
- 下り
- 2,199m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:40
天候 | 5/28 曇りとガス、夕方に晴れ 5/29 晴れのち曇り、夕方に雨 ‐ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●上小池から三ノ峰 (一般登山路) 特に危険な場所はありません。すべて夏道で積雪はありません。六本檜以降の加越国境稜線(鳩ヶ湯新道)は、コイワカガミをはじめとして花の量が多かったです。標高2000mあたりより上で、ハクサンイチゲがいっせいに咲き始めました。さすが高山植物だなあと感じ入りました。 ●三ノ峰から別山 (一般登山路) ほとんど夏道です。雪渓のトラバースが一箇所だけありますが、5歩程度でしたので、じきなくなると思います。アイゼンも要りません。ただ、雪が溶けた後の急斜面はザレているので、特に下りは注意してください。あちこちで、ハクサンイチゲがいっせいに咲いています。別山平は今は笹原のみですが、今年はニッコウキスゲが期待できると思います。 ●三ノ峰からP1784 (一般登山路) 避難小屋からすぐ雪渓が残っており、アイゼンはあった方が安全です。とくに早朝はカチコチで、アイゼンなしのトラバースは危険です。ちょうど1つめの雪渓が切れたルート上で、お昼以降は雪解け水が取れます。雪渓のトラバースはそのあとも2か所ありました。不思議なくらいにこの区間にはハクサンイチゲは咲いていませんでした。ミツバオウレンやミヤマキスミレ?が盛りでした。 ●P1784から上小池 (激ヤブ) P1784ジャンクションピークには、主稜線から願教寺山への稜線分岐道はありませんので、少し過ぎたあたりでいきなり深い笹原に突入しヤブコギしました。このジャンクションピークから願教寺山、野伏ヶ岳へ連なる稜線には、せめてケモノ道ぐらいはあるだろうと期待していたのですが、想定外の大藪の連続でした。とりわけツタの類には閉口しました。カラダとリュックと足に絡まって進行をさえぎり、10m進むのに10分かかるというのが常態化しました。歩きやすいほうへと進むにつれ、ふとGPSを確認したら、稜線を反対側の南方向へ外していました。復帰するにはヤブを登り返さなければならず、心が折れそうになりました。 願教寺山の稜線の適当なポイントから、刈込池に向かって北西方向に下降を開始しました。当初はここからヤブコキの予定でしたが、すでにかなりのヤブを漕いでいて、時間を食っておりました。懸垂下降の装備は持っていきましたが、持参したロープで降りれるのは、たかだか15mであり、沢を下るのはヤバイので、できるだけ尾根を下るように、トラバースしたり急斜面を巻いたりしたのですが、ツタ類とネマガリタケの猛攻に遭って思うようなルートがとれずに、その結果、稜線を外し、また枝尾根へ登り返すということを繰り返しました。なんでこんなヤブに好き好んで入って来たんだろうと、自暴自棄になりかけましたが、なんとかコントロールできました。ジャンクションピークから結局、ヤブと9時間戦いました。 ‐ |
その他周辺情報 | 復活した鳩ヶ湯温泉に寄りましたが、残念ながら、17時までということで、微妙に17時を過ぎていて入れませんでした。2016年度の営業は4月29日(金)から始まっており、日帰り入浴は11時より17時まで、大人600円、土日・祭日は10時より17時まで、食事は11時より17時まで、宿泊については鋭意工事中でまだ出来ないということです。 https://www.hatogayu.jp/ 温泉ではありませんが、大野市あっ宝んどに入りました。 http://www.yu-iwashita.jp/attakaland/ ‐ |
ファイル |
(更新時刻:2016/05/31 11:37)
|
写真
装備
個人装備 |
一般的な(自炊)小屋泊の装備
ツェルト
アイゼン(12本爪)
ヘルメット
シットハーネス
スリング数本
カラビナ数枚
ATCガイド(下降器として)
ロープ(8mm×30m)
|
---|
感想
今シーズンの”ヤブ慣れルート”を考えました。ネット上にて、2013/4/28に刈込池から願教寺山に登ったというレポートを読んで、今回のルートを安易に計画してしまいました。このレポートは、よく考えたらちょうど1ヶ月前になるので残雪がかなり残っている時期でした。相棒M氏には、最初からヤブ漕ぎだとは伝えてありましたが、ここまでの経験をさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます。現在、願教寺山の稜線から北西方向の斜面には一切、残雪はなく完璧なヤブ漕ぎが強いられます。
(*なお、今回のルートのうち、P1784ジャンクションピークから刈込池までの部分のみがヤブ漕ぎで、その他はすべて一般登山道ですので誤解のないようにお願いします。)
