富士山頂往復マラニック(初の富士登山は海抜0メートルから往復122km)
- GPS
- 20:43
- 距離
- 122km
- 登り
- 4,187m
- 下り
- 4,174m
コースタイム
スタート 富士川緑地 18:10
CP1 浅間神社 距離16.5km 19:58
CP2 標高1000m 距離29.9km 22:12(コンビニ休憩含む)
CP3 料金所跡 距離38.0km 23:30(エイド休憩含む)
CP4 標高2000m 距離45.7km 0:49(私設エイド休憩含む)
CP5 富士山新五合目 距離50.7km 1:39
CP6 山頂3776m 距離57.5km 5:27(渋滞50分、エイド休憩含む)
CP7 富士山新五合目 距離64.3km 8:03(お鉢巡り含む、五合目休憩含む)
CP8 標高2000m 距離69.3km 8:40
CP7 料金所跡 距離77.0km 9:26(エイド休憩含む)
CP10 標高1000m 距離85.1km 10:17(エイド休憩含む)
CP11 浅間神社 距離98.5km 11:57(コンビニ休憩と食事20分含む)
ゴール 富士川緑地 距離115.0km 14:26
上記距離は、お鉢巡りや宝永山下山ルート分の距離は含んでいない。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
☆新富士駅からバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルートは計測したGPSデータと手書きデータを併せたため、スタートとゴールの場所が違います。スタートとゴールは富士川緑地公園です。 【スタート〜CP1・11浅間神社(往路16.5km、復路98.5km)】 市街地の道を進む。 復路は昼間に通過するのでかなりの灼熱地獄となる。体温を上げないよう日差対策や水分補給をしっかりやる必要がある。 【浅間神社〜CP2・10 標高1000m(往路29.9km、復路85.1km)】 スタートから20kmまでは、コースにコンビニや販売機がある。登山道までの最終の自動販売機は25kmのトップガン(カブトムシ等販売)となる。 また、トップガン位からロードの登りがある。 【標高1000m〜CP3・CP9料金所跡(往路38km、復路77km)】 西臼塚駐車場に公式エイドがあり水の補給が可能。料金所からロードの本格的な登りとなる。 【料金所跡〜CP5・CP7富士山新五合目(往路50.7km、復路64.3km】 スカイラインで富士新五合目まで勾配率10%くらいの登りが続く また、深夜なのでスカイラインは寒くなるので汗冷え対策が必要 【富士山新五合目〜CP6山頂(57.5km)】 登山道は整備され危険個所なし。御来光前は9合5勺から渋滞となる。(仕方ないけど、今回50分の渋滞でかなりのタイムロス) 山頂に公式エイドがあり僅かだが水分(ビール・ワインもあった)と糖質の補給が受けれた。 【山頂〜CP7富士山新五合目】 オプションでお鉢巡りをした。下山ルートは、登った富士宮登山道での下山が標準コースだが登り登山者が多いため、オプションで宝永山廻りのルートも用意された。今回は6合目まで宝永山ルートで下山した。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
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---|
感想
富士山は眺めるものであまり登りたいと思ったことが無かったが、会社の先輩から「富士山頂往復マラニック」を紹介されエントリーした。
コースは、富士川緑地(海抜0メートル)から浅間神社を通り、富士宮登山道で片道57.5kmで富士山頂を目指す。このコース設定のため通称「ゼロ富士」とも云われている。スタートは5日(土)の18:00から、一度に大勢が一般道を走るのは危険なため5分ずつずらしたウェーブスタート方式を取り入れた。制限時間は24時間であり、チェックポイントの制限時間は設けていない。
また、この大会の開催方法は「参加者全員が主催者となり、すべて自分の責任において行動する。 」であり、TJARと同じである。
