静かな黒部平から一の越の登山道より龍王岳東尾根へ
- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,196m
- 下り
- 1,191m
コースタイム
天候 | 一日目 晴れ後曇りときどき雨 二日目 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢駅から黒部平までトロリーバスとケーブルカー 往復運賃3870円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒部平から東一の越の登山道は特に危険箇所なしだけど、不人気コースだからなのか、下部は笹が鬱蒼としており足元が見づらいし、全体的に浮き石も多い 竜王岳東尾根は一応バリエーションルート 浮石が多く、ハーケンは古いので使わない方が良い |
その他周辺情報 | 大町温泉郷 薬師の湯 700円(以前より値上がったような) 池田のお蕎麦屋さんかたせ 山沿いの狭い道を登ったところにある 漬物と蕎麦がおいしい |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
トポ
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
ロープ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
チョーク
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
キャメロット
|
---|---|
備考 | 歯ブラシ忘れた!痛恨のミス |
感想
そろそろバリエーションが登りたいという私からのプレッシャーを受けて、HDが計画してくれたのはこの龍王岳東尾根だった。
扇沢駐車場には日が代わる前ぎりぎりで到着することができた。
私は前日夜、オリンピックの女子レスリングを見てたせいもあって、車の中で寝てしまい、目が覚めたら扇沢で、無料駐車場にはあと数台しか停められない状況だった。
翌朝切符売場はまだ開いていないにも関わらず、6時半くらいにはすごい行列が出来ていたが、7時半の始発に乗る事ができた。
トロリーバスを降りてダムの上を歩いていると、ひときわ大きな荷物を背負った女性がいた。
HDは後ろからみたら荷物から足がはえてるみたいだったと言っていたが、スリムできれいな人だった。
ケーブルカーを待っているとき隣だったので、HDがどこに行くのかその人にたずねてみると、100リットルくらいありそうなザックの中身は剣沢での宴会用のものらしく、その後はおじさま方と八ツ峰に行くと言っていた。
背負ってすぐに立ち上がれないほどの荷物だったけど、無事に剣沢に着いたのだろうか。
黒部平から歩きはじめてしばらくすると、頭上に何回もロープウェイが往復していた。
東一ノ越を超えて龍王岳東尾根取付きまで、結局すれ違った登山者はたった二人で、本当に静かな不人気とも言える登山道だった。
ちなみに、龍王岳東尾根の取付きまでロープウェイとさらにトロリーバスを利用して室堂まで行くと二時間くらい、コースタイム通りだと三時間短縮できるが、運賃は往復で一人5180円増しになる。
二人で一万円以上もお得?コースだが、今週も日差しがきつく樹林帯の中で汗だくだった。
東一ノ越に着くと急に景色が開けて、目の前に龍王岳、鬼岳、獅子岳がドーンと見えてテンションが上がったが、この先どんどん視界が悪くなっていった。
一ノ越手前で荷物を登山道の脇の草むらの中にデポして取付きに向かったが、龍王岳山頂にはすでに雲がかかっていた。
取付きに着くとハーネスをはいてガチャも準備し、登りはじめたが、終始私たちの貸切状態だった。
出だしの壁は楽しく、その後はなるべく尾根に忠実に登っていった。
しばらくすると雨がぱらつき始めたが、岩がビタビタになる程ではなかった。
全体的に南側が切れ落ちているところが多く、P1より上は浮き石が多く、人がたくさん入っているときは注意が必要。
P1から3まであるが、いつもの事ながら、どれがどれだったのかよくわからず、それを越えて最後の壁を登ればなだらかになり山頂に到着した。
視界がほとんどない龍王岳山頂で記念撮影をして、下山の途中で今年初めて雷鳥を見る事ができた。
結局、ロープもクライミングシューズも一度も使う事なく、日本登山大系には教750メートル二時間とあったけど、取付きから一時間くらいで抜ける事が出来、楽しい尾根歩きはあっと言う間に終わった。
岩山を登るとときどき恐怖感もあるけど、ワクワク感とそれなりの達成感があって面白い。
一の越の山小屋に到着すると、冷たいビールを買って乾杯したが、結局二時間半以上もいて、ロング缶三本も空けてしまった。
山小屋の店員さんは漫画片手に売店で接客している、ゆるーい雰囲気だった。
明日の天気予報もいまいちなので、下山しようかとも思ったけど、デポした荷物を回収して東一ノ越でビバークすることにした。
充分日帰りもできるコースだけど、下界は熱帯夜だろうし、せっかくだから山で過ごそうということになった。
東一ノ越手前にも二匹目の雷鳥を見ることができたが、すぐにハイマツの中にごぞごぞと姿を消した。
寝たあとも、降ったり止んだりで雨はツェルトを叩いていたが、結局そんなに強くは降らず、夜10時過ぎ頃月明かりで目が覚めて外に出てみると晴れていた。
月明かりが明るすぎて、最初ヘッドランプをつけてる人が外に立っているのかと思って一人でびびっていたほどだったが、東一ノ越は多分半径1キロメートル四方は誰も人がいないと思われる静かな場所だった。
龍王岳も月明かりで見えるし、雲海もきれいで星も出ていてHDはしばらく写真を撮りまくっていた。
龍王岳の東尾根は遠くから見るとここを登ったのかとちょっと自己満足できる、山頂まできれいにのびている尾根だった。
翌朝、7時頃は龍王岳山頂に少し雲がかかっていただけだったが、どんどん見えなくなってきた。
結局一人の登山者とすれ違うことなく、黒部平に着くとたくさんの人がいて観光地に戻ってきたと実感。
お盆からまだ日が経ってなく、大量の洗濯物を片付けたと思ったらまたすぐ出発という山行だったけどやっぱり楽しかった。
いつも楽しい計画をして車はすべて運転して荷物もたくさんかついでくれるHDに感謝。
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