ヤブ漕ぎしたルートを振り返って、かなり多くの反省点がみられます。尾根を外してしまうのは、GPS軌跡に頼りすぎるからで、もっとコンパスを活用しなければなりませんでした。今回は尾根を外すまいとGPSの詳細画面ばかり見ていたので、方向を見失い、リング・ワンデ・リングまで引き起こしています。また一旦、沢に出てしまうと、尾根に登り返すのがこれほどまで大変だとは思いも寄りませんでした。斜面の勾配がきついと、トラバースもできないので、降りるしかないのです。中でも一番閉口したのは、ツタの類です。ネマガリタケだけならヘルメットから突っ込んで掻き分けていったらいいのですが、ツタは頭やらリュックやら足元やらに引っ掛かって、解くか跨ぐかしないと前に進めません。そのため、行きたい方向に進めなくなるのです。今回、これに大量の時間を食いました。
今回なんとか降りてこられたのは、時間的余裕があったからです。P1784ジャンクションピークから刈込池まで、直線距離でほんの4km足らずですが、この4km足らずを下るのに9時間もかかってしまいました。いやいや本当に参りました。かつ、勉強になりました。当初の目的だったヤブ慣れは、じゅうぶんすぎるくらいに達成できました。これもある意味で経験ですが、いまトホホと言えることに感謝します。
-
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
夕焼けショー、きれいですね。
でも、チャールズブロンソンは古っ
今回、きれいな写真とは裏腹に大変な行程だったようで…。
写真では微塵も感じられませんでした。
茜は紅に…、
スミマセン、わからない。
いいです、好きでなくて…。
Help2は、
元気のないチゴユリ。
Help3は、カタバミに似た花でかわいいな〜
でも、葉っぱが全然違う。分かりません。
へへどん、まいど。
チャールズ・ブロンソン って聞いて、
若い人なら『それって誰?』の反応!
『古っ』って反応する人は、
・・・・・・(言葉にするのが怖い!)
チゴユリという名前が出てこなかった。
サンクスです。
♫空色は水色に
♫茜は紅に
♫藍色は群青に
♫薄暮は紫に
クマ
このような山行こそいい勉強になりますね。私は単独山行中心になってからバリから遠ざかっており、藪漕ぎも久しくしておりません。いつかまた同行できたら嬉しいです。
上小池から単に三ノ峰や別山をピストンするのは、
まったくもって、ボクらしくないので、
ヤブ漕ぎをちょっと入れたつもりが、
えらいことになってしまいましたわ
えっ?行きたかった・・・ですか?
チカさん、あなたも相当、変○ですね。
クマ
白山で見たことがないので、今年の目標の一つですが、
今年は早そうですね。
来週くらいいってみようかな
夕焼け、キレイです
HELP1、クルマバソウ
HELP3、ヒメイチゲ
HELP4、モチモチの木のトチノキ
だと思います
トモキキさん、
ハクサンイチゲは、やっぱし、白山で見ないとね!
一週間前のレコには全く出ていないので、
本当に、咲いたばっかしですよ。
超旬です。是非、見に行ってください。
今回もHELP、恐れ入りました。
HELP1は、つぼみ状態なのに・・・
HELP3も、咲きかけなのに・・・
HELP4は、全くのお手上げ状態でした。
そういえば、この栃の落花が、刈込池散策路を覆ってました。
クマ
チャールズ・ブロンソンはともかく、素晴らしい夕焼けですね。
さて、今回は難しいお題でしたね。
調べている間に、tomokikiさんが難題を解かれましたよ。
7/95は、茎にとげがあればオククルマムグラですが。
ストラッセさんなら、
そりゃ、そのように反応されて普通ですよね。
ボクでも、あのコマーシャルを覚えていますからね。
思えば、いい時代でした。
HELPについては、
自分でしておきながら、
レベル高すぎです。
この世界も、深いですね
クマ
このセリフは素晴らしい夕景に、それとも壮絶な激藪との格闘に、どちらにより当てはまるのでしょう?
歌詞は知りませんでしたので調べると、へー、なるへそ。
いい歌詞ですね。やはりこの人は結婚する前のほうがよいですね。
1日目と2日目でずいぶんカラーが違いますね。
ワタシが食いついたのはもちろん2日目ですが、読み進むうちに行く気は失せました。
でも、クマさんでも心が折れそうな藪、どんなものかちょっと体験したい気も...
白山、今年もうすでに2回目ですね
ワタシの分もとっておいてくださいよ〜
カノスケどん、まいど。
もし連休とれるようだったら、その候補日を連絡していただいたら、ボクのスケジュールを検討して、いくらでもご案内しますよ!
まあ、その際は、いろいろ歓迎
”うーん、マンダム!”というセリフは、ボクも昔から使っていたのですが、何故か最近使う人が多くなって陳腐化してきたので、別の表現にしてみました。もちろんあの夕景に対して言ったもので、もし今回の激ヤブに対して言うなら、”うーん、もう勘弁してよ!” でしょうね
クマ
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する