赤岳(本気の八ヶ岳、かかってこいやー真教寺尾根)
- GPS
- 10:05
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,368m
- 下り
- 1,429m
コースタイム
06:50 羽衣池 06:50
07:40 賽ノ河原 07:50
08:55 牛首山 09:15
10:10 2400M地点 10:35
11:30 最初の難所 11:35
11:50 8番の標識 11:55
12:25 9番の標識 12:30
13:00 真教寺尾根分岐 13:00
13:25 赤岳山頂 14:00
14:40 行者小屋 15:00
15:55 美濃戸山荘 16:00
16:45 八ヶ岳山荘
天候 | 超快晴、360°雲ひとつない晴天・無風の登山日和 (山の神様が最後に微笑んでくれました) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
長坂ICからたかね荘無料駐車場まで約30分 帰路は訳あって美濃戸に下山したため、そこからタクシーでたかね荘まで10000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(たかね荘〜羽衣池〜賽ノ河原) とりあえずは、何も履かずにでスタートです。 10分程で、羽衣池に到着です。 ここからは、これから登る赤岳の頭が見えます。 徐々に雪深くなりますが、トレースはしっかりあり道に迷うことはありません。 権現岳を左手に見ながら登っていくと、サンメドウズスキー場のリフトの降り場に到着です。 そこからすぐに、賽ノ河原に到着です。 賽ノ河原では富士山、南アルプス、権現岳、これから登る赤岳が綺麗に見えました。 (賽ノ河原〜牛首山〜2400M地点) ここからは、傾斜もきつくなり始めます。 トレースがなかったら、ラッセルが相当きつそうです。 自分は牛首山で、スノーシューを履きました。 驚くべきスピードで歩くことができ、体力温存ができます。 もっと早く履けばよかったかなと思いました。 だんだん、赤岳が目の前に迫ってくるようになります。 視界が開けたところで休憩とし、スノーシューからアイゼンに履き替えました。 (2400M地点〜最初の難所) さらに傾斜がきつくなり、体力を奪われます。 登ってきたところをふり返ると、今登ってきた牛首山や富士山、金峰山などがよく見えました。 枯木帯に入ると、雪質も変わり若干ラッセル気味になります。 キックステップで、一歩一歩確実に登っていきます。 今日はこの辺りから、空の青さを感じました。 (最初の難所〜8番の標識) いよいよ、核心部に入っていきます。 ここで、ストックからピッケルに持ち替えました。 夏場とはだいぶイメージが違い、いきなり鎖は見当たりません・・・ 非常に高度感のある岩場を、ピッケルを突刺して登っていきます。 キックステップをしっかりとして、足場を確保していきます。 ここを降りるのは大変そうだなと思いながら、次に向かいます。 (8番の標識〜9番の標識) ここは鎖が出ていましたが、先ほどよりも一層困難になります。 左側にトラバースするトレースもありましたが、おそらく下山者が使ったものだと思います。 自分たちは、直登ルートで登って行きました。 だいぶ高度感があり、もし足を踏み外せば滑落でしょう・・・ 登りきってナイフリッジ状の雪稜にでれば、少しホッとできます。 Utunduさんと『ここを下山するのは無理そうだね』という話になりました。 (9番の標識〜真教寺尾根分岐) ここが最後の難所、最大の核心部となります。 下山者のトレースが綺麗に残っていましたが、そのルートはどう考えても歩けません・・・ Utunduさんと相談して、登っていくルートを慎重に選んでいきます。 ここはほんとに困りました・・・ 暖かさのせいで、雪も腐り始めています。 ピッケルもしっかり刺さりません。 