山頂までも往路は、夜間にロード走が殆どの距離57.5km、累積標高3800m位なので問題なく登頂できる自信はあった。しかし、復路は下りのロード走で足の衝撃負担が大きく、また、天気予報で今年最高気温の予想がされておりゴールまでの残り20kmは灼熱地獄の中のランニングは大変危険である。
スタートして浅間神社までは、夕方過ぎでも暑く12kmのところで信号待ちの時間を利用してジュース1本を飲み干す、ゴールまでどれだけの水分を摂るのか見当もつかない。2時間ほどして浅間神社に到着、明日は大祭があるようで境内はその準備がされていた。
25kmほどすると国道が山の中に入り勾配10%ほどの本格的な長い登りが続く、このようなロードの登りを最近よく走っているのでペースが遅いが歩くことなく淡々と走れた。
西臼塚駐車場に公式エイドがあり、案内では水のみの提供だったが、実際には素麺やジュースもあり、それなりの糖質補給ができた。この先、五合目まで補給するところがないので、ここで糖質補給できるのは安心する。
料金所跡に到着したら、ここにも5〜6名の私設エイドがあった。ここでもジュースやチョコなどの飲食物が用意され、この先に店がないのでホント助かりました。
ここまで来るとランナーはだいぶ散らばって来るので、自分のポジションは固定される。でも、いま自分が何位であることが判らないが、でもあまり順位を気にしていないのでどうでもいい。
五合目に到着し、私にとって山岳路の登りは得意の分野であったが、2700mあたりで、上半身のバランスが保てなく体が鉛の様に重い感じになり、登りのペースが上がらない。どうやら初めての高山病にかかったようだ。いままで3000m登っても高山病に掛からなかったが、今回2700mで症状が出たのは疲れなどの体調が影響したのかもしれない。
登山も9号5勺まで着てあと200mの登りだが、スゴイ渋滞にはまった。流石、富士山であり登山者も半端なく多い、自分にとってここまで人が多いのは初めてである。
山頂に到着し、お鉢巡りしながら御来光や雲海を楽しんだ、特に富士山のシルエットは他の山では見ることのできない現象であり、そのシルエットの雄大さにしばらく見とれていました。
下山は御殿場ルートから宝永山に回り富士宮6合目に向かうルートにした。
御殿場ルートはトレイルランナーがトレーニングによく訪れると聞いたことがあったが、実際来てみると、標高もかなり稼ぐことができ砂利が深いので登りの負荷が多く大変良いトレーニングになると感じた。
再び、5合目に到着し、ここから長い長い下りのロード走である。自分は下りより登りが得意なので、今回の下りはトレーニンングを兼ねて手を抜かずに走ろうと決めていた。途中に飛騨高山ウルトラマラソンで8時間8分成績を持つエリートランナーさんと一緒に走り、彼のおかでげ浅間神社まで大変いいトレーニングになった。
浅間神社でビールを飲む予定にしていたので、神社近くで焼きそばと生ビールを頂いた。やっぱ灼熱地獄の中の冷たビールは気分的な回復力が大きい、ゴールに冷たい缶ビールが用意されているので、その美味しいイメージを感じながらゴールまで走れるところは走っていった。
結果20時間16分でゴールし、冷たいビールやおいしスイカ・オレンジなど多くの食べ物を頂きました。
順位は付かないが10番目でゴールができたことは大変驚いた。高成績を狙うつもりはなかったが、長丁場なので今回のテーマは「無理せずサボらない」として心拍を150以下で極力高い次元で動き続ける事に専念した。
この大会は15回目ですが、長時間かつ低予算での運営は大変だと思います。スタッフの皆さま、どうもありがとうございました。
8月8日追記
大会の呼びかけ人からメールがあり完走率42.5%で相当厳しい大会でした。
エントリー 274人
当日走者 242人
DNS 32人
完走者 103人 (8/7集計現在) CP表未提出者あり
完走率 42.5%
コメント
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こんにちは。
私も片道にエントリーしたかったですが、静岡遠征が2ヶ月連続になるので、0次関門(嫁の了解)が通過できませんでした…
とりあえず、晴れてよかったですね やっぱり暑い富士は楽しそうだな。
お疲れ様でした。
この大会は、UTMFに向けたトレーニングにつもりで参加しましたが、ゴールしてみるとかなり手ごたえがあり、UTMFのトレーニングで参加なんて大変失礼な感じがしました。
