甲斐駒〜アサヨ峰〜地蔵岳〜北精進が滝林道
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 3,649m
- 下り
- 3,399m
コースタイム
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:50
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:48
天候 | 12/3 ド快晴 12/4 晴れのち曇り 夜一時雪 12/5 晴れ 風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
下山は北精進が岳林道の滝展望台分岐からタクシーで横手Pまで3760円 ※元々このコースを想定していなかったため、自転車があると節約になります。 なお、雪が降ると下部ゲートで通行止めになるそうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・黒戸尾根4合目付近から、凍った場所を避けて通る方が面倒くさかったのでアイゼン着用しました。ただ、頂上まで長靴で往復していた猛者もいました… ・気温が高かったため、10時を回ると厚さ10センチくらいのモナカ雪踏み抜きで、結構消耗しました。(深い所で股下、平均的に膝下程度) ・甲斐駒から地蔵岳までノントレでした。 ・燕頭山手前Pまで凍った道でした。(アイゼン必携) |
その他周辺情報 | 自分が道標を見落としたのかもしれないのですが、燕頭山を下った先の西の平で、北精進が滝方面への林道を進んだつもりが御座石方面に進んでしまいました。 山と高原地図では登山道を経て林道に出るように見えたのですが、ダートの林道に直接出ます。御座石方面に過剰なまでのトラロープによる導きがあります。 石空渓谷の道標があったので林道を盲目的に進み、舗装の林道に出たら、左へ登る林道を進んでください。それが真原方面に下る道路です。舗装の林道に出たところに道標はありません。 これも御座石のワナでしょうか? |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
雪山というよりも、初冬の山を歩きたいと思ってこのルートを選択した。結果、ガッツリアイゼントレーニングになってしまった。あわよくば甘利山まで行ければなんて思っていたが、全く問題外だった。前の週に降った雪は表面が10僂曚匹離皀淵になっており、行った日はたまたま条件がよく温かかったため、これを踏み抜くことで疲れる雪質に変貌していた。未だに全身の疲れが全く取れない。年取ったからかな?
しかも時計を忘れるという失態、いったいどうなるのか?
12/3 金曜日から休暇を取っての山行予定、ところが…前日に急な残業により準備できず、頭痛も取れなかったことから21時くらいに自宅を出発。道の駅白州で眠る。早く歩き始めてできるだけ遠くまで行きたかったのだが、4時30分では暗すぎて二度寝。気付けば6時45分、今日仙水小屋まで行けるのか?仙水小屋まで行けなければこの企画は途中敗退である。
横手に移動、足首上の落ち葉ラッセルで進む。鹿・猿しかいない。水は途中ビバークの可能性と七丈小屋で水が止まっていたらと思い、4リットルを積載した。幾度か登ったことのあるルートだったものの、まるっきり記憶がない。竹宇ルートから合わせる急登手前の沢で水が取れた。笹の平から先は、やはりメジャールートということもあり、ずいぶん人に出くわした。この中に長靴で登ってゆく猛者がいた。
気温高めで無風快晴、刃渡りからの八ヶ岳の眺めは最高。黒戸山のトラバースはカチカチだった。五合目に着くと黄連谷狙いの人が複数いた。もう凍っているの??梯子を2つ登った先で下りの人に聞けば『考えながら歩くより早いよ』と言われたのでアイゼンを装着する。さらに九合目から上は気温高く、九合目先は踏み抜き(膝程度)が多いらしい。この辺りで気づく。『なんか冬山じゃん…』七合目に着くと水は出ていた。
ここから先は雪上歩行、いくらか踏み抜くも気温が下がり、トレースもバッチリなため登りやすかった。八合目位からのモナカ雪は表面が10センチくらいあるが、割れてしまう。この上に新雪が乗ったら雪崩るかな…九合目の鎖場であの長靴の猛者に出合う。頂上にたどり着いたらしいが、よく行けたものだ。すごい。
無風の頂上に着くといい感じの夕暮れが始まっている。仙丈・北岳のアーベントロートがとても美しい。そういえば今日は自分の誕生日だった。これは地球からのプレゼントということにしておこう。このまま頂上で泊まろうかとも思ったが、今日は行けるところまで突っ込まないと完走が難しい。どこまで行こうか?とりあえず直登ルートを下るが、六方石に着くと完全日没、しかもほぼ新月。今日はここで終わりにすることにする。伊那方面の夜景がきれいだったが、頂上にいたら韮崎方面がきれいだったんだろうなぁ。
幕営後、水用の雪を集めようと思ったところ、ビニール袋を忘れたことに気付く。シーズン初めはこんなもんか?