鎖も雪の中に埋まってしまっています。 少し岩場を登り、嫌なトラバースをしていきます。 ここは、ほんとに緊張しました・・・ 変なルートを進み雪が崩れてしまったら・・・ ゾッとしながら、一歩一歩確保して進みます。 もう下山するのは無理だと思い、美濃戸に下山してタクシーで車まで戻る計画に変更しました。 (真教寺尾根分岐〜赤岳山頂) ハシゴを何度か登り、最後の岩場をしっかり登っていきます。 今までの真教寺尾根に緊張感に比べれば、大したことはありません・・・ 登りきると、いよいよ山頂が見えてきました。 今までの苦労と感動がこみ上げて来て、涙が出そうになりました。 Utunduさんと固い握手を交わし、登頂成功となりました。 (赤岳山頂〜行者小屋) 山頂は絶景でした・・・ さらに無風でポカポカ陽気、360°の大パノラマ。 いままで何度も赤岳には登ってきましたが、こんなに穏やかな赤岳は初めてでした。 山の神様から、本気の八ヶ岳計画最終章にふさわしい、最高のご褒美をいただきました。 いつまでもゆっくりしていたかったのですが、時間が無いので下山します。 めんどくさいのでシリセードを駆使して、下山していきました。 (行者小屋〜美濃戸山荘〜八ヶ岳山荘) 行者小屋で、アイゼンからスノーシューに履き替えました。 スノーシューは歩くスピードが増しますので、楽に下山できます。 雪がしっかりある状態ならば、スノーシューはほんとに便利です。 結局、八ヶ岳山荘までスノーシューは履きっぱなしでした。 今日はハードな山行で、とてもくたびれました・・・ |
写真
感想
本気の八ヶ岳!!
いよいよ、これがほんとに最終章。
前回の横岳縦走は、残念ながら敗退となりました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-98695.html
今回は、そのリベンジの予定でしたが、数日前にあっさりとこなしてしまったヤマレコユーザーさんがいました。
自分たちとしては、完全にやられたな、先を越されたなと・・・
実は以前より狙っていた、積雪期の真教寺尾根からの赤岳登頂。
これは、山と渓谷12月号にもピックアップされています。
八ヶ岳東面は、あまり登山者も入らず、ラッセル地獄だと言われています。
それならばと、最終目標を急遽、真教寺尾根に変更してリベンジしてきました。
実は去年の9月に1度登っていましたので、ルートはわかっているつもりでした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-78046.html
ただ、降雪期となると、様子も変わります。
一言で言ってしまえば、八ヶ岳の次元を越えているのでしょう・・・
稜線部では、難所が3か所ほどあり、常に緊張感を強いられます。
Utunduさんは以前より行きたがっていたのですが、1人で行かせるわけにはいきません。
このルート、トレースが無ければもの凄い体力が必要となります。
万が一、稜線にたどり着けても、危険個所が多数あるので心配でした。
なんとか引き止め、今回2人で登頂でき、本気の八ヶ岳計画は完了となります。
ただ、この山行記録を書いていて申し訳ないのですが、なるべくなら行かない方がよいかと思います。
文三郎尾根や地蔵尾根は有名で安全ですが、ここは違います。
一歩間違えたら滑落して、命を落としそうな場所が多数ありました。
今回はトレースがバッチリあり、恵まれた天候だったため登頂できました。
本来ならば、山中テント泊の翌日アタックが一般的な行程のようです。
絶対に、単独の日帰りは不可能だと思います。
事故の無いように、心から祈っています。
実際に、自分はもう2度と積雪期の真教寺尾根には行かないと思います・・・
まだまだしなければいけないことがたくさんあり、命が惜しいので。
今まで我々の本気の八ヶ岳シリーズを応援してくださった方々に、心より感謝しております。
