飯豊の疣岩(いぼいわ)山から冠雪大日岳遠望〜弥平四郎入山
- GPS
- 07:51
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,121m
- 下り
- 1,109m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行動時間 8時間(明るいうちの下山はいいです 標高範囲 700m〜1600m 合計登行 900m 気温 朝ー3度 午後8度 晴れの午後は暖かい 駐車場 最奥に整備 道路 デコボコ4キロ 山で会った人 2人 森林限界 1500mで疎林展望 ハイマツ 疣岩頂上付近1600mに少し 登山道の様子 下山の破線の方がよい 積雪の様子 10センチ 日帰り温泉 喜多方のロータスインという怪しい名の公共施設 露天 海並みにしょっぱい、びっくりポン コンビニ 西会津 走行距離 700キロ 観光 喜多方熊野神社のイチョウ大木と思ったが、パス |
写真
感想
グレートサミッツ国内編 NO186
飯豊の疣岩(いぼいわ)山から冠雪大日岳遠望〜弥平四郎入山
先週に降った雪が今週は融けているから、落葉後の寂しい初冬の山は、飯豊前衛の疣岩にでもいくか。
それと飯豊には「針葉樹林がない」という説があり、この秋の上信のコメツガ、シラビソのボサ山展望なしにいささかうんざりしていて、枯れ木のブナ林やらダケカンバからなら、いい景色望めるだろうと。
弥平四郎(やへいしろう)という、あと数年で限界集落撤収間違いなしの西会津奥のとんでも集落から入る。真冬でもここまでは除雪されているわけで、それ無くならないうちに、攻めるんだ。さらに奥、祓川のPまで、よくぞこんなとこまでデコボコ道だけど、整備されたPがある。標高700m。飯豊接近の裏街道。だけどまあ朝になっても誰もいないけど。下までは紅葉して綺麗かったね。
夜明けが遅くなって、6時じゃないと出られない。初見の場所は複雑で怖いし。一旦川に下って向こうに登って、祓川の小屋なんて誰が使ってんだろうと思うような藪の中に、ポツンと。どんどん登っていく。
ブナの林なのだ。雪国のブナの中を登っていく。斜面をトラバースするように、そのうちに日が出てきて、でも寒い。朝はマイナス3度。昨日の雪がうっすらと。それが落ち葉の上で融けだして、下の霜も混ざって、木の根っこで大いに滑って、落ち葉のスケート場のようになっている。
朝日で向こうが見えてきて、どうやら奥に見えるのが登ろうとする山らしく。長峰のコル(松平峠)経由の道でだんだん高度上げる。8時半くらいに谷にも日が射して、ようやく温かく。コルの低い尾根とは、10年前の冬に行った代塚山からの稜線で、おお懐かしい。
コルは1300mなのだが、疎林ですでに大展望。細い尾根上がっていくが、振り返ると見覚えのある変形双耳峰は、もしかして「あれって磐梯山」と思ったがまさにそう。あんな民謡にも出てくる山見ながら登るなんて初めてかも。ということは、その左には吾妻。そうですか。
どんどん登って向こうからの稜線に合流したところが「疣岩分岐」で、頂上標識なかったから、最高度でも標識はこれだけ。というよりも、尾根の向こうに真っ白白冠雪の山が飛び出して、「飯豊連峰に決まっている」ことくらいは誰も分かるが、一体なんだ。大日岳から右に、御西岳、飯豊山この三つが真っ白に冬景色。すごい展望。そうでしたか。
それ以外は雪ナシで、足元は積雪10センチというか先週の残雪。そこからトボトボ上がって、ついに疣岩山頂上に。ああ向こうに三国岳の小屋が見えるなあ。飯豊が全部見えるから、それでよし。スタート4時間半。出発の弥平四郎も、向こうの崩壊した川入集落も。三国の稜線を東にだどれば、吾妻だし、磐梯山だと思う。燧の双耳峰見えて、越後駒中ノ岳だけは分かった。
さて下りは新道方面へいくが、新道なのに破線だが、整備はこちらの方がよかった。コルまで下って、途中で2人に会って、一人は泊りで本峰にといったが、翌日山は吹雪だけど大丈夫だったかなあ。上ノ越のコルからPへ。こちらも緩傾斜に相当なブナ林。
ああ、確かに五葉松っぽいのが一本だけあったが、針葉樹が全くない山。そういう山は展望いいですよ。何故か、「豪雪だから針葉樹(コメツガ、シラビソ)が植生できない」は多分間違いですね。針葉樹は蔵王の樹氷のように、霧氷が張り付かないと冬を越せないとうことなのです。その霧氷(着氷)するには、低温と乾燥が必要で、飯豊は蔵王より降雪量は圧倒しても、低温では負けるし、乾燥でも負けますね。どちらかというと内陸(太平洋)寄りの山が低温乾燥で、そこに発生した着氷条件(マイナスの水蒸気が張り付く)がないと針葉樹は無理。つまり豪雪だけの飯豊、朝日、月山、鳥海山に「針葉樹がない」は正解でした。
ちなみに山頂にハイマツはあったね。
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