丹後山~中ノ岳
- GPS
- 14:58
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 2,319m
- 下り
- 2,313m
コースタイム
- 山行
- 10:06
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 11:39
天候 | ガスの中に晴間 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
兎岳から中ノ岳は笹が登山道を塞ぎアップダウンも多く歩きにくい。 丹後山へは1合目から9合目まで道標があり目安になるが1合が長く急登、丹後山から大水上山は稜線漫歩実に気持ちいい。 中ノ岳から十字峡の登山道も同じように1合目から9合目まで刻んである。こっちも大変、急で長い。 |
写真
感想
もう3年も前に越後駒ケ岳へ行った時に見えた中ノ岳、いつか行って見たいとずっと思っていた、近くの山の店にあったガイドの案内に中ノ岳〜丹後山縦走というのがあった。山友が丹後山から大水上山へピストンで行って来た、景鶴山へ行った時残雪期十字峡から中ノ岳、兎岳、大水上山から平ケ岳、景鶴山に行って来たと言う人に会った。ヤマレコのronさんは仲間と丹後山から中ノ岳の縦走を日帰りで歩いている、がどうみても私には無理
1泊ならといつか行って見たいと願っていました。
中ノ岳は2百名山で行く時は一緒に行こうとhagureさんに言われていたのだが思い付きで天気を見て行くのに明日行くよとも言えないので今回は一人での山行です。天気予報ではまずまずと思っていたが着いた車中泊の夜は大雨が降って心配だった、朝4時に目が覚めたが小雨が降っている、ここまで来て帰るのもと思い雨具を着て5時に歩き出す。登山口の道標に丹後山は右とある、林道歩きが2,5キロあるはずだがその入口が見当たらなかったと思っていたら、トンネルの根本で見落としたのでした。
通行止めの手前には7,8台のスペースが有り登山ポストもあったのだがすっかり届を出すのを忘れてしまったのを途中で思い出してからは最後降りきるまで気になっていました。林道の脇に三国川が流れて、渓流釣りの人も歩いています。雨の後で釣果期待出来るのでしょう。
小1時間歩くと丹後山登山口で私を追い越した3人が用意していました。私も小雨になったので雨具を脱いで山にいざ向かい登り始めます。すごい急登です階段が有りますが、なければ滑って登れないだろうと思う位の角度です、今日は特別な思いを持って少し重いザックを担いでいるのでゆっくり登ります、後から鈴の音がしたと思ったらサァーと抜いて行く人、すごいなー、花は無いのでキノコの写真を撮るのだがザックが重くバランスが悪くて、重いザックの時は写真はなるべく撮らない方が良いようだ。
登山口から30分程で1合目でさっきの人が休んでいました、朝食ですかと言ったらここは休む所と教えてもらいました、私は普段は休まない方なのでゆっくり先に行きます、さらに急登が続きます、さっきの人にはすぐに追い越され、1時間ほどで2合目、また後から人に抜かれます、聞けば日帰りピストンの人や縦走する人もいます、早いスピードでよく登れると感心しきりです。
急登ですが道はすごく歩きやすい、ガスがかかって暑さが内場なのが救いです、どうみてもナメコだと思える大きなキノコの塊が有りましたが今日は無視します。3合目には高い松の木が有りました、時計と高度計を見ながら登ります、3合目からは少し坂が緩む所もあり少し息を付けます。
さらに1人に抜かれました、きついですねーと言えばこれが9合目まで続くのだからと聞くと、なんでこんな大事な事をしているのかと思ったりします。4合目は展望の聞く尾根に出ました、中ノ岳が見えたり隠れたり、兎岳の稜線も遠く長く見えます。あそこまで行くのか、行けるだろうかと不安になりますが、まだ時間は早い7時半ころ、4合目で少休します。
さらに5合目、6合目と登って太陽が木々の間から眩しい、7合目になって灌木が低くなり周りが見えるようになり太陽の暑さを感じます。大体の予定時間には歩けているようです、しかし長い登りです、8合目はピークの上ですここで小休していると3人の人が登ってきました。展望が良くて中ノ岳、兎岳、小兎岳、手前に大水上山だろう稜線が見えます。8合目から上は今までが嘘のように楽な道になり笹の原で(カヤトと言うのでしょうか)、まさに稜線漫歩です。また一人に抜かれます、変わらずピッチは上がりません。3人の避難小屋へ泊る人と一緒に9合目避難小屋と歩き私は安心しきってしまい、肩の痛みや大腿四頭筋が疲れを感じました。丹後山避難小屋の中はきれいです、一人の人が休んでいて山の話をしながらみかんをごちそうになり、甘酸っぱさが体に沁みました。
