剱岳、早月尾根から日帰りで(北ア)
- GPS
- 10:56
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 2,309m
- 下り
- 2,309m
コースタイム
天候 | 晴れ〜ガス〜曇り〜晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【感想/記録】
お天気が良ければ一泊で白馬岳か奥穂高岳へ行きたかったのですが、ヤマテンの予報では日曜日はお天気が悪くなりそう。ならば日帰りで行けるところと言うと、今年の課題だった早月尾根から剱岳へ行くことに。標高差2200m以上もありますが、50才を過ぎたおっさんでもこの難コースがクリアできるでしょうか(笑)。もう20年以上も前のことなので記憶が曖昧ですが、新人の時に上市町と立山町が担当だったので、登山口の馬場島荘は研修か会議の後の懇親会で使ったことがありました。今思うと登山には恵まれた地域を担当していたのですが、そのときは全く登山には興味がありませんでした。もったいない話でしたね。
馬場島には朝4時半過ぎに到着し、朝食を食べて準備をしてから5時過ぎに登山を開始。北アルプス3大急登の通り、いきなり急登から始まりますが、階段状に整備されています。幸い朝早いので樹林帯はまだ涼しくドンドン高度を上げていきます。しばらく進むと登山道は比較的平坦になりますが、また急坂となります。下って登り返すところはあまり無く、200メートルごとに道標がありますので、これを励みに進みます。残念ながら最初は樹林帯が続くので眺望はダメですね。
日が高くなってくると、登山道にも日が当たるようになって、風が無いので暑くなってきます。標高が上がると左側には北方稜線(かな?)、後ろは富山平野が見えるようになってきました。最初はきれいに整備されていた登山道も、木の根を利用した段差だったり、木の根が飛び出していたり、ぬかるみがあったりしてちょっとした難路も出てきました。登り初めて3時間近く、8時前頃にようやく早月小屋が見えるところにまで到着。早月小屋で少し休んで、ヘルメットとアームカバーを装着、帰りの水とトレッキングポールをデポして荷物を軽くし、8時15分頃に頂上に向けて出発。
ここからも急登が続きます。樹林帯から抜け出しますので、直射日光が当たりますが、幸い標高が上がると少し涼しくなり、汗は余りかかなくて済みます。登山道は手や足がかりが少ないため、補助ロープが設置されている急登も出てきます。しばらく進むと森林限界を超えて大日岳方面、毛勝三山等も見えて眺望も楽しめますが、疲労の蓄積と空気が薄くなるので、急坂を登るのはキツクなります。標高2800m前後から剱岳らしい岩場が続くようになり、鎖場も出てきます。写真でよく見る一本の鉄筋がある鎖場はあっという間にクリアして拍子抜けでした。むしろその後の鎖のある急登が、足を掛けるポイントが離れている場所もありちょっと大変でした。
よく見る文字が消えた指導標の所にまで登ると、すぐ頂上手前で10時20分頃に頂上に到着。立山はよく見えましたが、穂高連峰や槍ヶ岳は雲の中。後立山連峰も雲に覆われつつあって、早朝だと素晴らしい光景だったと想像できますが、ちょっと到着が遅かったですね。お天気が良いだけあって頂上は登山客で賑わっていました。ここで前回は飲み忘れた携帯マグのコーヒーを飲みつつ、昼食を食べて一休み。風がちょっとあって少し寒いくらいでした。1時間近くいると雲が多くなってきたので、11時15分頃に下山開始。
帰りは鎖場付近で登ってくる人とのすれ違い渋滞が発生。このため結構時間がかかりましたが、その分休息できました。滑落事故は下山時に多いと言いますし、急坂のためスリップしやすいので時間を掛けて降りていきましたので、結構時間がかかります。途中からはガスってしまいましたが、涼しくて返って良かったかも。13時15分頃には早月小屋に到着し、デポした荷物を回収したら休息し、13時半頃にはまた樹林帯を下山していきます。途中からガスが晴れて日射しも出てきて、風がほとんど無いので暑くなりました。足が逝ってしまいそうだったので、標高1600mの道標付近でしばらく休んで、トレッキングポールを出してまた下山開始。しかし、標高が下がるとますます暑くなって、身体に穴が空いているのではと思うほど汗が滴り落ちますが、風が無いので身体が冷えずオーバーヒート気味に。盛夏の頃だとヘタすれば熱中症になっていたかも。16時前にはようやく馬場島に到着。やっぱり最後の樹林帯は長くて辛かったです。
今回はお天気も良く雨に降られること無く、濡れると滑りやすいと言われている木の根も、晴天続きだったので、滑ることも無く条件は良好。前日から比較的よく眠れて体調も良かったのですが、帰ってきたからは足が限界を超えて、ぼろぼろで立ち上がるのも一苦労という有様。やっぱり早月尾根はおっさんに試練を与える強敵でした(笑)。
【注意点や反省点】
馬場島荘前の駐車場は朝は一杯でしたが、さらに奥にも駐車場がありましたが、こちらもほぼいっぱいでした。手前の空き地に駐車しましたが、さらにその手前にはちゃんとした駐車場がありました。登山口はキャンプ場でもありますので、トイレや水場が完備されています。
今回の目標は登りは5時間、下りは4時間程度を狙っていましたが、登りは5時間20分、下りは4時間45分ほどでした。TJARの望月選手は早月川河口から走って山頂には6時間ほどで登頂し、その後はアルプスを縦断して駿河湾まで走っていますので、やっぱり凡人にはとうてい及ばない超人ですね。
ザックの重さは量り忘れましたが、軽量化を意識しカメラもソニーのコンデジ DSC-RX100M3のみとし、最低限の装備としました。水は合計約3.5ℓ+携帯マグに入れた200cc程のコーヒーを用意しましたが、約500ccの水が残りました。盛夏だともっと必要だったかもしれません。水は途中では給水できず早月小屋で買うしかありません。
早月小屋にデポして帰りに飲むことを楽しみにしていた、冷蔵庫で凍らせたアクエリアスは既に氷が溶けてぬるくなっていました(´Д`)。断熱材を考慮しておくべきでした。
樹林帯が多いので、登山靴はトレランシューズのサロモンスピードクロス3にしましたが、特に問題はありませんでした。ローカットの登山靴やトレラン用シューズを履いている方が結構目立ちました。
【Apple Watch等による計測結果】
ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal)
878
エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分)
95
スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間)
18
登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階)
586
ウォーキングの距離(km)
26.35
歩数(1日で歩いた歩数 / 歩)
32,542
心拍数 (1日で最低、最高の心拍数)
57〜131
体重
61.0 -> 59.0
Apple Watchのムーブは標高差をあまりカウントせず、早く動くと多くカウントされるようです。今回は標高差がキツかっただけあってガッツリと体重が減りました。
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