まだ、UTMFを終えていないので比較できませんが、この大会はUTMF以上に過酷だと想像します。
UTMFより過酷であることは次のとおり(まあ想像ですが)
○エイドステーションが乏しく水分や糖質が補給とりにくい
(往路は私設エイドのあった料金所から8合目の小屋までの4〜6時間が補給ができない)
○真夏大会なので、復路の下界は熱中症リスク大
(顔や首元の日よけ対策が必須)
○標高の高い富士山頂を登るので、天候次第では低体温症のリスク大
(気象条件が良くても渋滞中ダウンジャケットが活躍した)
○前半は下りなしの登りのみ、後半は逆の下りのみ(これが結構なくせ者)
(シューズはロード専用がイイかも)
○高山病のリスクが大きい。
(スタートから五合目まで距離50kmを標高2400mを7時間かけて走れば、疲労も大きいので高山病に掛かりました。)
以上のとおり、かなり過酷ですが往復が完走できればトレランの100マイルも完走できるような感触を得た良い大会ですよ。
しかもエントリー代が3,776円なのが魅力ですね。
騙されそうです(笑)
感想読んでるとすごく楽しそうにしか見えません。
来年出たくなっちゃいましたよ。
UTMFに向けていいトレーニングにもなったんじゃないですか?
お疲れ様でした。
是非ともドMな方は騙されて参加してください、きっと想像以上に過酷な大会なので大変満足されるかと思いますよ(爆笑)
どんなことが過酷であるかはhisaさんのレスに書き込んでありますのでこちらを参考にしてください。
ちなみに私の知人である新城トレイル32km50歳代優勝者も参加しましたが、あまりにも過酷なので22時間48分も掛かりました。
yasubunさんのおっしゃる通り、行動時間が22時間程度見ていたのでUTMFのトレーニングを兼ねてエントリーしました。
この大会は、サポートが最小限で気候が悪条件なのでしっかりとした補給計画やUTMF以上の装備が必要となります。私はダウンジャケットを持って行って山頂の渋滞ではかなり有効でした。参加される場合はオフィシャルが要求する装備品は必ず携行することをおススメします。
マラニックと称して参加費も安い気軽なイメージの大会ですが、完走率が50%程度で想像以上にヤバい大会であることは間違いないですよ。
何とも大変なレースですね
普通に考えれば、なぜこんな過酷なレースに出走するのか、
という感じでしょうが、この後見据えている大会(目標)と、自身へのチャレンジ、
やはり燃えてしまうのでしょうね。
頑張るのが苦手なワタクシにはとても真似できませんが、
応援しますので頑張ってくださいね!
本当にお疲れ様でした!!
終わった後の 、めちゃくちゃ最高だったんじゃないですか?
焼きそばのビール後は、コンビニの誘惑に打ち勝ち、ゴール後の一番おいしい を頂くことが出来ました。やっぱゴール後の は美味いっす。
UTMFなんですが、正式にはウルトラ・トレイル・マウント・フジが正式名称で、トレイルレースの頂点というべきランナーにとっては憧れの大会です。
大会の概要は
■コース 距離は約100マイル
(165km)で河口湖をスタートで富士山を反時計周りで1周する。
■累積獲得標高
7,500m(100マイルレースの中ではそれほど多くない)
■制限時間
46時間(途中関門時間あり)
■参加費
36,000円+手数料5.15%(すごく高い)
■参加条件
完走したトレイルレース毎にポイントが付与され、3レースで6ポイント以で参加資格が得られる。
私は、この大会を35時間以内で完走できればと思っていたが、最近、成績が良いので32時間以内の目標にしようかと思っています。
UTMFは長時間を動き続けるので、トレーンングとしてこの大会に参加しました。
でも、この大会は、UTMF以上に過酷な面が多くトレーニングとして参加したなんて大変失礼だなと思いました。でも、今回の実績はUTMFの自信に繋がる凄い大会でした。
他のメンバーは、ゴール直後には「もう二度と出ない」と言っていたが、一晩寝ると辛いことを忘れてしまうのか「来年も参加する」とコロリ変わるほど、変態にとっては魅力な大会でした。
さすがっす!めちゃきつかったですね!下りですごいスピードで行ってたのがすごいですわ!行きたかったけど行けなかった!僕は修行が足りないですわ
UTMFは完走余裕ですね!