Utunduさんと徐々にステップアップしてきたこの計画も、これで終了となります。
ほんとにありがとうございました。
今後も臨場感ある山行記録の作成を、心がけていきますのでよろしくお願いいたします☆
star
真教寺尾根
入山前にstarさんとこのルートについてはたくさんお話してました。
starさんはこのルートの夏道経験者でしたので、心強いです。
おそらく、いろいろな情報の通り猛烈なラッセルは覚悟しておこう、starさんはスノーシューを購入したばかりだし、スノーシューVSワカンをやろう、運が良ければ核心部手前くらいまでは行けるかもしれない、登頂できる可能性はほぼゼロに近いだろう、そんな思いで入山しました。
当日は、稀にみる快晴でテンションもあがります。
なにより驚いたことは、樹林帯にばっちりトレースができていたことです。数日前に行った権現の天女山ルートと同様、最近かなりの大部隊が歩いたのではないでしょうか。
おかげで、ゆっくり出発したにもかかわらず予想外の順調ぶり、牛首山での小休憩で、この感じで行けば、核心部の踏破に充分時間がかけられるんじゃないか、とstarさんとも意見が合いました。
そして、核心部に近付くにつれ、傾斜はきつくなり、一歩一歩が重たくなってきます。
核心部にもトレースが残っている箇所もありました。だからと言って、トレースに沿って歩くようなことはしません。雪質が緩くなっているような箇所もあります。雪面の見た感じ、ピッケル、アイゼンから伝わってくる感触、二人の意見を常に声掛けしながら、一番安全なルートを探っていきます。
決して危ない橋は渡りません。
ムリと判断したらすぐ撤退しますから。
今回、ピストン予定でしたが、美濃戸に下山を進言したのは私の方からでした。
下りて下りられないことはなかったと思います。
ただ、ここまでの時間で散々集中してきたし、時間を気にしだしたりしたら、集中力が途切れるし、集中力を欠く、ということが一番危ないのではないか、と思ったのです。ワンミスで何メートル滑落するかわからない場所ですから、タクシー代は痛いけど、そのリスクから比べれば安いものだと思いました。
二人で協力しあいながら、五感をフル動員し、稜線上にあがれた時は感動すら覚えました。今の私達にとっては限界ともいえる壁に打ち勝ったのだから当然です。
この冬は本格雪山を始めて、安全第一、と考えてきましたが、やはり登山の醍醐味はこういう感動にある、ということもまた一つの事実です。
安全と危険の境界線を、ギリギリ安全側で踏破できた、とても素晴らしい山行でした。
天候や雪の状態やトレースがついていたことなど、ラッキーなコンディションに恵まれたからこその結果です。
この記録を読まれた方へ
私達は決して冬山の熟達者というようなレベルではありません。
が、しかし、star,Utunduが登れるくらいなら・・・と思わないで下さい。
登られるのは自由ですが、このレコを参考にした計画は立てないでください。
私達が登りきれたのは、最高のコンディションの日に最高のパートナーと臨んだからこそです。
もし、このレコを読んで行ってみようと思われた方は、今一度、客観的にこのルートを判断し直して下さい。
Utundu
お二人様…
朝、携帯でこの記録を拝見し写真などはまだ見られていませんが、タイトルだけでハラハラしました。とにかく事故がなく本当に良かった、というのが率直な感想です。starさんの、もう二度と行かないとのコメント、正直な、正しい結論と思います。
この記録を読んだ方、たとえ複数人でも絶対に真似しないでクダサイね。。。お二人とも、ご無事で何よりでした!
honsamaさん
早々にコメントありがとうございました。
とても心配していただけてるんだなと、感じます。
今回もいろんなコメントいただいておりますが、少し困惑しています・・・
自分たちは間違った事をしてしまったのか・・・?
そんなに判断は悪かったのか・・・?