平ケ岳が目の前に緩やかな山頂を見せてます、廻りの景色やここまで予定通り来られた事に安心モードになってしまい、一組の夫婦が向こうから来ました、昨夜中ノ岳避難小屋に泊まったそうで、4時間くらいで歩いて来たそうです、先の情報をよく聞けば良かったのに、大変なのは最後の登りだけと早合点していました。丹後山でビールを乾杯するつもりを忘れ利根川水源碑の前で乾杯しました。少し先に大水上山です、群馬の山の歌にも歌われている場所に立てました、群馬百名山です。すっかり気持ちを開いて大休止して昼食を食べて休みました。これが小ミスで、後でひどい目に会います。
腿とふくらはぎにテーピングして少し歩くと急ダウン、それから兎岳のピークまで長かったです、でもまだ道は歩きやすいです。大水上山から平ケ岳に続く稜線が見えます、道は無いので雪の時期限定でしょう。兎岳で一人のカメラを持った人とすれ違い、この後3時間ほど一人きりでした。小兎岳から先は道が藪漕ぎの様な道になりアップダウンも多く下が見えにくい、角度の下りは危険を感じ2度スリップ尻もちを着きました。危なそうな岩の上も有り慎重に、お花畑で綺麗だったろうと思える所、今はウイキョウやトリカブトなど寂しく見えます、段々不安になり高度計や地図を何度か確認します。小兎岳から30分でコルが予定ですがまだまだ下ったり登ったり、
早く登りになればと進むと胸まである石の通過、いい加減に登ったら見事に落とされました。角度のある斜面でしたが灌木に止まって2,3m、カメラが手元に落ちてました、ストックが1本上に有り、もう1本有りません、止まった下を探し引っかかってました。元に戻って再度石を登りますが、やはり不安定で体でずり上がりました。灌木がクッションで全く怪我はないけどショックです、ザックの重さも一因かもしれません。
一人だし登山届も忘れた事が気になり、心細く熊も気になり、深い笹に気持ち悪く鈴をストックに付けて多く鳴らして歩きました、やっと登りになり、幾分うす暗く感じる時間、ここの登りが1番早いピッチで登れたようです、9合目に着いたら小兎岳から予定の2時間でした。9合目から中ノ岳山頂まで300m、すぐそこと思ったらずっとガスって見えなかったのに一瞬青空が開いて、まるで私を待っていたかのようでした。でもすぐにまた曇りブロッケン現象が見えそうな雰囲気でした。
やっとの思いで中ノ岳山頂に到着しました、誰もいない山頂でビールを神様に挙げてお参りしました。
小屋の中には8人の先客で賑やかです、思い思いに夕食や山談議に花が咲きます。私も持って行ったウイスキーを飲みながら新発売のカレーメシを試してみました。中々おいしいです。お湯で食べられるのは嬉しい210円です。部屋の中は寝袋で暑い位でした、ゆっくり寝ましたが4度ほど目が覚めました。外で天泊した人は案の定かなり寒かったそうです。
二日目、朝4時半ころ隣に寝た人が朝の用意を始めました、私は5時ころ外に出ると荒沢岳と思われる上がかなり明るく、周りの山々も今日は見えます。真北に越後駒ケ岳、少し西に八海山、八海山の山頂はゴツゴツしています。越後駒ケ岳は大きく目の前です。距離的には丹後山より近いですが多分そうとう歩きにくい道ではないかと想像します。隣に寝た人は越後駒ケ岳へ登り駒の湯山荘の方に降りるとか、この人キリマンジェロも行っているそうです。徐々に明けて来る朝のご来光を存分に楽しみ、朝食を食べて三々五々小屋を後にします、私は最後になって小屋の掃除をしてから6時過ぎに小屋を後に、山頂で方名盤で山座同定をします、晴れてはいますがガスもあり全部は見渡せません。全部見える秋や冬に(無理ですね)来てみたいです。越後三山で1番高くすごい山頂です、いい山頂です。
9合目からは一気に下りますが朝露で濡れない位整備されてます、急坂を注意深く下ります。かなりの急坂を20分程で降りきり8合目、7合目は見晴らしの良いピークです、6合目5合目は池塘もあり、日向山は建物が見え5合目でした。9合目から1時間半ほどです。時々見える景色を楽しみながらどんどん下ります。途中先に小屋を出た3人組を抜きました。今日はザックも軽く軽快に歩けます。2合目でさらに3人組を抜きました。
2合目から登山口まではかなり高度500mもあり坂が急、岩場もあり白毛門を思い出します。予定時間の半分位の3時間であっという間に降りてしまいました。登ると5時間以上かかりそうです、展望は見えたからでしょうか、こちらの中ノ岳からの方が良いように思えました。
剱岳も行って見たいけど去年から山友と一緒の約束だが予定と天気が合わずのびのびになっている。剱岳の早月小屋までテントを担ぐ練習を兼ねて行けるかどうか確かめたかった。今は家の事情もあって、来週まで後の予定を立てにくいです。
大変長文になってしまいました、最後までお読みいただき感謝致します。
2日経って、まだ足が痛く、嬉しい悲鳴と思い出に浸っています。
コメント
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お会いしましたね(^_^)3人組の1人です。
あの日は雨模様からだんだんと雲が取れ、次第に青空が広がり、稜線に出た時の感動もひとしおでしたよね!
