赤岳・硫黄岳・横岳 〜紺碧と純白〜
- GPS
- 31:26
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,441m
- 下り
- 2,428m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 7:44
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 2:44
- 合計
- 8:56
天候 | 29日 晴のちガス 30日 大快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
・28日22:00大阪駅→29日07:00茅野駅(高速バス) ・29日07:30茅野駅→08:00美濃戸口(タクシー) ※茅野駅でバスを待っていた方々と便乗してタクシーで美濃戸口へ。4名で5,300円。バスの始発は09:30なので助かりました。 帰路 ・30日16:30美濃戸口→17:10茅野駅(路線バス) ・22:20茅野駅→31日06:30大阪駅(高速バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■赤岳山頂〜文三郎尾根 ・山頂直下から文三郎尾根分岐への下降ポイントに注意。 ■横岳(奥の院)→地蔵尾根 ・横岳山頂に上がるハシゴは露出しており問題なし。 ・三又峰は正規ルート通り東側のトラバースでこの日は問題なし。 ・鉾岳の西側トラバースは鎖なく、数10m。雪質次第で厳しそう。 ・日の出岳のルンゼはよく踏み込まれておりこの日は問題なし。 ・地蔵尾根のナイフリッジも鎖が出ておりこの日は問題なし。 |
その他周辺情報 | 日帰り入浴 茅野ステーションホテル 500円(シャンプー、ボディソープあり) ※茅野駅周辺には日帰り温泉がないと思っていましたが、ダメ元で茅野ステーションホテルに電話してみると日帰り温泉OKでした。小さなお風呂ですが下山後には十分。 |
写真
感想
長男が受験生なので年末年始恒例の家族スキーは断念して、一人、南八ヶ岳へ。受験生を子に持つ親として、いつも以上に滑落に注意して進みました。
<1日目(29日)>
ヤマテンでは29日・30日ともに快晴ですが風は強く、特に30日は稜線では風速25m近いとの予報。縦走が難しければ赤岳と硫黄岳を一本づつ登ることも想定していました。
12:30に行者小屋に着いて稜線を見上げると雲の流れもそれほど早くないので、快晴の赤岳へ出発。
地蔵の頭に到着して赤岳と富士山の姿にほれぼれしましたが、赤岳天望荘を過ぎた頃からガスと強風に包まれました。赤岳山頂では何も見えず、早々に退散。文三郎分岐に向かって下降しますが、一瞬、下降点を誤り西側の岩稜帯を下りかけました。パニックにならずに対処できてよかったですが、正規ルートに戻ってから、山頂直下のクライムダウンの場面でアイゼン/ピッケルワークに不安を感じました。もっと練習が必要です。
<2日目(30日)>
朝から小雪が舞い、予報通り稜線は暴風かなと思いながらぼちぼち準備。本日は硫黄岳から横岳までの縦走の予定ですが、稜線の状況次第では無理せず硫黄岳ピストンのつもりで出発。
ところが硫黄岳への稜線に上がる頃から、大快晴が広がります。紺碧の八ヶ岳ブルーと純白の霧氷。濃密な青と白。異次元に迷い込んだかのような錯覚に陥ります。素晴らしい雪山の世界です。
硫黄岳山頂直下は強風が吹き荒れましたが山頂に到着するとなぜか風も収まり、横岳への縦走を開始。
過去の縦走はいずれも赤岳から硫黄岳に向かいましたが、今回は逆。硫黄から赤岳・阿弥陀岳を目前に眺めながらの縦走がこれほど美しいとは想像していませんでした。
横岳山頂直下、三又峰、鉾岳の西側トラバース、日の出岳のルンゼなど気になっていた箇所もこの日は特段の問題なし。厳冬期になるともっと厳しい稜線になると思いますが。阿弥陀岳や権現岳にもいずれ挑戦してみたいものです。
<気温>
29日19:00〜30日7:00:△11℃〜△15℃(テン場)
30日昼:△12℃前後(稜線)
<風>
