大月市「秀麗富嶽十二景」に入れたい穴場の大絶景 猿橋駅→神楽山→御前山→馬立山→田野倉駅
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 598m
- 下り
- 526m
コースタイム
【歩行時間:3時間40分】
天候 | ☀晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR中央線・日野駅→猿橋駅 【復路】 富士急・田野倉駅→大月駅(JR中央線に乗り換え)→日野駅 猿橋駅北口には、国道20号線沿いにコンビニがありますが、南口にはコンビニ・商店がありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山梨県東部は大月市大月町に位置する神楽山、御前山、馬立山を猿橋駅を起点に縦走し、田野倉へ下山しています。山と高原地図では、「27 高尾・陣馬」編と「24 大菩薩嶺」編に記載があります。 【猿橋駅→神楽山→御前山】 駅南口を出て突当りを右折。桂台入口交差点(国道20号線と交差します)付近にある「九鬼山→」の標識に従って左折して坂を上っていきます。広い道路と側道がありますが、どちらもトンネルの先で合流します。 トンネルの先で道が大きく左へカーブする箇所にも「←九鬼山」の標識がありますので、いよいよここからは階段状に整備された山道に入ります。あまり人が入らないからか、少々寂しい雰囲気。すぐに針葉樹林帯に入り、鬱蒼とした薄暗い道を歩いていきます。足元は土道で湿っていると滑りやすく感じます。 やがて勾配が増し、岩が露出した箇所も現れ始めます。どんどんと高度を上げていき、振り返ると大月の街並みが随分と下に見え、同時に遠く百蔵山と扇山の間には権現山も確認できるようになります。結構、雄大な景色。一方、前方には2つのピークが見えており、左が神楽山、右に見えているのが御前山です。 稜線に辿り着くと、そこは神楽山と御前山への分岐(標識あり)となっており、神楽山へは左折して僅かに登ります。数分で到着。山頂は樹木に囲まれて眺望はありません。 御前山に向かうため分岐まで戻ると、その先は一旦緩やかに下り、鞍部から登り返していきます。ピークを北側から巻いて進むと山頂の直下に出ますので、そこからひと登りで御前山山頂に到着します。 山頂からの眺望は素晴らしく、近くは九鬼山〜倉岳山〜高柄山の秋山山稜、その奥には御正体山〜今倉山〜菜畑山〜朝日山といった道志山塊南側の稜線。右手には三つ峠。そして、奥には富士山がよく見えます。山頂の南側は崖になっており、遮るものが無いので、眺望は抜群です。 【御前山〜馬立山〜田野倉駅】 山頂から縦走路を下ってすぐに大月駅方面への下山路が分岐しています。馬立山への尾根道は直進しますが、落葉樹に囲まれて明るく気分の良い尾根歩きができます。少し先には尾根部分が岩場になっているため、2か所ほど進行方向左側(東側)に道が巻いていますが、その後は尾根を外さずに進みます。この辺りでは右手には近くにオキ山、峯山や田野倉の街並みが、遠くには小金沢連嶺や南大菩薩の稜線が見えています。 ひとつ目のピークまで登ると、途中に菊花山への分岐(標識あり)があり、すぐ先にある山頂が沢井沢ノ頭です。ここから一旦緩く下り、馬立山への登りは比較的大きく、道は登りの途中で岩場を避けるように左手に巻いていきます。道幅の狭い土道でロープが渡してありますので、踏み外しやスリップに注意して進みます。馬立山の山頂には眺望はありません。 山頂から少々下ると分岐(標識あり)があり、礼金峠(地図には札金峠と書かれています)を経て九鬼山へ続く道が左に分かれています。田野倉への下山路は直進。明るくて明瞭な尾根道を多少のアップダウンをしながら下っていきます。途中、松のある箇所はビュースポットになっており、富士山、九鬼山、三つ峠や富士吉田に向かう中央道、リニア実験線がよく見えます。 更に尾根を直進していくと、その先のピークに向かう道と左手に下山路らしき道が分かれている箇所があります。ピークは地図では667.3と書かれていますが、名称は植野山のようです。