北ア 赤木沢・薬師岳周遊

2016年08月11日(木) ~ 2016年08月13日(土)

• GPS: 51:25
• 距離: 38.1km
• 登り: 2,668m
• 下り: 2,671m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:36
• 休憩: 0:06
• 合計: 4:42

距離 7.8km 登り 1,006m 下り 76m

7:15 スタート地点
7:33 折立
7:53 7:54 十三重之塔 慰霊碑
8:41 8:42 太郎坂(アラレちゃん)
9:26 9:27 青淵三角点(青淵山)
9:36 9:37 積雪深計測ポール
10:39 10:40 五光岩ベンチ
10:57 太郎兵衛平
11:39 11:40 太郎平小屋
11:57 薬師峠

2日目

• 山行: 9:46
• 休憩: 0:39
• 合計: 10:25

距離 16.5km 登り 947m 下り 930m

3:05 薬師峠
3:26 太郎平小屋
4:04 第一徒渉点
4:09 4:10 第二徒渉点
4:31 第三徒渉点
5:01 カベッケが原
5:10 5:34 薬師沢小屋
6:40 赤木沢分岐
7:10 ウマノ沢分岐
10:40 赤木岳
11:11 11:23 北ノ俣岳
11:27 神岡新道分岐
12:26 12:27 太郎山
12:32 12:33 太郎平小屋
13:30 薬師峠

3日目

• 山行: 6:37
• 休憩: 0:54
• 合計: 7:31

距離 13.6km 登り 711m 下り 1,661m

3:10 薬師峠
3:42 3:43 薬師平
4:26 4:29 薬師岳山荘
5:00 5:03 薬師岳避難小屋跡
5:22 薬師岳
5:44 5:45 薬師岳避難小屋跡
6:08 薬師岳山荘
6:39 薬師平
6:50 7:35 薬師峠
7:55 太郎平小屋
8:12 太郎兵衛平
8:28 8:29 五光岩ベンチ
9:24 積雪深計測ポール
9:33 青淵三角点(青淵山)
10:02 太郎坂(アラレちゃん)
10:34 折立
10:41 ゴール地点

天候

三日間ともに快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

有峰林道
折立登山口へは有峰林道で行きます。
夜間通行禁止。早朝6時より開通。
いくつか入口がありますが、最寄りの亀谷口から入りました。
途中、工事中片側通行がいつくかあり通行には手間取ります。

往路1900円、復路は徴収されませんでした。

コース状況／危険箇所等

登山ポストは折立登山口にあります。
トイレもあります。

■■コース状況■■
●赤木沢以外
一般道であり、問題なし。
1日目；折立登山口〜太郎平〜薬師峠テント場
2日目；薬師峠テント場〜薬師沢小屋〜赤木沢遡行〜薬師峠テント場
3日目；薬師峠テント場〜薬師岳往復〜折立登山口

●赤木沢
非一般道なので、危険度が増します。
私のような一般登山者は赤木沢経験者やクライミング技術習得者と同行が必須です。
決して初心者だけで入ってはいけません。

・薬師沢小屋〜赤木沢出会い
黒部川源流、通称奥の廊下を遡上します。
河原の巨岩上を歩き、胸まで水に浸かって川を横切り、小さな滝をもいくつか越える・・私のような素人では難渋します。

・赤木沢出会い〜稜線
1時間半ほどで赤木沢出会いに到達。
明るく、非常に美しい沢です。
次々と落差数m〜10m程度の滝が現れますが、直登または迂回できます。
補助ロープは必要ありません。

ただし、大滝30mでは「泣き」を入れました。
左岸を迂回し、滝と同じ高さの岩壁をよじ登りました。
先導者U君はスルスルッと登りましたが、私は途中でビビって泣きを入れました。
「ホールドがあるから大丈夫」との言葉に少し安心して、気力を振り絞って登り切りました。結局、補助ロープは使っていません。

よくよく観察すると、少し外側により楽な迂回路がありました。
こちらは急勾配ながらも、樹木が点在しています。
次はこちらから登ります。

大滝を過ぎると、水量も少なくなります。
稜線まで標高差300mぐらいからは水が涸れ、急な草斜面となります。
もう水が無いので暑くもなり、疲れた身体にはけっこうキツイ。
喘ぎながら稜線に辿り着きました。