あの後、帰りに車で、スマホ触ると親指固まったり、箸を使うと人差し指、中指、親指全部固まったりしました!初めての経験でびっくりしちゃいました(笑)
山頂のビール、ワイン最高でしたね!さらに影富士!GOOD!
来年もぜひ行きましょうこの大会!20時間切りたいですね〜余裕をもって楽にゴールしたいですわ(笑)
来年も参加するんだ、どうやら灼熱の暑さで脳が溶けたんですね(笑)
スタート前、コースはロードが多いし、登山道が整備されているから何とかなるだろうと思っていたけど、まさかの高山病になるとは思ってなかった。
下りのロードが苦手なのでトレーニングとして、余り暑くない浅間神社までキロ6分以下のペースでいける所まで行きましたわ
実は下り得意の柿ピーさんから逃げ切るためでもありましたが・・来年はもう1時間早くゴールしたいね。
来年も行くでしょ!来年はもう少し頑張れるようになめないで行きますわ(笑)
来年 20時間切りましょう!
このヤマレコ見てくれた変態強者達からすると凄く興味ある大会なんだね笑
来年そりぁ〜参加でしょう。今度、新幹線で来て帰りは呑んだくれて帰ればいい
そうですね!来年は検討します。密かに、宿泊もありかと!来年周りの変態たちも興味を示してますわ(笑)飲んだくれたかったです来年は飲みます
お疲れさまです!
相当暑かったようですが、途中、ビール飲めるなんて最高ですね〜
来年出てみたい大会です。
富士の山頂で量は少ないですが公式エイドがあり、ビールとワインがありました。
往路は、真夏の真昼間でのランですから、冷房の効いたお店で富士宮焼きそばと冷たい を飲んでいないとやってられませんよ。(当然、焼きそばと は実費です)
スタートは新富士駅から近いので新幹線で行き、帰りに太郎くんとスイムくんの三人で呑んだくれて帰りました。
このマラニックは、変態度からしてとーちゃんなら満足されますよ。(笑)
gontaさん、こんにちは(^o^)/
僕が山をドタバタあるいている頃、とんでもないチャレンジされていたんですね^_^恐れ入ります(^_^;)
でも、やっぱり途中でも一杯行くんですね。僕も飲みますけど、途中は躊躇しちゃいます(^_^;)
それにしても、10番目とは((((;゚Д゚)))))))おつかれさまでした^_^
shinさん コメントありがとうございます。
shinさんが楽しい北ア縦走中に、私は修行僧のような過酷な大会に参加しておりました。
この苛酷さは、このレコや上のコメントで十分判っていただけたかと思います。
この大会は、24時間の長丁場なので食事や休憩やトイレも普通にします、食事の際は冷房の効いた店内で冷たい で体の外と内側から体を冷やしました。
今回の大会は、とても暑く脱水症状のリスクが大きいので、その を1杯だけにしましよ、もっと涼しければもっと飲んでいましたね。
今度、10月に六甲樹総キャノンボールというイベントがあり参加するんですが、ここの私設エイドはビール、日本酒でもてなしてくれる大会です。こちらの方も参加したらレコしますので楽しみにしてください。
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