大きなザックでお疲れ様でした(*_ _)
chee2005さん こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうでした、林道であっと追い抜かれ、登山口でどんどん登られるのに見とれてました 。天気が良かったのですねー、 私の方は兎岳までで後はずっとガスの中でした。あの藪の道で灌木に落ちてしまいました、一人が多いのでショックです。
重いザックはバランスを考えないといけませんね。
お疲れ様でした。
こんばんは、yumesouf様
二百名山 中ノ岳山行は過酷ですね。
それに2m落下、大丈夫でしょうか?
こんな危険なことをしていると奥様から単独行の
禁止命令が出されますよ。(その時は我々とのコラボですね!)
それにしても、大きなけがに至らなくて良かったです。
こちらの地元紙、信毎では
奥穂のザイテングラートで、今月3名もの死者が出たので
注意喚起のコメントが出ていました。
雪不足で、雨による浸食が例年以上なのだそうです。
とにかくお気を付けください。
こちらは、安易に北八初心者コース
同行のお嬢さんたちが喜ぶ姿を楽しみながら、
hagureさんと楽しんでまいりました。
山の楽しみ方の多様性を感ずるものでした。
aonumaさん こんばんは。
久しぶりに足の痛さを経験しています。やっぱり口に出してはいけない「年」なんでしょうかねー?でもiiyuさん知りあいの女史は雪山の丹後山に行くとか聞いた事があります。すごいと思いながら登ってました。
あの杣添尾根で落ちてから、堀の所は下を歩くようにしています。
今回は思いザックと疲れから注意散漫だったと理解しています、いずれも怪我なく良かったです。
北八の静かな森が賑やかな笑い声がこだましたのではないでしょうか?
まぁ喜んでもらえるのは嬉しいもんですね。
コメントありがとうございました。
ゆめさん、急登コースおつかれさまでした\(^o^)/
自分も数年前に中ノ岳避難小屋泊の逆コースを歩きました。
というか、何を隠そう、このコースこそ登山を始めるきっかけとなったズバリになります。
「自宅の目の前を流れる大河、利根川の源流碑に行ってみたい!」が登山を始めた理由になります。
中ノ岳への登り、丹後山への登り、どちらも本当に急ですよね(^^;
下山時でもヘトヘトになったのも、昨日の事の様に思い出せます。
そして更に偶然ですが、自分は中ノ岳縦走の翌週に早月小屋泊で剱に登っています。
中ノ岳に比べ、断然歩きやすさを感じました。
ここを行けるのなら剱は確実に歩けますよ(^^)!
nosterさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
逆回りが山にはまった所でしたか?、確かにいい山ですねー。あの大水上山の優雅な山頂は本当にすごいですね。それだけに歩きでが有りました。
1日目に中ノ岳避難小屋だとさぞかし二日目が大変だった事でしょう。
それで翌週に早月尾根ですか?、考えがすごいですよ。私は山を始めて5年になりますがまだ剱岳も奥穂高も未踏です。そうですか早月小屋の方が楽ですか?
ありがとうございます。挑戦する勇気が湧きました。(#^.^#)
先を越されたな、逆回りでやってみるかな。
最近心臓が痛くなるから、ダメかな。でも2mまた滑った!まあ無事でいいけど、私をおいていくから、危ういことが起こる⁉
登れた夢さんが羨ましいよ‼ ❕
hagureさん こんにちは。
毎日雨ですねー、足がなまってしまいます。
中ノ岳がいいですよ、一緒しますよ。結構距離も高度もあるけど景色はいいです。七倉岳は遠いようですね、船窪小屋って初めて知りました。奥が深いですね。滑った所は安全で滑落訓練に良い所でした。
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