【初/幻覚】沢と低体温症は相性良すぎっ!「万太郎谷本谷」
- GPS
- 18:05
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,790m
- 下り
- 1,024m
コースタイム
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:18
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 7:00
- 山行
- 1:29
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 1:34
天候 | 10/8 (土)天候:曇り時々晴れ 気温: 登山口26℃ テン場20℃ 10/9 (日)天候:雨 気温: テン場10℃ 山頂-8℃ 10/10(月)天候:晴れ 気温:肩の小屋 3℃ 登山口13℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
≪カーナビで設定するなら以下参照≫ 【名称】土樽駅 【台数】駅前にある駐車場は3〜4台駐車可 【設備】トイレあり ▼復路について ロープウェイに乗って下山。 【営業】7:00〜17:00 【料金】1230円 【URL】http://www.tanigawadake-rw.com/ 【案内】土合駅まで徒歩20分 土合駅から土樽駅まで仲間が送ってくれましたが 電車で移動し、車を回収する場合は以下の方法になります。 【時刻】8:39/9:56/11:50/13:49/17:58 【料金】240円 【時間】8分 【URL】http://www.jreast-timetable.jp/1610/timetable/tt1035/1035011.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
▼登山ポスト 特にありません。 ▼ビバーク地 二ノ滝を過ぎて少し行くと左側上部に4〜5人テントが幕営出来る場所があります。 ▼電波 接続率ドコモ 33.7% |
その他周辺情報 | ▼土合山の家 【名称】土合山の家 【URL】http://www.doai.tv/ ▼温泉 クチコミで人気の「石打ユングパルナス」を利用。 【住所】新潟県南魚沼市石打字土堂946 【電話】025-783-7888 【料金】900円 【営業】05:30〜23:00 【URL】http://www.yungparunas.com/ 【案内】駐車場から37分 【感想】泉質や値段も◎。オススメです。 |
写真
装備
備考 | ▼2万5000分ノ1地形図 土樽、茂倉岳、水上 |
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感想
<10/8(土)>
前夜に土樽駅の無人の駅舎内で仮眠をとることに。
既に6人の大学生らしきパーティが仮眠をとっていたので、少しスペースを空けてもらった。
共装のロープを車に忘れたことに気付き、
翌朝始発で谷川岳ロープウェイ臨時駐車場で幕営している仲間所へ取りに行き、
下りの始発で土合駅に戻ってきてからの出発となった。
吾策新道登山口から舗装道路を15分ほどにある堰堤から入渓。
美しいナメ床が出迎え、小滝や釜のある河原状をしばらく行くと、
オキドウキョ沢が出合いゴルジュ帯となる。
暑ければ泳いで通過したかったが、この日は水温も冷たかったので高巻くことにした。
だが仲間の一人が、へつり、泳ぎ、4m滝はシャワークライムで登っていった。
水流も強く少し苦戦したようだ。
その雄姿に触発されたのか、もう1人の仲間もその先に現われたゴルジュ内の滝を泳ぎ、
シャワーラクイムで登っていく。
この流れは次は僕か?と思ったがそこはやめておく。冷静に判断するのが僕の良いところである。
そして初日のメインディッシュとなる一ノ滝30mが堂々と現われた。
右壁が登れるようだが、滑りそうでまた時間がなかったので左岸を高巻くことにした。
この巻き道のみトレースが薄いため、高く上がりすぎたり高巻く場所を間違える遡行者が多いようだ。また、濡れた土が緩く傾斜もあり慎重さが必要だ。
その後ゴーロ状となりニノ滝が現われたが、右壁を快適に登ることができた。
二ノ滝を過ぎて少し行くと左側上部に4〜5人が幕営出来る場所があり、
そこでビバークすることにした。
<10/9(日)>
夜中から豪雨になり、ツェルトをタープ状に張っていたためみなズブ濡れになっていた。
沢は大幅に増水し危険性を感じたので、できるだけ水線に入らずに遡行することにした。
3mチムニー滝を過ぎるとゴルジュ帯となり、三ノ滝沢が出合い迫力のある光景が広がる。
2段40mの滝の下段は右壁から、濡れて滑りそうな悪い足場を慎重に登っていく。
上段は水量が多くとりつけないと判断し、高巻きすることにした。
仲間が、右壁の水流内をトラバースし、灌木帯に入ろうとする。
水流も強くコケが滑ってスタンスも良くないようだったが、ずぶ濡れになりながら突破!
濡れたくなかった僕は、別のルートから登ることにしたがこちらもスタンスが悪く
慎重さを要した。
結局、三ノ滝を登るのに3時間ぐらいかかってしまったようだ。
滝のそばで長時間強風に煽られていたことで、みなガタガタ震えていた。
少しでも体温を上げるために、暖かいお湯と行動食を流し込んで出発した。
源頭部に出ると強風が吹き荒れ、濡れた身体からどんどんと体温を奪っていく。
体感温度は-10℃を越えていた。
そのため、先輩の動きが鈍くなってしまい、ゆっくりでしか登れない。
肩の小屋までもう少しだったので、僕が先に登り荷物を取りに戻ることにしたが、
僕自身も低体温症だったようで判断力が低下していたようだ。
肩ノ小屋が見えたと思っていたがそれは幻覚であった。
初めての体験で少し興奮するとともに、自分も限界が近いと危機感をもった。
肩の小屋に着き荷物を置いて戻ると、ガスと強風で仲間がどこにいるか全く見えなかった。
先輩の防寒具やツェルトを僕が持ってしまってたことを思い出し、
彼らが小屋に着くまでは不安と後悔でいっぱいだった。
30分後に全員無事に到着。
時間的にロープウェイに間に合わず、体力的にも限界だったので
肩の小屋に泊まることにした。
<10/10(月)>
天気も回復し、朝陽を浴びて紅葉に染まる稜線が美しかった。
そんな中、仲間の1人は仕事だったので急いで下山していった。
谷川から六本木に向かう彼を心から尊敬する。
熊穴沢避難小屋を過ぎると、ロープウェイの運行開始とともに登ってきた登山客の大行列と
すれ違う。3連休最終日にやっと天気予報も良くなったので、紅葉を求める登山客が集中したようだ。ロープウェイ乗り場にはまだまだ行列が続いていた。
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