川苔山(エビ小屋南尾根&真名井北稜)
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,361m
- 下り
- 1,384m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:川井駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
エビ小屋山南尾根のルートは、ガイドブック・地図に載っていません。 道(踏み跡)もあったり無かったりで、目印も多くありません。 但し、P841で下る際に入川谷側に派生する尾根に引き込まれない様に注意し、忠実に尾根を追って行けば頂上に着きます。 また、急な斜面が多く、積雪或いは凍結時にはアイゼンが必要でしょうが、危険な個所はありません。 エビ小屋山頂上〜川苔山のルートは、正規のルート(赤杭尾根)です。 真名井沢ノ頭〜真名井沢林道までのルートは、ガイドブック・地図に載っていません。 このルートの後半(43号鉄塔横〜林道取付き)は、鉄塔巡視路になっているので、道(踏み跡)がしっかりついています。 ルートの前半は踏み跡が薄い上に、枝尾根が複雑に派生しているので、地図を十分読み込み地形を確かめながら注意して下る必要があります。 今回、間違い易いところをマークしていたにもかかわらず、枝尾根に踏み込んでしまいました。 |
写真
感想
今回は、エビ小屋山南尾根を使って赤杭尾根を経由して川苔山に登り、赤杭尾根の途中から真名井北稜を使って真名井沢林道に下り立つルートを選んだ。
エビ小屋山は、赤杭尾根の中では目立つ高さの山であるが、赤杭尾根登山ルートが頂上を迂回してついているためこの山を訪れる人は少ない。
また、南側に長い尾根を持っているが、急傾斜過ぎるためかまたは尾根末端に石灰岩採掘・加工工場がある為か、この尾根には登山道がついていない。
<古里駅〜エビ小屋山頂上〜赤杭尾根ルート合流>
冬になり登山客の少ない奥多摩線で古里に8:19に到着する。
登山姿は私1人だけだった。
身支度・ストレッチをして8:35に出発。
青梅街道を西に進み、古里附橋を渡り右折して入川谷林道に入る。
終点に石灰岩採掘・加工工場があり、ダンプカーが行きかっている。
林道脇の林の中に、洞を持つ木を使った祠が奉ってありよい雰囲気なので、写真を撮ったりしてゆっくりと進む。
水産試験場を通り過ぎさらに進み橋を渡ると、石灰岩採掘・加工工場の正門のところにでる。
地図でみると橋の正面あたりから取り付くのが良さそうだが、工場の敷地になっていて取り付けないので、工場敷地の金網の左側の石垣をよじ登り取り付く。
枝打ちの枝が放置され足場の悪い急斜面を右側にトラバ-スして尾根に達すると、踏み跡が現れる。
踏み跡は途中で不鮮明になったり現れたりになるが、植林の中でヤブもなく見通しがきくので、歩き易いところを選んで高みを目指せば良い。
しばらくして、伐採地跡が見えてくるところで、立ち木にピンクテープを巻きつけた目印が現れた。
この後、要所要所に赤テープ・ピンクテープ等の目印が付けられている。
伐採地から石灰岩採掘場や工場が見渡せ、離れていても機械の騒音が響いている。
この騒音は頂上近くにいっても聞こえ、静かな山行はのぞむべくも無い。
伐採地を抜け、植林に入りしばらく進むと841mのピークに達する。
841mピークから一旦鞍部に急降下し、露岩交じりの細尾根から再び急斜面をこなすし931mのピークに到達する。
ここから植林の中の防火帯となりこの中を進むが、急斜面が続き木をつかみ或いは四足で登る様なところも出てくる。
今回は、積雪或いは凍結がなかったので登れたが、そうでなければアイゼン無しでは登れないだろう。
防火帯が終わると、傾斜がきつい自然林の中の露岩の道となる。
それを過ぎ再び植林の中の道になったところで、東尾根から登ってくる道に合流すると頂上は間近である。
