2017年初山行は八ヶ岳主峰、赤岳
- GPS
- 26:41
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,483m
- 下り
- 1,466m
コースタイム
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 6:07
天候 | 1日目 晴れ 2日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口〜赤岳山荘 林道はところどころアイスバーンで、車はチェーン、人もチェーンアイゼンなどの滑り止めが無いと安全に歩行できませんでした。 赤岳山荘〜行者小屋 しばらくは雪や氷は無くなりつぼ足で歩けましたが標高2000m付近を過ぎたところが雪が続くようになりましたので、チェーンアイゼンがあると良かったです。 行者小屋〜文三郎道分岐 積雪は20〜30cm程度で、12本爪のアイゼンを付けました。 文三郎道分岐〜赤岳 雪はクラストしておりアイゼンは良く効きました。一部岩場もありますので、アイゼンを引っかけないように注意。山頂手前は狭いトラバースや急傾斜、ちょっとした岩場があり注意が必要でした。 赤岳〜赤岳展望荘 最初はプチナイフリッジ、次は急斜面を降りていきます。雪面はアイゼンが良く効きましたので、斜度の割には危ない場面はありませんでした。 赤岳展望荘〜行者小屋 急斜面の階段はステップや手すりが出ていました。樹林帯付近までは急坂を降りるので、アイゼン、ピッケルを効かせて滑落に注意です。 全体的に雪は少なく鎖が出ていたり、トラバースする場所もトレースの幅が確保され、雪は適度にクラストしてアイゼンが良く効き、特に危険と思われる場面はありませんでした。しかし積雪量、クラストの条件が違うと難易度も変わると思います。 |
写真
感想
【感想/記録】
お正月は初詣や食事で家族サービスで山行はせず、身体を休めて充電完了です。2017年初めての山行はどこにしようかと思いましたが、硫黄岳から見た男前の赤岳に是非行ってみたいと思い、また八ヶ岳に決定。年末からは赤岳展望荘が営業していますので、赤岳を攻略し赤岳展望荘で夕陽とご来光を拝むプランです。幸い連休前からお休みが貰え、直前にお天気は良い予報に変更となり千載一遇のチャンス到来。で、6日の金曜日に決行。
未明に家を出発したものの、山間部や神岡町は積雪があってゆっくり運転となり、到着時間は遅れ気味。美濃戸口の八ヶ岳山荘駐車場には8時40分頃に到着。気温は−10℃近くでさすがに寒い。今回は最初からハードシェルを着込みました。準備をして9時過ぎに出発、また長い林道歩きかよ、と思っていたら親切な方に車に乗せて頂けました。出発時刻が遅れ気味だったので大変ありがたかったです。しかし駐車場ちょっと手前の坂が、アイスバーンで車が進めなくなり、お礼を言って降ろして頂き出発。
赤岳山荘手前からの林道は、アイスバーン状態で滑って危ないので、モンベルの4本爪のスノースパイクを装着し、南沢を進みます。ビーニーとグローブを付けたり外したりして体温を調節し、しばらく進むと雪が切れたのでアイゼンを外しました。標高2000mを超える付近からまた登山道に雪が出てきたので、またコンパクトアイゼンを装着して進みます。しばらくすると雪をまとった迫力の大同心や横岳などの岩峰が、立ちふさがっているように見えてきました。あの周辺に向かうかと思うと、ちょっと身震いしました。11時50分前には行者小屋に到着。もう年始の営業は終わっていましたが、ここで昼食を食べて、12本爪のアイゼンを装着しピッケルを出して文三郎道を進みます。
ここからは雪が増えてアイゼンで快適に進めますが、斜度が急になりペースが落ちます。階段は雪で埋まっていますが、鎖は一部出ていますので、これを手掛かりにして標高を上げていきます。しばらく進み、森林限界を超えた所でバラクラバとヘルメットを装着。幸い風はほぼ無風なので、気持ちよく進めました。文三郎道分岐からは、快晴の青空の下、阿弥陀岳、赤岳、横岳が圧倒的な迫力で迫ってきました。さらに進みキレット分岐からは、目指す赤岳の岩峰が大きく見えてきます。この辺からちょっと風が出てきましたので、厚手のゴアテックスのグローブに変更。
標高を上げて行くと、岩峰を巻くように進む狭いトレースの片側は急斜面。滑落しないように注意しながら登っていくと、赤岳頂上への指導標がようやく見えてきました。この辺からはちょっとした岩場がありますので、アイゼンを引っかけないように注意しながら登っていくと、14時15分頃にようやく赤岳山頂に到着。快晴なので北、中央、南アルプス、富士山などの山々が一望できました。頂上ではしばらく撮影していましたが、誰も来ないので自撮りしていると寒さの限界を迎え、14時半過ぎには下山しました。ここからは急斜面なので、一部はバックステップで、出ている鎖も頼りに降りました。幸いアイゼンは良く効いたので、順調に下山できましたが、赤岳展望荘の手前のコルはなぜか強風で、顔が痛くなりフードを被って、15時15分頃に到着。初めての赤岳はちょっと緊張続きだったので、暖かい館内に入るとホッとして、これまでの精神的な疲れも一気に出ました。
