【もう一つの白山♪二度と歩きたくない楽々新道(ガクガク新道)】
- GPS
- 11:50
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 1,798m
- 下り
- 2,282m
コースタイム
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 11:50
天候 | 朝のうち晴れ、昼ごろからくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
1台を新岩間温泉登山口に駐車、もう1台で市ノ瀬へ 帰りは新岩間温泉に下山し、市ノ瀬に車を回収に向かう |
コース状況/ 危険箇所等 |
【七倉の辻~岩間道、楽々新道分岐】 途中までしか刈り払いされていません、足の置き場が見えない位、草が蔓延っています。樹林帯に入ってからは道はドロドロに、岩も滑りやすく非常に危険です 【楽々新道】 楽々というネーミングは岩間道と比べれば楽だと言うことらしい 実際はラクラクには程遠く、膝がガクガクになる悪い道 泥濘、滑りやすい苔の急斜面、雨がたまって池のようなった道、全体に湿ったジャングルのように蒸し暑い樹林帯、飛び交うオロロ(虻) とにかくストレス溜まります、その上非常に長く、つっこむには相当の覚悟いります 【岩間道】 今回は歩いていませんが、分岐点ではロープで通行止めになってます 途中で崩落しているのと、楽々新道と同じく泥濘と水たまりで3日間位晴天が続けば何とか通れるレベルだそうです。このままだと廃道になるのでは? |
その他周辺情報 | 新岩間温泉 山崎旅館 日帰り入浴 700円 露天風呂は混浴です 洗い場のシャワーは水しか出ません、しかも勢い弱い |
写真
感想
今回はいつも行ってるジムの友達と3人で白山へ
登り慣れてる人たちなのでいつもと違うルートがいいだろうと、車2台を使って登山口と下山口を分けた表白山から裏白山へ抜けるコースを提案、みんな「行ってみたーい」と賛成してくれたので、別当出合から普通に砂防新道で登って、御前ヶ峰、大汝峰を経由して楽々新道で新岩間温泉に下山する計画にした
「楽々新道は全然楽々じゃないよ」
とは、いろんな人から聞いていたし、ブログとかでも「あまり歩かれてない」的な扱いであることも承知していた
しかし、この時点では楽々新道があそこまで酷い道だとは...
AM2時、瀬女の道の駅に集合し、車2台でまずは新岩間温泉に向かう。1台を下山用にデポしておくためだ
一里野スキー場から新岩間温泉に向かう県道53号に入ってしばらく進むと、加賀禅定道の登山口が出てきて数台車が止まっていた。そのうち道は片側崖の落石だらけの酷い道となり、20分ほどで新岩間温泉唯一の宿、山崎旅館が見えてくる
一般車両はここまでで、山崎旅館の前に登山者用の駐車場(15台くらいはOK、トイレもある)に車を止める
下山後の荷物を車にデポして一路表白山の玄関口である市ノ瀬へ
市ノ瀬は大勢の登山者で大混雑、北陸新幹線効果なのか昨年から急に登山者が増えたような気がします
朝一番のバスは立ち乗りのお客さんも乗せて定刻の5時より少し前に出発
5時15分に別当出合に到着、すぐに登山開始。朝のうちは涼しくて登りやすい
甚之助避難小屋までは花も少なく樹林帯で面白みに欠けるが、甚之助からは急に花が増えてきて歩みがどうしても遅くなる
十二曲がりへのトラバース道はちょうど室堂からの下山者とも行き違う頃合いで、48人の団体さんともすれ違ったりして
これは時間がかかります
そして十二曲がりのお花畑、ここらで見ごろを迎えていたのは
ハクサンフウロ、ミヤマシシウド、ミヤマダイモンジソウ、ミヤマアキノキリンソウ、タカネナデシコ、シモツケソウ、ヤハズハハコなどなど
まあ種類も豊富だし、咲いてる株の数も圧倒的に多いですよね
ちょっと早いけど室堂で食事休憩にして、さらに御前ヶ峰を目指す
ピークに着いたあたりからガス気味の空模様となり、はるか北アルプスを眺めることはできなかった
さて、ここまではいつもの白山登山
ここから大汝、七倉の辻と登山者の数は一気に少なくなり、裏白山ゾーンへと足を踏み入れる
といっても大汝から七倉の辻までは何度か歩いたことはあるし、登山者も多少いる
道も踏み固められてるしお花畑もあって心和むプロムナード
がっ、七倉の辻で岩間方面に道を分けると様子は一変した
あまり歩かれていない道は踏み跡薄く廃道のよう、刈り払いもされていない道は高山植物が生い茂り道を塞いでいる
トラバース道は道端がはっきりせず足を踏み外しそうになる、なにしろ一歩一歩足がちゃんとつくかどうか確かめないと歩けない始末。天気も霧が立ち込めてきて視界も利かなくなってきて、本来なら見えるであろう地獄尾根も判然としない
見返り坂手前の小ピークとの鞍部まで道なき道だったが、そこから急に刈り払いされて道がよくなった
どうやらここから先は草刈りされているようだ、よかった急に安心して先に歩を進める
ところが一難去ってまた一難、見返り坂を過ぎたあたりから登山道は泥濘と化し、前日降ったと思しき雨が水たまりとなって
道の真ん中は池のようになっている、そうでなくても苔むした岩は滑りやすく、とにかく早く歩くことができないのだ
随分長く歩いた気がしたが、まだ中間点の岩間道と楽々新道の分岐にすら着いていない
楽々(らくらく)新道じゃなくてガクガク新道やななんて思いながら歩いていると、突然分岐に到着した
ここで岩間道は崩壊のため通行止めになっていることが判明、楽々新道しか通行可能な道はない
こうなったら突っ込むしかないので、足元は悪いのを覚悟で先に進む
すると突然、あたりが開けて小桜平の避難小屋が見えてきた
ここだけはこれまでのジャングルのような樹林帯から解放されて見晴らしのいい湿原となる
避難小屋は2010年新築でまだ木の香りのする清潔な小屋
近くに湧水の水場もあるが、雨が降ったりすると雨水が泉に流れ込むのでそのまま飲むのはちょっとためらわれる
ここから新岩間温泉まで約3時間、地図を見ると等高線は徐々に狭まってきて最後は急降下
しかも距離は相当に長い、覚悟を決めて歩き出すがすぐに道は泥沼状態、おまけに標高が下がって蒸し暑くなるし
当地特有のアブ、「おろろ」がぶんぶん飛び回ってうるさいったらありゃしない(刺されると1カ月くらいジュクジュクする)
結局、小桜平からほぼCT通りの時間で新岩間温泉の登山口にヘロヘロのドロドロになって到着
こんな酷い道はもう二度と歩かないぞと心に誓った山行なのでした
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