頂上は、防火帯の一部でわずかに開けていて、葉を落とした木の間から川苔山などがのぞまれるが、夏には何も見えないだろう。
頂上で一休みした後、防火帯に沿って5分も下ると、赤杭尾根登山ルートに合流する。
正規登山ルートの下り方面は、合流点から東斜面をまいて下ってゆく。
<赤杭尾根合流〜川苔山>
ここからは正規のルートとなり、道も広くなる。
合流後しばらくは、真名井沢ノ頭までのは急な登りであるが、それを過ぎると緩やかな登りが続き狼住所の分岐に着く。
ここで今日はじめて登山者とすれ違う。
そこから曲谷北峰を経由して川苔山に向かうが、途中の道に数cmの積雪があり風も冷たく感じる。
多分零下に近い温度だろう。
川苔山頂上には、丁度昼頃到着した。
いつも混雑している川苔山頂上も、この寒さではわずか4〜5名しかいない。
その中に、同じ山の会のKさんがいてお互いびっくり。
Kさんは、鳩ノ巣から単独行で来ていてこれから下山するところだったとのことで、しばらく会話をして別れる。
昼食休憩をしようと思ったが、風が冷たく凍えそうなので、写真を数枚撮っただけですぐに退散する。
曲谷北峰近くまで下り、陽だまりの草地で昼食休憩とする。
<川苔山〜真名井北稜〜真名井沢林道>
赤杭尾根を下り、防火帯の端にある真名井沢ノ頭から真名井北稜に入る。
植林の中の尾根道を進み、細尾根なった先端が1168mのピークになる。
ピークの少し手前の木に赤テープが付けられているところから、右側斜面にはいり急斜面をトラバ-スして下る。
その先も低潅木の中の急斜面を下る。
この辺は踏み跡が薄くなるので、赤テープや黄色帯などの目印を追いながら注意深く進む必要がある。
さらに大岩の横を抜け、植林が現れた直後に左側に折り返す様に斜面をトラバ-スして左側の尾根に乗り移る。
ここは、尾根を直進してしまい勝ちの間違えやすい場所である。
今回、事前に間違い易いポイントと意識していたにもかかわらず、左折ポイントを見逃し、尾根を10分近く直進してしまった。
すぐ気がつき登り返して事なきを得たが、注意力散漫で反省。
トラバースの道は細い上、落ち葉で道が覆われて滑りやすくゆっくりと通過する。
その後しばらく急斜面が続き、傾斜が緩んだところが細尾根になる。
そこを通過した後、一旦尾根が広がり平坦になりさらに進んだところが1002mのピークである。
ピークの手前の木に幅広白テープがまかれ、上日向を示す矢印が書かれているので、この手前で右側斜面に入り斜面をトラバ-スしながら下る。
ここも間違えやすい場所の一つ。
白テープの目印を見逃さないこと。
低潅木の中の急斜面をテープ類の目印を追って下って行くと、東京電力の「45号鉄塔」を示す黄色の柱に出会う。
この先は、道(踏み跡)も明瞭で枝尾根の派生もなくなるので、一安心。
しかし、しばらくは急斜面はさらに続くので、滑落に注意。
黒いゴム板が埋め込まれた滑りやすい斜面が終わると、ようやく明瞭な道となる。
この辺の道にも数cmの積雪があり、足跡は一つもついていない。
薄い積雪でも、バージンスノーに足跡をつけて進むのはうれしい。
緩やかな道をしばらく進み、伐採地跡に到着する。
ここからは、39号〜42号鉄塔が尾根上に一列に並んでいるところや、赤杭山が見通せる。
赤杭山の斜面に、ナイフで傷をつけたかの様に林道が頂上まで延びている。
ここで小休止を取った後、尾根上を下り、42号鉄塔〜41号鉄塔〜40号鉄塔を順に過ぎて行く。
39号鉄塔の手前が小さな鞍部となっていて、ここから右斜面に入り真名井沢林道に向け降下する。
3:30に林道に下り立つ。
林道を進み真名井橋を渡り上日向BSについたが、バスは1時間以上も後になるので、川井駅まで歩くことにする。
4:15に川井駅に着き、直後に来た電車に乗る。
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