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記録ID: 94638
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

大無間山 登頂叶わず唐松谷ノ頭で引き返す

2011年01月09日(日) ~ 2011年01月10日(月)
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YAMA555 その他4人
GPS
31:15
距離
10.1km
登り
1,592m
下り
1,592m

コースタイム

1日目:9時間10分
諏訪神社7:20→11:20P4(小休止)11:50→13:10P3→14:00P2→14:30P1→16:30小無間山(テント泊)
2日目:唐松谷ノ頭ピストン50分、下山5時間30分
小無間山7:30→唐松谷ノ頭8:00→8:20小無間山(テント撤収)8:55→10:20P1→10:40P2→11:30P3→12:15P4→諏訪神社14:35
天候 1日目晴れ強風
2日目晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
東名高速を利用し清水ICで降りて下道を利用。
自宅最寄駅から約5時間かかりました(午前1時頃到着)。
夜駐車場の場所が分からず、道標通りに細い道を登っていくと諏訪神社の駐車スペースに停めました。
コース状況/
危険箇所等
●参考資料
山と高原地図42(塩見・赤石・聖岳)の大無間のマップです。

●駐車スペース付近
諏訪神社で水、簡易トイレありました。
登山ポストは神社から登山道へ30mほど向かった下からの登山道との合流箇所にあります。

●登山ポスト〜P4まで
送電線まではそれほど急ではない植林地帯を歩きます。
送電線から造林小屋跡地まで若干急ですがまだたいしたことはありません。
跡地からは一気に急登が始まります。1200m付近からチラホラ積雪がついています。
P4まで4時間。急登は続き大変でしたが危険な箇所はありません。
下山時P4から少し降りた所に南東尾根に下る踏み跡もあるので注意してください。
P4からは西側展望が良いですが、何の山か分かりませんでした。反対側に樹林帯の間に富士山が見えます。
10mほどの場所に小無間小屋があります。中はキレイで窓がついているため明るいです。トイレは無、水も無。

●P4〜P1まで
ここからは積雪とミックスです、凍結箇所はほとんどありませんでした。
行きはアイゼン装着しませんでしたが、した方が歩きやすいと思います。
それぞれのピークがかなり急登急下降でした。
ただ、樹林帯なので木々につかまりながら進むことができるので助かります。
所々の木は枯れていて折れるので注意が必要です。

P4…特に何も書いてありませんでした。
P3…木を削ったところにマジックで書いてあるだけでした。
P2…木に巻かれたテープにうっすら確認できました。
P1…特に何も書いてありませんでした。

●P1〜小無間山
P1からの下った箇所が大崩壊地帯です。まず南方が崩壊しており、あまり寄り過ぎないように鞍部を歩きます。
小無間への登りになると北方が崩壊地帯となっております。登山道は結構狭くなり、最初の取り付きはかなり急斜面で手がかりも見つかりにくく、緊張しました。下山時には大事をとりザイルを利用しました。
小無間への最後の登りはかなりの急登で雪もついてたために難儀しました。今回の道程の中で一番つらい登りでした。

小無間山頂には4・5人用のテントを張れる箇所はそれほど多くありません。樹林帯に覆われているため、風の影響は少なかったです。山頂には道標有り。

●小無間〜唐松谷ノ頭
なだらかな陵線歩きになります。樹林帯で枝越しに北方側は白銀の南アが遠望できます。唐松谷ノ頭からは大無間山の大展望です。ここまで来ないと大無間山は見えません。
南アは相変わらず枝越しにしか見えません。
ここも崩落が酷く切れ落ちております。

大無間山までマップ上だと唐松谷ノ頭から2時間程度かかりそうです。
往復4時間の後でテント撤収、4つのピークを越えて下山、帰宅となると時間的にかなりキツイかったので今回は登頂を諦めました。