その他周辺情報

亀谷温泉
立山線有峰口駅近くにあります。
610円でした。

ファイル

赤木沢薬師岳20160811_2.gpx

GPSログ
（更新時刻：2016/08/16 23:44）

写真

8/11 7:34

8月11日
折立登山口
前夜有峰林道料金所近くにテント泊して、早朝林道通過
有峰林道は6時開門なので要注意

8/11 9:11

この日は「山の日」8月11日。
連休開始日とも重なり、激混みでした。
折立駐車場はほぼ満車、登山道はアリの行列、トイレ順番待ち。

8/11 11:17

太郎平までの木道

8/11 11:25

太郎平小屋

8/11 11:33

ビールを飲んで、記念撮影

8/11 11:51

薬師峠テント場
太郎平から20分ほどです。

8/11 11:56

テント場
12時ごろ到着しましたが、けっこう混んでいました。

8/11 17:00

その後、次々に登山者が到着して、最終的にはこのあり様。
激混みでした。

8/11 15:15

お酒持参
高価な焼酎「森伊蔵」と愛知の地酒「はつなつの風」
本当は山で飲むようなお酒では無いのでしょうが・・
美味かった(^^♪

8/11 15:55

モツ鍋
生肉を持ち込みました。

8/11 17:03

水場
水は豊富。冷たく美味い水です。

8/11 17:31

今宵のわが家
オレンジ色のアライテント。

8/12 5:11

8月12日
薬師峠テント場3時出発、5時薬師沢小屋到着
さあ、これから黒部川に入ります。

8/12 5:11

吊り橋

8/12 5:31

黒部川奥の廊下
5時半入渓

8/12 5:31

黒部川奥の廊下

8/12 6:19

黒部川奥の廊下
水温9度
冷たい

8/12 6:37

黒部川奥の廊下
何回かの渡渉を繰り返し、巨岩の上を伝って前進
結局、泳がずに済みました。

8/12 6:39

赤木沢出合い
一時間半ほどで赤木沢出会いに到着
左岸をヘツリます。
なにせ水温9度ですから。

8/12 6:41

赤木沢
夢のように美しい赤木沢が始まる。

8/12 6:44

カメラを防水ケースに入れたので、水滴が邪魔します。

8/12 6:55

沢は明るく、青空へ繋がります。

8/12 7:05

8/12 7:14

8/12 7:21

8/12 7:25

岐阜大学山岳部一行さんに撮ってもらいました。
水温9度C。
彼らはここで泳いでいました。
「○○○○が縮みあがる〜」と叫びながら(^^♪

8/12 7:36

夢のような光景

8/12 7:57

朝日を受けてキラキラと輝いています。

8/12 8:00

8/12 8:13

8/12 8:39

8/12 8:40

8/12 8:41

8/12 8:43

小滝が光景に変化を与えます。

8/12 8:45

磨き上げた様な岩床

8/12 9:06

8/12 10:15

稜線より赤木沢を見降ろす。

8/12 12:36

激闘の終わりにはビール
美味かった！！

8/13 5:07

8月13日
薬師峠テント場3時出発
薬師岳を目指します。

8/13 5:16

山頂付近より、ご来光

8/13 5:16

薬師岳山頂

8/13 5:20

8/13 5:23

薬師岳山頂にて

8/13 5:24

薬師岳山頂にて
このポーズは私達の恒例です。

8/13 5:26

北アルプスの山々
右奥に槍ヶ岳

8/13 5:35

薬師岳東南稜
50年ほど前、愛知大学学生さんがここで遭難
なんと19人もが亡くなりました。
合掌

8/13 6:27

チングルマ

8/13 9:54

アラレちゃん
太郎平から折立への途中にあります。
皆さん写真を撮っていました。

撮影機器：

XZ-1 OLYMPUS IMAGING CORP.

装備

個人装備

ハーネス ヘルメット ロックカラビナ カラビナ スリング 渓流シューズ

共同装備

ツェルト ロープ コンロ

感想

kahei1811

●水の桃源郷

沢は両岸を岩壁に囲まれた急流です。滝が随所で流れを絶ち、昼でもうす暗く陰湿で危険に満ちています。近づくべき場所ではありません。

ところが自然造形の偶然に偶然が重なったのでしょうか。
最奥の地、富山県黒部川源流部に明るく開けた沢、赤木沢があるといいます。

ネット評では
「自然造形美の傑作 」
「北アルプス屈指の美渓 」との言葉で彩られています。
一般人が容易に近づける場所ではありません。

熟練者U君の先導の下、赤木沢の遡行に挑みました。

薬師沢小屋より登山道を離れ、黒部川の急流中を歩きます。一時間半ほどで赤木沢との合流部に到達しました。

暫く呆然と見とれてしまいました！！

沢は明るく、天に向かって開けて青空へと続きます。
岩床は磨きあげたように艶々。
冷たく清冽な水はそのまま飲めます。
朝日を浴びて水面はキラキラ輝いています。

随所にみられる小滝は造形に動きと変化を与える。

創造主の意思が働いてるのではないかとの錯覚を感じます。

ネット評は真実でした。
私は「水の桃源郷」との形容を与えましょう。
写真ではお伝え出来ないのが残念です。

●薬師岳
赤木沢の翌日は薬師岳登山。

標高2,926 mの日本百名山の一角です。
早朝2時起床、3時登山開始。気温10度、風も少しあり寒い。
頂上直前でご来光でした。
はるか遠くには槍ケ岳などの名峰が連なります。

山には静かな感動があります。