昨日はとても満足感でいっぱいだったのですが、なんだかすっきりしない感じです。
ただ、二度と行かないというのは本心ですし、他の方にも行っていただきたくないというのは心から思っています☆
star
こんにちは、、
真教寺尾根は、夏道でも厳しいところ、
夏道でも滑落危険箇所多数です。
良くぞご無事で、。
しかも暖かさが続き、雪も緩んでいる時に、、、。
ハラハラでした。
終わりよければ全てよしですが、
周りの人は心配ではなかったのでしょうか、、。
私も何度か夏道で歩いていますが、
冬は入山者は確実に他のメインルートより
少なく、危険度大でした、、。
本当に、ご無事で何より、。
特に日当たり良い斜面を登っていくので、
雪の具合も危ない感じではなかったですか、、。
それと、以下のコメント、とても気になります。
登山は、競争ではないと思いますけど、、。
「今回は、そのリベンジの予定でしたが、
数日前にあっさりとこなしてしまった
ヤマレコユーザーさんがいました。
自分たちとしては、完全にやられたな、
先を越されたなと・・・」
下山も美濃戸口に変更されていることは、
下山の計算が狂ったということ、、、。
あの道は、夏でも下山は、怖いですよね。
とにかく、ご無事で何より。
登山を心から楽しめるように、
人との競争ではないと、思うようになれるといいですね。
あと、以下のコメント、、
「スノーシューは歩くスピードが増しますので、
楽に下山できます。」
スノーシュー軽いもの使用しているのかな、、?
Y-chan
Y-chanさん
当然、周りからの心配はありました。
ただ、我々も命は惜しいわけですから、ただ単に無謀な挑戦をしているわけではありません・・・
事前にたくさん情報を収集し、天候を調べ、お互いのモチベーションを高めあい、最高のタイミングで臨んだつもりです。
たしかに、危険な個所もありました。
どこで引き返そうかというのも、散々話し合いながら登って行きました。
下山については、美濃戸への変更も臨機応変に判断したと思っています。
心身ともに疲労していたのは事実ですし、慣れているルートを選び下山しました。
たとえ、交通費が多くかかったとしても、命にはかえられません・・・
確かに登山は、競争ではないと思います。
しかし、我々は挑戦をしたつもりです。
どこかで自分の壁を越えたい気持ちがあり、そのギリギリのラインが今回の山行になりました。
そのギリギリのラインが、日常得られない感動となりほんとに涙が出そうになりました・・・
若造の生意気ごとですが、生きて帰ってこそと思っていますので、今後の雪山山行は控えていくつもりです☆
star
starさん Utunduさん
まずは、ご無事で何よりでした。
昨日は全国的に天気もよく、気温も上がっていましたので、
雪も緩んでいたと思います。
それに、この所の積雪も半端ではなかったので、小屋では、
いつ雪崩がおこっても不思議でないと、登山者には
しつこいまでに呼びかけています。
そんな中、東面の人気が無い難しい登山道を選ばれたのでびっくりしました。
でも、何事もなく良かったですね。
「生きて帰ってこそ」ですよ。
もっと気楽に楽しみましょう。
onsen♨
onsenさん
みなさんから見た自分たちは、どう見えているんでしょうか?
若造たちが無謀なことをやっているなと、思われているかもしれませんね・・・
ただ、ほんとに真剣勝負なんです。
自分は4月に職場が劇的に変動して、おそらく山に行けなくなると思っています。
今冬はもしかしたら、自由に行ける最後の冬山になるかもしれません。
それなので、『本気の八ヶ岳』というテーマを持って挑戦してきました。
自分は安全登山を第一に考えていますので、雪山の単独山行は控えています・・・
そのため、Utunduさんという心強いパートナーと向き合ってきました。
みなさんが思うよりも、本気だったのです。
ご一緒した杣添尾根も、最終目標に向けた課題でした。
行ける回数は減ってしまうかもしれませんが、今後も山と向き合っていきたいものです☆
star
starさん、Utunduさん、こんにちは。
真教寺尾根制覇と聞いてびっくりです!
「本気の八ヶ岳」での記事はじっくり読んでいて、puyoさんやsamanda55さんの記録も読んで、天気がいい日があれば、岩場の下くらいまでなら見学に行ってみようか、と考えていた矢先でしたので。
ただ、他の方の記録を見ても、分類が「アルパイン」になっているし、複数人で行って場合によっては確保もするようなので、この先を目指すのであれば、onsenさんを見習って、そろそろガイド付き講習会などでロープワーク等を身につける頃なのかなとも思っています。
>2度と積雪期の真教寺尾根には行かない
正しい認識なのでしょう。
ただ、懸垂下降などもできる装備と技術を身につけた上であれば、往復にもチャレンジしてみたいですよね。
>数日前にあっさりとこなしてしまった
あれ?…私?
