（番外）日本水準原点と日本経緯度原点を訪ねて

2016年06月04日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 4.9km
• 登り: 6m
• 下り: 28m

コースタイム

日帰り

• 山行: 1:07
• 休憩: 0:36
• 合計: 1:43

13:25 国会議事堂前駅
13:36 憲政記念館
13:36 14:09 日本水準原点
14:54 14:57 日本経緯度原点
15:08 神谷町駅

日本水準原点のある国会前庭は隠された水準点を探しながらダラダラ・ぐるぐるを彷徨っていました。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

東京メトロ千代田線二重橋前スタート
東京メトロ日比谷線神谷町ゴール

コース状況／危険箇所等

共に警備が厳しいエリアなので、なぜかドキドキします。

写真

国会議事堂前駅で下車。丁度、大規模なデモの最中で警官の警備も厳しくこの憲政記念館に到着するまで写真は遠慮しました。

隣の国会前庭まで歩きます。

前庭を見渡すと、

日本水準原点標庫がありました。

早速、正面から撮影。1891年築。小さいながら、ローマ風神殿を倣った近代洋風建築は黒い蓋の奥に東京都の有形文化財に指定されています。

右から、「大日本帝国」、「水準原点」と刻まれています。かつて、参謀本部陸地測量部があったところだそうです。

水準点というのは、標高を計る際に基準となる点のことですが、黒いふたの奥に目盛を刻んだ水晶がはめ込まれているとのことで、年一度公開されるとのこと。

東京都解説板に加え、国土地理院の解説板がありました。今では、目盛の中心部分が24.39mで、これを基準に日本全国の標高が測定されるようです。

この公園内には、付属の水準点が5か所（甲・乙・丙・丁・戊）あるようです。

前の写真の手前の金属蓋には「一等水準点”甲”」とありました。

標庫の斜め前方にも金属蓋あり。

「一等水準点”乙”」です。

東側の皇居を見下ろすところには

地上の水準点も発見。

「一等水準点”丁”」です。

憲政記念館の休憩所・自動販売機の近くにある、

一等水準点「戊」も発見！

さらに、水準基標という

標石もありました。

何か、宝探しをするような楽しみ、いつもは、1つか2つの三角点目当てですが、今日は狭い範囲で、たくさんの水準点探しを楽しみました。帰宅後整理したら水準点”丙”は見落としていますね（笑）。(←さらに、点の記を調べたところ、水準原点標庫の解説版のすぐ下あたりに金属蓋があるそうで、知らぬ間に踏みつけていた可能性が十分にあります！）

公園を後にし、国会議事堂前の横断歩道を渡り、東京タワーに向かって南下します。

国土交通省

その名も、「霞が関坂」

外務省

国税局

文部科学省

高層ビルの谷間に、

虎ノ門金比羅宮がありました。

築地虎の門トンネル

東京タワーが見えてきました。

虎の門の街には、トロフィーの専門店とか、

サムライ美術専門店があったり。

屋外の喫煙場所もありました。

神谷町の交差点を過ぎて

飯倉の交差点を右に曲がって、すぐに左に曲がると

TOKYOAMERICANCLUBがあります。そこを過ぎると、ありました。

「日本経緯度原点」。日本全国の緯度・経度はここを起点に決められるということです。

小さな公園のようです。

この真ん中の部分にあるのが、

日本経緯度原点です。2011年以降ここを、東経139度44分28秒8869、北緯35度39分29秒1572としているそうです。なおmこの場所は明治時代に海軍の観象台が置かれ、その後は東京天文台があったそうです。

ここにも、国土地理院の解説版と

港区教育委員会の解説版がありました。港区の指定文化財だそうです。

向かい側にはアフガニスタン大使館があります。この敷地内に1等三角点「大正」があるそうなのですが、関係者以外立ち入り禁止です。

飯倉の交差点から

神谷町駅に戻ってきました。

装備

個人装備

地図（地形図） 携帯 時計 カメラ

感想

operaman

夕方、神谷町で用事があるため、それまでに都心で散策が出来ないかと考えたのが、日本水準原点・日本経緯度原点を巡りです。日本全国の高さと位置はこれが拠点にあるという場所で、日ごろ国土地理院の地形図に世話になっている身としてぜひ、一度、感謝の意を表して参詣したい場所でした。場所は、前者は国会議事堂の近く、後者は、ロシア大使館の近くときますので、警備体制が物々しい中、地形図を片手に、「私はツーリストです」と言わんばかりに、両地点に行ってきました。
意識しないとこういうところは、気づかずに通り過ぎてしまうもの。ちょっとした昼下がりの都心散歩でした。

山旅ではないので、ヤマレコにアップしようかどうか躊躇しましたが、山登りをする身には馴染み深い三角点・水準点の起点になる原点を訪ねたことから、記録を残すこととします。