前穂高岳〜明神岳縦走(小屋泊)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,753m
- 下り
- 1,752m
コースタイム
- 山行
- 2:17
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 2:25
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 10:50
天候 | 8/27(土)曇り後雨 8/28(日)晴れ後曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・上高地シャトルバス利用:往復\2,050 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・上高地〜岳沢小屋:整備されています。 ・岳沢小屋〜前穂高岳(重太郎新道):鎖、梯子の連続する急登です。スリップ注意。 ・前穂高岳〜明神岳〜岳沢風穴:バリエーションルートなので割愛します。 |
写真
感想
8/27(土)曇り後雨
今年の夏山最大のイベントとしていた前穂〜明神岳縦走に挑んできました!今回は北鎌以来ですがパワーゾーンさんを利用させていただき、ガイド2人、ゲスト5人の7人体制です。
天気予報は台風の影響もありコロコロ変わる為、中止もあるかな?とは思っていましたが、とりあえず上高地に向かいました。13時集合ですが、11時に着いてしまい、曇ったり、晴れたり小雨が降ったりする困った天気の中で過ごしました。13時前にはメンバーが集合しガイドのTさん、Iさんとともに岳沢小屋へ出発!途中で一時的に雨具を着ましたが、すぐに雨は上がり、緩やかな勾配を淡々と登りました。岳沢風穴で「順調なら明日はここに降りてきます」とのこと。徐々にガスの中に入り、再び小雨が降り始めた頃に岳沢小屋に到着!
本日は16時からヨーデルとアルプホルンの演奏があるとのことで小屋の方々も準備をしています。悪天候でキャンセルがあったようで1人1枚の布団を確保できました!霧雨の中、演奏を聞き、皆で話をしながら夕飯を待ちました。夕方のヤマテンでは明日は曇り後雨とのことで、Tさんからは行ける確率は50%かなとのこと。「中止、撤退もあります」とのことで、皆で「明神主峰だけでも行きたいな」とささやかな願いをしました。ひとまず、明日は5時出発予定なので20時頃には就寝です!
8/28(日)晴れ後曇り後雨
3時頃に目が覚めたので、外に出ると…雲はあるもののなぜか星空です!そして上高地は蓋をしたように雲がかかってます。「これ行けるでしょ!」と早々に朝食のお弁当を食べて、準備開始です。
ここからは、噂に聞く急登の重太郎新道です。本当に急登でハシゴやら鎖やらで大変ですね。前穂までの間にグッタリしそうな感じですが前穂がスタート地点なので頑張らないと…登っていると左手にジャンダルム、西穂の稜線、右手に明神岳の稜線が見えてきて、このまま晴れてくれればいいな〜と思っているとガスの中へ…紀美子平は真っ白でした…前穂への最後の登りをクリアーして通算2度目の登頂です。しかし真っ白です。ところが、ハーネスなどを装着していると、あれよあれよとガスが取れて奥穂、槍、明神岳と大パノラマの登場!しかもブロッケンのおまけまで。
前穂から見た明神岳への稜線はギザギザでこれ歩くの?って不安になりますが、Tさんによると主峰まではそれ程ではないとのこと。そして、いよいよ出発です!前穂直下の壊れた標識を左に降り始めると、踏み跡があります。トラバースしながら降り続けると、目の前に前衛峰が現れました。ここで、最初のアンザイレンをしました。2パーティーに分かれて前衛峰を越えると、緩やかな稜線の先に明神岳主峰が見えました。徐々に近づく主峰が嬉しいですね〜明神岳に登りたいと思ってから3年越しの登頂です!雲が増えてきましたが、天気も持っていて、前穂と吊尾根、奥穂から西穂への稜線と通常では見ることのできない景色を堪能しました!残念ながら梓川方面はガスの中でした。
少し休憩して核心と言われる2峰へ向かいます。コルでアンザイレンして確保しながらの登攀となりました。グレード的には3級位ですが、一ヶ所だけ身をさらす難しい箇所があります。確保しながらなので時間がかかりましたが、全員無事に通過して2峰の頂上へ!だいぶガスが出てきましたが、3峰、4峰は難易度も低くあっさり登頂です。最後の5峰に登ると頂上にピッケルが刺さってました。ガスのせいで眺望が無かったので少し休憩して明神岳5峰南西尾根に向けて降ります。5峰台地でガスが取れて上高地を見下ろすことができました。そして、明神池も見下ろせる素晴らしい景色を楽しみました!
岳沢風穴に降りる南西尾根はTさんから聞いていたように、ものすごい急で大変です…途中に樹林に囲まれているものの、幅の狭いリッジを通過する箇所もあり、この区間はアンザイレンしました。その後は土と木の根に滑り何度も尻もちをつき、膝はガクガク、汗ビショビョのヨレヨレで岳沢風穴の看板(7番標識)にでました。さすがに、しばらく座って放心状態でした…ここで、ヘルメット、ハーネスを外して一般登山道を上高地に向かい下山しますが、疲労困憊で各自のペースもバラバラの為、Tさんが「ここで解散しましょう」と言ってくれて、各々のペースで下山しました。通常なら小走りで降りれそうな道ですが、膝が笑い足が効かないのでスローペースで降りました。そして岳沢登山口付近で雨が降ってきましたが、ペースを上げられるわけでもなく、トコトコ歩いて河童橋へ…穂高や明神岳は雲の中でした。
念願の明神岳に幸運な天気で登ることができて、本当に良かったです。ただし、南西尾根は2度と歩きたくないです!
パワーゾーンのガイドのTさん、Iさん、そしてパーティーの皆様ありがとうございました!
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