硫黄〜赤を実際に歩いてみて思ったのは、天候や雪の状況で同じコースとは思えないほど難易度も変わると思うので、一度行ったからといって終わりでは決してないな、ということです。
そういう意味では、お二人にもきちんとリベンジしてもらいたいな、と正直に思っています。
そしていずれ、onsenさんをCLに、赤岳主稜とかを一緒に登れたらいいな、なんて勝手に思ってみたり…
naoki99999さん
自分も赤岳主稜には憧れています。
昨日も文三郎尾根を下りながら、この辺りが主稜かなと眺めていました。
でも、自分には無理かなと・・・
ロープワークを必要とするルートは、当然危険度も高いはずです。
やってみたい気持ちはありますが、きっと一般ルートでやめておかなきゃいけないんでしょうね・・・
日曜日の山行記録を、拝見しておりました。
八ヶ岳山荘からの周遊素晴らしかったですね。
自分たちは、赤岳山荘まで車では入れれば可能性はあったかもしれません・・・
それぐらい、体力の差を感じました。
昨日は、日ノ岳のルンゼにくっきりとトレースがありました。
自分たちの時とは、まるで違うようでした・・・
今回はこれで良かったのだと、満足しています☆
star
starさん、Utunduさん、こんばんはー。
ご無事に下山されて何よりです。
無事じゃなきゃレコを書けないので、結果は分かっているのですが、読んでいてハラハラしました
暖かく雪も緩んでいるでしょうから、急斜面のトラバースはかなり難しいのではとお写真から想像しました。
タクシー代1万円で安全が買えれば安いですね。
現金の持ち合わせがあって何よりでした。
私も以前(無雪期ですが)八ヶ岳縦走で予定外の下山となりタクシーを利用しましたが、所持金不足で途中下車となり、泣く泣く車道を歩いたことがありますので、以降現金を多めに持っています
nagagutuさん
八ヶ岳全山縦走の山行記録、当時拝見していました。
なんだが、凄い方がいるなと思っていました。
あれがnagagutuさんだったんですね・・・
蓼科山から観音平まで自転車で戻られてましたね(笑)
今でも記憶に残っています。
山では何にでも対応できるようにしておく、必要がありますね。
なんだか、今回の山行記録はみなさんに心配ばかりかけていてほんとに申し訳ないです・・・
今後は少し改めたいと思っています。
でも、みなさんの叱咤激励にはとても感謝しております。
nagagutuさんの山行記録も、楽しみにしております☆
star
starさん、Utunduさん、こんばんはー。
まずはご無事で何よりでした。レコを読んでその大変さと、それがゆえの達成感がひしひし伝わって来ました。
やりましたねー、流石です。
ただ引き返せない所を進むのは危険すぎるのですが。。。もしその先でそれ以上進めない様な場所が有ったら、にっちもさっちも行かなくなりますから。
20年位前に、モンブランを周回するルートを6月に一人で歩いた時の事です。周回なので頂上に登る訳では無いし6月なので、アイゼンもピッケルも持って行きませんでした。ところが雪が結構残っていて、危険なトラバース箇所が何度か有りました。
その一つで、僕の後ろをたまたま歩いていたフランス人の大学生が進めなくなったのです。彼も僕と同じで、雪を想定していなくって雪山の装備をしていませんでした。登りながらのトラバースなので、当然ながら退くなら下りでもっと怖いです。彼はにっちもさっちも行かなくなって、その場で止まって助けを求めました。しかし僕も冬山の装備で無かったので、とても助けられる状態では有りませんでした。
たまたまスイス人の夫婦が居合わせ、彼らはアイゼンとピッケルを装着し、さらにロープを持っていたので、そのロープで彼を引き上げました。僕は横で頑張れと励ますだけでしたが。。。
