金峰山 〜氷の道を登って五丈石へ〜
- GPS
- 10:17
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,199m
- 下り
- 1,202m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 2:29
- 合計
- 8:18
天候 | 12/3 晴れ 12/4 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
◆駐車場 … 瑞牆山荘近くの無料駐車場 トイレは瑞牆山荘(外トイレ未確認、山荘内は営業中に使用可能?) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆瑞牆山荘〜富士見平小屋 積雪・凍結なし。 落ち葉が積もっていて、その下の隠れた石や木の根を踏んで捻挫しないように。 ◆富士見平小屋 冬季は週末営業。小屋番さんは3日の夕方に下山して無人になった。 テント泊は1000円/人(トイレ料金込)。 水場(富士見平湧水)は水量豊富。 ◆富士見平小屋〜大日岩 大日岩直下の鎖場が一部凍結しているが歩行に影響なし。 ◆大日岩〜砂払ノ頭 ずっと樹林帯。日陰は凍結箇所が多く、特に砂払ノ頭直下は全面的にツルツル。軽アイゼンよりチェーンスパイクや前爪のあるクランポンが重宝しそう。 ◆砂払いの頭〜金峰山 樹林帯より積雪が増える。森林限界を越えているので日中に融けた雪が凍結して滑りやすい。岩と氷のミックスとなるが、樹林帯と同様に滑り止めが必要。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
バラクラバ
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
水筒(保温性)
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
テントマット
シェラフ
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---|---|
共同装備 |
昼ご飯
調理用食材
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
カメラ
テント
|
感想
金峰山に初めて登ったのは2012年5月26日。それから4回登って今回が5回目となる。金峰山の魅力は、大日岩や五丈石に代表される岩峰と富士山の展望だろう。今回は富士山が見られるだろうか。
【12月3日(土)】
午後からの登山となったが幕営地の富士見平小屋は登山口から1時間で着く。雪ではなく木の葉の積もった登山道を登って15時前に小屋に到着。
テントを張って水をくみ、明るいうちに夕食とする。日が暮れてからの夕食は寒いからだ。メスティンで米を炊く。炊いている間に前菜のサラダと白ワインで乾杯。炊けたご飯に千切りキャベツとオイルサーディンを乗せて『オイルサーディン丼』の完成。ご飯を炊くのが上手くなったものだと自画自賛してしまうほど美味い。
食事を済ませたころには日が落ちて暗くなってきた。テントに入って18時過ぎには眠りについた。
【12月4日(日)】
日付が変わった深夜0時過ぎ、ふと目が覚めてテントを開け空を見上げると星が見える。せっかくなので星空撮影に出かけてみよう。樹林帯なので撮影に適した場所は小屋前だけだ。意外と寒さはたいしたことなく、長時間撮影も苦にならなかった。星や星座には詳しくないが、オリオン座と冬の大三角形は判別できた。星空撮影は徐々に上手くなってきた気がする。
テントに戻り二度寝して起きたら5時過ぎていた。朝食を済ませて金峰山登頂を目指す。
樹林帯からまれに見える南アルプスの名峰たちが「早く稜線に出ないと雲隠れしちゃうぞ♪」と言っているかのようだ。そう言われても自分の歩く速度は急に速くならない。大日岩から砂払ノ頭まではカチカチに凍結した箇所がいくつもあり、少し歩けば凍結していない。それが続いてクランポンを装着する機会を失う。
「そろそろ装着したほうが歩きやすい気がする…」
「でも少し先に進んだら凍結してないかも…」
砂払ノ頭からは見事な姿の富士山が現れる。また、南アルプスの北から南まで見渡せる。ここから先は岩と氷と雪の道のようだが、ここでもクランポンは装着しない。五丈石を目標に奥秩父主脈稜線を東に向かう。稜線の南面は切れ落ちた岩壁のようになっていて歩くのは少し北寄り。富士山を見ながら歩けるルートは気分が良いもので、樹林帯よりも歩くペースは上がっているが息は上がらない。
10時16分、五丈石の前に到着。山頂は目の前だ。ザックをデポして山頂へ。おっと、GPSを忘れるところだった。ザックからGPSを取り出してソフトシェルのポケットへ。
岩の積み重なる金峰山、5回目の登頂だ。南には富士山、富士山から時計回りに見えるのは南アルプスの南部から白峰三山、鳳凰三山、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、八ヶ岳、後立山連峰、妙高・戸隠、浅間山、上越国境の山々、日光白根山、そして金峰山から東に繋がる甲武信ヶ岳。この展望は見事としか言いようがない。
☆☆ 金峰山からの展望 ☆☆
五丈石近くに腰を下ろし、紅茶とお菓子でお茶会を開催。幸い風が弱くて寒くなかった。
下山はクランポンを装着。ピッケルは使うまでもないだろう。砂払ノ頭から富士山と南アルプスを眺めると、下山するのが勿体なく感じる。それでも日常に戻らねばならない。この「勿体ない」気分が次の登山の推進力となるのかも。
小屋に戻ってテントを撤収して下山。次はどこに登ろうか。どこにテントを張ろうか。
この時期でもテン泊をされるのですね!
あらっ、厳冬期もテン泊でしたっけ?
自分のレベル(装備)ではとても行けませんので、お二人さんのお写真&感想で楽しませて頂きました。
富士見平小屋は瑞牆山山行の際、2度程立ち寄りましたが、富士山が見えるとは思いませんでした。
金峰山は最短距離からは2度の登頂がありますが、富士見小屋からは1度もありません。
富士山や南アルプスがこれほどまで良く見えて、また、45枚目写真のように五丈石の見え方が全然違いますね!
お疲れさまでした。
ayamoekanoさん、おはようございます。
雪山でもテント張りますよー。そのためにヒルバーグのテント買ったぐらいですから。この時期の富士見平小屋はまだ雪が積もっていなくて、それほど寒くもなく、装備がオーバースペックになってしまいました。
金峰山の最短ルートということは大弛峠からですね。金峰山から甲武信ヶ岳まで縦走してみたいものです。
富士見平小屋の前が富士山のビューポイントになっています。テント場からは樹林帯なので見えません。機会があれば見てみてください。
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