三国岳〜高島トレイル終点から
- GPS
- 05:38
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 603m
- 下り
- 591m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト・トイレ 有り 桑原橋近くのお堂横に駐車スペース 黄色スズメバチが活発に活動しています。登山道上にも巣があります。 十分気を付けてください。 |
その他周辺情報 | 山菜 じゅうべい http://www.sansai-jyube.com/ 高島トレイル http://www.takashima-trail.jp/ くつき温泉「てんくう」 土日祝のみ午後2時から「木の湯」「石の湯」に入れます。 露天風呂のある方が混雑しているので、こちらを案内されていました。 http://www.gp-kutsuki.com/tencoo/ |
写真
感想
高島トレイル終点の三国岳へ
<11日(日)「栃の実を拾おう」観察会の緊急募集のご連絡です。>
「今年は、春に満開の花を咲かせたトチノキがたくさん実をつけました。
実り豊かな年でたくさん落ちていますので、巨木林を見ながら栃の実拾いをしませんか?」
金曜日、メールを確かめるとこのように配信されたいました。
1週間すぎて、いっぱい栃の実が落ちているようなので、日曜日は、栃の実拾いに参加する旨、連絡を入れました。
やり取りしていたら、土曜日は、三国岳に入るとのことで、ご一緒させていただきました。
朽木も稲刈りの真っ最中。
じゅうべえさんのところも、稲刈りをされていて、コンバインから刈り取ったお米をトラックに積んでおられるところでした。
青木先生がご挨拶をされて、ちょっと立ち話。
今日歩く山も、じゅうべえさんところの山に登山道があります。
手入れされているので、植林の森も歩きやすいです。
取り付きは、少し急でしたが、歩幅を小さくしてゆっくり登りました。
コナラの実がたくさん落ちています。
「生理落下しているなぁ。ミズナラはどうかなぁ?」
「熊はブナの実を食べるていうけど、やっぱり、ミズナラの実やで」
「ミズナラが、たくさん実をつけているかどうかやなぁ」
今日歩いたところでは、ミズナラの実は残念ながらありませんでした。
熊さんには、厳しい状況になりそうです。
青木先生と歩いたので、植生の変化も標高と関連付けて説明してくださいます。
500m〜600mあたりでモミの木が出てくることや、ブナの林床には、シノブカグマというシダが多いことを教えていただきました。
帰ってから、ヤマレコのルートと写真を関連付けて、等高線で標高を確かめてみると、500m〜600mのど真ん中にモミの木の写真が記録されています。今までそんな知識がなかったので、二度驚きました。
丹羽越からの稜線は、穏やかな尾根あるきです。
ツノハシバミの実を食べると、どこかで食べたことのある味がします。
炒ってたべたら、もっとおいしいそうです。そう、ヘーゼルナッツの味です。同じ仲間だそうです。
チシマザサの枯れ果てた姿にがっかり。結構太いものが育っていたことがわかります。ネマガリダケはとてもおいしいと聞いているので残念です。
そうそう思い出しました。朝日小屋のおでんに入ってました。
ネマガリダケは、熊の好物でもあります。ゆえに、ネマガリダケ採りの時期は、熊も人間も同じモノを夢中で探しているので、出合頭の事故が起きてしまうということになるそうです。
ヤマボウシの葉がいっぱい落ちているのは、水が切れてしまった結果で、尾根筋はやはり厳しい環境にあることを学びました。このまま、冬芽を準備してしまい、あたたかくて、芽を出してしまったところで冬になれば、それは、もう駄目になるしかない。ほんまに大変なんだと知りました。
実は熟していたので、食べてみると優しい甘さが口の中に広がりました。
二等三角点 「久多村一」も訪れることができました。三角点の位置を三国岳とすると、現在の行政の区割りでは、丹波市と左京区の境界に位置付きます。「三国」を優先し、丹波・山城・近江とすると、分岐の道標辺りが適当な場所になるのではないかと思います。
下山は、p686の尾根を下りました。
ところどころ、登山道が分かれては、また合流します。
立派な道形でした。
どうやら、木馬(きんま)道のようです。
帰ってから、木馬(きんま)道を検索してみると、
登山道の脇に置いてあるワイヤーも説明がつきました。
木材に巻き付けて、制動をかけるのに使っていたもののようです。
下山してから、じゅうべえさんのところで、木馬道のことを尋ねると、
奥様がお話ししてくださり、詳しくは御主人さんが実際に仕事をされていたので、はっきりするとのこと。「私も歩いたことはあるし、木馬を滑らすための丸太が並んであって、またいで歩かなければならないから、歩きにくかったわ」とお話ししてくださいました。
それより、栃の実のあく抜き、灰合わせに大変お詳しく、その話に花が咲きました。あく抜きの灰の使い方も二通りあって、それぞれ名人がおられるようです。
どちらも灰が肝心で、「変なもんが入ったんのはあかん」そうです。このごろは紙を結構燃やすので、よくないとのこと。堅木の灰が一番良いそうです。ブナ、ナラ、ケヤキなどの広葉樹の灰です。
燃料の木も、灰も、栃の実もすべてが、地元のものでまかなっている生活って、そういうのが本当の豊かさなんでしょうね。
コメント
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churabanaさん ご無沙汰です、お疲れ様でした<(_ _)>
最近、特に松枯れはひどく夏から秋の紅葉のような山の姿・・。
それに加えてナラやブナも立ち枯れが多いらしいと聞きます
環境と自然、動物との共生・・難しい問題ですね
山では鹿が増え、里の農作被害も深刻に・・それに鹿の移動とともに今までいなかった、山ビルがあちこちの山に拡散・・(/ω\)
熊の好物なミズナラの実・・残念ながら無いとのこと・・
熊もお腹を減らし益々里に降りてくるなど大変ですね~(*_*)
ibuki89さん こんばんは
ようやく低山でも、涼しく歩けるようになりましたね。
ミズナラの実がこれからたくさん落ちてくれたらよいのですがね。
人間との関連でとらえなければならないことは、ほんとにいろいろ考えさせられます。
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