彼は恐怖で腰が抜けた様で、日当たりの良い雪の無い稜線に出るまで、傾斜がなだらかになっても四つんばいでした。
僕はそれを見て、引き返せない所を進んでは駄目なのだと痛感したしだいです。
Futaroさん
おそらく初めましてじゃないでしょうか。
コメントありがとうございます。
Futaroさんのお話、とてもためになりました。
たしかに、その通りですね。
最初の難所を登りきった時に、『怖かったね』とは話していましたがあまり下りを考えていませんでした・・・
そこで、『今のところ下りられるかな』と考えておくべきでした。
進んでいくうちに、下りるのが困難だと気付きました。
もう引き返さなかったので、美濃戸に下りました。
でも、このような経験をできたのは大きな収穫でした。
『引き返せない所を進んでは駄目』
この言葉は、胸の中に書き留めておきたいと思います☆
star
二日前の権現では、真教寺尾根と山頂直下の壁を見ながら無理だよねぇとつぶやいていたのに(内心は違うんだろうなと感じましたが)、やっぱりやっちゃいましたね〜。
読みながらすごい緊張感が伝わってきて私までどきどきしました。
>この冬は本格雪山を始めて、安全第一、と考えてきましたが、やはり登山の醍醐味はこういう感動にある、ということもまた一つの事実です。
↑
私の同感はレベルが違ってなんですが、同じことをよく思います。兼ね合いが難しいですが、今はどちらかを選べないのでできるかぎり安全に行くために知識と技術をレベルアップさせるしかないなと感じるところです。
なにはともあれお二人ともご無事でなにより。ますます結束が固まったことでしょうお疲れ様でした!
tamaoさん
今回、真教寺尾根を登りきった時に、Utunduさんと固い握手を交わしました。
自分たちにとっては、最高の山行となりました。
きっと昨日のことは、一生の思い出になるかと思います。
それに、Utunduさんは山において最高のパートナーです。
少し強気なところもありますが、お互いがよいバランスなんだと自負しています。
いろいろ意見はあるでしょうが、やはりその場所に行かなければ体験できないこともたくさんあります。
それが、危険と隣り合わせにあることもあるでしょう・・・
tamaoさんも、これからレベルアップをすることだと思いますので、気を付けてください。
お互い安全登山で、山と向き合いたいものですね☆
star
真教寺尾根制覇おめでとうございます。
登頂の可能性ゼロと思っていても
コンディションと最高のパートナーで
成し遂げた登頂は気持ちよかったでしょうね。
次の登山にも繋がる事でしょうし
いつかお山で会えるのを楽しみにしております。
yutaroさん
我々は行けるところまでと行く気持ちで、今回臨みました。
Utunduさんのコメントにもあるように、下山者の一言で可能性が見えました。
『トレースばっちりですよ』と。
それならば、天気にも恵まれているし、前回も敗退していたのでやってみようとなりました。
それゆえに、登りきった時の感動は今まであじわったことがないものでした・・・
その感動を伝えたかったのですが、なんだか心配ばかりしていただいてしてしまって・・・
おめでとうと言っていただけるのが、一番ありがたいです☆
star
starさん、Utunduさん、こんにちは。
Utunduさんが登られている、(35/88)の写真が、ヤマケイの“かかってこいやー”の写真なのか?なんて見ていました。
タクシーでの縦走、その場その場での臨機応変な対応も安全登山に繋がり、良い山行が出来ていることと思います。
本気の八ヶ岳シリーズ有難うございました。
大変良く出来たレコでした。
ilbonさん
今冬は山と渓谷12月号を、何度も読んで本気の八ヶ岳シリーズを計画してきました。
ilbonさんもお持ちなんですね?