●温泉
下山後は接岨峡(せっそきょう)温泉で汗を流しました。300円也。
アルカリ性のヌルリとした気持ちの良いお湯です。
鍵付ロッカー、ボディーシャンプー、シャンプー、ドライヤー有り。
露天風呂はありません。
諏訪神社への登り。
諏訪神社への登り。
諏訪神社への鳥居。
諏訪神社への鳥居。
諏訪神社にて水あります。
貯めている場所は凍結していましたが、蛇口からは水が出ました。
凍結するの可能性あります。
諏訪神社にて水あります。
貯めている場所は凍結していましたが、蛇口からは水が出ました。
凍結するの可能性あります。
水場右手に簡易トイレありました。
水場右手に簡易トイレありました。
鳥居付近から登ります。
登山ポストがあります。
鳥居付近から登ります。
登山ポストがあります。
雷段道標。
これだけなので見落としやすいです。
雷段道標。
これだけなので見落としやすいです。
雷段から少し登った場所にある造林小屋跡の廃屋。
雷段から少し登った場所にある造林小屋跡の廃屋。
1200m付近から雪がチラホラ見えてきました。
1200m付近から雪がチラホラ見えてきました。
P4からの富士山。
P4からの富士山。
P4からの富士山アップ
P4からの富士山アップ
P4にある三角点。
奥10mに小無間小屋があります。
P4にある三角点。
奥10mに小無間小屋があります。
P4にある小無間小屋です。
水場はありません。
P4にある小無間小屋です。
水場はありません。
小屋の中は意外にきれい。
窓もあり明るいです。
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小屋の中は意外にきれい。
窓もあり明るいです。
P3は木に書いてあるだけ。
奥に見えるは目指すP2でしょうか。
P3は木に書いてあるだけ。
奥に見えるは目指すP2でしょうか。
P3→P2の鞍部に向かう箇所にロープ箇所ありました。
P3→P2の鞍部に向かう箇所にロープ箇所ありました。
P1過ぎた付近から見た小無間山。
また下って一気の急登が待ってます。
P1過ぎた付近から見た小無間山。
また下って一気の急登が待ってます。
P1〜小無間の南面の崩壊地。
若干北よりに歩きます。
P1〜小無間の南面の崩壊地。
若干北よりに歩きます。
凄い崩落していました。
しょっちゅうパラパラと落石の音が聞こえます。
凄い崩落していました。
しょっちゅうパラパラと落石の音が聞こえます。
P1〜小無間の北面の崩壊地。
かなり急峻です。マップの危険マーク箇所です。
P1〜小無間の北面の崩壊地。
かなり急峻です。マップの危険マーク箇所です。
危険マーク箇所を通過して一安心してP1を振り返りました。
危険マーク箇所を通過して一安心してP1を振り返りました。
小無間に張ったテント。
スペースは限られていました。
小無間に張ったテント。
スペースは限られていました。
早朝7:00樹林帯越しに日の出を拝みます。
早朝7:00樹林帯越しに日の出を拝みます。
唐松谷ノ頭に向けて陵線を歩きます。
小無間より先は踏み跡ありませんでした。
唐松谷ノ頭に向けて陵線を歩きます。
小無間より先は踏み跡ありませんでした。
唐松谷ノ頭からの大無間。
何とかその姿を見れて良かったです。
唐松谷ノ頭からの大無間。
何とかその姿を見れて良かったです。
唐松谷ノ頭より。
晴天だっただけに大無間まで行けずに非常に残念でした。
唐松谷ノ頭より。
晴天だっただけに大無間まで行けずに非常に残念でした。
唐松谷ノ頭より。
大無間の左側の展望。
唐松谷ノ頭より。
大無間の左側の展望。
小無間の道標。
小無間からの下山時に南北の崩壊地付近からP1を眺めました。
小無間からの下山時に南北の崩壊地付近からP1を眺めました。
小無間から下降中。
最後の崩壊地付近は急峻で雪がついていたため、念のためザイルを出しました。マップの危険マーク箇所です。(上から)
小無間から下降中。
最後の崩壊地付近は急峻で雪がついていたため、念のためザイルを出しました。マップの危険マーク箇所です。(上から)
小無間から下降中。
最後の崩壊地付近は急峻で雪がついていたため、念のためザイルを出しました。マップの危険マーク箇所です。(下から)
小無間から下降中。
最後の崩壊地付近は急峻で雪がついていたため、念のためザイルを出しました。マップの危険マーク箇所です。(下から)
P1と富士山。
非常に痩せている陵線で嫌な箇所ですが、展望は素晴らしいです。
P1と富士山。
非常に痩せている陵線で嫌な箇所ですが、展望は素晴らしいです。
道中全て木々に覆われていて間近の南アは全て枝越しにしか見えませんでした。
道中全て木々に覆われていて間近の南アは全て枝越しにしか見えませんでした。

感想

道程水場がないため積雪期を選んだが、小無間山頂でテント泊をするための冬季装備で結局20キロ以上のザックを担いだ。

登山口からP4に至るまでの標高差は1500m程と大きな山でもなかなかない標高差を登り。
その後のP4〜P1までの積雪のついた急峻なアップダウンは、若干性質は違うが両神の八丁尾根、表妙義以上に大変。
追い討ちをかけるようにP1〜小無間山の最後のアップダウンが一番急峻に思われた。総計すると2000m以上の標高差は厳しいはずだ。

P2へ向かう道中でメンバーの足がつって一時はP4の小無間小屋に戻るかも考えたが、歩けそうとのことで意を決して小無間山頂に向かった。
小無間山の山頂まで樹林に覆われテントを張れるようなスペースが皆無のため、行くならどうしても山頂に到着する必要があった。ザックの重さと山のきつさとメンバーの足の調子を見ながらで、なかなかペースが上がらない中、日没前にギリギリ山頂に到着した時には本当にホッとした。

2100m付近でのテン泊であったが、思っていた以上に暖かく(-5℃位)風もなかったため快適に過ごせた。寒い中での熱燗は旨い。

2日目大無間を目指す予定であったが、往復で4時間半程度かかった上にアップダウンの激しい下山では日没までに戻れないと判断し、今回はせっかく小無間まで来たが泣く泣く登頂を断念した。

マップを見ると登れるだろうと安易に考えていたが、山頂まで到達できない悔しさが残った。2泊3日で予定を組んでいればと思うが、2日使うなら他に行きたいところが沢山あるので、次回大無間に再びアタックすることがあるかは考えものである。

過去5本の指に入ると思われるハードな山行となった。

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