しかし、この先に道はありませんので、引き返して下山路を進みましょう。 分岐から先の道は、落ち葉が堆積していて少々滑りやすいです。道は不明瞭というほどでは無いのですが、藪の中を通っていますので小枝が鬱陶しく感じます。途中、突当りのような箇所があり、右手の針葉樹林帯の中に道が続いているように見えるのですが、ここは左手に下っていくのが正解です。クネクネした藪の中の下山路を下り、沢にコンクリート製の蓋をかけた箇所にある登山口に出ます。脇に立つ祠の前を通過し、舗装路を歩くと富士急行線の線路が見えてきます。水路を跨いで突当りの道を右折し、踏切を越えて更に右折すると田野倉駅は間近です。 【全体的に】 起点・終点とした駅から登山口までは距離が近く、アクセスが良いです。勾配がきつい箇所あり、明るい穏やかな尾根歩きあり、岩場やロープ場の通過ありで変化があります。 この山域はあまり人が入っていない雰囲気ですが、御前山からの眺望は雄大でお勧め。富士山、道志山塊、郡内三山、三つ峠などが一望できて、まさに穴場ハイキングコースといった感じです。山頂南側は崖になっていて、標高は違いますが瑞牆山山頂のような感じでした。 水場・トイレ・売店・小屋はありません。私のau携帯は、終始電波状態が良かったようです。 |
その他周辺情報 | ●おつけだんご(富士の国やまなし観光ネット) 大月市の郷土料理は、おつけだんご。味噌汁の中に、地元で採れた旬の野菜と、小麦粉を水で溶いた団子を入れたもの。団子は、ほうとうやすいとんとの中間くらいの硬さです。大月市内の家庭でもよく食べられているそうで、醤油味や塩味など味や具は様々。市内には「おつけだんご」を楽しめるお店が約20軒あるそうです。 私は大月駅前のお店でいただきました。 http://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/eat/p_0145.html ●秀麗富嶽十二景(大月市) 大月市域の山頂から望む美しい富士山のうち、十二景を平成4年に選定しています。 http://www.city.otsuki.yamanashi.jp/kanko/shurefugaku.html |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
「大月に岩場の山頂から富士山や周辺の山を見渡すことができる、穴場の山があるんだよ。」と教えていただきました。地図を見ると交通アクセスもよく、行程も短めで手軽なトレッキングにピッタリと思われます。自宅から近いこの山域にあって、ノーマークでした。
そこで、猿橋駅から田野倉駅までを尾根伝いに歩き、時間的に余裕があれば、田野倉から峯山に登り返し、オキ山→むすび山を経て大月駅まで歩くルートを設定しました。
神楽山までは、勾配がキツイ箇所もあり、どんどん高度を上げていくので登った感があります。しかし、高度差がそれほど大きくはありませんので、体力的に余裕が残ります。
御前山からの景色は想像以上でした。こんな山があったなんて…。これなら、年末年始のトレッキングにピッタリではないかと思われます。初富士を眺め、手軽で静かな山行を楽しむことができます。
御前山山頂は崖上にありますので、注意してください。また、今回ルートではロープ場を数か所経由しています。もっとも、難易度が高いというわけではありません。慎重に通過してください。
馬立山まで足を延ばしましたが、山頂からの眺望はありませんでした。田野倉への下山路は良い道で、ビュースポットもありますが、植野山から登山口までは藪がうるさいです。
ですので、御前山直下から大月駅方面に下り、余裕があれば「むすび山」や岩殿山に立ち寄っても良いでしょう。また、体力があれば一気に九鬼山まで縦走しても面白そうです。
変化もあって面白い登山道だと私は思いました。これはグループでの山行に使えそうです。
さて、今年の登山も今回で終了の予定です。皆様、良いお年をお迎えください。
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