今回のタイトル、『かかってこいやー真教寺尾根』は知らない人が見たらふざけてんのか?と思ったかもしれませんね・・・
ただ、ちゃんとピックアップされていますし、フィナーレにふさわしいかなと選びました。
Utunduさんとも、あの様な写真を撮ろうよってことになってました。
それと気づきましたか?
ひたすらに、一心に、白い世界と格闘する☆
star
コメントありがとうございました!
今回はかなり良い山行だったと思います。
二人で協力しあい、考えられるリスクをうまく回避しながら登頂できましたので
大事なのはこれからですね
このルートを登れたことは自信につながりますが、今後は油断しないよう、いっそう気を引き締めていくつもりです
starさんはもう冬はここに来ないってコメントしてますね・・・
私も今年はもういいですが、来年もう一度挑戦してみたいと思います。
実は登りの牛首山手前でソロテント泊の方とすれ違い、その方に先のルート状況聞いたら「山頂付近までトレースがばっちり過ぎて余裕ですよ!」って・・・
そんな風に言えちゃうベテランと私と何が違うのか・・・、知識、技術、装備、体力、まだまだ足りないものがいっぱいあります
Utundu
コメントありがとうございます。
ご心配いただきまして、恐れ入ります・・・
そして、ご意見、今後の参考にさせていただきます。
今後もどうぞよろしくお願いします
Utundu
こんにちは!
コメントありがとうございます!
今週、ものすごく暖かくなる日があるようですね、それ以降はホントに雪崩には注意したほうがいいかもです
onsen さんはまだ八ヶ岳にはしばらく通われるのでしょうか・・・?
お互い気をつけましょう!
Utundu
コメントありがとうございます!
冬のこのルート、確かに状況によってはロープ出したりが必要と思います。
今回そんな状況だったら私達は即撤退してたわけですが・・・。
ヤマレコユーザーで1パーティ組めたらおもしろいですね
まだ私には全然そんな技術ありませんけど・・・
Utundu
こんにちわ!
コメントありがとうございます。
いや〜無事に帰れましたね〜
たま〜には、こんな脳ミソから手先足先すべてフル活用する登山もいいと思ってます。
でも、周囲の方にご心配かけちゃうんで考えものですね・・・
ところで、今回の写真の一番最後、山梨名物対決は、nagagutuさんの「〜の競演」シリーズを意識したものだったんですが、企画倒れに終わってしまいました・・・
Utundu
コメントありがとうございます。
引き返せない所・・・
実は私、おととし奥穂〜西穂でルートミスで気がついたら登れない、引き返せないにはまった経験者です・・・
その時はケータイつながらない、他の登山者いないという状況でしたので、死ぬ気で登って運よく事なきを得ました。それ以降、「引き返せないところに入らない」は常に意識してます。
今回はstarさんがほとんどトップをやってくれたので、前の道を切り開くことに集中してもらい、私は逆にここ下りれるかな・・・を、ずっと考えてました。
絶対下りれない、という状況にはなりませんでしたが、ここを下りるのは相当リスキー、という状況にはなってしまったので、その辺は反省すべきかも知れません
Futaroさんにご意見いただいたことで改めて考え直すことができました。
ありがとうございました。
Utundu
こんにちは
コメントありがとうございます
先日はどうもでございました
あの日の権現での下見(?)で遠くから眺めていた印象通りなかなかハードでした
まぁ無事で本当に何よりでした
Utundu
starさん、Utunduさん、こんばんは!
八ヶ岳シリーズの最終章、お疲れ様でした(^−^)
今冬はお二人の記録を毎回楽しく見させて頂いていました。
たくさんの素敵な写真と、丁寧な文章をいつもじっくりと見ていましたよ!