12/4 今日はどこまで行けるのか?当然トレースはなし。とりあえず進み始めるものの、踏み抜きがすごくすぐに心が折れる。今なら戻れる距離、さあどうしよう⁉行きつ戻りつを繰り返すが、駒津峰まで行って決めることに。天場から1時間、駒津峰着。この先の下りはあまり雪がついていない。『えーい、イチバチだ!』完走を目指さなければどうにかなりそうな感じだったので進むことにする。南下するわけだし、積雪も減るだろう。
本日の目標は早川尾根小屋、ここはほぼコースタイムで仙水峠着。しかしここからだった…栗沢山の登りは急登の膝下モナカラッセル。つらかった。さらにアサヨ峰までも膝下モナカラッセル、さらにつらかった。久々の修行系だ。天気がいいのが救い、でも景色なんて見る余裕はない。さらに高くなった気温で雪が緩みえらいことになる。雪の少ない所は、ハイマツやシャクナゲの上に雪が乗って重くなり、ルート上にかぶさってきているため、これを力で押しのけ進まなくてはならないパワー系まで付加された。明日中に下れないのではと思い、電波の通じたところでメールを送ってしまったくらいだ。二重山稜のところは主稜線を外して東側を歩くのが楽だった。今日は夕方から雪予報、早く小屋に着きたいと思い歩いた。最後の30分程度は、シャバ雪でアイゼンもいらないかなという感じだ。早川尾根小屋は水も凍結しておらず、小屋も開いたことから泊まらせてもらう。この日、中道を下って青木鉱泉経由で国道まで歩き、タクシーを呼ぼうと考えていたが、北精進が滝林道に下れば最悪歩きで車まで戻れることが発覚。この時、もうこのルートしか見えなくなっていた。
12/5 雪は夜半でやみ、出発時には視界も良好、積雪も少なく今日は楽できそうな予感がしてくる。赤薙沢の頭手前で凍結してきたため、アイゼンを装着。今日は風が強い。雲も切れて北岳が非常にデカく見える。朝焼けでこれまた素晴らしい色になった。今日の核心と思っていた高嶺の登りは、白根三山の壁を越えると強風帯となり、時折飛ばされそうになりながら進む。踏み抜き、枝かぶりがものすごい。
ようやく高嶺に着くとやや緊張が解けた感じになる。この精神状態で地蔵のコルまでが大変だった。ここにきて吹き溜まりで股下のような感じがいくらか出てくる。自分は『週末は絶対地蔵まで人が来ている』と予想したが、オベリスクの下で足跡がないのか消されてしまったのか、人が来た気配がない。ガスっていたら下り先がわからなかったかもしれない。適当に下ってゆくとダケカンバにロープが張ってある箇所に出て、樹林帯のルートに導いてもらえた。ここから先は踏み固められた状態。鳳凰小屋で水を取り、燕頭山方面に進む。崖地で展望が開けたところに、富士山が見事な姿を現したのはちょっと感動した。
凍結した東面を燕頭山までアイゼンを履いたまま進み、休憩後、アイゼンいらずでその先の急下降を猛ダッシュで下った。十数年前ここをよく登ったと感心してしまうくらい急だった。
西の平に着くとなんと林道がここまで来ているではないか。しつこいくらいのロープで御座石方面へのコース区画がされていた。石空川渓谷という道標があったのでこれに従い林道を盲目的に進んでしまう。ここでトラブル。地図の表記がわかりずらく御座石方面に林道を20分ほど進んでしまう。林道に出たところには何の表記もない。ワナか?疲れたのでタクシーを呼び、北精進が滝の駐車場へ向かう林道分岐まで入っててもらえることになる。思いのほか代金も高くなく、日暮れ前に車に戻ることができ、結果オーライの山行は終了した。その後ベルガで入浴、子供がいないでここに来るのは久々、露天風呂にのんびり浸かり帰宅の途に就いた。
リベンジはいつ???
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