予報では稜線は風速20〜25mとのことでしたが、歩行困難なほどの強さではなく、八ヶ岳としてはいつもの強風という感じでした・・・。他のレコを拝見すると風速計で19m/sとの記載がありました。
〜備忘録〜
■ザック総重量
登山開始時点で21.5kg(水1L、着替え等含む)
■主な装備
ザック (deuter65+10 )、テント(エアライズ1)、ピッケル、12本アイゼン、4本アイゼン(南沢の下りで有効)、ストック(南沢、行者小屋〜硫黄岳〜横岳直下で使用)、わかん(使用せず)
■就寝時
シュラフ(モンベル#2)+シュラフカバー、ダウン2着(Marmot、ユニクロ)、肌着2枚(モンベルジオライン、ヒートテック)、タイツ2枚(ユニクロ、Fenix)、暖パン(ユニクロ)、銀マット2枚・エアマット(いずれも半身)、カイロ
※6時間程度睡眠をとったが最低気温の△15℃の時に目が覚めた。
■その他
・ハクキンカイロ(稜線でも心持ち暖かかった)
・アイマスク(意外に顔が温かくてよい)
・ジップロックの袋(稜線上で凍結して開けられず困った)
・iPhone(稜線上でもログは取れていたが、シムロックを解除して電波を探した途端電池切れ。モバイルバッテリーで充電すると復活)
明けましておめでとうございます
やっぱり青空があると最高ですね
私たちの年末はいつものモノトーンでしたので
こちらのレコで素晴らしい景色を堪能させてもらいます。
遠征お疲れ様でした。
今年もよろしくです
okirazuさん、明けましておめでとうございます。4年連続で年末の八ヶ岳に登っていますが、運よく好天に恵まれています。今回は昨年よりも雪はあり、青と白の世界を堪能できました。 私はokirazuさんご夫婦のレコは毎回羨ましく拝見しています。今年も安全第一で仲良いレコを楽しみにしています。今年もよろしくお願いします。
美しくかっこ良い山々と稜線と霧氷たち…
いやー良いですねー!素晴らしい!!
僕も八ヶ岳に足を伸ばしたいのですがまだまだ力量不足なのと、
子供が小さいうちはそっち方面の雪山は禁止令も出ておりまして…。笑
いつかそっちに行ける日をイメージして関西の山とランニングで鍛えておきます。。。
sunnybluesさん、お久しぶりです。好天に恵まれてラッキーな山行でした。sunnyさんの体力と慎重さでしたらいつでもチャレンジできるのではと思います。 でも比良や大峰もタイミングが合えば八ヶ岳に負けない素晴らしい雪山に出会えますよね。またそのうちどこかでお会いしましょう〜
私が行った時より雪が被っていて素晴らしい景色の数々、羨ましい限りです
冬の空は夏以上に澄んでいて本当の蒼、という感じですね。霧氷とのコントラストも素晴らしいですね!
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
nagisukeさん、こんにちは。明けましておめでとうございます。天候に恵まれて良かったです。ただ、何度かヒヤリとした場面もあり、しっかり技術面も高めていかないとと感じました。年末年始は天狗尾根から赤岳に行かれたのですね。日頃の鍛練のたまものですね、見習わないと。
tubataroさん、あけましておめでとうございます
Lineでちょっと写真を見せて貰ってましたが、こちらの方が数が多くて画面もPCで大きいので迫力が違います
30日がベストのタイミングだった様で良かったですね。良い天気が続くと樹氷が見れないのが難点ですが、大雪が降った後だと快晴でも踏み跡が無くって難儀します。
29日の後半の悪天が適度な樹氷をもたらし、それでいて登山道はそんなに埋もれていない程度の雪だった様ですね。
赤岳の山頂直下でのルート間違いはちょっと怖かったようですね。夏山のルート間違いと違って、冬山のは直ぐに大事故に繋がるので怖いですね。自分も気を付けなければと思いました
Futaroさん、こんにちは。今年もよろしくお願いします。30日は自分にとっては過去最高の展望だったかもしれません。これがあるからやめられませんね。Futaroさんが計画されていた権現岳も積雪期に歩いて見たいですし、少しずつスキルアップしていきたいと思います。
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