館内に入って宿泊の手続きをすると、宿泊者はなんと自分一人でした。貸切状態でしたが、さすがに一人だと寂しかも。でも、おかげで大部屋の料金で個室が貰え、暖かい談話室も貸切でした。このあとは着替えて夕陽を撮影。快晴なので赤く染まる阿弥陀岳、横岳、富士山、北アルプスなどが撮影できて大満足でした。寒くて風もあり長い間は居ることができません。この後は担ぎ上げたビールを飲み、夕食は本来ならバイキングなのですが、さすがに宿泊者が一人だとそれは無く、ボリュームのある美味しい夕食を頂け、あとは談話室でテレビを見ながらまったりして、8時半過ぎには寝ました。
翌日は5時半に起きて6時前には朝食を頂き、用を足していたら、もう窓の外が明るい。慌ててカメラを持って外に出てご来光を撮影。快晴のため周りの山々がすべて見え、瑞牆山〜金峰山付近が赤くなってきました。6時55分には金峰山付近からご来光が見え始め、瑞牆山、金峰山、富士山、赤岳、横岳等の山々が赤染まります。後ろを振り返ると、北アルプスにも日が当たり、赤く染まってきました。さすがに朝も外へ出ていると体が冷えてきました。しばらく撮影してまた赤岳展望荘に戻って荷物をまとめ、風が強くて寒い稜線上なので装備を調えて、8時過ぎには下山を開始。
地蔵尾根は急斜面なのでアイゼン、ピッケルを効かせて注意しながら下降。一番の急斜面の階段はステップが出ていて、これを利用できました。樹林帯に入ったところで、暑くなってきたのでヘルメット、バラクラバ、インサレーションジャケット、厚手のグローブを外し、ウェアの調整を行いました。ここからもまた階段があってちょっと緊張を強いられましたが、ここもステップや手すりが出ていたので難なくクリア。幸い地蔵尾根の雪も適度にクラストした良い状態だったので、危なげなく下山でき、9時過ぎは行者小屋に到着。ここでまた暑くなったのでハードシェルを脱いで、今度は赤岳鉱泉を目指しドンドン進みます。お天気の良い3連休だったので、赤岳鉱泉は朝でも結構賑わっていました。ここから北沢を進みますが、氷化したところがあったので、アイゼンを外さず下山します。途中では夏山か、と思うほど沢山の方々すれ違い、八ヶ岳の人気が実感できました。退屈だけど所々では前回よりも雪が積もって、一部はアイスバーンになった林道を滑らないように注意して、12時前には八ヶ岳山荘に到着。こちらでお風呂を頂きさっぱりとしてから帰路につきました。赤岳に登頂するのは今回初めてで、初見でしたが幸い好天に助けられ無事登頂できました。素晴らしい眺望にも恵まれ、山の神様に感謝です。
【注意点や反省点】
お世話になった赤岳展望荘は一泊二食付きで9,500円でした。お正月のお汁粉サービスがあり、コーヒー、お茶も飲み放題、寒さ対策で湯たんぽもサービスして頂け太っ腹でした。一人なのに談話室はストーブがあって暖かく過ごせました。さらに八ヶ岳山荘の入浴券まで頂けました。2月21日宿泊まで営業していますので、頂上付近からの夕陽やご来光を見るにはとても良い山小屋です。
赤岳展望荘ではソフトバンクの電波はやはり不安。今回はこれを見越してSIMフリーのモバイルWi-Fiルーター、FREETELのARIA2を投入。SIMもFREETELにしました。docomoの電波が使用できましたので、館内でネットが使え、翌日の山の天気もチェックができました。料金は使った分だけのデータ専用で、〜100MBまで299円、〜1GBまで499円とリーズナブル。
今回は山頂の気温は氷点下10℃以下まで下がりましたが、行動時間が短かったので、用意したオーバーミトンの出番はありませんでした。
赤岳へのコースは文三郎尾根は展望は良いものの、ちょっとした岩場があったり、雪面の状態が悪くなると難易度が上がりそう。展望はやや悪くなる感じがしましたが、地蔵尾根を利用したピストンの方が難易度は下がりそうでした。
【Apple Watch等による計測結果】
ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal)
693
675
エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分)
36
42
スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間)
17
12
登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階)
199
8
ウォーキングの距離(km)
15.1
16.6
歩数(1日で歩いた歩数 / 歩)
21,742
21,940
心拍数 (1日で最低、最高の心拍数)
59〜113
60〜110
体重
63.8 -> 不明
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