最高の山仲間・パートナーとなったお二人はこれからも山への熱い想いで、絆も深まっていくでしょうね♪
本当におつかれさまでした!!
hanako
hanakoさん
今冬に本気の八ヶ岳シリーズ、見ていただいてありがとうございました。
徐々にステップアップして、最後には難関ルートを達成して今回の計画は終了です。
自分が思うよりも、家族や友人の心配をかってしまっていたようです。
もちろん、最新の注意は払っていたのですが・・・
あまり心配をかけたくないので、雪山は今後少し控えていくつもりです。
それにしても、数々の山行の中でUtunduさんとの絆が深まったのも事実です。
もちろん、今後も山に登っていきますが、次回は『本気のキャンプ』シリーズなんてのもどうかなと(笑)
今後も応援よろしくお願いします☆
star
starさん Utunduさん
真教寺尾根お疲れ様でした。
ココと隣の尾根は夏場でもハードですから、
この時期だと達成感大ですね
雪が緩んでくると下りは無理できませんので、
文三に抜けたのも◎でした。積雪量が違いますからね。
山頂のボーダーのかた凄いです。
地蔵尾根って・・・滑れるの!?
ありえない〜
いい天気に横岳縦走もぜひ!
kankotoさん
今回、このルートを選んだのは、無謀と思われる方も大勢いらっしゃったかと思います。
しかし、選んで、そして無事に登れてほんとに良かった。
槍ヶ岳の山頂で、ご来光を見た時が今まで自分のベストシーンだったのですが、今回はそれと並びます。
三つの難所を越えた時の、達成感と安堵感は今までにあじわったことのないものでした。
その緊張感を解いてしまった時に、ここの下山は無理だなと判断しました。
地蔵尾根は前回下って苦労したので、文三郎を下りました。
我々にとっては、最良の判断をしたつもりです。
ところで、Kankotoさんもボードされるんでしたよね?
自分も以前、少しやっていましたが地蔵尾根の滑降は無理ですよね。
ただ聞くところによると、その方はプロ(アマ?)ボーダーらしいですよ。
美濃戸のそばで、民宿をされているとのことでした。
そういえば、まだネットで見つけられていないので探してみます。
本気の八ヶ岳シリーズは終了ですが、横岳縦走もいつかはやりたいと思います☆
star
こんにちは
コメントありがとうございます
今回、真教寺尾根から赤岳山頂の到達できた時の達成感、爽快感は、言葉で表現するのが難しいくらいのものでした。
無茶するな、という意見もいただきましたが、自分達の力の限り一生懸命になって山を制覇する、というのはやっぱり最高だな、と、私は思います。
Utundu
こんにちは
コメントありがとうございます!
今回は状況に即し臨機応変に無事帰れたと、私達も思っていたので、その辺をご評価いただけるのがとても嬉しいです、ありがとうございます。
写真・・・
気付いていただけましたかっ!?
光栄です
本気の八ヶ岳シリーズはこれでお終いですが、また、なんかのめり込めるジャンルを見つけたいと思います。
Utundu
こんにちは!
コメントありがとうございます
この冬はだいぶお山にはまってしまいました・・・
まだ冬は終わってませんが
私もstarさんも自分達は存分に楽しんでしまいましたが、周りの方々には心配だったこともあろうかと、前々からstarさんはよくお話されていました・・・
starさんとの絆も深まったところで、暖かくなってきたら、自分達だけでなく、みんなで楽しく遊べるようなことを考えていきたいですね
Utundu
こんにちは!
コメントありがとうございます
山頂についた時の達成感は久しぶりにぞくぞくするくらいのものでした。こんな感じは年に何度もあるものではないかなと思います。
自分の実力でクリアできるかどうか、というルートの攻略ほど満足感は高いですね
ボーダーの方は我々が行者小屋まで下りて休憩してる時に、地蔵尾根のルート外に見えてたんですよ
今まさに滑り出しそう、というところでした。
ただ、暗くなる前に美濃戸に行く事を優先して、滑ってるところは見れませんでしたが・・・
そして文三郎尾根の尻セードでカメラが雪まみれになってしまい写真も撮れませんでした・・・
その方、地蔵尾根だけでなく、反対側の東斜面も滑るって言ってました・・・45度くらいで面白いとかなんとかって・・・
Utundu
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